
「価格とRSIの線は逆向きなのに、これは反転のサイン? それともトレンド継続のサイン?」
チャートで逆行を見つけても、通常のダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスを混同すると、買いと売りの判断に迷ってしまいますよね。
見分けるときは、価格の安値同士・高値同士と、それに対応する指標の谷・山を、同じ2つの波で比べます。
この記事では、まず4パターンの違いを比較表で整理し、図と実チャートで確認します。
RSIの期間14と移動平均線を組み合わせた実例に加え、サインが出ても想定どおりに進まない場面も見ていきましょう。
形の違いと見送る条件を整理して、ご自分のチャートで判断するための参考にしていただければ幸いです。
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの違い|4パターン早見表
通常のダイバージェンスはトレンドの勢いの弱まりと反転の可能性に、ヒドゥンダイバージェンスは押し目・戻りから元のトレンドが続く可能性に注目する見方です。
| パターン | 価格 | 指標 | 注目する可能性 |
|---|---|---|---|
| 通常・強気 | 安値↓ | 谷↑ | 下落の弱まり・反転 |
| 通常・弱気 | 高値↑ | 山↓ | 上昇の弱まり・反転 |
| ヒドゥン・強気 | 安値↑ | 谷↓ | 上昇の継続 |
| ヒドゥン・弱気 | 高値↓ | 山↑ | 下降の継続 |
表の矢印は、比較する2点の切り上げ・切り下げを表しています。
安値は安値同士、高値は高値同士で比べ、価格と指標で同じ2つの波に対応する点を選びましょう。
価格の高値・安値と、指標の山・谷は、必ずしも同じローソク足に現れるとは限りません。
どのパターンも、その後の反転・継続を確定するサインではありません。
通常のダイバージェンスの見つけ方
通常のダイバージェンスは、価格が安値・高値を更新しているのに、対応するオシレーターの谷・山が同じ方向に更新しない形です。
ヒドゥンと区別するために「レギュラーダイバージェンス」と呼ぶこともあります。
価格の安値とRSIの谷を比べる例

この図では、価格の2つの安値が切り下がっている一方、RSIの対応する谷は切り上がっています。
これは強気のダイバージェンスで、下落の勢いが弱まっている可能性を示します。
ただし、この形だけで買いを決めず、実際の価格がどのように動くかも確認します。
強気・弱気の2パターンを確認する

左の強気は、価格の安値が切り下がり、指標の谷が切り上がる形です。
右の弱気は、価格の高値が切り上がり、指標の山が切り下がる形です。
図の青い反転矢印は、その後の値動きのイメージです。
矢印の方向に必ず動くという意味ではありません。
通常のダイバージェンスを確認する3つの手順
- 下落中は安値同士、上昇中は高値同士を選びます。
- 価格で選んだ2つの波に対応する、指標の谷同士・山同士を比べます。
- 価格が安値を更新し、指標の谷が切り上がれば強気、価格が高値を更新し、指標の山が切り下がれば弱気です。
だましの例|逆行が出ても反転しないことがある
弱気のダイバージェンスが出ても、上昇トレンドがそのまま続くことがあります。
次の図は、価格の高値A・Bが切り上がる一方、RSIの山A・Bが切り下がった場面を示す模式図です。

価格とRSIは形の関係を示し、数値は省略しています。
判断時点Tで分かるのは、対応する2つの山に逆行があることまでです。
薄い背景の右側は、その時点ではまだ分からない、その後の値動きの例です。
この例では直近の押し安値を割らず、再び高値を更新しています。
「弱気のダイバージェンスが出たから売る」と考えると、上昇の継続に逆らうことになります。
反転を狙うなら、事前に決めた押し安値の下抜けなど、値動きによる確認がそろわない場面は見送りましょう。
下落中の強気のダイバージェンスでも、同じように反転せず下落が続く場合があります。
ヒドゥンダイバージェンスの見つけ方
ヒドゥンダイバージェンスは、上昇トレンドの押し目、または下降トレンドの戻りで、価格の安値・高値と指標の谷・山が逆行する形です。
価格が元のトレンド方向の構造を保っているかを先に確認し、押し目買い・戻り売りを検討する補助材料として使います。
上昇トレンドの押し目で確認する例

