- トレードスタイルってなに?そんなに大切?
- 自分にぴったりのFXトレードスタイルを見つけたい
- 初心者向きのトレードスタイルを知りたい
FX取引を行う上で、『トレードスタイル』の選択は、非常に重要です。
あなたが、初心者なのか、中上級者なのか、レベルによってトレードスタイルを決める必要があります。
また、サラリーマンなのか、フリーランスなのか主婦なのか、あなたの職業でも、トレードスタイルが大きく変わってきます。
トレードスタイルが間違っていれば、どれだけ優秀な手法を運用していても利益が残りません。
反対に、トレードスタイルを変更しただけで、利益が増え始めることもあります。
実は、私も経験者の一人です。
会社員にあったトレードスタイル、主婦に合ったトレードスタイル、初心者に合ったトレードスタイル、あなたの性格にあったトレードスタイルなどなど・・・
この記事では、『あなたにぴったりのFXトレードスタイルの選び方』を分かりやすく解説しています。
さらに、
- FXトレードスタイルを決める重要性
- FX取引の4つの主要スタイル
- FX取引するための4つの分析手法
- FXトレードスタイルの選び方
- FX取引が上達するためのコツ
- FXトレードの5つの注意点
など、自分にあったFXトレードスタイルの選び方を分かりやすく解説しています。
自分にあったトレードスタイルが見つかることで、今まで以上にストレスフリーの取引ができるようになります。
心理的に安定することによって、一貫した『正しい判断』『正しい行動』ができるようになります。
そのことによって、資産が増え始めます。
つまり、FXが楽しくなります。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
FXトレードスタイルを決める重要性
FXトレードといっても、手法やスタイルはトレーダーによって千差万別です。
自分の性格やライフスタイルにあったものを選択しなければ、どのような優秀な手法を扱っても利益を残すことはできません。
逆に、自分にぴったりのトレードスタイルや手法を運用することができれば、急に利益が増えることもあります。
実は、私も実体験で経験しています。
私は、初心者時代に仕事終わりに必死にスキャルピングをしていました。
また、仕事の最中もデイトレードもしていました。
しかし、利益を出すことがまったくできませんでした。
FXメンターのアドバイスで、半強制的に短期スイングに切り替えさせられてから、急に月間利益が残り始めたんです。
流行りの手法や、流行りのツールで勝てなかったのに、なぜトレードスタイルの変更だけで勝てたのか?
その理由は、この記事をお読み頂くことで理解が深まると思います。
FXトレードスタイルの基礎知識
自分にぴったりのトレードスタイルを見つけるためにも、まずは、トレードスタイルの基礎知識を解説しておきたいと思います。
FXの2つ手法|「逆張り」「順張り」手法
FX取引には、大きく2種類のトレード手法があります。
「順張り」と「逆張り」です。
順張りはトレンドに沿ってエントリーし、逆張りはトレンドの転換点を見極めて反対方向にエントリーします。
どちらのスタイルも、テクニカル分析を駆使し、市場の流れを捉えることが重要です。
日本では逆張りが好まれる傾向にあるものの、どちらの手法も状況に応じて使い分けることが大切です。
おすすめは、FXの特性上、順張り手法です。
なぜなら、FXは、トレンドが長く金融商品だからです。
迷うようであれば、初心者の方は、まずは順張り手法を習得してから逆張り手法を修得されることをオススメします。
- FX取引には、「順張り」と「逆張り」の2種類のトレード手法が存在する。
- 「順張り」は、トレンドに沿って取引を行う手法。
- 「逆張り」は、トレンドの転換点を見極めて、反対方向に取引を行う手法。
- 状況に応じて「順張り」と「逆張り」のどちらの手法も適切に使い分けることが大切。
- FXの特性上、トレンドが長期にわたることから、「順張り」手法がオススメ。
- 初心者には、まず「順張り」手法から習得し、その後で「逆張り」手法を学ぶことがオススメ。
FX取引の4つの主要スタイルの特徴
FX取引には、さまざまなスタイルがありますが、主に以下の4つのスタイルが代表的です。
4つのトレードスタイル
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
トレード手法 | 保有時間 | 目標pips | 備考 |
---|---|---|---|
スキャルピング | 数秒~数分 | 10pips | |
