サイクル理論の種類とインジケーターを利用した周期の数え方!FXで勝率を上げる活用法

FXサイクル理論
  • 優位性のある分析方法を知りたい
  • サイクル理論を深く習得したい
  • FXを上手くなりたい

優位性の高い相場でトレードすることで、勝率、利益率の高い取引をすることができます。

サイクル理論が、その答えとなるかもしれません。

サイクル理論は、為替の動きが一定の周期を持つという考えに基づき、天井と底を予測する理論です。

私たちの周りの自然や経済の動き、例えば春夏秋冬のような周期性は、FX市場にも当てはまり、この理論を活用することで為替の動きにも特定のパターンや周期が存在することが明らかになります。

周期の優位性を活かした分析方法は世の中にいくつかありますが、『サイクル理論』は、その中でも最も有名な分析方法のひとつです。

この記事では、

  • サイクル理論の基本知識
  • サイクル理論の7つの種類
  • MT4/5やTradingviewのサイクルの数え方
  • サイクル理論を活用した手法
  • サイクル理論を活かす4つの鉄則

 など、分かりやすく解説しています。

サイクル理論をマスターすることで、周期という優位性を味方につけることができるようになります。

そのことによって、為替の上昇や下降のタイミングを予測し、勝率や利益率の向上が期待できます。

この理論を取り入れて、より的確なトレードを追求しましょう。

3人のFXメンターに教わったことには、驚くほどの共通点がありました。

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目次

サイクル理論とは

FXサイクル理論とは

サイクル理論とは、アメリカの証券アナリストのレイモンド・A・メリマンが提唱したもので、この画像のように上昇下降する周期(サイクル)から一定の法則性を見つけ出し、それをトレードに適用した理論です。

特にFXの相場では、上昇と下降を繰り返して天井と底を作り相場を形成しますが、その中で、一つの底(安値)から次の底(安値)までを1サイクルと捉えます。

この理論によりサイクルを捉えることで、FX相場の大きな流れを把握することができるようになります。

提唱者アメリカの証券アナリスト、レイモンド・A・メリマン
コンセプト市場が示す上昇と下降の周期(サイクル)には、一定の法則性が存在する。
FXの相場におけるサイクル相場は上昇と下降を繰り返し、天井(高値)と底(安値)を形成。
一つの底(安値)から次の底(安値)までの期間を1サイクルとする。
利点サイクル理論を用いると、FXの相場の大きなトレンドや流れを正確に読み取ることが可能。
この理論を理解することで、FXのトレードにおける有利なポジショニングやタイミングを見極めるのに役立ちます。

サイクル理論の7つの種類

主要なサイクル

サイクル理論には主として7つの種類があります。

次の表をご覧ください。

期間に応じて様々な種類の時間軸のサイクルがあります。

種類周期
長期サイクル40〜100ヶ月
中間サイクル
(季節サイクル)
12〜20ヶ月
プライマリーサイクル18〜30週
メジャーサイクル20〜35日
トレーディングサイクル10〜18日
4H(アルファ)サイクル数日〜十数日
数日〜十数日1日

1. 長期サイクル

FXトレードにおける長期サイクルは、数年から数十年にわたる大きなトレンドを捉える手段となります。

このサイクルを理解することで、市場の短期的な動きに左右されず、将来の大きな動きを予測することができます。

例として、国の経済政策の変更や世界的な経済の変動は、為替レートに大きな影響を及ぼすことがあります。

石油危機や金融危機のような歴史的な出来事は、長期サイクルの中でのキーポイントとして捉えることができます。

この長期サイクルを活用し、それに基づく戦略を立てることで、一時的な市場の動きに振り回されることなく、より安定したトレードを実現することができます。

長期サイクル

  • 数年から数十年にわたる大きな市場の動きやトレンドを示すもの。
  • このサイクルを把握することで、市場の一時的な動きを超えて、将来の大きな動きやトレンドを予測できる。
  • 石油危機や金融危機などの歴史的な出来事。これらは長期サイクルの中の重要なポイントとして認識される。
  • 長期的な視点での戦略を立てるのに役立つ。

