

- プロも愛用するスイングハイローのルールで高値・安値を自動検知
- 押し安値戻り高値をラインで自動表示
- 一貫した波の取り方で正しい検証作業が可能
- 特典|フォレックステスター専用インジケーター
- 特典|SwingHL-ClosingPrice,SwingHL-Price
『押し安値・戻り高値』を詳しく学びたい
『押し安値・戻り高値』の分析を完全マスターしたい
『押し安値・戻り高値』を利用して手法に応用したい
『押し安値・戻り高値』というキーワードを知ったあなた・・・
今から、劇的にトレードが変わり始めます!
なぜなら、過去の私が『押し安値・戻り高値』をマスターしてから急成長したからです。
『押し安値・戻り高値』は、トレンド分析をする上で、最も大切なポイントになります。
重要なことですので、もう一度お伝えしますね。
『押し安値・戻り高値』は、トレンド分析で最重要ポイントです!
なぜ、上級トレーダーがトレンド分析に迷わないのか?
それは、トレンド分析を明確に判断する定義を知っているからです。
ですので、この記事では『押し安値・戻り高値』について詳しく解説していきます・
『押し安値・戻り高値』をマスターすることで、今後、二度とトレンド判断に迷うことがなくなります。
そのことにより、一貫した分析ができるようになるので、成績も安定してきます。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
FXトレードにおける押し安値と戻り高値の基本
FXトレードにおいて、「押し安値」と「戻り高値」は、トレンドの把握、最適なエントリーポイントなどトレード戦略を考える上で重要な要素です。
このセクションでは、「押し安値」と「戻り高値」を初心者も方にも理解できるように分かりやすく解説していきます。
押し安値と戻り高値とは何か?
押し安値とは?
価格が直近の高値を上に抜けたとき(最高値を確定させたとき)に、その起点となった安値
それでは、画像を確認しながら解説していきますね。
次の画像をご覧ください。

押し安値の形成パターンを見てみます。
上の画像では、価格が直近で高値①を作ってから一時的に下降しました。
調整で作った安値が②になります。
再度上昇して③のポイントで①の高値を上抜け、高値更新しています。
その後③′まで上昇し新しい高値が確定しました。
この場合、②の安値が最高値③′を作った起点になっているので、この②が「押し安値」になります。
押し安値は新しい高値が確定しなければ、ただの安値であり「押し安値」と認識しませんので注意が必要です。
戻り高値とは?
価格が直近の安値を下に抜けたとき(最安値を確定させたとき)に、その起点となった高値
それでは、画像を確認しながら解説していきますね。
次の画像をご覧ください。

上の画像では、価格が直近で安値①を作ってから一時的に上昇しました。
調整で作った高値が②になります。
再度下落して③のポイントで①の安値を下抜け、安値更新しています。
その後③′まで下落し新しい安値が確定しました。
この場合、②の高値が最安値③′を作った起点になっているので、この②が「戻り高値」になります。
戻り高値は新しい安値が確定しなければ、ただの安値であり「戻り高値」と認識しませんので注意が必要です。
押し安値の形成をチャートで確認
次は、実際のチャートを見ながら確認してみましょう。
ここでは、押し安値の例に解説します。

この①の時点までの相場では、現在の高値は①です。
そして、いったん下降したあと価格が②で止まります。
そして、再度上昇し、③で①を上抜けしてこの新しい高値③′が形成されました。
この場合、新しい高値③′の起点となる安値②が、「押し安値」になります。
押し安値(戻り高値)は更新される
次に「押し安値」と「戻り高値」の更新について解説しておきます。
基本的に「押し安値」と「戻り高値」は、一つしかありません。
最高値や最安値が更新されるたびに、「押し安値」と「戻り高値」も更新されていきます。
それでは、実際のチャートを確認しながら解説していきます。
ここでは、押し安値の更新を例に解説していますが、戻り高値は反対で考えてください。
以下のチャートをご覧ください。