デイトレード | 数分~1日 | ~100pips | |
スイングトレード | 1日~数日 | 100pips以上 | |
ポジショントレード | 数週間~数か月間 | 100pips~1000pips | スワップポイント |
それでは、4つのトレードスタイルがどのような取引なのか、ひとつずつ解説していきますね。
1.スキャルピング
スキャルピングは、短期間で小さな利益を積み重ねるFXトレード手法です。
取引は数秒から数分で行われ、小さな利益を狙います。
この戦略は、特に流動性の高い市場で有効で、瞬時の判断と高い集中力が求められます。
スキャルパーは、マーケットの細かな変動を利用して、短時間でトレードを重ねることで、合計して大きな利益を目指します。
ただし、スキャルピングは高度なテクニックや経験が必要です。
それだけではなく、十分な時間と強靭なメンタル力も必要になってきます。
初心者には難易度が高いかもしれません。
2.デイトレード
デイトレードは、1日のうちに売買を完結させる投資スタイルです。
比較的短時間での取引になるため、1日の市場の変動を利用して利益を狙います。
デイトレードのメリットとして、夜間のリスクを避けられるのも魅力の一つですね。
1日で完結させると聞くと簡単そうに思えますが、中長期の分析から1日の戦略を考えることが必要です。
よって、トレードを行うために、ある程度の時間が必要になります。
3.スイングトレード
スイングトレードは、1日~数日間の価格変動を利用した取引手法です。
スイングトレードは、毎日の市場チェックが難しい兼業トレーダーにも適していますが、損失リスクを限定的にするために、徹底した資金管理を行う必要があります。
また、長い時間ポジション保有するため、感情に流されずトレードを計画的に行うことが重要です。
トレードルールを定め、それを守ることで、冷静な判断をすることができます。
4.ポジショントレード
ポジショントレードは、長期間にわたる投資戦略です。
数週間から数年に及ぶ保有期間で、市場の大きな波に乗り利益を狙います。
また、ポジショントレードは、ファンタメンタル分析が必須です。
さらに、長期間ポジションを保有するため、短期の価格変動に一喜一憂せずポジションをホールドするメンタル力が必要になります。
個人トレーダーは、小さな資金で資金効率よく差益を獲らなければ資産が増えないので、ポジショントレードでFX運用されている方は少ないです。
逆に初心者には難しいスタイルかもしれませんね。
FX取引するための4つの分析手法
自分に合うトレードスタイルを構築するため、主に「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の二つがあります。
また、少しマイナーな分析ですが「サイクル理論分析」「天体サイクル分析|金融占星学分析」などもあります。
それぞれの分析の特徴とトレードスタイルとの相性など含め詳しく解説していきますね。
4つの分析手法
【王道分析】
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
【マイナー分析】
- サイクル理論分析
- 天体サイクル分析|金融占星学分析
ファンダメンタルズ分析
FX取引におけるファンダメンタルズ分析は、通貨の価値を左右する国の経済状態や政策を読み解く分析方法です。
例えば、日銀の金融政策会合での発言やGDP成長率などが市場に大きな影響を及ぼします。
これらの情報は経済ニュースや財務省の発表を通じて得られ、通貨ペアの将来の動きを予測する手がかりとなります。
よって、ファンダメンタル分析は、スイングトレードやポジショントレードと相性が良いです。
ただし、専門的な知識が必要なため、初心者はまずテクニカル分析から始めて徐々にファンダメンタルズ分析の理解を深めると良いでしょう。
テクニカル分析
まずはじめに習得しなければいけない分析法がテクニカル分析です。
テクニカル分析といっても、アプローチの方法は様々存在しています。
マスターしておきたい代表的なテクニカル分析一覧を以下にまとめておきます。
マスターしておきたい代表的なテクニカル分析
- トレンド分析
- ローソク足
- 水平線・トレンドライン
- チャートパターン
- テクニカル指標(インジケーター)
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
- 一目均衡表
他にも手様々なテクニカル分析のアプローチはありますが、まずは、上記にあげた代表的なテクニカル分析法を一通りマスターしましょう。