2. 中間サイクル

中間サイクルは、数ヶ月から数年の期間での為替市場の動きを明確に捉えるための手段です。

このサイクルを活用することで、短期の変動や長期のトレンドからは見落とされがちな、中期的な市場の動きを的確に理解することができます。

中間サイクルは、経済の指標や政策の変更など、中期的な出来事が為替に与える影響を反映します。

例として、中央銀行が利上げを実施した場合、その効果は為替レートに数ヶ月後に現れることが一般的です。

このような状況を中間サイクルにより確認することで、為替の将来的な動きのヒントを掴むことができます。

中間サイクルの理解は、市場の中期的な動きを深く掴むための鍵となります。

市場の動向をより詳しく、そして的確に読み解くことが可能となります。

中期サイクル

  • 数ヶ月から数年の期間をカバーする為替市場の動きを捉える手段。
  • 短期の変動や長期のトレンドとは異なり、中期的な市場の動きを詳しく理解するのに役立つ。
  • 経済の指標や政策変更など、中期的な出来事の影響を為替に反映する。
  • 市場の中期的な動きをより詳細に、そして正確に解読する能力を強化する。

3. プライマリーサイクル

プライマリーサイクルは、数週間から数ヶ月の為替市場の動きを捉えるサイクルで、長期運用するトレーダーの多くもこの期間を重視してトレードを行います。

このサイクルが注目される理由は、日常の経済報道、政策変更、企業の業績など、短期的な市場の動きを直接反映するからです。

このサイクルを駆使することで、近未来の市場の動向を見越し、効果的なトレードを展開することができます。

例として、中央銀行の政策発表後の市場の反応をプライマリーサイクルで分析することで、数週間先の為替の動きを見据えることができます。

プライマリーサイクルは短期トレードの成功のカギとなる重要なサイクルです。

多くのトレーダーがこのサイクルを重視しているので、上手く活用して他のトレーダーとの差をつけられないようにし、トレード成功への手掛かりとしたいですね。

プライマリーサイクル

  • 数週間から数ヶ月の為替市場の動きを分析する分析方法。
  • 長期トレードを行う多くのトレーダーがこの期間を特に重視しています。
  • このサイクルを利用することで、近未来の市場の動向を予測し、より効果的なトレード戦略を立てることができる。

4. メジャーサイクル

メジャーサイクルは、数日から数週間のFXの動きを分析するためのサイクルです。

これは、スウィングトレードを行うトレーダーの必須の要素となります。

このサイクルの特徴は、上述の期間よりは短期間での利益追求を目指すトレーダーが多く利用する点にあります。

メジャーサイクルを適切に活用することで、市場の細かな動きをキャッチし、それを利益に繋げることができます。

具体的には、経済指標の発表前後の為替の変動をメジャーサイクルで観察することで、近日中の市場の動向を予測する手がかりを得ることができます。

メジャーサイクルは短期トレードの成功をサポートするサイクルとなります。

このサイクルで、短期間のトレード戦略をより効果的に構築することが可能となります。

メジャーサイクル

  • 数日から数週間のFXの動きを分析するサイクル。
  • スウィングトレードをするトレーダーにとって、非常に重要なツール。
  • 経済指標の発表前後の為替の変動を、このサイクルでチェック。
  • 近日中の市場の動きのヒントを得ることができる。

5. トレーディングサイクル

トレーディングサイクルは、数時間から1日のFXの動きを詳細に分析するためのサイクルです。

このサイクルの魅力は、日中の為替の微細な動きを緻密に捉えることができる点にあります。

これは、日常のニュースや突発的なイベントが為替に短時間で及ぼす影響をリアルタイムでキャッチするためです。

政府の発表や銀行の金利変動など、即座の市場の反応をこのサイクルを通じて分析することができます。

例として、午前中の重要な経済発表前の為替の動向をトレーディングサイクルでチェックすることで、午後のトレードの方向性を見定めることができます。

トレーディングサイクルは、短期間での為替の動きを的確に掴み、最良のトレードタイミングを見極めるための重要なサイクルです。

トレーディングサイクル

  • 数時間から1日のFXの動きを詳しく分析するためのサイクル。
  • 日中の微細な為替の動きをリアルタイムで詳細に把握できる。
  • 政府の発表や銀行の金利の変動など、市場の即時の反応を分析するのに役立つ。

