
チャートパターンを覚えたい
チャートパターンの使い方を知りたい
もっと分析力の精度を上げたい
チャートパターンは、高値・安値の並びから、トレンドの継続や転換の候補を整理するための見方です。
ダブルトップや三角持ち合いなど、名前を聞いたことがあっても、実際のチャートで迷うことはありませんか?
大切なのは、形が似ていることだけで判断せず、どの価格を抜けたら完成と考えるかを決めておくことです。
形を見つける → 完成条件を確認する → 想定が崩れる位置を決める。
この順番で見ると、エントリーを待つ場面と見送る場面を整理しやすくなります。
この記事では、FXの代表的なチャートパターン18種類を、一覧画像と比較表で解説します。
さらに、
チャートパターンと値動きの特徴やルール
チャートパターンの利用方法(エントリー・目標値)
チャートパターンを使った上級者のトレード戦略
形の違いに加えて、ネックライン・目標値・だましへの備えも確認していきましょう。
線を引く目的は、将来の値動きを言い当てることではなく、判断の基準を見えるようにすることです。
丸暗記だけで勝率が上がるわけではありません。
ブレイク後に価格が戻ることもあるため、目標値と損切りの位置は取引前に検討します。
まずは一覧から気になる形を選び、実際のチャートと見比べてみてください。
鉄板チャートパターン一覧を無料ダウンロード
一覧画像は、チャートを見返すときの確認用にお使いください。
下の画像をクリックすると画像単体を開けます。
ZIP形式の一括ダウンロードを利用できない場合は、画像を個別に保存してください。
形を覚える入口として使い、完成条件や注意点は下の解説とセットで確認しましょう。
画像を保存して印刷すると、実際のチャートと並べて比較できます。
FXチャートパターン18種類の一覧|形と完成条件を比較
ここでいうブレイクは、確認する時間足の終値が境界線の外側で確定することを基本にしています。
完成は利益を保証する意味ではありません。
| パターン | 形の特徴 | 完成・方向を確認する目安 |
|---|---|---|
| ダブルトップ | 山2つ | 谷のネックラインを下抜け |
| ダブルボトム | 谷2つ | 山のネックラインを上抜け |
| トリプルトップ | 山3つ | 谷を基準とする線を下抜け |
| トリプルボトム | 谷3つ | 山を基準とする線を上抜け |
| ヘッド&ショルダー | 中央の山が最も高い | 2つの谷を結ぶ線を下抜け |
| 逆ヘッド&ショルダー | 中央の谷が最も低い | 2つの山を結ぶ線を上抜け |
| ソーサートップ | 丸い天井 | 支持の下抜け・高安値の切り下げ |
| ソーサーボトム | 丸い底 | 抵抗の上抜け・高安値の切り上げ |
| シンメトリカルトライアングル | 高値切り下げ+安値切り上げ | 上下どちらに抜けるか確認 |
| アセンディングトライアングル | 上辺が水平+安値切り上げ | 上辺の上抜けを確認/下抜けなら見直し |
| ディセンディングトライアングル | 下辺が水平+高値切り下げ | 下辺の下抜けを確認/上抜けなら見直し |
| 上昇フラッグ | 急伸後の平行な調整 | 旗の上辺を上抜け |
| 下降フラッグ | 急落後の平行な調整 | 旗の下辺を下抜け |
| レクタングル | 水平な箱 | 箱の上限・下限のどちらを抜けるか |
| 上昇ウェッジ | 上下の線が上向きで収束 | 下側の支持線を下抜け |