そのうえで、
『自分に相性が合うテクニカル分析』を選択することをオススメします。
サイクル理論分析
サイクル理論とは、アメリカの証券アナリストのレイモンド・A・メリマンが提唱したもので、上記のチャートのように上昇下降する周期(サイクル)から一定の法則性を見つけ出し、それをトレードに適用した理論です。
為替の動きが一定の周期を持つという考えに基づき、天井と底を予測していきます。
ファンダメンタル分析やテクニカル分析と違い、サイクル理論分析はマイナー分析です。
とはいうものの、有名な分析方法ですので興味のある方は一度学んでみてもよいでしょう。
サイクル理論分析については、以下の記事で分かりやすく解説しています。
天体サイクル分析|金融占星学分析
天体サイクル分析や金融占星学分析は、かなりマイナー分析ですが、少しだけ紹介しておきますね。
この分析は、天体の位置や運行が人間の社会や個人の行動、特に経済や金融市場に影響を与えるという考えに基づいた分析方法です。
つまり、太陽、月、惑星などの天体の位置関係が地球上の人間心理に影響を及ぼして、それにともなって株価や通貨ペア、商品市場などの将来の動きを予測するという分析です。
この分析単体では限界がありますが、補助的な分析としては面白いかもしれませんね。
興味のある方は少し勉強してみても良いかもしれません。
FXでよく利用されるテクニカル分析方法
FX取引の勝敗は、テクニカル分析の精度でほとんど決まります。
この項目では、FXで最低限マスターしておきたいテクニカル分析を解説しておきます。
以下の一覧は、先述した『マスターしておきたい代表的なテクニカル分析』一覧です。
マスターしておきたい代表的なテクニカル分析
- トレンド分析
- ローソク足
- 水平線・トレンドライン
- チャートパターン
- テクニカル指標(インジケーター)
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- MACD
- RSI
- ストキャスティクス
- 一目均衡表
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきますね。
トレンド分析
FXトレードにおいて、トレンド分析は非常に重要です。
正確なトレンド分析ができるようになれば、確実に成績は向上します。
相場の流れを分析し、上昇トレンドでは買い、下降トレンドでは売り、横ばいであればノートレードという基本戦略を立てることができます。
チャートの動きを三つのパターン「上昇」「下降」「横ばい」に分け、サポートラインやレジスタンスラインを活用して市場を分析します。
これにより、順張りトレードに不可欠なトレンドの見極めが可能になり、安定した取引を行うことができるようになります。
トレンド分析については、以下の記事で詳しく解説しています。
ローソク足分析
ローソク足分析は、基本から応用まで使い方は多数存在します。
初心者時代のときは、ただチャートに描かれているローソクの形をした画像くらいにしか思っていませんでした。
しかし、上級トレーダーはローソク足の必ず観察しています。
なぜなら、ローソク足こそ、値動きのすべてを表現してくれるテクニカル指標だからです。
また、ローソク足は、1分足から月足までどの時間でも利用することが可能です。
つまり、どのようなトレードスタイルでもローソク足が使えるということです。
遠回りしないためにも、初心者時代に徹底的にローソク足を学んでおきましょう。
ローソク足分析については、以下の記事で詳しく解説しています。
水平線・トレンドライン
水平線やトレンドラインは、どいちらも『抵抗線』です。
水平線は、「サポート(支持)」や「レジスタンス(抵抗)」のレベルを示し、価格がサポートラインに近づけば買いチャンス、レジスタンスラインに値がづけば売りチャンスとなります。
また、トレンドラインは、主要な高値どうし、安値どうしを結んで描写したラインになります。
トレンドラインを引くことで、明確にトレンド分析を行うことができます。
このようなライン分析は、世界中のトレーダーが注目している価格帯ですので、かならずマスターしておきましょう。
ローソク足分析については、以下の記事で詳しく解説しています。
チャートパターン
チャートパターンは、チャートに現れる一定のパターンです。
代表的なものでいうと『ダブルトップ』『トリプルトップ』『ヘッドアンドショルダー』『ウェッジ』『フラッグ』などです。
チャートパターンを覚える理由は、『その後のシナリオが決まっている』点です。