6. 4Hサイクル

4Hサイクルは、4時間ごとの為替の動きを詳しく分析するサイクルで、24時間トレードが行われるFX市場の中での主要な波動を掴むための手段となります。

このサイクルの魅力は、各国のトレード時間や経済ニュースの発表といった要因を4時間の単位で詳細に捉えることができる点にあります。

たとえば、ヨーロッパ市場が開始する前やアメリカ市場が終了する後など、特定の時間帯に焦点を当てたトレードを行う際、4Hサイクルは大変有効です。

具体的に、アジアのトレード時間の動きを確認した上で、ヨーロッパ市場の開始を控えた時に4Hチャートを参照することで、その後の市場の動きをより的確に予測することができます。

4Hサイクルは、日々の為替の動きを緻密に分析するための強力なツールです。

このサイクルを活用することで、各国のトレードのタイミングや経済ニュースの影響をしっかりと把握し、効果的なトレード戦略を立てることができます。

4Hサイクル

  • 4時間ごとの為替の動きを詳しく分析するサイクル。
  • 24時間続くFX市場で、主要な波動をつかむためのツール。
  • 特定の時間帯(例: ヨーロッパ市場の開始前やアメリカ市場の終了後)にトレードを行う際に、このサイクルが役立つ。

7. 1dayサイクル

1dayサイクルは、FX市場の24時間の動きを詳細に分析するサイクルとなります。

このサイクルの強みは、24時間の間に生じる為替のトレンドや変動を明瞭に把握することができる点です。

さらに、各国の経済ニュースや政治的出来事の影響を、一日という期間で詳しく分析することができます。

具体的に、アメリカの大きな経済指標発表の日など、1dayチャートを参照することで、発表直前・直後の為替の動きやその影響を即座にキャッチすることが可能です。

1dayサイクルは、日々の市場の動きやその背後の要因を緻密に掴むためのサイクルです。

このサイクルを上手く活用することで、一日の為替の動きを深く洞察し、それをトレードの参考にすることができます。

1dayサイクル

  • FX市場の1日(24時間)の動きを細かく分析するサイクル。
  • 24時間での為替のトレンドや変動をはっきりと理解できる。
  • このサイクルを利用することで、一日の為替の動きを深く知ることができ、それをトレードの参考に活用できる。

サイクルの数え方とそのツール

サイクル理論では、サイクルをローソク足で数えていきます。

使われる時間足は、サイクルによって決まっています。

FXで使われるサイクルは、下記の4つがメインとなります。

サイクル使用する時間足ローソク足本数
プライマリーサイクル週足18~21本前後
メジャーサイクル日足35~45本前後
4H(アルファ)サイクル4時間足60~80本前後
1dayサイクル30分足以下65~85本前後

オーブとイレギュラー

サイクルの数え方を解説する前に、覚えておきたい用語と意味があります。

「オーブ」や「イレギュラー」です。

これらはサイクル内での特殊な動きを示しますので、初めに覚えておく必要があります。

サイクルには平均的な時間的間隔がありますが、常に一定であるわけではなく約1/6の誤差が生じます。

その誤差の許容範囲を「オーブ」と言います。

このオーブを含むサイクルの的中確率は80%だとされています。

一方、「イレギュラー」は、通常のサイクルから逸脱した予想が難しい動きを指します。

これらに適切に対応することで、トレード成功率を高めることができます。

FX市場は24時間稼働しており、各国の経済動向やニュースが影響を及ぼします。

例えば、ニューヨーク市場が開始する前の時間帯には、オーブと呼ばれる特定の動きが多く見られ、このタイミングを利用するトレーダーも少なくありません。

また、大きな経済指標の発表前後には、通常のサイクルを超えたイレギュラーな動きが起こることもあります。

サイクルを分析する上で、オーブやイレギュラーを考慮することは、トレーダーのスキルを磨くための重要なステップです。

これらの現象を意識し、トレード戦略に取り入れましょう。

オーブとイレギュラーの定義と使い方

オーブの定義

  • サイクルには通常の時間間隔があるが、必ずしも一定ではない。この許容される誤差の範囲を「オーブ」という。
  • オーブを考慮に入れたサイクルの予測精度は約80%。

