
『この記事を読むことで、あなたは必ずトレードが上手くなります。』
なぜなら、この記事では、相場の7割を占めるレンジ相場を攻略する方法について解説しているからです。
『レンジ相場って意外と難しい・・・』と思うかもしれません。
しかし、FXでは、ある一定の値動きやチャートパターンが存在しています。
そのチャートパターンを世界中のトレーダーが共通認識しています。
その値動きとチャートパターンを覚えることで、レンジ相場もトレードチャンスに変えることができるようになります。
この記事では、FXで明日から簡単に使える12種類のチャートパターンを解説していきます。
さらに、
-
チャートパターンと値動きの特徴
-
チャートパターンの利用方法(エントリー・目標値)
-
値動きのパターン認識を攻略する方法
なども分かり易く解説しています。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
レンジ相場を攻略する方法
相場の7割がレンジ相場と言われています。
その7割のレンジ相場を理解しながらトレードを行っているトレーダーと、何も理解せずにトレンドだけ待っているトレーダーでは、雲泥の差です。
あなたが、現在、順張りトレーダーでも逆張りトレーダーでも、レンジ相場を攻略する必要があります。
なぜなら、レンジ相場を見つけることで、チャンスがそこにあるからです。
つまり、相場の7割のレンジ相場を攻略することで、トレードチャンスを増やすことができます。
レンジ相場と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、実は、ある程度、値動きはパターン化されています。
しかも、世界共通です!
つまり、世界中のトレーダーがその値動きに注目しているということです。
値動きのパターンやレンジ相場を見つけたら、
逆張りトレーダーは、値動きのパターン通りに沿って逆張りをする。
順張りトレーダーは、ブレイクを待って、トレンドフォローをする。
お分かり頂けたでしょうか?
レンジ相場を見極めることができれば、トレードに活かすことができるんです。
それでは、トレードに活かせる12種類のチャートパターンと活用方法を紹介していきます。
これよりフォーメーション(値動き)の名称がありますが、覚える必要はありません。
形と特徴だけ覚えておけば問題ありません。
結局のところ、フォーメーションもダウ理論を習得することである程度は解決します。
ただ、フォーメーションを覚えることで、一歩先の相場観を養えるのは間違いありません。
王道の反転パターン!3つの値動き
まずは、王道の反転パターンを紹介していきます。
①ダブルトップ・ダブルボトム
【ダブルトップ・ダブルボトム】


エントリーポイント = ネックラインをブレイクしたポイント
目標値 = ネックからトップ(ボトム)までのPipsと同じ長さ辺りがいったんの目標値になります。
ダブルトップとダブルボトムは、トレンドが転換する最もポピュラーな値動きです。
また、相場のいたるところで確認できます。
ダブルトップは、今まで続いていたトレンドが、2回天井を付けて、失速。
高値を超えられないことで、次は、ネックラインに注目が集まります。
ネックラインを割ったことで、ダブルトップ完成で売り注文が殺到します。
(※ダブルボトムはその反対)
②トリプルトップ・トリプルボトム
【トリプルトップ・トリプルボトム】


エントリーポイント = ネックラインをブレイクしたポイント
目標値 = ネックからトップ(ボトム)までのPipsと同じ長さ辺りがいったんの目標値になります。
トダブルトップが2回天井を付けて失速したのに対して、トリプルトップは、高値の更新を3回試して失速したパターンです。
次の項目の、ヘッド&ショルダーでも紹介しますが、2回高値更新の失敗より、3回高値更新の失敗の方が信頼性が高くなります。
3回も天井を付けると、市場心理的に『これ以上伸びない』という落胆から、新規売り注文や、投げ売り、決済注文が殺到することが原因です。
(※トリプルボトムはその反対)
③ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダー
【ヘッド&ショルダー】


【ヘッド&ショルダー・ボトム】


エントリーポイント = ネックラインをブレイクしたポイント
目標値 = ネックからヘッド(ボトム)までのPipsと同じ長さ辺りがいったんの目標値になります。
ヘッド&ショルダーは、三尊天井とも呼ばれる値動きパターンです。
左肩(ショルダー)⇒ 頭(ヘッド)⇒ 右肩(ショルダー)という順序でプライスが動くことで、『ヘッド&ショルダー』という名称になっています。
ヘッド&ショルダーが確認できたときは、相場の大きな転換期を迎える可能性が高いです。
上手くポジションを取れた場合、利を伸ばすことも検討しましょう!
3回高値更新に失敗したのは、トリプルトップと同じですが、違いは右肩にあります。
右肩は、高値を更新するどころか切り下げている。
つまり、あきらかに更新する力(買いポジション)がないことが分かります。
市場心理的には、絶好の売りタイミングであり、買い方は決済タイミングです。
さらに、ヘッド&ショルダーの形状で新規の売りも絡まり、トレンドは大きく転換を迎えることになります。
(※ヘッド&ショルダー・ボトムはその反対)
継続・反転パターン!3つの値動き(トライアングル)
次は、トライアングルを解説していきます。
トライアングルと英語で聞くと馴染みが沸かないですが、要は『三角持ち合い』のことです。
三角持ち合いは、継続パターンでもあり、反転パターンでもあります。
基本的には、ブレイクした方向についていくようにしましょう。
三角持ち合い(トライアングル)もいくつかパターンがあります。
それでは、解説を続けます。
④シンメトリカルトライアングル(ペナント)
先にもお伝えしていますが、フォーメーション(値動き)の名称を覚える必要はありません。
形と特徴だけ覚えておけば問題ありません。
結局のところ、フォーメーションもダウ理論を習得することである程度は解決します。
フォーメーションを覚えることで、一歩先の相場観を養うことが目的ですので、名称を覚える必要はありません。
私は、初心者時代に名称を覚えるのがめんどうで、フォーメーションを放棄してしまいました。
今になって分かったのですが、名前なんて覚えなくてもいいんです。
パターンと特徴だけ覚えてください。
【シンメトリカルトライアングル(ペナント)】