チャートのように相場は、高値・安値が更新され上昇トレンドが形成されます。
このように直近高値が更新されるたびに押し安値が更新されていきます。
大切なポイントは直近高値を更新した直前の安値です。
現在の押し安値は赤の大文字の「押し安値」ということになります。
もっとも新しい高値・安値の起点だけを「押し安値」・「戻り高値」と呼びます。
なお、その前に形成された過去の押し安値・戻り高値は、ただの「押し目」「戻り目」(ただの安値、高値)になります。
ある時点での押し安値・戻り高値と呼べるポイントは一つだけということですね。
押し安値と戻り高値がトレードで重要な理由
FXトレードにおいて、押し安値と戻り高値を理解し、これらを活用することは、トレーダーにとって非常に大切です。
なぜトレード戦略において重要視されるのかを4つのポイントに分けてまとめています。
- トレンド転換を示唆する
- 注文が集まるポイント
- ダウ理論との関連
- 有利なエントリーポイントの特定
1.トレンド転換を示唆する

価格が押し安値と戻り高値をブレイクすると、トレンドが転換した可能性があります。
このトレンド転換の可能性を判断することが、押し安値と戻り高値を認識する最も重要な役割になります。
上のチャートをご覧ください。
相場が上昇トレンドの最中には押し安値は一時的な価格の下落を示します。
ですが、その後、
押し安値がブレイクされてしまうと、完全に上昇トレンドが終了したことになります。
また、同時に下降トレンドの始まりを示唆するシグナルとなります。
逆に、下降トレンドにある場合には、戻り高値が上方向に突破されると、トレンドの転換点となる可能性があります。
これらのポイントは、トレンドが継続しているのか、それとも終わりに近づいているのか、または反転しているのかを判断するための重要な手がかりとなります。
2.注文が集まるポイント
世界中のトレーダーが押し安値と戻り高値を意識する理由は、これらが注文が集まるポイントだからです。
多くのトレーダーが「押し安値」「戻り高値」を見て取引を行うため、相場のサポートやレジスタンスとして機能します。
このように、押し安値や戻り高値を知っておくことで、相場の流れや重要なサポート・レジスタンスを分析することができるようになります。
3.ダウ理論との関連
押し安値と戻り高値は、ダウ理論の中核を担う大切な要素です。
ダウ理論は、相場のトレンド分析の基本であり、世界中のトレーダーがダウ理論をもとにトレンド判断しています。
ダウ理論では、トレンドを判断する上で押し安値と戻り高値を重要視しています。
そして、トレンドが継続している限り、押し安値や戻り高値はそれぞれのトレンド方向に移動し続けるとされています。
だから、トレンドを判断するうえで、押し安値や戻り高値が重要だということです。
4.有利なエントリーポイントの特定
最後に、押し安値と戻り高値を正確に捉えることができれば、トレンドに乗るための有利なエントリーポイントと決済ポイントを見つけることができます。
押し安値と戻り高値を基準にトレードを行うことで、リスクを最小限に抑えつつ、トレンドを抜き取り利益を最大化させることができます。
押し安値と戻り高値の見極め方と役割
押し安値と戻り高値の見極めは、FXトレードで必須スキルです。
押し安値と戻り高値を正確に判定することで効果的なエントリーポイントとエグジットポイントを設定することが可能です。
特に、移動平均線などのテクニカル指標を活用することで、押し安値や戻り高値の重要ポイントをより明確に捉えることができ、トレードの精度を高めることができます。
このセクションでは、押し安値と戻り高値の具体的な見極め方とその役割について詳しく解説していきます。
移動平均線を用いた見分け方
その①・移動平均線での反発・反落で決める
移動平均線で押し安値や戻り高値を見つける方法のなかにも、二通りの用い方があります。
まずは一つ目を紹介しますね。
一つ目は移動平均線での反発・反落で決めるというものです。
これは、エントリータイミングの発見に直結します。
トレンドが出始めた可能性があると判断したら、価格が反転したポイントを通る移動平均線を選択してチャートにプロットします。
その際、価格が急激に変動しているなら短期移動平均線(期間5~25等)、そこまでは急激でないなら中期移動平均線(期間50~75等)を使用します。
これは、トレンドの方向性と傾きを予測するのに役立ちます。
もちろん上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドを示します。
◇押し安値の特定