チャートパターンを覚えているだけで、その後の値動きを先読みすることができます。
覚えれば覚えるほど、利益を得るチャンスということですね。
ローソク足分析については、以下の記事で詳しく解説しています。
移動平均線
移動平均線は、間違いなく世界で最も使用されているテクニカル指標です。
株やFXなどの価格変動を滑らかにしてトレンドを分かりやすく把握するためのツールです。
移動平均線は、大きく3種類あります。
種類 | 意味 |
---|---|
単純移動平均線(SMA) | 過去一定期間の終値を平均化し、価格の変動を平均化した線 |
指数平滑移動平均線(EMA) 加重移動平均線(WMA) | SMA(単純移動平均線)に比べて直近の価格の変動を重視して平均化した線 |
単純移動平均線(SMA)は、過去一定期間の終値を平均化し、価格の変動を平均化した曲線です。
また、指数平滑移動平均線(EMA)や加重移動平均線(WMA)は、SMAとは違い、最近の価格を重視し、より素早いトレンドの変化を捉えることができます。
つまり、EMAやWMAは、SMAより敏感に反応する移動平均線と覚えておけばOKです。
移動平均線を利用した分析方法や手法は多々あります。
分析手法 | 意味 |
---|---|
移動平均線より価格が上にある。 移動平均線が右肩上がり。 | 上昇トレンド |
移動平均線より価格が下にある。 移動平均線が右肩下がり。 | 下降トレンド |
ゴールデンクロス (短期MAが長期MAを上抜ける) | 買いサイン |
デッドクロス (短期MAが長期MAを下抜ける) | 売りサイン |
上昇パーフェクトオーダー (MAの順列が上から短期→中期→長期) | 強い上昇トレンド |
下降パーフェクトオーダー (MAの順列が上から長期→中期→短期) | 強い下降トレンド |
移動平均線を使った分析手法は、他にも多く存在します。
できるだけ多くの知識とテクニックを学んで、今後のトレードに活かせるようになっておきましょう。
移動平均線分析については、以下の記事で詳しく解説しています。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドも非常に人気のあるテクニカル指標です。
なぜなら、ボリンジャーバンドは『トレンド』と『ボラティリティ』を同時に分析できるので、どのような手法にも汎用性があり、とても便利なインジケーターだからです。
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に価格の変動幅を示す上下の線で構成されており、市場のボラティリティを視覚的に捉えることができます。
バンドが狭まると価格が均衡状態になり、相場の持ち合い状態を示し、逆にバンドが広がると大きなトレンド発生が予測できるため、トレーダーはこれを利用して取引戦略を立てます。
ボリンジャーバンド手法については、以下の記事で詳しく解説しています。
一目均衡表
一目均衡表は、日本の株式評論家である細田悟一氏(ペンネーム:一目山人)によって作られたテクニカル指標です。
相場の買い方と売り方の均衡が崩れた時に大きく動くため、どちらが優勢かを一目で知ることができるという考えからこの名前が付けられました。
一目均衡表は日本だけでなく海外でも人気が高く、転換線・基準線・先行スパン(2本)・遅行スパンの5本線を使い、時間論・波動論・値幅観測論の3つの理論から構成されています。
特に基準線が重要であり、基準線と転換線のクロスを移動平均線のクロスのように使います。
一目均衡表の使い方手法については、以下の記事で詳しく解説しています。
MACD
MACDも、非常に人気のテクニカル指標の一つですね。
MACDは、トレンド判断や売買タイミングを見極めるため利用されています。
特に指数平滑移動平均線(EMA)を用いることで、直近の価格変動を重視した分析を可能にしています。
トレンドフォロー型の戦略を採用するトレーダーにとって、MACDはその方向性を判断するための信頼性の高い指標となります。
さらに、デイトレードにおいてもMACDは有効で、日計り取引で利益を最大化するための戦略立案に役立っています。
MACDの使い方やパラメーター設定、手法については、以下の記事で詳しく解説しています。
RSI
RSIは、価格の過熱感を分析するインジケーターで、オシレーター指標では非常に人気です。
市場が「買われすぎ」か「売られすぎ」かを見極めるために使われ、0から100までの値で表されます。
数値が70以上なら「買われすぎ」、30以下なら「売られすぎ」と判断されることが多いですね。