エントリーポイント = 上辺(または下辺)をブレイクしたポイント
目標値 = ブレイク後、トライアングルが始まった値幅(左の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
シンメトリカルトライアングルは、安値を切り上げたが、高値は切り下げている。
その後、さらに安値を切り上げたが、再度高値が切り下がっている。
このように、売りと買いが均衡状態になって、チャートは収縮状態になります。
綺麗な三角持ち合いのことを『シンメトリカルトライアングル』や『ペナント』と呼ばれます。
シンメトリカルトライアングルは、基本的に、今までのトレンド方向にブレイクしますが、反転方向にブレイクすることもあります。
大切なことは、売りと買いが均衡していると理解することです。
そして、どちらかにブレイクしたら価格が伸びる可能性があると予測することが大切です。
上位足を確認して、現在のプライスがどの位置にあるかということ分析しましょう。


上位足のトレンドの一時的な調整でトライアングルが確認できれば、同方向へブレイクする可能性が高いです。
また、上位足の強いサポート付近でトライアングルが確認できれば、反転する可能性があります。
⑤アセンディングトライアングル
【アセンディングトライアングル】

エントリーポイント = 上辺をブレイクしたポイント
目標値 = ブレイク後、トライアングルが始まった値幅(左の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
アセンディングトライアングルは、高値を更新することができず、上値が重たい形状です。
しかし、安値は切り上げて買い圧力が強いことが分かる三角持ち合いになります。
市場心理的に、買い方向で待ち構えているトレーダーが多い三角持ち合いです。
よって、アセンディングトライアングルは、買い方向にブレイクする可能性が高いフォーメーションになります。
⑥ディセンディングトライアングル
【ディセンディングトライアングル】

エントリーポイント = 下辺をブレイクしたポイント
目標値 = ブレイク後、トライアングルが始まった値幅(左の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
ディセンディングトライアングルは、先ほどのアセンディングトライアングルの反対ですね。
安値を更新する力はないが、高値は切り下げているので、売り圧力が強いことが分かる三角持ち合いになります。
市場心理的に、売り方向のブレイクを待ち構えているトレーダーがたくさんいる三角持ち合いになります。
よって、ディセンディングトライアングルは売り方向にブレイクする可能性が高いフォーメーションになります。
継続パターンの基本!2つの値動き(ボックス)
継続パターンで、最も代表的な値動きがフラッグとレクタングルです。
この2つのパターンを頭に入れておくだけで、その先の戦略を簡単に予測できるようになります。
⑦フラッグ
【フラッグ】

エントリーポイント = 上辺(下辺)をブレイクしたポイント
目標値 = ブレイク後、フラッグの値幅と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
過去のトレンドが持ち手で、調整局面が旗のような形状なので、『フラッグ』という名前が付けられています。
フラッグは、大きなトレンド方向に対して、反対方向に小さく高値と安値を切り下げています。
トレンド転換しきれず『じりじりと切り下げている』状態です。
このチャートパターンは、代表的なトレンド中のいったんの調整になります。
よって、フラッグは基本的にトレンド方向にブレイクする可能性が高いです。
⑧レクタングル
【レクタングル】

エントリーポイント = 上辺(下辺)をブレイクしたポイント
目標値 = ブレイク後、フラッグの値幅と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
レクタングルとは、長方形という意味です。
そのままですね。
レクタングルも、フラッグ同様、トレンド中の調整局面でよく出現するフォーメーションです。
大きなトレンド中、高値を更新できないが、安値も更新しない。
つまり、市場心理的に、まだ買い圧力が強いという心理が働いています。
よって、レクタングルは、基本的にトレンド方向にブレイクする可能性が高いです。
上級者は見逃さない値動きパターン!ウェッジ
次は、ウェッジです。
聞きなれない方もいるかもしれませんが、このウェッジもチャート上でよく確認できるフォーメーションになります。
上級者は、ウェッジをいち早く見極めて、反転を予測しながら上手くトレードしています。
ウェッジを意識してトレードすることで、上手く決済することができたり、上手くトレンドにのることができるようになります。
また、高値つかみなどよく分からない場面でのエントリーを避けることも、できるようになります。
⑨上昇ウェッジ・下降ウェッジ
【上昇ウェッジ】
【下降ウェッジ】
上昇ウェッジは、高値は更新し、安値も切り上げています。
一応、アップトレンド中です。しかし、更新する値幅が徐々に狭くなっているので、上昇圧力が弱いのが分かります。
よって、上昇ウェッジは、基本的に売り方向にブレイクしていきます。
(下降ウェッジは反対になります。)
ウェッジは、基本的に反転パターンです。
上昇ウェッジは、売り方向にブレイクする可能性が高いです。
下降ウェッジは、買い方向にブレイクする可能性が高いです。
ウェッジの特徴は、天底でも出現しますし、調整局面でも出現するのが特徴です。
よって、三角持ち合い同様、上位足を確認して判断する必要があります。