価格の安値は切り上がっていますが、対応するオシレーターの谷は切り下がっています。
これは強気のヒドゥンダイバージェンスの形です。
指標の下落だけで売りを考えず、価格が上昇トレンドの押し目を作っている可能性にも注目します。
強気・弱気のヒドゥンを確認する

左の強気のヒドゥンは、上昇中に価格の安値が切り上がり、指標の谷が切り下がる形です。
右の弱気のヒドゥンは、下降中に価格の高値が切り下がり、指標の山が切り上がる形です。
青い矢印は継続した場合のイメージであり、実際の値動きを保証するものではありません。
ヒドゥンダイバージェンスを確認する3つの手順
- 価格の高値・安値の更新を見て、上昇中か下降中かを確認します。
- 上昇中は押し目の安値同士、下降中は戻りの高値同士と、それに対応する指標の谷・山を比べます。
- 形が見つかってもすぐに入らず、元の方向へ動き出すか、想定を取り消す位置を破っていないかを確認します。
継続を考えるときに確認したい3つのこと
価格の押し安値を保っているか
上昇トレンドの例では、RSIが下がっていても、価格が前回の押し安値を割らずに推移しているかを確認します。
価格の安値が切り上がっていることは、上昇の構造が保たれているかを見る材料です。
ただし、比較に使った安値と、トレンド判断の基準にしている押し安値が同じとは限らないので、どの安値を基準にするかを明確にしましょう。
RSIは一定期間の値動きから計算される
RSIは一定期間の上昇幅・下落幅を平滑化して比較する指標です。
価格の水準そのものを表しているわけではないため、価格の安値が前回より高くても、RSIの谷が前回より低くなることがあります。
RSIの谷が下がったことだけで、「売り手がいなくなった」「この後は上がる」と断定はできません。
元の方向への再開を値動きで確認する
押し目の候補ができた後は、ローソク足の確定や直近の高値の更新など、自分のルールに沿って上昇の再開を確認します。
下降トレンドの戻り売りなら、戻り高値を保って再び下落へ向かうかを確認する、という反対の見方になります。
ヒドゥンは候補を絞る材料であり、買い手・売り手の優勢を証明するものではありません。
参考:StockCharts ChartSchool「RSI」(計算、逆行、Positive/Negative Reversalsの説明)。
見送る例|押し安値を割れば、上昇継続の前提を見直す
強気のヒドゥンの形が見つかっても、その後に価格の安値が切り下がる場合があります。
次の模式図では、安値AからBへ価格は切り上がり、RSIの谷は切り下がっています。

Aをこの例の上昇継続の判断基準とし、Tより右はその後の値動きです。
判断時点Tでは、Bが押し目として機能するかを観察している段階です。
その後、この例ではBを下回り、さらに上昇継続の判断基準にした押し安値Aも割り込んでいます。
「ヒドゥンが出たから、いずれ上がる」と待ち続けず、事前に決めた条件が崩れたら買いを見送り、保有中なら損切りルールに従います。
B割れを今回の買い候補の取消条件にするルールなら、A割れまで待つ必要はありません。
下降トレンドでは、基準にした戻り高値を上回る動きを、売りの前提を見直す材料にします。
損切り位置とロットは、エントリー前に決めておきましょう。
リアルチャートで見るヒドゥンダイバージェンスとトレード手法(RSI)
このセクションでは、ヒドゥンダイバージェンスに絞って、実際のチャートでヒドゥンダイバージェンスを確認してみましょう。
さらに、ヒドゥンダイバージェンスを使ったトレードのアイディアもご紹介します。
オシレーター系インジケーターの代表格であるRSIを用いて説明していきます。
RSIを使ったヒドゥンダイバージェンスの見つけ方