| 下降ウェッジ | 上下の線が下向きで収束 | 上側の抵抗線を上抜け |
| エクスパンディングトライアングル | 高値切り上げ+安値切り下げ | 値幅拡大に注意/基準が曖昧なら見送る |
| ダイヤモンド | 値幅拡大のあと収縮 | 右側の境界を抜けた方向を確認 |
この一覧では、上下の形が異なるものを別に数え、レクタングルは上下をまとめて1種類としています。
チャートパターンの種類と役割
ここでは、トレンドが続く場面と転換を考える場面を分けて整理します。
同じ形でも、出現する位置とブレイク方向によって解釈が変わります。
まずはじめに、どのような値動きがあるのかまとめておきます。
読み進めやすいように、反転・継続・両方向を確認する形・特殊な形に分けて紹介します。
チャートパターンの4つのカテゴリー
- 反転型チャートパターン
- 継続型チャートパターン
- 反転・継続型チャートパターン
- 特殊型チャートパターン
①反転型チャートパターンの種類と特徴
反転型は、それまでのトレンドが変わる可能性に注目するパターンです。
上昇後のダブルトップなら下方向、下降後のダブルボトムなら上方向への転換を検討します。
山や谷が並んだ段階では、まだ完成していません。
ネックラインを抜けたか、抜けたあとに元の範囲へ戻っていないかを確認します。
反転型チャートパターンの種類
- ダブルトップ
- ダブルボトム
- トリプルトップ
- トリプルボトム
- ヘッド&ショルダー(三尊天井)
- 逆ヘッド&ショルダー(逆三尊)
- ソーサートップ
- ソーサーボトム
上記のパターンは、反転型で有名なチャートパターンになります。
名称を一度に丸暗記する必要はありません。
形に加えて、完成条件と想定が崩れる位置を確認しましょう。
高値・安値の更新を追うダウ理論と合わせて見ると、判断の根拠を整理できます。
②継続型チャートパターンの種類と特徴
継続型チャートパターンも、王道のパターンです。
継続型は、トレンドの途中でいったん値動きが落ち着き、その後の再開に注目するパターンです。
ただし、形成中に逆方向へ抜けることもあるので、形が出ただけでエントリーを決めないようにしましょう。
継続型チャートパターンの種類
- 上昇フラッグ
- 下降フラッグ
- レクタングル
【注意】
反転パターンや継続パターンは、絶対的な値動きをするわけではありません。
予想外の動きをすることもありますので、十分に注意をする必要があります。
③反転・継続型チャートパターン
次は、反転・継続型のチャートパターンです。
このパターンは、反転するときもあれば、継続するときもあるパターンになります。
よって、値動きを確かめてから次の行動を決める必要があります。
反転・継続型チャートパターンの種類と特徴
- シンメトリカルトライアングル(三角持ち合い)
- アセンディングトライアングル
- ディセンディングトライアングル
特殊型チャートパターン
最後に、特殊型チャートパターンです。
ここでは、値幅が広がる形や、拡大から収縮へ変化する形を紹介します。
無理に名前を当てはめるより、判断しやすい相場かどうかを確認してください。
判断の根拠を説明できなければ、見送ることも選択肢です。
このようなパターンを認識したら、まずは静観して他の通貨ペアに目を向けましょう。
特殊型チャートパターンの種類と特徴
- エクスパンディングトライアングル
- ダイヤモンド
王道の反転型チャートパターン!