イレギュラーの定義

  • 通常のサイクルから外れた、予測が難しい市場の動き。
  • この動きを適切に捉えることで、トレードの成功率を向上させることができる。

トレード戦略のアドバイス

  • サイクルを分析する際、オーブやイレギュラーを考慮することは必要。
  • これらの現象を理解し、トレード戦略に組み込むことで、成功の確率を高めることができる。

サイクルの数え方

1つのサイクルは「安値から次の安値まで」と定義されています。

「一つの底から次の底まで」と同じです。

サイクル理論の数え方

上の画像の通り、「安値→高値→安値」を1つのサイクルとします。

このようにサイクル理論の周期はローソク足を使用して数えますが、それぞれのサイクルの1周期におけるローソク足の本数は、先述で解説した表のとおりです。

必ずこの本数に従ってサイクルを形成するというものではありませんが、この範囲に約80%の確率で1サイクルが収まると考えられています。

サイクルの数え方

サイクルの定義

  • 1つのサイクルは「安値から次の安値まで」の期間として認識される。

サイクルの例

  • 「安値→高値→安値」の動きを1つのサイクルとして数える。

ローソク足を用いたサイクルの数え方

  • サイクルの周期はローソク足を使って数える。

サイクルの確率

  • 必ずしもローソク足の数に従ってサイクルが形成されるわけではない。
  • しかし、約80%の確率で1サイクルが上の表の範囲内に収まると言われている。
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MT4/5・TradingViewを使ったローソク足の数え方

FXをするうえで、利用するチャートは非常に重要です。

中でも、MT4/5やTradingViewは、利便性やカスタマイズ性が非常にたかく使いやすいのです。

MT4/5でのサイクルの数え方

①	マウスのホイルボタン押下、またはMT4画面上部のツールバー「+」をクリック。②	起点となる安値のローソク足から終点の安値ローソク足までクリック&ドラッグ。③	終期のローソク足近くに表示される左の数字(画像では「82」)がローソク足本数を示します。

  1. マウスのホイルボタン押下、またはMT4画面上部のツールバー「+」をクリック。
  2. 起点となる安値のローソク足から終点の安値ローソク足までクリック&ドラッグ。
  3. 終期のローソク足近くに表示される左の数字(画像では「82」)がローソク足本数を示します。

TradingViewでのサイクルの数え方

①	画面の左にあるツールバーの「予測・測定ツール」から「日付範囲」を選択。②	起点となる安値のローソク足から終点の安値ローソク足までクリック&ドラッグ。③「バー」の数字(画像では「75バー」)がローソク足本数を示します。
  1. 画面の左にあるツールバーの「予測・測定ツール」から「日付範囲」を選択。
  2. 起点となる安値のローソク足から終点の安値ローソク足までクリック&ドラッグ。
  3. 「バー」の数字(画像では「75バー」)がローソク足本数を示します。

サイクル理論の2つのパターン

サイクル理論には2つのパターンがあります。

サイクル理論での分析には不可欠なので特徴をしっかりと覚えてください。

名称特徴トレンド
ライトトランスレーション終点が起点を下回らず、
高値が後半で形成
上昇トレンド
レフトトランスレーション終点が起点を下回り、
高値が前半で形成
下降トレンド

ライトトランスレーション

ライトトランスレーション

ライトトランスレーションとは、起点にした安値よりも終点の安値の方が高いサイクルを指します。

また、高値が後半、つまり中央より右側(ライト)にあります。

これらの特徴は上昇トレンドの動きを示しているので、ライトトランスレーションを形成していれば、買いシグナルだと判断できます。

ライトトランスレーション

  • 起点の安値よりも終点の安値が高い。
  • サイクル内の高値は中央よりも右側(ライト)に位置する。
  • 価格が上昇するトレンドを示している。
  • ライトトランスレーションが形成されたら、「買い」のサイン。

