
『ボリンジャーバンドを詳しく学びたい』
『ボリンジャーバンドの設定の選び方を知りたい』
『ボリンジャーバンドを利用した手法の使い分けを学びたい』
私が相場を見るときに、よく使うテクニカル指標のひとつがボリンジャーバンドです。
中心線の向きから相場の流れを、バンドの幅から値動きの広がりを確認できます。
価格が中心線からどれくらい離れているかも、ひとつのチャートで見比べられるのが便利ですね。
私がボリンジャーバンドを使い始めたきっかけも、学んできたトレーダーのチャートに表示されていたことでした。
ただし、表示するだけで勝てるわけでも、誰にでも合う「最強設定」があるわけでもありません。
ここでは、期間20・偏差2を出発点に、±1σ・±2σの設定方法と5つの手法の使い分けを解説します。
上位足の未確定ローソク足を参照する表示は、上位足が確定するまで変化することがあります。
過去に確定した表示だけで使いやすさを判断しないようにしてください。
- ボリンジャーバンドを使うメリット
- ボリンジャーバンドの基本設定や計算式
- ボリンジャーバンドの正しい見方と使い方
- 知っておきたいボリンジャーバンドの応用テクニック
- ボリンジャーバンドを利用した5つの手法
まず設定を確認し、その後で「どんな相場で使うか」「どこで見送るか」を一緒に整理していきましょう。
設定値だけでなく、トレンドとレンジの違いを押さえることが大切です。
同じバンドへのタッチでも、順張りを考える場面と、逆張りを見送る場面があります。
図の矢印は過去の値動きを使った説明例です。
同じ結果が続くことを示した検証成績ではありません。
この記事が、あなたの判断根拠を整理するお役に立てれば幸いです。
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ボリンジャーバンドで分かること・分からないこと
私にとって、ボリンジャーバンドは相場を見るための補助道具です。
ローソク足や高値・安値と合わせて見ることで、判断の根拠を整理しやすくなります。
先に、どの情報を読み取れるのかを確認しておきましょう。
主に、次の3つを見比べます。
- 中心線の向きと価格の位置
- 中心線からの相対的な離れ方
- バンド幅の拡大・収縮
標準偏差は、価格のばらつきを数値化したものです。
中心線が上向きか下向きか、価格がその上か下かを見て、相場の流れを確認します。
高値・安値の切り上げ、切り下げとも照らし合わせましょう。
標準偏差から描かれるバンドは、過去の価格に対して相対的に高い位置・低い位置を示します。
未来のエントリー価格や反転確率が分かるわけではありません。
バンド幅が広がれば、計算対象の価格のばらつきが大きくなっています。
ただし、バンド幅だけでは値動きの方向を決められません。
相場の流れ、バンド幅、ローソク足の動きを組み合わせて判断しましょう。
ボリンジャーバンドのおすすめ設定|まず期間20・偏差2から
| 項目 | 基本設定の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 期間 | 20 | 表示中の時間足のローソク足20本 |
| 偏差 | 2 | 中心線から標準偏差2倍の幅 |
| 適用価格 | 終値(Close) | 比較中は価格の種類をそろえる |
| 中心線 | SMA | EMAを使う独自設定と混同しない |
| シフト | 0 | 通常は表示位置をずらさない |
| 比較候補 | 10・1.9/50・2.1 | 開発者の調整例・最適値の保証ではない |
参考:John Bollinger公式「Bollinger Band Rules」 / MetaQuotes公式「Bollinger Bands」。

設定に迷ったら、まず期間20・偏差2・終値を基準にして、チャートの見え方を確認してみてください。
ボリンジャーバンドは、価格データとともに動く移動平均線と、その周囲に描かれるバンドが特徴です。
これは最適な利益を保証する数値ではなく、比較を始めるための基本設定です。
ここでは、ボリンジャーバンドの基本的な設定と、その背後にある理論について解説します。
基本設定の「期間20」はローソク足20本を意味する