ここでは、ヒドゥンダイバージェンスの後に上昇が続いたチャート例を確認します。
オシレーター系のインジケーターは、代表格のRSIを使っています。
RSIの設定値は、デフォルト通りの期間14で、チャートは、ポンド円の15分足です。
それでは、分析してみましょう。
メインチャートでは、中央付近から上昇が進み、その後に押し目を作っていますね。
そのあと、低点である押し目2点を青線で結ぶと、切り上げが見られます。
それに対して、サブチャートのRSIの低点はゆるやかな切り下げが見られます。
このように、価格の低点を結ぶと上昇しているのにRSIは下降を示しているというとき、ヒドゥンダイバージェンスが発生していると判断できます。
この形が、強気のヒドゥンダイバージェンスです。
押し目買いの候補として観察しますが、この時点で上昇の継続が決まるわけではありません。
それでは、この相場は、ヒドゥンダイバージェンスのシグナルが示す通りに上昇するのか?
それでは、その後のチャートを確認してみましょう。

この掲載例では、ヒドゥンダイバージェンスの後に価格が上昇しています。
これは一つの成功例です。
同じ形で下落する例も含めて検証しなければ、勝率や有効性は判断できません。
手法のアイディア~移動平均線の併用
ここでヒドゥンダイバージェンスを使用した手法の一アイディアをご紹介します。
この手法の概略は、200EMAを使用して全体的なトレンドの方向性を判断したうえで、ヒドゥンダイバージェンスと短期EMAを使って具体的なエントリーと決済のタイミングを見極めます。
押し目や戻りの候補を探すための検証用の例としてご覧ください。
それでは、以下のチャートを元に解説していきますね。

STEP①| 環境認識
200EMAの向きと価格の位置に加えて、高値・安値の更新も確認します。
- 200EMAは、表示中の時間足の200期間を使う指数移動平均線です。
15分足なら15分足のローソク足200本を基準にし、200日という意味ではありません。 - 買いを検討するときは、価格と200EMAの位置だけでなく、高値・安値の切り上げや上位足の状況も見ます。
- 売りを検討するときは、高値・安値の切り下げと、200EMAより下で推移する状況などを確認します(図①)。
STEP②|ヒドゥンダイバージェンスの確認
ヒドゥンダイバージェンスによって、直近の相場状況を分析します。
- 買い候補:価格の安値が切り上がり、指標の対応する谷が切り下がる「強気のヒドゥン」を確認します。
- 売り候補:価格の高値が切り下がり、指標の対応する山が切り上がる「弱気のヒドゥン」を確認します(図②)。
STEP③|エントリー実行
- 図では短期線に20EMAを使っています。
15〜25期間などの設定は検証候補であり、すべての相場に共通する最適値ではありません。 - 図③は移動平均線付近で反応している箇所です。
後から都合のよい期間を選ぶだけでなく、同じ設定で複数の相場を確かめます。 - 図④は価格が20EMAを下抜ける場面です。
ヒドゥンだけで売らず、値動きによる追加の確認を行う例です。 - 図⑤は陰線の確定を待って売りを検討する例です。
買いなら反対方向の動きを確認し、事前に決めた損切り幅・許容損失に収まらなければ見送ります。
STEP④| 決済条件(利益確定・損切りのタイミング)

ここでは、短期EMAに対して保有方向と逆向きにローソク足が確定したら決済を検討する例を示しています。
売りなら終値が短期EMAを上回る場合、買いなら終値が短期EMAを下回る場合です。
初期の損切り位置はエントリー前に決めます。
売りなら直近の戻り高値、買いなら押し目の安値など、想定した値動きが崩れる位置を確認しましょう。
通常のダイバージェンスは利益確定を考える補助材料にもなりますが、その出現を待って損切りを遅らせないようにします。
なお、時間足を下位足に下げ、ご自分の使用するエントリー手法を使うことで、より細かくエントリータイミングを見定めることができます。
水平線などの支持・抵抗帯も確認し、エントリーから損切り・利確までを一組のルールとして検証します。
MACD、ストキャスティクスで見るヒドゥンダイバージェンス
ここまでの解説では、ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの発生を確認する際、オシレーターにRSIのみを用いてきました。
それでは、他のオシレーターではどうでしょうか。
ヒドゥンダイバージェンス発生でトレンドが継続した同じチャートを見ながら、反応にどのような差が出るか、RSIに対してMACD・ストキャスティクスを比較してみましょう。
各オシレーターの設定について