レフトトランスレーション

レフトトランスレーション

レフトトランスレーションとは、起点にした安値よりも終点の安値の方が低いサイクルを指します。

また、高値が前半、つまり中央より左側(レフト)にあります。

下降トレンドの動きを示しているので、レフトトランスレーションを形成していれば、売りシグナルだと判断できます。

ライトトランスレーション

  • 起点の安値よりも終点の安値が低い。
  • サイクル内の高値は中央よりも左側(レフト)に位置する。
  • 価格が下降するトレンドを示している。
  • レフトトランスレーションが形成されたら、「売り」のサイン。

サイクル理論を用いた4時間足サイクルトレード手法

今まで、サイクル理論とどういうものか?基本的な知識や、各サイクルの定義について解説してきました。

ここから、実際にどのようにFXトレードに活かしていけばよいのかを解説していきます。

マルチタイムフレーム分析とサイクル理論

マルチタイムフレーム分析とサイクル理論

解説に入る前に、『サイクル理論とマルチタイムフレーム分析』について理解する必要がありますので、まずは、上図をご覧ください。

画像のイメージのように、1つのサイクルの中には、必ず2つ以上の周期の短いサイクルが存在します

また、下位サイクルと上位サイクルの始点となる底と終点となる底は共通です。

上位のサイクルは下位のサイクルを完全に包摂しているからです。

これは通常のチャート分析における「下位足の動きは上位足の動きに従う」という性質に似ていますね。

マルチタイムフレーム分析においてよく見られる現象ですね。

以上から、サイクル分析も通常のテクニカル分析と同様に大きなサイクルから分析するべきです。

4時間足サイクルトレード手法と重要な判断ポイント

サイクル理論を用いてトレードする場合は、主に4時間足サイクルを用いて、底からのロングエントリー、あるいはサイクルの天井からのショート、この2パターンを狙って用います。

4時間足サイクルトレードの概要

4時間足トレードは、以下の2つのパターンのエントリー方法です。

  • サイクルの底からのロングエントリー
  • サイクルの天井からのショート

サイクルを判断するときに非常に便利な判断方法や重要ポイントがあるので、以下にまとめておきますね。

サイクルの判断ポイント

  1. 4時間足チャートで、現在のサイクルの起点がどこで、今現在のローソク足が
    そこから何本目のローソク足に位置しているのか。
  2. 現在のサイクルが上昇パターン(ライトトランスレーション)か
    下降パターン(レフトトランスレーション)どちらになるのか。
  3. 上位足の日足サイクルと併せて判断する。
  4. ローソク足自体の形状がどのようなものになっているか。
  5. 特に長いヒゲがつくか。これは天井と底の判断に役立ちます。

上記の判断方法を複合的に考慮しながら、天井と底の出現タイミングを予測します。

それでは、実際のチャートを確認しながら、手法を解説していきますね。

ローソク足の反転パターンは、

【ローソク足のプライスアクション手法を極める|FX最強シグナル一覧】

で詳しく解説しています。

4時間足サイクルトレード手法|買いエントリーの場合

4時間足サイクルトレード手法|買いエントリーの場合

チャートをご覧ください。

この場合は、底からの買いエントリーを狙います。

まず、上記『重要な判断ポイント』⑴のとおり現在のサイクルの起点がどこなのか、そして現在何本目なのかという環境認識からスタートします。

4時間足の1つのサイクルはおよそ60から80本で収まり、上昇を予期するならライトトランスレーションを形成することになるので、およそ30~40本に来る中央になるであろう時期を越えたら、その後は天井の形成の有無を注意深く監視します。

そこからおよそ60本~80本目までに高値を形成し、下ヒゲが長いローソク足、つまり大きく下がった後に大きく上がって終わったということを示すローソク足が形成されれば、「サイクルで底をつけて終点に達し、上昇を開始したのではないか」という推測ができます。