ボリンジャーバンドは、アメリカの財務アナリストであるジョン・ボリンジャー氏によって開発されました。
このインジケーターは、中央にセンターライン(中心線、ミドルライン)として移動平均線(Simple Moving Average:SMA)を配置し、その上下に計算された標準偏差(±2σ)を示す線を加えることで形成されます。
基本の構成は、中心線と、その上下にある±2σの3本です。
±1σや±3σを使う場合は、手法に必要な分だけ追加します。
私もこのことに異論はなく、±2σのみをチャートに表示しています。
期間20・偏差2は、開発者のジョン・ボリンジャー氏が示す標準設定です。
期間20は「20日固定」ではなく、表示している時間足のローソク足20本です。
15分足なら15分足20本、4時間足なら4時間足20本、日足なら日足20本を使います。
まず時間足と基本設定を固定し、何を改善したいかを決めてから数値を比較しましょう。
MT4・MT5で±1σ・±2σ・±3σを追加する方法
初期値や表示本数は、利用するチャートソフトや保存済みの設定によって異なります。
MT4・MT5の標準Bollinger Bandsでは、パラメーターの「偏差」でバンドの倍率を指定します。
偏差2なら、中心線と±2σのバンドを表示する構成です。
下の画像は、以前の説明で使用したMT5の設定画面です。
図中の「レベル2・-2」を追加する操作を、そのまま±2σの追加方法として使わないでください。

±1σと±2σを同時に表示したい場合は、Bollinger Bandsを同じチャートに2つ追加します。
期間・適用価格・シフトをそろえ、片方の「偏差」を1、もう片方を2に設定します。
±3σも必要なら、偏差3のBollinger Bandsを追加します。
「レベル」と「偏差」は同じ設定項目ではありません。
同じ中心線が重なるため、色や太さを分けて見やすくしましょう。
スマホ版では画面が異なりますが、複数の偏差を使う考え方は同じです。
期間10・20・50を比較するときの考え方
期間を短くすると直近の変化に反応しやすくなり、長くすると広い範囲の値動きをならして見ます。
どちらがよいかは、時間足と売買ルールによって変わります。
スキャルピングだから期間10、スイングだから期間50と、自動的に決まるものではありません。
1. 期間10|直近の変化を細かく見る比較候補
短い期間は、細かな変化を捉えやすい一方、バンドへの出入りも増えやすくなります。
期間10は比較候補のひとつです。
小さな反発をトレンド開始と取り違えないように確認しましょう。
ローソク足が確定する前のタッチと、確定後の条件を分けて検証することも大切です。
2. 期間20|基本設定を基準にする
最初は期間20・偏差2を固定して、順張りと逆張りで相場の見方がどう変わるかを確認しましょう。
値を次々に変えるより、使う場面と見送る場面を整理する方が、違いを比較しやすくなります。
期間21も使われますが、20より優れていると一律には言えません。
同じ通貨ペア・時間足・売買条件で比較してください。
3. 期間50|より長い範囲を見る比較候補
期間50などの長い設定は、同じ時間足のより長い履歴を使います。
値動きをならして見るため、短い設定とはバンドへのタッチや反応のタイミングが変わります。
長い期間にすれば必ず長期トレード向きになる、というわけではありません。
期間を変える場合は、偏差の倍率と売買ルールも合わせて確認します。
一度に多くの設定を試して、過去の一場面だけに合う数値を選ばないようにしましょう。
ボリンジャーバンドの表示設定「標準偏差」:開発者推奨の±2σとは
ボリンジャーバンドの最大の特徴は、標準偏差のバンドにあります。
このボリンジャーバンドの標準偏差について深く解説をします。
ボリンジャーバンドにおけるバンドの意味
ボリンジャーバンドは、統計学を基にしたテクニカル指標で、その計算には標準偏差が使用されています。
具体的には、移動平均線を中心に、その上下に設定された標準偏差に基づく帯状のラインが置かれるのが特徴です。
標準偏差は、価格がその平均からどれだけ散らばっているかを示す指標です。
つまり、価格がどれだけ移動平均線から離れる傾向にあるかを数値で表します。
イメージしやすく説明するために、クラスの生徒の身長で例えてみますね。
クラスの生徒たちの身長の平均が、160cmだとしましょう。
この160cmを「移動平均線」と考えることができます。
そして、生徒たちの身長が160cmからどれだけ離れているか、つまり平均からのバラつきを示すのが「標準偏差」です。
もしクラスの生徒たちの身長がみんな160cmにとても近ければ、バラつきは小さいと言えます。
この場合、標準偏差は小さい数値になります。
反対に、生徒の身長が140cmから180cmまで幅広く分布している場合は、ばらつきが大きいと言え、標準偏差は大きな数値になります。
FXなどのデータにこの概念を適用する場合、平均値(=移動平均線)が市場の一般的な価格レベルを示し、標準偏差はその平均値から価格がどれだけ離れるか、つまり価格の変動の激しさや安定性を数値化したものとなります。
価格が平均値から大きく離れるほど、標準偏差は大きくなり、市場の変動が激しいことを示します。
逆に、価格が平均値の近くに集中している場合、市場は比較的安定していると考えられ、標準偏差は小さくなります。
±1σ、±2σ、±3σは、中心線から標準偏差の1倍・2倍・3倍離れた位置を示します。
バンドの外側に出ること自体は、売買シグナルではありません。
強いトレンドでは、バンドの外側で終値が確定することもあります。
「外側だからすぐ反転する」と決めつけず、価格の流れを確認しましょう。
次の画像をご覧ください。