上位足がトレンド中で、いったんの調整局面で下降ウェッジが出現すれば『買い方向』へブレイクしていきます。
上位足の強いサポート付近で下降ウェッジが出現すれば『買い方向』へブレイクしていきます。
気付きましたか?
実は、ウェッジは意外と扱いやすい値動きなんです。
継続する局面だろうが、反転局面だろうが、とにかく
下降ウェッジは、買い方向へブレイクします。
このウェッジは、チャートのいたる箇所で出現するので、見逃さずトレードに活かしていきましょう。
知って起きたい3つの特殊な値動きパターン
最後に、特殊な値動きを3つ紹介しておきます。
トレードに活かすことは難しいですが、世界中のトレーダーは必ず知っているチャートパターンですので、一応、解説しておきます。
⑩ソーサートップ・ボトム
【ソーサートップ】

【ソーサーボトム】

ソーサーとは、「受け皿」という意味です。
ソーサートップの値動きは、天井を固めた後、徐々に高値も安値も切り下げているチャートの形状になっています。
その形が「受け皿」に似ていることから『ソーサートップ・ボトム』という名称がつけられています。
トリプルトップでも、ヘッド&ショルダーでもないので、その後のトレードプランが立てにくいです。
しかし、値動きをパターン化するから、難しいのであって、ダウ理論で分析していれば、ただのトレンド転換です。
このように、フォーメーションは名称を覚えなくても、ダウ理論で解決できるんです。
⑪エクスパンディングトライアングル
【エクスパンディングトライアングル】

「エクスパンディング」は「広げる」という意味です。
そう、「エクスパンディングトライアングル」とは、「広がる三角形」という意味です。
この形状は、ネックラインなど、ブレイクする明確なプライスがないのでトレードが非常に難しいです。
私は、このようなチャートパターンを『よく分からない相場』と読んでいます。
「分からなければこの相場には近づかない」
エクスパンディングトライアングルはスルーしましょう。
⑫ダイヤモンド
【ダイヤモンド】

ダイヤモンドのような形状から「ダイヤモンド」という名称が付けられています。
ダイヤモンドパターンは、エクスパンディングトライアングルの値動きから、価格は縮小し始めて、最終的にダイヤモンドのような形状になります。
一見、『よく分からない相場』のように見えますね。
しかし、右側半分(ピンク)は、ただのトライアングルです。
ダイヤモンドとトライアングルを比較してみましょう。


全く同じですね。
ですので、ダイヤモンドを確認できれば、トライアングルと同様のエントリーと目標値になります。
エントリーポイント = 上辺(または下辺)をブレイクしたポイント
目標値 = ブレイク後、ダイヤモンドの値幅(上下の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
値動きのパターン認識を攻略する方法
12パターンの値動きを解説してきました。
できる限り分かり易く、市場心理読み取れるパターンごとの特徴と活用方法を解説したつもりです。
解説を読んで頂いて、お気づきと思いますが、チャートパターンの名前なんか覚えなくてもいいんです。
なぜなら、ほとんどのチャートパターンは、ダウ理論で分析していれば分かるようなことばかりだからです。
例えば、
-
押し安値をブレイクしたから売り方向にトレンド転換したな! ⇒ 上昇ウェッジ
-
高値を切り下げたから、トレンド転換するかも? ⇒ ヘッド&ショルダー
-
高値を切り上げて、安値も切り上げたから、今からアップトレンドだ! ⇒ ソーサーボトム
などなど。
基本はダウ理論で値動きを追っていくことで解決します。
いや、ダウ理論で分析しているからパターンがよく見えるんです。
この違いが上級トレーダーとの違いかもしれません。
『パターンの攻略は、ダウ理論分析にあり!』
まとめ
相場の7割がレンジ相場です。
7割のレンジ相場を把握しながらトレードを行っているのと、何もわからずトレードしているのでは、雲泥の差です。
トレンドフォローでも逆張りトレーダーでも、上級トレーダーは、レンジを攻略しながら、上手くトレードをしているはず。
まずは、12のチャートパターンをチャート上で探してみましょう!
必ず、あなたはトレードが上手くなります。
コメントを残す