上位足である日足でも、そのような下ヒゲの長いローソク足になっていれば、底値形成の可能性がより高まります。

できればその状態を確認したうえで、翌日エントリーします。

4時間足サイクルトレード【買いの場合の手順】

  1. 環境認識:現在のサイクルの起点と何本目のローソク足なのかを確認。
  2. サイクルの特性
    • 1サイクルは約60〜80本のローソク足で構成される。
    • 上昇トレンドの場合、ライトトランスレーションが形成される。
  3. 注目ポイント
    • サイクルの中央(約30~40本目)を超えたら、天井の形成をチェック。
    • 60〜80本目の間で、大きく下落後、強く上昇して終わる「下ヒゲの長いローソク足」が出たら、それは上昇のサイン。
  4. 日足の確認:日足でも同じような下ヒゲの長いローソク足がある場合、底値の形成の可能性が高まる。
  5. エントリータイミング:これらの条件を確認した上で、翌日に買いエントリーを検討する。

この手順に従うことで、買いエントリーの判断がより明確になります。

4時間足サイクルトレード手法|売りエントリーの場合

4時間足サイクルトレード手法|売りエントリーの場合

チャートをご覧ください。

この場合は天井から売りエントリーを狙うのですが、ここでも、上記『重要な判断ポイント』⑴のとおり現在のサイクルの起点がどこなのか、そして現在何本目なのかという環境認識からスタートします。

そして、サイクルが上昇になるのか下降になるのかは、上位足を見れば予測がつきます。

例えば、この画像左側に示した通り上位足の日足のサイクルが開始したばかりの前半であれば、レートは当面は上昇していくことになるので、4時間足のサイクルも上昇パターン、つまりライトトランスレーションになりやすいと予測できます。

ライトトランスレーションになると予測した上で天井を探る場合、天井はやはり後半に形成されるので、サイクルの起点からローソク足の数を数えておよそ30~40本目までの前半では、チャートを監視するだけにし、エントリーはしません。

そして、およそ30~40本目からおよそ60本~80本目までの時期に、上ヒゲの長いローソク足、つまり大きく上がった後に大きく下がって終わったということを示すローソク足が形成されれば、「サイクル中で天井をつけて下降を開始したのではないか」という推測ができます。

上位足である日足でもそのような上ヒゲの長いローソク足になったことを確認し、翌日エントリーすることになります。

4時間足サイクルトレード【売りの場合の手順】

  1. 環境認識:現在のサイクルの起点と何本目のローソク足なのかを確認。
  2. 上位足の確認
    • 上位足(日足)が上昇パターンの初期なら、4時間足も上昇(ライトトランスレーション)と予測される。
    • 日足での動きによって4時間足の動きを予測。
  3. 天井の探索
    • ライトトランスレーションを予測した場合、天井はサイクルの後半に形成されると考えられる。
    • サイクルの前半(約30~40本目)ではエントリーせず、チャートを監視。
  4. 注目ポイント
    • サイクルの中盤から後半(30〜80本目)で、大きく上昇した後に大きく下落して終わる「上ヒゲの長いローソク足」が出たら、それは下降のサイン。
  5. 日足の再確認:上位の日足でも同様の上ヒゲのローソク足が出ていれば、売りエントリーのサインとなる。
  6. エントリータイミング:上記のサインを確認した後、翌日に売りエントリーを検討する。

この手順に従うことで、売りエントリーの判断が明確になります。

サイクル理論を使った手法の注意事項

サイクル理論を活用したトレード手法を解説しましたが、他のテクニカル手法やファンダメンタルズ分析と組み合わせて用いることを強く推奨します。

なぜなら、この理論は、エントリー手法というよりは環境認識手法の一つだからです。

今述べた方法でもサイクル理論の他にローソク足の形状を分析に利用していましたが、実際にトレードを行う時には、さらに皆さんが用いているエントリー手法や後に述べるインジケーターも併せて使用してください。