上のチャートはTrading Viewです。
サブチャートにTrading Viewに標準装備された3つのオシレーターのインジケーターを配置しました。
各オシレーターの設定は、
- RSI:期間14を使用しています。
- MACD:短期12・長期26・シグナル9を使用しています。
- ストキャスティクス:この比較では、%Kの平滑化を3にしたスロー設定を使用しています。
アプリや指標によって初期値・項目名が異なるため、比較するときは期間と平滑化設定をそろえてください。
上昇トレンド時の各オシレーター

上のチャートでは、およそ中央まではレンジ相場気味になっています。
上昇後の押し目では、価格の安値を結ぶ線が切り上がり、各指標の対応する谷を結ぶ線が切り下がっています。
この図で線を引いた箇所では、3つの指標に強気のヒドゥンの形が見られます。
下降トレンド時の各オシレーター

このチャートでは左側では緩やかな上昇トレンドになっていますが、中央部で下降トレンドに転換しています。
なお、サブチャート表示が3つもあるため、メインチャートの縦幅が狭く価格の上下やトレンドは見た目にはわかりにくくなっていますが、トレンドにそれなりの強さは出ています。
戻りの高値を比べると、価格側は切り下がり、各指標の対応する山は切り上がっています。
この図で線を引いた箇所では、3つの指標に弱気のヒドゥンの形が見られます。
RSI・MACD・ストキャスティクスのヒドゥンダイバージェンスを考察する
3つのオシレーターを比較して気づいたことを整理してみます。
改めて、3つのオシレーターのヒドゥンダイバージェンスを確認してみましょう。
以下のチャートをご覧ください。