下の図は、正規分布の理論的な割合を説明する図です。
正規分布では、平均から±1σに約68.2%、±2σに約95.4%、±3σに約99.7%が含まれます。
この割合は、FX価格がボリンジャーバンド内に収まる確率や、次の足の反転確率ではありません。
金融市場の価格に正規分布をそのまま当てはめないことが大切です。
| 標準偏差 | 正規分布に含まれる理論上の割合 |
|---|---|
| -1σ~+1σ | 約68.2% |
| -2σ~+2σ | 約95.4% |
| -3σ~+3σ | 約99.7% |
開発者の公式ルールでも、標準偏差を使うことを理由に統計的な確率を仮定しないよう説明されています。
標準Bollinger Bandsの計算の考え方は、次のとおりです。

注意:旧図の計算式は正しくありません。
画像は元の資料として残していますが、計算には上記の本文の式を使用してください。
中心線=期間n本の終値の平均(SMA)
標準偏差σ=√{各終値と中心線との差の2乗を合計÷n}
上限=SMA+偏差×σ
下限=SMA-偏差×σ
nは期間、偏差はバンドの倍率です。
以下に残している旧図の計算式は、分母と平方根の位置が正しくないため、計算に使用しないでください。
本文の式を参照してください。
式を暗記する必要はありません。
しかし、臆することはありません。
肝心なのは、ボリンジャーバンドの使い方です。
次の画像をご覧ください。

移動平均線から「標準偏差×1倍」の距離にあるラインです。
±1σだけで反転やトレンド継続を判断せず、中心線の向きや高値・安値も確認します。
移動平均線から「標準偏差×2倍」の距離にあるラインです。
±1σより広い範囲ですが、FX価格が95.4%収まると保証された帯ではありません。
移動平均線から「標準偏差×3倍」の距離にあるラインです。
±2σよりさらに外側の目安です。
タッチしても、それだけで異常や反転が確定するわけではありません。
計算式を直接使うことはありません。
ですが、±1σ、±2σ、±3σラインがどのような意味を持つかを理解してボリンジャーバンドをより効果的に活用しましょう。
開発者が推奨する±2σとは?
開発者の標準設定は、期間20・偏差2です。
価格の相対的な位置とバンド幅を確認するための出発点で、未来の値動きを保証する設定ではありません。
表示する線を増やしすぎると、判断が複雑になることがあります。
まず±2σを使い、±1σを条件にする手法など、目的がある場合に追加しましょう。
開発者の公式ルールには、期間10なら偏差1.9、期間50なら偏差2.1という調整例も示されています。
これは設定変更の参考例で、どの市場でも最も利益が出る数値という意味ではありません。
この記事でも、標準偏差は原則として±2σのみを使用することとします(後述のとおり一部例外があります)。
参考:John Bollinger公式「Bollinger Band Rules」 / MetaQuotes公式「Bollinger Bands」。
ボリンジャーバンドの基本的な見方
今まで解説してきたように、ボリンジャーバンドは標準偏差を利用して相場を分析するテクニカル指標です。
バンドの形は、過去の価格のばらつきを見比べる手がかりになります。
形だけで売買を決めず、ローソク足と相場の位置も合わせて見ましょう。
それでは、ボリンジャーバンドの見方について解説していきますね。
スクイーズ

スクイーズとは、ボリンジャーバンドの帯が狭まっていくことを指し、ボラティリティ(価格の変動幅)が低下していることを示します。
レンジで見られることがありますが、スクイーズだけでレンジと確定するわけではありません。
その後の拡大に備えて、高値・安値や水平線を確認します。
スクイーズだけでは、次に上がるか下がるかは分かりません。
エクスパンション

エクスパンションは、ボリンジャーバンドの帯が広がっていくことを指します。
これは、計算対象の価格のばらつきが大きくなっている状態です。
トレンドの発生時に見られることがありますが、往復する激しい値動きでもバンドは広がります。
この期間中には、ローソク足がボリンジャーバンドの±2σラインを超えることもあり、「ボラティリティ・ブレイクアウト」と呼ばれる現象が発生することがあります。
バンド幅と価格が抜けた方向を分けて確認しましょう。
バンドウォーク