押し目買いや戻り売りの順張り手法だけではなく、逆張り手法にもよく利用されているのが特徴です。
ただし、この指標だけで全てを判断するのではなく、他の分析方法と組み合わせることが重要です。
RSIの設定値や計算式・手法から裏技については、以下の記事で詳しく解説しています。
ストキャスティクス
ストキャスティクスもRSIと同様、相場の過熱感を分析するインジケーターで非常に人気です。
価格変動の勢いや、買われすぎ、売られすぎの状態を見極めるのに役立ちます。
スキャルピングやデイトレードのような短期取引では、ストキャスティクスの指標を利用されているトレーダーが多い印象ですね。
とくにエントリータイミングを計るのに優れているテクニカル指標です。
また、ストキャスティクスと同様にスロー・ストキャスティクスも人気です。
ストキャスティクスの使い方や最強設定・手法については、以下の記事で詳しく解説しています。
初心者やサラリーマン・主婦など自分に合ったFXトレードスタイルを見つける
さて、基本的なトレードスタイルや手法、分析方法を学んだところで、自分に合ったトレードスタイルを見つけていきましょう。
FXトレードには様々なスタイルがあります。
短期間で小さな利益を積み重ねるスキャルピング、一日で決着をつけるデイトレード、数日間で大きな利益を狙うスイングトレード、長期的な視野で取引するポジショントレードなど、自分の生活リズムや性格に合わせて選ぶことが大切です。
何度もお伝えをしていますが、
『自分に合ったFXトレードスタイル』を確立しなければ、どれだけ優れた手法をお持ちであっても利益を残すことはできません。
自分の性格や生活スタイルに合ったトレードスタイルを見つけることが、ストレスを減らすことができます。
そのことによって、一貫したトレードを繰り返すことができ安定して利益を増やしていくことができるようになります。
自分のライフスタイルに合わせたトレードスタイルの選択
トレードスタイルは、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
忙しい日中はチャーチェックできないサラリーマンなら、スイングトレードが向いています。
一方、時間に余裕がある方は、デイトレードで細かい市場の動きを捉えることも可能です。
以下のグラフと表をご覧ください。
トレードスタイル | トレードに必要な時間 | 難易度 | トレード機会 |
---|---|---|---|
スキャルピング | 5~8時間 | 難易度大 | 多い |
デイトレード | 5~8時間 | 難易度中 | 普通 |
スイングトレード | 数分~1時間 | 難易度小 | 少ない |
例えば、働きなら時間のない会社員の初心者トレーダーであれば、
十分な時間が必要かつ難易度中大の「スキャルピング」や「デイトレード」は向いていないことになります。
もちろん、トレードレベルが高く、時間が取れる会社員であれば「デイトレード」は可能になります。
初心者で時間のない個人トレーダーの方であれば、まずは、短期スイングトレードからはじめることをおすすめします。
ちなみに、私は時間に余裕がありますが、短期スイングしかしていません。
理由は、ストレスフリーで楽だからです。
自分の性格に合わせたトレードスタイルの選択
自分にあったトレードスタイルを見つけるためには、ライフスタイルだけでなく、自身の性格との相性も考慮しなければいけません。
この点については、たくさんの成功と失敗を繰り返して見つけていかなければいけない部分かもしれません。
デモトレードを行いながら、自分の本当の性格を分析していきましょう。
以下のグラフをご覧下さい。
- 決断力|短い時間で決断し、行動に起こせる力
- 忍耐力|つらい状況でも乗り越えられる力
スキャルピングは、超短時間売買で簡単そうですが、その分、短い時間で意思決定し「エントリー」や「損切り」「利益確定」などすべてを行う必要があります。
つまり、迷ったり、考えている余裕がないということです。
このことから、スキャルピングはかなりの経験が必要だとされる所以です。
スイングトレードは、長時間ポジションを保有します。
よって、じっくりと時間をかけて「分析」「エントリー」「エグジット」を行うことができます。
しかし、ドローダウンもあるので、スイングトレードは多少の忍耐力が必要です。
自分の生活リズムや性格、資金管理を考慮に入れた上で、無理のないトレードができれば、それがあなたにあったトレードスタイルです。
また、デモトレードやトレード記録をつけることで、自分に合ったスタイルを見つけやすくなります。