- 掲載例では、RSIやストキャスティクスとMACDで、逆行の見え方が異なる場面があります。
- 指標の山・谷は、価格の高値・安値と同じ足に現れるとは限りません。
同じ2つの波に対応しているかを確認し、都合のよい点だけを選ばないようにします。 - MACDのゼロラインをまたぐかどうかを条件にする手法もありますが、「またいだら売買圧力がリセットされる」という共通の成立条件ではありません。
比較する線やヒストグラムを決め、同じルールで検証します。
さらに、MACDやストキャスティクスは、それぞれの中に複数の有力な指標や設定値があります。
- MACDなら、MACDライン・シグナルライン・ヒストグラムのどれを基準にするか
- ストキャスティクスなら、そもそもファスト・ストキャスティクスとスロー・ストキャスティクスのどちらを採用するのか、さらにそれらの中で、%K・%D・S%Dのどれを基準に判断するのか
と、選択肢が多くて迷います。
まずは、どの指標のどの線で判断するかを固定しましょう。
この記事では、一本の線で山・谷を確認しやすいRSIの期間14を例にしています。
設定値を変えると見え方も変わるため、検証中は頻繁に変更しない方が比較しやすくなります。
初めて練習するならRSIから確認してみてください。
RSIの方が必ず勝率や信頼性が高い、という意味ではありません。
ヒドゥンダイバージェンスの注意点
ヒドゥンダイバージェンスは、形を見つけた後の確認が大切です。
特に気をつけたいポイントを5つに整理します。
1. 単独でのエントリー判断には適さない
ヒドゥンダイバージェンスは、相場のトレンド継続を示唆する指標ですが、確実なトレードシグナルではありません。
ヒドゥンダイバージェンスを見たからといって、すぐにトレードを開始するのはおすすめしません。
ヒドゥンダイバージェンスはあくまでトレンドの持続可能性を示す一要素に過ぎません。
単体で使用することは避け、値動きや他のインジケーター、市場分析と組み合わせることが重要です。
2. エントリートリガーとしての役割
ヒドゥンダイバージェンスをフィルターの一つとして加えることは有効ですが、エントリーの直接的なトリガーとしては不十分です。
エントリーを行う前には、他のテクニカルシグナルやチャートパターンなどで追加の確認を行うことが必要です。
単独でのエントリーはリスクが高く、時に「大火傷」を負う原因となり得ます。
3. 時間足の選択
時間足を変えると、トレンドの方向や逆行の見え方も変わります。
長い時間足なら必ず信頼性が高い、と決めつけず、自分の保有時間に合う足を選びます。
例えば4時間足や1時間足で全体の方向を確認し、15分足で押し目・戻りを見る、といった役割分担です。
比較する価格と指標は同じ時間足でそろえ、後から都合のよい足に切り替えないようにしましょう。
4. 相場環境の理解
ヒドゥンダイバージェンスを利用する際は、常に現在の環境認識、とくにトレンド状況を理解することが重要です。
マーケットの全体的なセンチメントや主要な経済・政治イベントが指標の解釈に大きく影響するため、これらの要因を考慮に入れてトレード判断を行う必要があります。
特に、相場が極端なニュースやイベントによって動いている場合、ヒドゥンダイバージェンスのシグナルもその影響を受け、信用度が下がることがあります。
5.低点同士・高点同士のラインのひき方
比較する山・谷の選び方を、先に決めておきましょう。
まずは隣り合う明確な波から確認すると、比較する2点をそろえやすくなります。
途中の山・谷を飛ばす分析方法もありますが、結果に合わせて点を選ぶと検証がぶれてしまいます。
注意点まとめ
ヒドゥンダイバージェンスは非常に有用なトレーディングツールですが、それを使う際には適切な時間足の選定、他のテクニカル分析ツールとの組み合わせ、そして相場環境の適切な理解が必要です。
これらの注意点を守ることで、ヒドゥンダイバージェンスはトレンドの持続を予測し、有益なトレード戦略を実行するのに役立つでしょう。
ヒドゥンダイバージェンスを活用する際の工夫
ヒドゥンダイバージェンスが見つかっても、想定どおりにトレンドが続くとは限りません。
相場の動きは予測不可能な要素を多分に含んでおり、特に短期間での価格変動は誤った判断を招くことがあります。
いくつかの注意点は先述した通りです。
ヒドゥンダイバージェンスを活用する際には、リスク管理に関係するいくつかの重要なポイントを考慮に入れることが必要です。
その具体的な注意点と、これを如何にして戦略に組み込むか、その工夫について解説していきます。
だましを減らすために確認したい4つのこと
だましを完全になくすことはできません。
エントリー前の確認をそろえるため、次の4点をチェックしましょう。
1.価格の反転を確認してからエントリーする
通常のダイバージェンスは勢いの弱まり、ヒドゥンはトレンド継続の可能性を見るものです。
ヒドゥンでは、押し目や戻りから元の方向へ動き出すかを確認します。
この場合、忘れてはいけないのは値動きそのものです。
値動きとはすなわちローソク足の動き。
指標の形だけで入らず、ローソク足の確定と実際の値動きも確認しましょう。
2. 支持・抵抗やトレンドと照合する
先にも説明した通り、ヒドゥンダイバージェンスだけに頼らず、他のテクニカル指標やチャートパターンと組み合わせて使用することが重要です。
例えば、トレンドライン、レジサポライン、移動平均線などと併用すると良いでしょう。
3. 中長期の時間足を使用
エントリーに使う足だけでなく、上位足の方向や近くの支持・抵抗も確認します。
例えば15分足の買い候補でも、1時間足の抵抗帯がすぐ上にあれば、見送る理由になり得ます。