バンドウォークは、価格がボリンジャーバンドの±2σラインに沿って一方向に強く動いている状態を表します。
この現象は、トレンドが非常に強いときに見られ、価格が上昇トレンドの場合は+2σライン、下降トレンドの場合は-2σラインに沿ってローソク足が連続して配置されることが特徴です。
ただし、過去にバンド沿いで動いたことと、今後も続くことは別です。
バンドウォークだけで高い勝率を保証することはできません。
ボージ(Bulge)とBandWidth

ボージは、一定の観察期間でバンド幅が大きく広がった部分を指す考え方です。
「ボリンジャーバンドの計算期間」と「最大幅を比較する観察期間」は分けて考えます。
スクイーズからバンドが広がり、その後また狭くなる場面はあります。
ただし、毎回同じ順番や時間で進むわけではありません。
幅が最大になった場所は後から変わるため、ボージだけでトレンド終了を確定しないでください。
なお、実際にバンド幅を正確に把握することは困難です。
幅を数値で見比べるには「BandWidth(バンド幅)」が参考になります。
上のチャートの中のサブチャートで表示しているのが「BandWidth」です。
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ボリンジャーバンドでマルチタイムフレーム分析をする方法
上位足と下位足を見比べると、今見ている動きが大きな流れのどこにあるかを整理できます。
ボリンジャーバンドも、それぞれの時間足で確認してみましょう。
このセクションでは、ボリンジャーバンドでマルチタイムフレーム分析をするための設定方法や問題点についてご紹介しましょう。
マルチタイムフレーム(MTF)分析とは
そもそもマルチタイムフレーム(MTF)分析とは、異なる時間枠を同時に分析する手法です。
例えば、4時間足で大きな流れを確認し、15分足でエントリー候補を探す見方です。
時間足が変われば、同じ期間20でも使う価格データが変わります。
ボリンジャーバンドを使ったMTF分析
それでは、ボリンジャーバンドを利用したMTF分析の一例を解説しますね。
時間足はトレードスタイルによって各々変更してください。
たとえば、15分足と4時間足のボリンジャーバンドを組み合わせることで、短期と長期の市場動向を捉えることができます。
表示方法は主に次の3つです。
- 同じ時間足で期間を長くする(上位足そのものではない)
- インジケーターの使用
- チャートのマルチ表示
それでは、ひとつずつ解説していきますね。
方法1:期間を長くする|上位足のバンドと同一ではない

ひとつのチャートで短い期間と長い期間を重ねる方法です。
下の図は、15分足で長い期間のバンドも表示した比較例です。
標準のボリンジャーバンドの中心線は、SMA(単純移動平均線)です。
4時間は15分の16倍なので、期間20×16=320とすれば、計算に使う時間の長さはおおむね対応します。
同じ画面で短い動きと長い動きを見比べられるのが利点です。
しかし、欠点もあります。
一つのメインチャートに複数のインジケーターを重ねて表示するので、画面がゴチャつき見にくいと感じる方もいらっしゃいます。
ただし、15分足320本と4時間足20本は、使う終値のデータが違います。
中心線も標準偏差も同じにはならず、15分足の期間320を「4時間足の期間20」として扱えません。
正確に上位足のバンドを確認したい場合は、上位足のチャートか、対応するMTFインジケーターを使いましょう。
方法2:インジケーターの使用
MTFインジケーターは、指定した別の時間足のデータを使って表示するためのツールです。
下の画像は、以前紹介したカスタムインジケーターの表示例です。
利用前に、配布元・対応プラットフォーム・更新状況を確認してください。
Trading View:「Bollinger Bands MTF」 (KivancOzbilgic)

カスタムインジケーターの例:「3TFBands」
名称だけでMT4・MT5の両方に対応すると判断せず、配布元の仕様を確認しましょう。

方法3: チャートのマルチ表示

もう一つの方法は、各時間足に対して固定された期間設定のボリンジャーバンドを使用し、それぞれのチャートを別々に表示することです。
このアプローチでは、15分足と4時間足のチャートを並べて、単純にそれぞれに期間20のボリンジャーバンドを表示します。
実際の各時間足のデータで、バンドを確認できるのが利点です。
複数のチャートを同時に監視する必要があるので、画面が大きい方がよいです。
スマートフォン、画面の小さいノートPCなどでは見づらいというデメリットが生じます。
また、複数のチャートを使用することに伴い、当然のことながら双方の比較・確認には目線の移動が必要ですので目が疲れます。
なにより、各時間足を分析して整理するスキルが必要です。
これらのメリットデメリットを理解して、自分に合ったMTF分析の表示のしかたを選びましょう。
ボリンジャーバンドと相性の良いインジケーター5選
ボリンジャーバンドと相性の良いインジケーターにはいくつかあります。
他の指標を追加する場合は、何を確認するために使うかを決めましょう。
似た情報の指標を増やしても、独立した根拠が増えるとは限りません。
それでは、各インジケーターの利用法の概略を説明します。
1. RSI(相対力指数)