まずは、王道の反転パターンを紹介していきますね。
ダブルトップ・ダブルボトム
ダブルトップとダブルボトムは、山または谷が2つ並ぶ反転型です。
2つの高値・安値は、完全に同じ価格でなくても構いません。
ダブルトップは、今まで続いていたトレンドが、上値抵抗線で2回山(高値)を付けて、同値あたりで推移してから失速します。
山(高値)を超えられないことで、次は、谷(前回安値)のネックラインに注目が集まります。
ここでは、確認する時間足の終値がネックラインを下回ったら完成と判断します。
ただし、下抜け後にすぐ戻るだましもあり、下落が続く保証はありません。
ダブルボトムは反対に、2つの谷の間にある山を上抜けたかを確認します。
チャートパターンのおおよその目標水準は、以下のようになります。
【ネックラインとは】
パターンの完成を判断するための基準線です。
ダブルトップは2つの山の間の谷、ダブルボトムは2つの谷の間の山に水平線を引きます。
ヘッド&ショルダーでは2つの谷、逆ヘッド&ショルダーでは2つの山を結ぶので、斜めになる場合もあります。
【ダブルトップの目標値】
目安:ネックライン −(高値 − ネックライン)
【ダブルボトムの目標値】
目安:ネックライン +(ネックライン − 安値)
同じ値幅を延ばす計算は、到達を約束するものではありません。
トリプルトップ・トリプルボトム
トリプルトップは、ほぼ同じ価格帯に山が3つ並ぶ形です。
3つの山の間にできた安値を基準にネックラインを引き、下抜けを確認します。
山が3つあるだけで、ダブルトップより必ず信頼性が高くなるわけではありません。
高値を何度も越えられない様子と、下側の支持が崩れたかを分けて見ましょう。
トリプルボトムは反対に、谷が3つ並んだあと、間の高値を基準とするネックラインの上抜けを確認します。
チャートパターンのおおよその目標水準は、以下のようになります。
【トリプルトップの目標値】
目安:ネックライン −(高値 − ネックライン)
【トリプルボトムの目標値】
目安:ネックライン +(ネックライン − 安値)
ヘッド&ショルダー・逆ヘッド&ショルダー
ヘッド&ショルダーは、三尊天井とも呼ばれる値動きパターンです。
左肩(ショルダー)⇒ 頭(ヘッド)⇒ 右肩(ショルダー)という順序でプライスが動くことで、『ヘッド&ショルダー』という名称になっています。
中央の山が最も高く、その左右に肩となる山が並びます。
形が整っていても、右肩を作っている途中で完成と決めつけないことが大切です。
トリプルトップとの違いは、3つの山が同じ高さではなく、中央の頭が突出していることです。
3つの高値の中の右肩は、高値を更新するどころか切り下げていますね。
ネックラインを下抜けるとヘッド&ショルダーの完成です。
これは、高値を更新したあと、右肩では再びその高値に届かなかった状態です。
売りを検討する場合も、ネックラインの下抜けと損切り位置を確認します。
右肩を上回るなど、想定した値動きから外れた場合は、反転の見立てを見直しましょう。
逆ヘッド&ショルダーは上下を反対にした形で、ネックラインの上抜けを確認します。
チャートパターンのおおよその目標水準は、以下のようになります。
【ヘッド&ショルダーの目標値】
目安:ブレイク地点の価格 − 頭からネックラインまでの縦の値幅
【逆ヘッド&ショルダーの目標値】
目安:ブレイク地点の価格 + 頭からネックラインまでの縦の値幅
図の赤い括弧は同じ値幅を延ばすイメージです。
斜めのネックラインでは、頭の真下(逆三尊では真上)にある線の価格までの値幅を測り、ブレイク地点から投影します。
ソーサートップ・ソーサーボトム
ソーサーとは、「受け皿」という意味です。
ソーサートップの値動きは、天井を固めた後、徐々に高値も安値も切り下げているチャートの形状になっています。
その形が「受け皿」に似ていることから『ソーサートップ・ボトム』という名称がつけられています。
山や谷が丸みを帯びるため、ダブルトップのように数を数えるだけでは判断しにくい形です。
ソーサートップは支持の下抜け、ボトムは抵抗の上抜けなど、自分が完成と判断する基準を先に決めます。
丸い形そのものより、高値・安値の切り上げや切り下げがどう変わったかを追ってみましょう。