また、サイクル理論を重視した分析は、短期足トレードにはあまり向いていません。

短期足では、先に説明した「イレギュラー」によって、誤差が頻発するからです。

サイクル理論とインジケーターの併用

トレードでサイクル理論を最大限活用するには、適切なインジケーターとの組み合わせが不可欠です。

移動平均線や、MACDなど、使用されているインジケーターはたくさんありますが、ここでは、RSI、ボリンジャーバンドとの組み合わせについて簡単に説明します。

これらを用いることで、高値・安値の判断をより正確に行うことができます。

サイクル理論にRSIを活用する方法

サイクル理論にRSIを活用する方法

RSIは「買われすぎ」や「売られすぎ」を示すインジケーターです。

RSIとサイクル理論を合わせることで、高値・安値をより正確に判断することができます。

シグナルの判断方法は、以下のようになります。

RSI(%)サイン
70以上「買われすぎ」を示し、サイクル理論では高値のサインとなる
30以下「売られすぎ」を示し、サイクル理論では安値のサインとなる

この組み合わせを利用することで高値・安値の判断がより正確となり、確実なトレード判断が期待できます。

サイクル理論にボリンジャーバンドを活用する方法

サイクル理論にボリンジャーバンドを活用する方法

ボリンジャーバンドは価格の変動性を示す3つのライン(中央の移動平均線、上側のバンド、下側のバンド)から成り立ち、価格が上側のバンドに近づくと「買われすぎ」、下側に近づくと「売られすぎ」と判断されることが多いです。

また、バンドの幅が狭くなると変動性が低い、広がると変動性が高いことを示します。

なお、ボリンジャーバンドは普通通り『期間:20、標準偏差:2』に設定します。

シグナルの判断方法は、以下のようになります。

ボリンジャーバンドサイン
+2σタッチ・抜け「買われすぎ」を示し、サイクル理論では高値のサインとなる
-2σタッチ・抜け「売られすぎ」を示し、サイクル理論では安値のサインとなる

レートがボリンジャーバンドの±2σに収まる確率は約95%とされており、サイクル理論と組み合わせて使えば高値・安値の判断がより正確となり、確実なトレード判断が期待できます。

ボリンジャーバンドについては

【ボリンジャーバンドとは?魅力的な3つの特徴を分かり易く解説】

で詳しく解説しています。

サイクル理論を活かす4つの鉄則

FXトレードにおいて、サイクル理論は予測の強力なツールとして海外では多くのトレーダーに注目されています。

この理論を最大限に活用するための前提として、4つの鉄則を以下に示します。

  1. 多角的な情報収集
  2. 過去のデータを活用
  3. 感情を排除し冷静に分析
  4. 継続的な学びの姿勢

1. 多角的な情報収集

一つの情報源だけに依存せず、多くの情報を参考にすることが大切です。

ニュースや他のテクニカル分析を組み合わせることで、より正確な予測が可能となります。

2. 過去のデータを活用

過去の市場の動きを詳しく分析することで、未来の動きのヒントを得ることができます。

例えば、過去3ヶ月のデータを基に次のサイクルの動きを予測するアプローチが考えられます。

3. 感情を排除し冷静に分析

トレードの成功の鍵は、感情を排除して論理的に市場を分析することです。

たとえ直近の大きな損失があったとしても、冷静な判断が必要です。

4. 継続的な学びの姿勢

FX市場は常に変動しています。

新しい情報や知識を継続的に取り入れることで、サイクル理論の効果を最大化することができます。

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まとめ:環境認識にサイクル理論も加えてみましょう

今回の記事で重要なポイントをまとめてみました。

  1. 場には一定の周期性があり、サイクル理論ではそれを分析して相場動向を予測できる。
  2. サイクル理論には、長期から短期までさまざまな種類がある。
  3. サイクルは、ローソク足の本数で数える。
  4. サイクルには、ライトトランスレーションとレフトトランスレーションの2つのパターン。
  5. サイクル理論は、底からのロングエントリー、天井からのショートエントリーに活用できる。
  6. サイクル理論を最大限活用するには、RSIやボリンジャーバンドなどのインジケーターを併用する。

【サイクル理論を活用した手法】

  1. 4Hサイクルを用いて、底からのロングエントリー、天井からのショートエントリーを狙う。
  2. RSIやボリンジャーバンドなどで底・天井をより正確に判断する。
  3. 複数の時間足でサイクルを分析する。
  4. サイクル理論は誤差が生じやすい短期足トレードにはあまり向いていないことに注意。

サイクル理論だけでトレードがうまくなるわけではありませんが、より正確な環境認識をするのにはとても有益な理論です。あなたが使用しているインジケーターやトレード手法とうまく組み合わせれば、トレードの成功に大きく貢献するでしょう。

この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。


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