後述の手法③では、RSIと組み合わせた見方を紹介します。
RSIは価格の強さと速度を測定し、買われ過ぎまたは売られ過ぎの状況を識別するのに役立ちます。
バンドの位置とRSIの動きを比較します。
ただし、RSIの買われ過ぎ・売られ過ぎは、すぐ反転するという意味ではありません。
ダイバージェンスの確認にも利用できますが、反転しない場合があります。
2. MACD(移動平均収束拡散指標)

MACDは短期の移動平均と長期の移動平均の差を利用してトレンドの強さ、方向、持続性、および転換点を示します。
ボリンジャーバンドと見比べて、モメンタムの変化を確認する使い方があります。
複数の指標が同じ方向でも、トレンド継続が確定するわけではありません。
買いの場合MACDラインが、①0ラインより上にあり、②シグナルラインとの間でゴールデンクロスが出現することなどを買いエントリーのシグナルと見ます。
3. ストキャスティクス

ストキャスティクスは価格の位置を直近の高値と低値の範囲内で評価します。
これにより、トレンドの転換点を見つけやすくなります。
ボリンジャーバンドは、基本的にトレンド系インジケーターです。
ボリンジャーバンドでトレンド把握をして、ストキャスティクスで反転のタイミングをとらえる。
この組み合わせが非常に相性が良いです。
4. DMI(方向性指数)

DMIは、上の3つに比べると認知度が高くはないので少し詳しめに説明しておきますね。
以下のようにボリンジャーバンドと組み合わせることで効果的な戦略を構築できます。
【トレンドの確認】
DMIの中の指標の1つであるADXは、トレンドの強さを測定するのに使用されます。
その値が高いほどトレンドが強いことを示します。
ADX25や40は、強さを比較する目安として使われる値です。
通貨ペア・時間足・設定によって見え方が変わり、ADXだけでは上昇か下降かは分かりません。
バンドの拡大とADXの変化を比較して、値動きの強さを確認します。
ADXが高くても、ブレイクの継続を保証するわけではありません。
急に往復する相場や、すでに大きく伸びた後にも注意しましょう。
【トレンドの強さと方向】
DMIの+DIと−DIは、方向性を比較する指標です。
+DIが−DIより上なら上向きの方向性が相対的に強く、逆なら下向きの方向性が相対的に強いと読みます。
これをボリンジャーバンドの動きと組み合わせることで、特定の方向への価格の動きをより明確に把握できます。
5. 移動平均線(Moving Average)

同じ時間足に長期移動平均線を重ね、短い流れと長い流れを比較する見方です。
別の時間足を見るMTF分析とは区別します。
上のチャートには、期間200を表示しています。
これにより大きなトレンドの方向性を確認し流れに逆らわないエントリーを確認するのに利用できます。
価格が移動平均線付近でどう反応したかを見る目安になります。
必ず反発する支持線・抵抗線ではありません。
それぞれのインジケーターがどのように機能するかを理解し、自分のトレードスタイルに合わせて適切に組み合わせることが重要です。
ボリンジャーバンドの5手法|使う場面と見送る場面
| 手法 | 使う場面の例 | 見送る場面の例 |
|---|---|---|
| ①±1σの順張り | 中心線が上向き・押しから再上昇 | 横ばいで往復・抵抗帯の直前 |
| ②拡大とバンドウォーク | 収縮後に価格が上限を突破 | 上下に往復する拡大 |
| ③RSIとの逆張り | レンジ・支持帯・反転根拠を確認 | 下向きのバンドウォーク |
| ④ダブルボトム | 2つの安値とネックラインを確認 | 下側バンドだけで反発を決める |
| ⑤移動平均線の並び | 上向きの並びと価格の強さを確認 | 長期線が横向き・伸びきった場面 |
このセクションではボリンジャーバンドの具体的な活用法として、5つの手法を解説します。
以下は、上昇を狙う買いのルール例です。
勝率や収益性を検証した結果ではないため、通貨ペア・時間足・コスト・損切り条件を決めて比較してください。
ボリンジャーバンドを活用した手法5選
①±1σを使った順張りエントリー戦略
ひとつ目は、ボリンジャーバンドの±1σバンドを活用した順張りのスキャルピングトレード手法です。
上向きの流れで、押し目からの再上昇を探すルール例です。
それでは、トレードルールとともに以下のチャートをご覧ください。