名前を当てることより、どこで見立てが変わるかを説明できることが大切です。
継続・反転型チャートパターンは三角持ち合い(トライアングル系)
次は、トライアングルを解説していきます。
トライアングルと英語で聞くと馴染みが沸かないですが、要は『三角持ち合い』のことです。
三角持ち合いは、継続パターンでもあり、反転パターンでもあります。
ここでも、境界線をヒゲで越えただけなのか、終値で外側に確定したのかを分けて確認します。
三角持ち合い(トライアングル)もいくつかパターンがあります。
それでは、解説を続けます。
シンメトリカルトライアングル(三角持ち合い)
名称を丸暗記する前に、値動きを見比べてみましょう。
形に加えて、完成条件と想定が崩れる位置を確認しましょう。
高値・安値の更新を追うダウ理論と合わせて見ると、判断の根拠を整理できます。

ブレイク確認の目安 = 上辺(または下辺)を終値で抜けた地点
目標値 = ブレイク後、トライアングルが始まった値幅(左の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
シンメトリカルトライアングルは、下値抵抗線で安値を切り上げているが、上値抵抗線で高値は切り下げている。
その後、さらに安値を切り上げたが、再度高値が切り下がっている。
このように、売りと買いが均衡状態になって、チャートは収縮状態になります。
シンメトリカルトライアングルは、高値が切り下がり、安値が切り上がる三角持ち合いです。
ペナントは、急伸・急落した「旗竿」のあとにできる短い三角持ち合いとして区別します。
図の旧表記ではペナントを併記していますが、すべての三角持ち合いをペナントと呼ぶわけではありません。
上抜け・下抜けの両方があるため、形だけで方向を決めないようにしましょう。
大切なことは、売りと買いが均衡していると理解することです。
そして、どちらかにブレイクしたら価格が伸びる可能性があると予測することが大切です。
上位足を確認して、現在のプライスがどの位置にあるかということ分析しましょう。


上位足の上昇中にできた持ち合いなら、上抜けによる上昇再開を検討する場面です。
また、上位足の強いサポート・レジスタンス付近でトライアングルが確認できれば、反転する可能性があります。
アセンディングトライアングル
ブレイク確認の目安 = 上辺を終値で抜けた地点
目標値 = ブレイク後、トライアングルが始まった値幅(左の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
アセンディングトライアングルは、上値抵抗線で高値を更新することができず、上値が重たい形状です。
しかし、下値抵抗線は上昇しており、安値は切り上げて買い圧力が強いことが分かる三角持ち合いになります。
上側の水平な抵抗線と、切り上がる下側の支持線に注目します。
上抜けを確認できれば上方向のシナリオを検討できますが、下側を割れば見直します。
ディセンディングトライアングル

ブレイク確認の目安 = 下辺を終値で抜けた地点
目標値 = ブレイク後、トライアングルが始まった値幅(左の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
ディセンディングトライアングルは、先ほどのアセンディングトライアングルの反対ですね。
下値抵抗線で安値を更新する力はなく、高値は切り下がり上値抵抗線は下降しているので、売り圧力が強いことが分かる三角持ち合いになります。
下側の水平な支持線と、切り下がる上側の抵抗線に注目します。
下抜けを確認できれば下方向のシナリオを検討できますが、上側を越えれば見直します。
継続型チャートパターンの基本はボックス系
継続パターンで、最も代表的な値動きがフラッグとレクタングルです。
フラッグは傾いた平行線、レクタングルは水平な平行線で囲まれる点を見比べましょう。
上昇フラッグ・下降フラッグ
ブレイク確認の目安 = 上辺を終値で抜けた地点
目標値の代表的な目安 = ブレイク地点から、旗竿(調整に入る前の急伸・急落)の値幅を投影します。
※下降フラッグはその反対
過去のトレンドが持ち手で、調整局面が旗のような形状なので、『フラッグ』という名前が付けられています。