次の⑴・⑵の2つのパターンに分けます。
⑴価格が移動平均線に下落して近づき、移動平均線に、①ヒゲなどでタッチ、または②ごく短期間下回ったのち、そこから反発して上昇するパターンが出現するのを待ちます。
この経過で発生した反発点が、浅めの押し安値の候補となります。
⑵まず、押しの下降が強く、移動平均線をローソク足で数本分(具体的な本数はケースバイケースです)の間、移動平均線への近接を維持したまま下回って推移します。
そののち、再び上昇し移動平均線を上抜いた場合、この反発点も深めの押し安値を示す可能性があります。
◇戻り高値の特定(※画像はありません。)
これも2つのパターンになります。
⑴価格が移動平均線にまで上昇して接近し、移動平均線に、①ヒゲなどでタッチ、または②ごく短期間上回ったのち、そこから反落して下降するパターンが出現するのを待ちます。
この経過で発生した反落点が、浅めの戻り高値の候補となります。
⑵まず、戻りの上昇が強く、移動平均線をローソク足で数本分の間、近接を維持したまま上回って推移します。
そののち、再び下降し移動平均線を下抜いた場合、この反落点も深めの戻り高値を示す可能性があります。
※なお、この移動平均線を利用した押し安値・戻り高値でのエントリー方法については、後ほど詳しく説明します。
その②・移動平均線の波の形状をもとにした見分け方
ここでの移動平均線の用い方は、ダウの理論に当てはめて押し安値・戻り高値を探しながらチャート分析をすることが主な目的になります。
先に説明した移動平均線の利用が主としてエントリータイミングを計るものだったのとは違い、ここで解説する分析はこれまでの波の動きを分析するための手段です。
それでは、次のチャートをご覧ください。

このチャートは、AUDUSD15分足です。
表示した移動平均線は期間20の単純移動線(20SMA)です。
このチャートで20SMAの動きの中でも、特に20SMAが作る山と谷に注目します。
そして、山・谷のそれぞれに近いローソク足の最高値・最安値を押し安値・戻り高値とみて選びます。
押し安値・戻り高値の候補にはなりえない山・谷は無視します。
この青い短い横線のアイコンは、こうして選んだポイントです。
このアイコンを残したままチャートを1時間足に切り替えてみると、次のチャートになります。

ローソク足の波の目立つ高値安値と山・谷のアイコンがほぼ一致します。
こうして、一つ下の時間足の20SMAの動きで出来た山谷を目安に、押し安値・戻り高値を見極めます。
なお、各時間足の押し安値・戻り高値は、その1段階下の時間足のSMAを目安にします。
1段階下の足のSMAを目安にしたのは、MAが数本分のローソク足をもとにプロットされているからです。
具体的な対応関係は、通常は次の表のようになると考えています。
どの時間足の押し安値、 戻り高値を探すのか | どの時間足チャートで どのMAの動きを使うか |
---|---|
5分足 | 1分足・20SMA |
15分足 | 5分足・20SMA |
1時間足 | 15分足・20SMA |
4時間足 | 1時間足・20SMA |
日足 | 4時間足・14SMA |
SMAの期間設定は参考値です。
実際には、最適な期間設定は相場によって異なります。
相場ごとにご自分で確認してみると、波の動きに対して一層フィットさせることができるでしょう。
オススメNo.1!スイングハイローでの判別法
押し安値、戻り高値の判別方法で、私が最もオススメするのがスイングハイロー分析です。
なぜなら、他の分析方法と違い裁量がないからです。
裁量がなければ、毎回同じ分析をすることができます。
毎回同じ分析が再現できれば、分析に一貫性が生まれ成績が安定するからです。
このスイングハイ・スイングローも、押し安値・戻り高値を見極めながらチャート分析をする目的で使用します。

上のチャートを見てください。
赤い三角形のアイコンが指すローソク足はスイングハイ、青い三角形のアイコンが指すローソク足はスイングローを含んでいます。
スイングハイ・スイングローとは
スイングハイ(Swing High)とは、ある期間内での最高値のことです。
ある高値のローソク足が左右のローソク足(一定本数ずつ)よりも高い値を示している場合、その高値はスイングハイと見なされます。
スイングロー(Swing Low)とは、ある期間内での最安値のことです。
ある安値のローソク足が左右のローソク足(一定本数ずつ)よりも安い値を示している場合、その安値はスイングローと見なされます。
左右のローソク足の本数(n本)には論理的な「決まり」があるわけではありませんが、n=5~6が代表的です。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。