[環境]
中心線が上向きで、価格が中心線より上にあり、高値・安値の切り上げも確認できる場面を候補にします。
[エントリータイミング]
+1σを再び上抜ける場面を候補にします。
(例:上のチャートの2つの赤い矢印は、直前でいったん押しをつけているのでエントリーしやすいポイントです)
図は、足の確定を待たずに上抜けを捉える例です。
未確定の足では一度上抜けても戻ることがあります。
初心者の方は、終値の確定を待つルールと分けて検証しましょう。
[利益確定のタイミング](チャートの青い矢印)
ポジションの決済は、価格が+2σまたは+3σバンドに触れた時に行います。
どちらで決済するかを先に決め、期待する利幅と損切りまでの距離を比較します。
バンドへのタッチで利益を最大化できると保証されるわけではありません。
[損切りルール]
中心線割れを撤退の判断材料にする例です。
中心線は動くため、エントリー前に具体的な損切り価格と許容損失も決めてください。
見送る場面:中心線が横向きで上下に往復する相場や、すぐ上に強い抵抗帯がある場面です。
②エクスパンションを利用し、バンドウォークを狙ったエントリー戦略
2つ目は、ボリンジャーバンドのエクスパンションを利用した順張りエントリー戦略です。
値幅の拡大を捉えるルール例ですが、ブレイク後にレンジへ戻ることもあります。
「広がったから買う」ではなく、価格がどちらへ抜けたかまで確認します。
それでは、トレードルールとともに、以下のチャートをご覧ください。

[環境]
バンド幅が狭くなっており、抜けを確認する直近高値やレンジ上限が分かる場面を探します。
[エントリータイミング]
バンドの拡大に加え、価格がレンジ上限や直近高値を上抜けたことを確認して、買いを検討します。
スクイーズ状態からエクスパンションが発生すると、バンドが広がり始め、市場のボラティリティが増加していることを示します。
+2σを上抜けた事実だけで、トレンドが確定するわけではありません。
図の赤い矢印は、拡大と上方向への動きを捉えた例です。
終値の確定を待つか、押し戻りを待つかを決めて検証しましょう。
バンドウォークへ進む場合も、すぐにバンド内へ戻る場合もあります。
この手法は、バンドウォークで価格がぐんぐん伸びていくことを期待したものです。
手法⑤の移動平均線の並びも確認する方法がありますが、条件を増やすと機会が減り、エントリーも遅くなることがあります。
[利益確定のタイミング]
図では、下側バンドが上向きに折り返す部分を決済の目安にしています。
下側バンドが内側へ向いたことだけで、バンド幅全体の収縮が確定するわけではありません。
または、+1σを下抜けした場合に決済します。
[損切りルール]
直近の押し安値やレンジ内へ戻る価格など、仕掛けの根拠が崩れる位置を事前に決めます。
中心線や−1σも参考になりますが、動く線を理由に損切りを広げないようにしましょう。
見送る場面:上下へ激しく往復している相場や、上位足の抵抗帯まで十分な利幅がない場面です。
エクスパンションを利用した手法は、魅力的な手法ですが、エクスパンションの判断を経てバンドウォークを狙う際には、注意するべき点や具体的な判断方法があります。
この点については、後に解説をしています。
③ボリンジャーバンドとRSIを用いた逆張りエントリー戦略
3つ目は、ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた逆張りのエントリー戦略について解説します。
ボリンジャーバンドとRSIの組み合わせは、定番中の定番ですね。
レンジ内の反発を探す参考例です。
下降トレンド中では、売られ過ぎの状態が続くことがあります。
それでは、トレードルールとともに、以下のチャートをご覧ください。