4. ボリュームデータの利用
出来高を使う場合は、そのデータが何を表すのかを確認してください。
FXのチャートにはティック数などを出来高として表示するものがあり、市場全体の取引量を示すとは限りません。
効果的な損切りルールの設定
損切りは資金管理の基本であり、効果的な損切りルールを設定することは資産を守る上で非常に重要です。
ヒドゥンダイバージェンスを利用する際の損切りポイントを設定するためには、以下のガイドラインを参考にしてください。
1. 直近高値・安値を損切りラインとして設定
エントリーポイントの近くにある直近の高値(売りエントリーの場合)または低値(買いエントリーの場合)を損切りラインとして利用します。
価格がこのラインを超えて逆行した場合、損切りを実行します。
2. ATR(平均真値範囲)を利用する
ATR指標は市場のボラティリティを測定するのに有用です。
ATRでの損切り方法は有名です。
しかも、設定方法はめちゃくちゃ簡単です。
ATRの2倍などを損切り幅の検証候補にする方法がありますが、期間・倍率は通貨ペアや時間足に合わせて検証が必要です。
一時的な値動きによる損切りを必ず避けられるわけではありません。
どの方法でも、損切り幅からロットを計算し、1回の許容損失を先に決めることが大切です。
ヒドゥンダイバージェンスとダイバージェンスを組み合わせて使うコツ
2種類の逆行を使い分けると、「勢いの弱まりを警戒する場面」と「押し目・戻りを探す場面」を整理できます。
ヒドゥンダイバージェンスとダイバージェンスを組み合わせた使い方と、上手く活用するために必要な姿勢を解説して、記事を終わりにしたいと思います。
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの相乗効果
レギュラーダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスは、互いに補完し合う関係を持つことがあります。
通常のダイバージェンスはトレンドの勢いの弱まりを警戒し、ヒドゥンはトレンド継続の可能性を検討します。
これら二つの指標を組み合わせることで、以下のような相乗効果が得られます。
トレンドの確認と継続の予測
通常のダイバージェンスで勢いの弱まりを警戒し、価格の高値・安値の更新でトレンドの変化を確認します。
ダイバージェンスを利用したトレンド転換を狙うエントリーは高いリスクが伴うことが多いです。
その後、新しいトレンドの押し目・戻りでヒドゥンを探す、という順序も検証できます。
ただし、この順序にすれば勝率が上がるとは限りません。
見送った場面も含めて、同じルールで記録して比較しましょう。
ヒドゥンダイバージェンスでエントリーし、ダイバージェンスで決済する
使い分けの一例は、ヒドゥンを押し目・戻りの候補探しに、通常のダイバージェンスを決済検討の補助にする方法です。
ダイバージェンスは強いトレンド時でも多発し、だましも多いです。
しかし、早期の反転を示唆してくれます。
そのため、保有中の利益確定を検討する材料として使う方法があります。
それに比べて、ヒドゥンダイバージェンスは、押し目買いや戻り売りの後押しの根拠になります。
エントリーの候補を探す補助として使い、最終判断は値動きやリスクと合わせて行います。
実践と経験から学ぶこと
トレードスキルは、実践と経験から積み上げていくものです。
ヒドゥンダイバージェンスを利用したトレードで成功を収めるためには、以下の点を心がけましょう。
まずは過去チャートやデモ環境で、成功例と失敗例の両方を確認してみましょう。
失敗は避けられない部分もありますが、それぞれのトレードから学ぶことで次第に改善していくことができます。
特にダイバージェンスの見逃しや誤った解釈からの失敗は、次の成功に繋がる貴重な学びとなります。
トレードの記録をつけ、定期的にレビューすることで、自分のトレードパターンを客観的に評価し、改善点を見つけ出すことができます。
形を見つけることよりも、「なぜ入るのか」「どの条件なら見送るのか」を説明できる状態を目指しましょう。
ダイバージェンスの見分け方でよくある疑問
どのタイミングで確定と考えればよい?
形成中のローソク足では価格もRSIも変わるため、まず足の確定を待ちます。
ただし、足が確定することと、山・谷が確定することは別です。
比較する山・谷を何本の足で認定するかは、自分のルールを決めてそろえましょう。
価格と指標の線が逆向きなら、すべて同じサイン?
いいえ、価格の安値を比べているのか、高値を比べているのか、そしてトレンドの方向によって意味が変わります。
本文の4パターンの比較表に戻り、価格の波から順番に確認してみてください。
ダイバージェンスが出たら反転確定ですか?
いいえ、通常のダイバージェンスが出ても、反転せずに元のトレンドが続くことがあります。
ヒドゥンダイバージェンスも、トレンドの継続を確定しません。
通常の逆行後も反転しない例と、ヒドゥン後に前提が崩れる例を確認し、値動きと見送り条件をセットで考えてください。
見分け方が分かったら、次に学びたいこと
値動きによる確認を深めたい方は、ローソク足の反転シグナルとプライスアクションもあわせてご覧ください。
売買する前には、ロットと資金管理の考え方を確認し、1回の許容損失を決めておきましょう。
実際のチャートで判断の流れを学びたい方は、記事下の「リアルトレード20選&6大特典」をご覧ください。
エントリーだけでなく、見送り・損切り・決済を考えるための学習にお役立てください。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。






