上昇フラッグは、大きなトレンド方向に対して、反対方向に小さく高値と安値を切り下げています。
その時の特徴は、上値抵抗線と下値抵抗線が一定の幅であることです。
トレンド転換しきれず『じりじりと切り下げている』状態なので、チャートで見つけやすいですね。
このチャートパターンは、代表的なトレンド中のいったんの調整になります。
フラッグでは元のトレンド方向へのブレイクを待つのが基本の考え方です。
逆方向に抜けた場合は、継続の前提を見直します。
図の「目標値」は旗の上下幅を使った近い目安で、旗竿の値幅による目標とは異なります。
旗竿の長さを使う一般的な計算と分けて考え、途中の抵抗帯・支持帯も確認してください。
レクタングル

ブレイク確認の目安 = 上辺(下辺)を終値で抜けた地点
目標値の目安 = ブレイク地点から、箱の上限と下限の値幅を投影します。
レクタングルとは、長方形という意味です。
そのままですね。
レクタングルも、フラッグ同様、トレンド中の調整局面でよく出現するフォーメーションです。
大きなトレンド中、上値抵抗線で高値を更新できないが、下値抵抗線でも安値は更新しない。
上昇中だけでなく、下降中や方向感のない相場でも見られます。
上下どちらかの境界を越えるまでは、方向が決まっていない箱として考えましょう。
トレンドが続く場合も転換する場合もあるため、抜けた方向と上位足の位置を確認します。
フラッグとウェッジの違い|平行か収束かを確認
次は、ウェッジです。
聞きなれない方もいるかもしれませんが、このウェッジもチャート上でよく確認できるチャートパターンになります。
上下の線が同じ方向へ傾きながら、間隔が狭くなる点に注目しましょう。
ほぼ平行なフラッグとは、線の間隔が収束する点が異なります。
名前に「上昇」とあっても、その後の上昇を意味するわけではありません。
上昇ウェッジ・下降ウェッジ
上昇ウェッジは、上値抵抗線は上昇して高値は更新していますが、下値抵抗線も上昇して安値も切り上げています。
ということで一応、アップトレンド中です。
しかし、2つの線の幅が狭くなり、更新する値幅も徐々に狭くなっているので、上昇圧力が弱いのが分かります。
上昇ウェッジでは、下側の支持線を割る動きに注目します。
下降ウェッジでは、上側の抵抗線を越える動きに注目します。
ウェッジは、出現位置によって反転にもトレンド継続にも関係します。
上昇ウェッジは、下側の支持線の下抜けを確認します。
下降ウェッジは、上側の抵抗線の上抜けを確認します。
ウェッジの特徴は、天底でも出現しますし、調整局面でも出現するのが特徴です。
よって、三角持ち合い同様、上位足を確認して判断する必要があります。


上位足の上昇中の調整で下降ウェッジができ、上抜けした場合は、上昇再開の候補です。
下落後の支持帯で下降ウェッジができ、上抜けした場合は、反転の候補として確認します。
形と出現位置を分けて見ると、同じ上抜けでも意味が変わると分かりますね。
元図には逆方向へのブレイクを描いた例も含まれます。
図の矢印を必ず起きる方向として覚えず、実際にどちらの境界を抜けたかを確認してください。
下降ウェッジの上抜けは、買い方向を検討するための確認条件です。
詳しくは、上昇・下降ウェッジの見分け方とだまし対策で確認できます。
知っておきたい特殊なチャートパターン
最後に、特殊なチャートパターンをいくつか紹介しておきます。
形を知るだけでなく、判断が難しい場面で見送るためにも役立ててください。
エクスパンディングトライアングル

「エクスパンディング」は「広げる」という意味です。
そう、「エクスパンディングトライアングル」とは、「広がる三角形」という意味です。
上図をご覧ください。
上値抵抗線も下値抵抗線も広がっていますね。
値幅が広がるため、境界線に達する価格や必要な損切り幅も変わりやすく、判断が難しい形です。
私は、このようなチャートパターンを「よく分からない相場」と呼んでいます。
「分からなければこの相場には近づかない」
エクスパンディングトライアングルはスルーしましょう。
ダイヤモンド
ダイヤモンドのような形状から「ダイヤモンド」という名称が付けられています。
ダイヤモンドパターンは、エクスパンディングトライアングルの値動きから、価格は縮小し始めて、最終的にダイヤモンドのような形状になります。