[エントリー条件]
1.ボリンジャーバンドで-2σ
価格が−2σ付近にあるかを確認します。
これは相対的に低い位置を示すだけで、割安や反転を保証しません。
2. RSIで売られすぎ状態
RSI30以下を売られ過ぎの目安にします。
30以下だから反発するとは限らず、下降トレンドの勢いも確認します。
3.価格とRSIの間で強気のダイバージェンスが発生していること
最後の条件の「強気のダイバージェンス」とは、価格が新たな低点(安値)を切り下げているにも関わらず、オシレーターは低点を切り上げている状況を指します。
この現象は、下降トレンドが弱まりつつあり、価格の反転や上昇が近いことを示唆しています。
相場の売り圧力が減少しているため、買いのチャンスと見なされることが多いです。
この例では、上の3つの条件を見比べます。
そろっただけで即買いとはせず、支持帯での反応やローソク足の確定も確認してから検討します。
[利益確定と損切り]
利益確定は、ボリンジャーバンド+2σが目安です(青い矢印)。
直近安値や支持帯など、反発を考えた根拠が崩れる価格を基準に決めます。
動き続ける−2σの「少し下」だけで、損切り価格を決めないようにしてください。
条件を数値と言葉で決めておくと、後から同じ基準で検証しやすくなります。
逆張りの収益性は、相場環境と損切り条件によって変わります。
[注意点]
見送る場面:下向きのバンドウォーク中や、支持帯を明確に下抜けた場面です。
1.相場環境の変化
市場が非常に強い下降トレンドを示している場合、逆張り戦略を用いると「だまし」のリスクが高まります。
これは、強いトレンドが予想よりも長く持続し、その結果、逆方向へのポジションが損切りになる可能性があるということです。
そのためにダイバージェンスを条件としていますが、さらに追加的に反転の根拠(レジサポラインなど)が必要です。
2. ダイバージェンスの判断
ダイバージェンスは、市場の転換点を見極める際に非常に有効ですが、ダイバージェンスの発生を確認するためには、トレーダーにある程度の経験と分析力が求められます。
まずは、ただしくダイバージェンスを確認できるように練習しておきましょう。
3. シグナルの確認
1でも触れましたが、単一の指標に依存することなく、他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析と組み合わせて利用することで、エントリーの精度を向上させることができます。
④ボリンジャーバンドを使用したダブルボトム戦略
4つ目はボリンジャーバンドをダブルボトムと併用した戦略です。
一般的なダブルボトムと、ボリンジャーバンドを使うWボトムの考え方を区別して確認します。
それでは、トレードルールとともに以下のチャートをご覧ください。

[ダブルボトムの特徴]
ダブルボトムは、2つの安値と、その間の戻り高値に注目するチャートパターンです。
下の図では①安値→②戻り→③安値→ネックライン突破の順番を見ます。
1. 最初の安値(上のチャートの①)がボリンジャーバンドの下限バンド(-2σ)の近辺で形成されること。
2. ②で戻り高値をつけ、その後③で再び安値を試す動きを確認します。
ボリンジャーのWボトムとして確認する場合は、2番目の安値を試す終値が下側バンドの内側にとどまる点が重要です。
この図は一般的なダブルボトムの流れを説明する例で、①と③がバンド付近にあるだけでWボトムの条件を満たすと判断しないでください。
なお、この②で、ダブルボトムのネックラインの起点となるポイントが形成されたことになります。
[エントリーポイント]
ネックラインを上抜け、終値で確認する方法があります(図の赤い矢印付近)。
ブレイク後にネックライン付近まで戻り、支持帯として反応するのを待つ方法もあります(図の緑の矢印付近)。
どちらもだましがあり、戻りを待つとエントリーできない場合もあります。
[利益確定と損切り]
・利益確定のタイミング
2番目の安値からネックラインまでの幅を、突破位置から上へ投影する目標例です。
図の「同じ値幅」は到達を保証するものではありません。
・損切りのルール
2番目の安値を下抜ける位置など、パターンを考えた根拠が崩れる価格を決めます。
損切りまでの距離と目標の距離を比べ、利幅が足りない場合は見送ります。
⑤ボリンジャーバンドとパーフェクトオーダーを用いた手法
最後は、移動平均線を利用した手法です。
移動平均線の並びと+2σ付近の値動きから、順張り候補を探すルール例です。
これもバンドウォークを見込んで大きな上昇を狙う手法です。
手法②のスクイーズ・エクスパンションを加えることもできます。
ただし、条件が多いほど精度が必ず上がるわけではありません。
それでは、トレードルールとともに以下のチャートをご覧ください。

[エントリー条件]
①短期・中期・長期の移動平均線が上から順に並ぶ、パーフェクトオーダーを確認します。
図では20・50・200のSMAを使っています。
並びは過去の値動きの結果なので、傾きや直近の高値・安値も確認しましょう。
②
ローソク足が+2σラインにタッチまたは上抜けしながら、2本連続で+2σラインにとどまる状態であることを確認(上のチャートの黒い四角で囲まれた拡大部)。
③2つの条件に加え、上位足の流れと上方の抵抗帯を確認し、買いを検討します(図の赤い矢印)。
[利益確定のタイミング]
図は、移動平均線の並びが崩れた場面を決済の目安にした例です。
並びが崩れるまで待つと、含み益を大きく減らす場合があります。
ただ、MAは遅れて反応するため、パーフェクトオーダーが崩れるときはすでに大きく価格は反転しています。
直近高値や決めた目標価格で一部を決済する方法もあります。
後から都合よく選ばず、決済ルールを先に決めましょう。
[損切りのルール]
20SMAは撤退を考える参考になりますが、動く線です。
直近の押し安値など、具体的な損切り価格を先に決め、想定を超える損失にならないよう確認します。
見送る場面:長期線が横向きで価格が往復する相場や、抵抗帯の直前で大きく伸びきった場面です。
バンドウォーク戦略の弱点と対策
前の項目の2番目及び5番目に解説した手法では、バンドウォーク戦略を取り入れています。
ここでは、そのバンドウォーク戦略の弱点と対策を説明します。
バンドウォーク戦略の弱点