スイングハイ・スイングローの期間は、一週間の営業日が5~6日ですので、n=5~6がオススメで効果的です。
スイングハイロー分析は、先述したMAを利用した高値安値の判断にくらべて、裁量判断がまったくないので非常に楽です。
しかも、毎回、正確に分析できるのでスイングハイロー分析は断然おススメです。

- プロも愛用するスイングハイローのルールで高値・安値を自動検知
- 押し安値戻り高値をラインで自動表示
- 一貫した波の取り方で正しい検証作業が可能
- 特典|フォレックステスター専用インジケーター
- 特典|SwingHL-ClosingPrice,SwingHL-Price
押し安値と戻り高値を損切りポイントにする重要な3つの理由
ここまでは、押し安値・戻り高値の役割として、エントリーポイントの特定やチャート分析のための用い方に注目して説明してきました。
しかし、この押し安値・戻り高値には、リスク管理に直結する重要な役割があります。
戻り高値を例に解説をしていますが、押し安値の場合は反対で考えてください。
それでは、以下のチャートをご覧ください。

①戻り高値形成確定の直後、下降トレンドの継続を予測して②で売りエントリーを行ったとします。(※例であって②のブレイクエントリーでなくても問題ありません。)
いったんは下降しましたが、その後、反転し価格が上昇してきました。
そして、③戻り高値ラインを価格がブレイクして突破すると、トレンド転換が確定し価格は勢いよく上昇しました。
そう、この理由こそが戻り高値を損切りポイントにする理由なんです。
戻り高値を損切りポイントにする理由は以下のようになります。
- 戻り高値でエントリーした売りポジションの損切りの買い注文が入る
- 戻り高値のブレイクを狙った新規の買い注文が入る
- 既存の売りポジションの利益確定の買い注文が入る
それでは、以下の画像をご覧ください。

画像でまとめると分かりやすいかと思います。
矢印の色 | ポジションの状況 | 価格が加速する理由(戻り高値を損切りにする理由) |
---|---|---|
青 | 既に売りポジションをもっていて含み益がある状況 | ダウ理論の継続が否定されたポイントが戻り高値になるので、利益確定の買い注文が入る |
赤 | 戻り高値で売りエントリーしたポジション | 直近高値が損切りポイントになるので、損切りによる買い注文が入る |
水色 | 新規買い注文 | 戻り高値のブレイクを狙った新規買い注文が入る |
このように戻り高値をブレイクすると複数の買い注文が設定されているので価格が加速します。
つまり、これこそが戻り高値に損切りを設定する理由となります。
押し安値と戻り高値の位置がトレーダーごとに異なる理由
これまで、「押し安値」と「戻り高値」の重要性を解説してました。
しかし、「押し安値」と「戻り高値」をどのようにとらえるか、どこに設定するかは、トレーダーによって大きく異なります。
これにはいくつかの理由があります。
このことを理解しなければ、今後、正しい答えが見つからず悩む可能性がるので、ここで解説しておきますね。
ちなみに、私も初心者時代にかなり悩んだポイントです・・・
波の規模による押し安値と戻り高値の違い
「押し安値」と「戻り高値」がトレーダーによって違う一つ目の理由は、波の規模の認識の違いです。
同じ通貨ペアでも、見ている波の規模によって、市場の見え方は全く異なってきます。
次のチャートをご覧ください。

青の波で分析しているトレーダーと、赤の波で分析しているトレーダーがいます。
このようにトレーダーによって、見ている波の規模が違います。
もちろん、波の規模の捉え方で、押し安値や戻り高値の位置は変わってきます。
『どちが正しいのか?』
という答えを探し始めると、間違いなく迷い始めます。
答えは、『どちらも正しい』です。
対策は簡単で、自分の波の軸を持つことです。
毎回違う波の分析をしてしまうのではなく、毎回一貫した波の規模で、毎回一貫した分析ができるようになることです。
だから初心者の方にオススメする高値安値の分析方法は『スイングハイロー』なんです。