一見、『よく分からない相場』のように見えますね。
右側は、値幅が収縮する三角持ち合いに似ています。
ダイヤモンドとトライアングルを比較してみましょう。


右側の収縮は似ていますが、左側の拡大を含むダイヤモンド全体と、単独のトライアングルは同じではありません。
右側の境界を抜けたかを確認する点は共通します。
ただし、ダイヤモンド全体の最大値幅と、右側の三角部分の値幅は異なるため、目標値を混同しないようにしましょう。
ブレイク確認の目安 = 上辺(または下辺)を終値で抜けた地点
目標値 = ブレイク後、ダイヤモンドの値幅(上下の値幅)と同等の値幅が、いったんの目標値になります。
チャートパターンの線を引くには|MT4の使い方
チャートパターン分析する上で、チャート上にラインを引きます。
MT4には、トレンドラインやチャネルラインを描く機能があります。
ラインを使ったチャート分析は、各時間足で保存できるので非常に便利です。
MT4の使い方や口座開設方法の詳細は、以下の記事で分かりやすく解説しています。
MT4のダウンロード方法と使い方の詳細
チャートパターン分析の注意点
合計18種類のチャートパターンを解説してきました。
次は、実際のチャートで使うときに確認したいポイントです。
だましへの備えは、入る前に「どこで見立てを取り消すか」を決めることです。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 完成前 | 山・谷だけでなく境界線を抜けたか |
| ブレイク後 | 元の範囲へ戻っていないか |
| 出現位置 | 上位足の支持帯・抵抗帯が近くないか |
| リスク | 損切り幅に合わせて取引数量を調整できるか |
| 目標値 | 途中の障害と取引コストを含めても検討できるか |
チャートパターンは、形だけで判断しない。
高値と安値の更新、出現位置、ブレイク後の動きを合わせて確認します。
例えば、
- 上昇ウェッジ:下側の支持線を割ったあと、押し安値も割ったか確認する
- ヘッド&ショルダー:右肩の高値切り下げと、ネックライン下抜けを分けて確認する
- ソーサーボトム:丸い底に加え、高値・安値が切り上がっているか確認する
ダウ理論で高値・安値を追うと、パターンの中で何が変化したかを整理しやすくなります。
山(高値)と谷(安値)を注意深く注目することで自然とチャートパターンが目に飛び込んでくるようになります。
見つけたい形に線を合わせるのではなく、はっきりした山と谷に線を引くことを意識しましょう。
条件が曖昧な形は、無理にトレードしなくて大丈夫です。
チャートパターンでよくある質問
完成前にエントリーしてもいい?
完成前は、形が崩れたり逆方向に抜けたりする可能性があります。
まずは完成を待つルールで事例を集め、早めに入る方法とは成績を分けて検証しましょう。
ヒゲで抜けたらブレイクですか?
この記事では、ヒゲの一時的な抜けと、終値でのブレイクを区別しています。
終値を待ってもだましはなくなりませんが、同じ基準で判断しやすくなります。
三角持ち合いとペナントは同じですか?
見た目は似ていますが、ペナントでは直前の急伸・急落による旗竿と、そのあとの短い収縮をセットで確認します。
参考:TradingView「Bullish Pennant」
どのチャートパターンが一番勝てますか?
形の名前だけで、最も勝てるパターンは決められません。
通貨ペア・時間足・相場環境・決済ルールをそろえ、取引コストを含めて検証する必要があります。
チャートパターンが分かったら、次に確認したいこと
18種類すべてを一度に使いこなす必要はありません。
まずはダブルトップ・ダブルボトム、三角持ち合いなど、見分けやすい形から確認しましょう。
チャートパターンがあれば、レンジ相場の複雑な動きもシンプルに見えてきますね。
形が完成した事例だけでなく、ブレイクしても戻った事例も同じように集めることが大切です。
「どこで完成したか」「どこで見送るか」を、実際のチャートに書き込んでみてください。
形の暗記から一歩進んで、判断の根拠を説明できるように練習していきましょう。




