リスク管理と心理的準備
FXトレードでは、リスク管理の徹底が不可欠です。
なぜなら、資金の増減がメンタルに影響をあたえるからです。
心理的に負担がかかると、「正しい分析」「正しい選択」「正しい行動」ができなくなってしまいます。
必ず余剰資金でトレードを行い、許容リスクでポジションを保有することを徹底してください。
上級トレーダーが行っている資金管理方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
FX取引が上達するためのコツ
FXは、急に上達することはありません。
それは、どの世界でも同様です。
トライ&エラーを繰り返しながら、失敗を経験に変えて少しずつ上達していきます。
この項目では、FXをスムーズに上達させるコツを解説しておきます。
継続的な学習と実践
今までの解説でもお分かり頂けたように、まずはじめに、FXトレードにおいて、自身のスタイルに合ったトレードスタイルや手法を見つけ、トレンド相場との付き合い方を学ぶことが大切です。
そのうえで、必要な知識をできるだけ多く深くインプットしていきます。
例えば、スキャルピングのような短期取引にはテクニカル分析のスキルが必要です。
ポジショントレードはファンダメンタルズ分析が有効です。
自分のトレードスタイルに合った知識をどんどんインプットしていきましょう。
また、初心者の方は、『勝てる手法やツール』の収集に力を入れがちです。
残念ながら、それを繰り返しても勝つことはできません。
その前に、勝つための分析スキルの習得に力をいれることが重要です。
「なぜ、買い相場なのか?」
「なぜ、そこでエントリーするのか?」
「なぜ、見送るのか?」
など、エントリーする根拠が分からなければ、過去トレードを振り返りをすることもできません。
つまり、成長できません。
上級者の分析スキルを徹底的に真似して、できる限りチャートを見る時間を増やしてください。
初心者がFXをスムーズに上達させるコツ
- 必要な知識を深く多くインプットすることが重要。
- スキャルピングにはテクニカル分析のスキルが必要。
- ポジショントレードにはファンダメンタルズ分析が有効。
- 自分のトレードスタイルに合った知識を積極的に身につける。
- 勝つためには分析スキルの習得が重要。
- 初心者は勝てる手法やツールの収集に注力しがちだが、それだけでは勝てない。
- エントリーの根拠を理解しないと、過去のトレードを振り返り、成長することができない。
- 上級者の分析スキルを徹底的に真似すること
- チャートを見る時間を増やすこと
初心者トレーダーが勝つまでの過程について、以下の記事で詳しく解説しています。
取引記録の重要性と分析
FXで成功するためには取引記録の維持が不可欠です。
記録をつけることで、自分自身の取引パターンや課題を客観的に把握し、改善策を練ることが可能になります。
また、記録を分析することで、市場の変動パターンを理解し、次の戦略を立てやすくなります。
損失を最小限に抑えるためにも、日々のトレードの振り返りは欠かせません。
チャート分析能力を高めるためにも、過去のトレードを見直し、なぜその判断をしたのか、その結果どうなったのかを分析することが大切です。
非常に便利なFX専用トレードノートを無料でダウンローでできます。以下の記事で詳しく解説しています。
FX取引で気を付けたい5つのこと
最後に、最低限FX取引で気を付けたいことをまとめておきたいと思います。
FXトレード|3つの注意点
- 取引時間帯の重要性
- 損切りの必要性とその方法
- 余剰資金での取引のススメ
取引時間帯の重要性
FX取引では、取引時間帯が重要な役割を果たします。
特に、日本時間の早朝やロンドン市場とニューヨーク市場がオープンしている時間帯は、価格変動が大きくなる傾向にあります。
この時間帯は、スプレッドが広がりやすく、また急激な価格変動によるリスクも高まります。
トレードに自信がない方は、これらの時間を避けるのも一つの戦略です。
また、スイングトレードを選択することでスプレッドのリスクが軽減されます。
一方で、スキャルピングやデイトレードのような市場の活況を狙いたい経験豊富なトレーダーにとっては、チャンスの時間帯とも言えます。
トレードをする際は、自身の経験値やスタイル、リスク許容度を考慮し、最適な時間帯を選ぶことが大切です。
損切りの必要性とその方法
FXで成功するための絶対必要条件は破産しないことです。
つまり、徹底した資金管理と確実な損切り設定を行う必要があります。