最も気を付けなければいけない点は、バンドウォークの判断です。
ボリンジャーバンドを用いたバンドウォークは、基本的に遅行指標です。
遅行指標は過去のデータを基にしているため、基本的に遅れて反応します。
リアルタイムでは、「バンドウォークが発生したかも…」と判断しても、結果的に、バンドウォークではないことは多々あります。
例えば、リアルタイムでボリンジャーバンドが拡大し、あるいは、いったんバンドウォークを始めようとするかのような動きを見せます。
これは、強いトレンドの発生を期待させる動きです。
しかし、その後、ローソク足が閉じたら、バンドウォークには発展しない場合も多々あります。
この『ダマシ』がバンドウォーク戦略の弱点です。
このような状況は、リアルタイムの相場分析において頻繁に発生し、上のチャートでも赤マル部で確認できます。
「だまし」を減らすために確認すること
だましを完全になくす方法はありません。
まず、次の2点を確認してみましょう。
バンドの形以外の情報も、判断に加えます。
同じ条件で、見送った場面と仕掛けた場面を比較してください。
確認するポイントは次のとおりです。
- サポート・レジスタンスのブレイクを待つ
- 上位足のトレンドに沿ったバンドウォークのみ採用する
この2点を加えても、だましや損切りは残ります。
ローソク足の確定前後を分け、通貨ペア・時間足・スプレッドを含めて検証しましょう。
詳しくは、以下の記事や動画で分かりやすく解説しています。
設定と手法を過去チャートで検証する

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有料ツールを使う方法のひとつですが、全員に購入が必要というわけではありません。
もちろん、わたしも愛用しています。
検証では、次のような点をそろえて記録しましょう。
- 検証条件を固定する
通貨ペア・時間足・期間・偏差・適用価格を記録します。 - 先の値動きを見ずに判断する
結果が分かったチャートだけで、矢印の位置を選ばないようにします。 - 見送り条件も記録する
トレンド、レンジ、指標発表時などを分けて比較します。 - コストを含める
スプレッドや滑りを考慮し、勝率だけでなく平均利益・平均損失・最大ドローダウンを確認します。 - 別の期間でも確かめる
設定を選んだ期間とは別の相場で検証し、過去の一場面にだけ合う設定を避けます。
練習の結果は実際の運用結果と同じにはなりません。
約定の違いや、実際に損失が出るときの心理も考慮しましょう。
商品名・対応環境・ライセンス・料金・データの条件は変更されることがあるため、購入前に販売元で確認してください。
さらに詳しい情報や購入方法については、公式サイトをご覧ください。
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ボリンジャーバンドの設定でよくある疑問
ボリンジャーバンドだけで勝てますか?
ボリンジャーバンドだけを使ったルールを作ることはできますが、勝てるかどうかは別です。
設定値ではなく、使う相場・損切り・利確・コストを含めた検証結果で判断しましょう。
スキャルピングの最強設定はありますか?
すべての通貨ペアや時間帯に共通する最強設定はありません。
期間20・偏差2を比較の基準にして、変更するなら同じ条件で確かめましょう。
MT4でレベルに2を入れれば+2σになりますか?
「レベル」と、標準偏差の倍率を決める「偏差」は別の設定です。
±2σを使う場合はBollinger Bandsの偏差を2にし、±1σも併用するなら偏差1のBollinger Bandsを別に追加します。
まとめ|設定値より、使う相場と見送り条件を決めよう
まずは期間20・偏差2を出発点に、中心線の向き、価格の位置、バンド幅を見比べましょう。
±2σへのタッチは、反転の確定シグナルではありません。
順張りと逆張りでは、使う相場が異なります。
エントリー・損切り・利確・見送り条件を決め、同じ条件で比較することが大切です。
関連記事や動画と合わせて、チャートを見るときの判断根拠を整理してみてください。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
基本から確認したい方は、ボリンジャーバンドの基本と特徴へ。
順張りの見分け方を深めたい方は、バンドウォークの見極め方とだまし対策も合わせてご覧ください。


