損切りは負けではありません。
含み損を一定の範囲で切り、大損を避けるための手法です。
損切りは心理的に難しいですが、リスク管理の基本であり、資金を守るためには欠かせません。
また、取引スタイルに応じた損切り設定が重要で、順張りではトレンドの初期に、逆張りではトレンドの終焉を見極めることがポイントです。
余剰資金での取引のススメ
FX取引において、余剰資金の重要性は言うまでもありません。
生活資金とは別に、溶けても問題のない資金でトレードに臨むことが理想ですね。
なぜなら、FXはメンタルや心理状況がトレードの成否を分けるからです。
市場は予測不可能な急変動を見せることがあり、それによって生じる損失は当然あります。
生活に必要な資金を溶かしてしまっては、メンタルが崩壊していしまします。
だから、余剰資金で投資をしていく必要があります。
冷静な判断を保ち、安定したトレード結果を目指すためにも、余剰資金での取引を心がけましょう。
サインツールの罠
初心者の方にとって、エントリーサインが点灯するツールは魅力的ですよね。
しかし、サインツールだけで勝てるほどトレードの世界は甘くありません。
何度も記事内で記載していますが、ツールを使う側の知識とスキルが高くなければ利益は残りません。
「なぜ、そこでエントリーサインが点灯したのか?」
分からなければ負けたときに不安になります。
不安になれば、もうそのサインツールは使い続けることができなくなります。
まずは、上級トレーダーを目指して、深い知識や分析スキルを磨いていきましょう。
楽を選ばないこと
最後の注意点は「楽を選ばないこと」です。
ビジネスの世界でも、投資の世界でも私の周りで、楽して稼ぐ思考で稼げている人をみたことがありません。
むしろ、損している人ばかりです。
「楽は苦の始まり、苦は楽の始まり」という格言がありますが、その通りです。
『正しい方向に正しく努力する』ことこそ、上級トレーダーになるたったひとつの方法です。
FX取引手法のまとめと次のステップ
FX取引を始める際、基本となる「順張り」と「逆張り」は押さえておきたいポイントですね。
順張りはトレンドに沿って取引する安定志向のスタイル。
逆張りはトレンドに逆らうことで大きな利益を狙いますがリスクも伴います。
そして、取引スタイルも多様。
スキャルピングは短期戦で小さな利益を積み重ねる戦略、デイトレードはその日のうちに決済を済ませるスタイルです。
スイングトレードやポジショントレードはもう少し長いスパンで相場の波に乗ります。
相場分析では、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析が欠かせません。
そして、上達の秘訣は、成功しているトレーダーの真似をしたり、自分だけの取引ルールを作ること。毎日コツコツとトレードを記録し、過去のチャート分析を重ねることが大切です。
一つ一つのステップを確実に踏みしめながら、FX取引のスキルを磨いていきましょう。
トレードスタイルに応じた取引手法の復習
トレードスタイルに応じた取引手法の復習をする際には、トレンドの発生に対して順張りでトレードを行うことが重要です。
相場の動きにはレンジ相場とトレンド相場の2種類がありますが、トレンド相場でのトレードはシンプルで時間的効率が良いと言えます。
トレンドの発生を察知するためには、オシレーターやインジケーターといったテクニカル指標を活用します。
また、トレードルールを作ってトレードをすることも重要であり、感情の要素を排除し、トレードに一貫性を持たせることが大切です。
具体的なトレードルールの作成には、トレード手法やトレードを行う通貨ペア、時間帯、値幅などを考慮して決めることが必要です。
そして、作ったルールを必ず守ることが成功への近道です。
さらなる学習への道
FXトレードにおける学習は終わりがありません。
自分に合った手法を見つけるためには、スキャルピングのような短期取引や、トレンドに乗る順張り、逆張りといった様々な戦略を理解し、試行錯誤することが大切です。
また、トレンドの発生や終了を見極めるテクニカル指標の活用も重要です。
日本では逆張りが好まれる傾向にありますが、それぞれの手法には利点とリスクが存在します。
自分のスタイルに合った手法を見つけ、冷静にトレードを進めることで、着実にスキルアップしていくことができるでしょう。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
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