- プロも愛用するスイングハイローのルールで高値・安値を自動検知
- 押し安値戻り高値をラインで自動表示
- 一貫した波の取り方で正しい検証作業が可能
- 特典|フォレックステスター専用インジケーター
- 特典|SwingHL-ClosingPrice,SwingHL-Price
分析基準の違い
「押し安値」と「戻り高値」がトレーダーによって違う二つ目の理由は、『分析基準の違い』です。
例えば、
ローソク足のヒゲをもとに高値や安値を判断するトレーダー
ローソク足の実体のみで高値や安値を判断するするトレーダー
それぞれいらっしゃいます。
また、トレンド転換の判断で極めて重要な押し安値や戻り高値のブレイクの判断も同様のことが考えられます。
「押し安値」「戻り高値」をヒゲでブレイクしたらトレンド転換と判断するトレーダー
「押し安値」「戻り高値」を実体でブレイクしたらトレンド転換と判断するトレーダー
それぞれ存在します。
私は、ブレイクの判断は実体のブレイクで判断することを推奨しています。
理由は、以下の記事で分かり易く解説しています。
どちらにせよ、重要なのは、自分自身で一貫した分析基準を持ち、それに基づいて判断することです。
押し安値と戻り高値を利用したトレード戦略
押し安値と戻り高値の基本的な内容をおさえたところで、次は、押し安値と戻り高値を利用したトレード戦略を解説していきますね。
押し安値・戻り高値直後からエントリーできれば、トレンド方向に進む波の初動から順張りでポジションをもつことになります。
それが実現できれば、損切り位値は浅くリスクも小さくて済むだけではなく、トレンドの多くの部分をごっそり狙うことができるので、大きな利益が狙えます。
そうです。
損小利大の基本ですね。
押し安値を利用した具体的なトレード手法
手法としては様々考えられますが、以下では先述した移動平均線を使用した手法をご紹介します。
次のチャートをご覧ください。

このようにトレンドが発生しているときは、一定のMA(移動平均線)に沿うかのように価格が推移します。
そして、MAにタッチしたり、一時的に突き抜けてもすぐ戻って反転することで押し安値を作ります。
これを繰り返してトレンド方向に価格の進行していきます。
これから説明するトレード手法は、この特徴を利用してトレードします。
それでは、具体的に手順を解説していきますね。
押し安値形成直後のエントリーを狙うトレンド順張り手法になります。
【トレンドの確認とMA表示】
- トレンドが始まった可能性のある相場を見つける。
- 反転したポイントを通過する移動平均線(MA)をチャートに表示する。
- 同時に時間足を調整する。
【反応しているMAの微調整】
- MAに価格が反応する回数は少なくとも2回が望ましい。
1回では偶然の可能性が高いし、反応回数が多すぎるとトレンドの終わりの兆候と見なされる可能性がある。 - MAの選択肢は、基本的に単純移動平均線(SMA)か指数平滑移動平均線(EMA)。
- 一般的な期間の候補は、14、20、21、25、50であり、特に20や25から始めて調整することが一般的。
価格が下がってきてMAにタッチまたは下抜けし、押し安値が形成されるのを待つ。
このときに注意したいのが、MAの傾きです。
MAの傾きを数値化することはできないのですが、傾きが緩すぎる場合にはトレンドが弱い可能性があります。
傾きが緩すぎる場合は、エントリーは見送ります。
逆に、傾きが急すぎる場合には、押し安値を作らない場合があります。
途中から急になってきた場合には、MAの期間を短くして(または時間足を短期足に下げて)再設定する場合もあります。
サポートレジスタンスの併用

また、MAの設定とは別に、必ず追加しなければいけないルールがあります。
それはサポートレジスタンスの確認です。
使えるサポートレジスタンスを5つ挙げておきますね。
- レジサポライン
- ラウンドナンバー(キリバン)
- pivot
- フィボナッチリトレースメント(特に38.2、50.0、61.8)
- 月足、週足4本値
などがあります。
※「ラウンドナンバー(キリバン)」とは、価格がドル円151.00円やユーロドル1.0900など、大きな節目の価格です。
上のチャートは一つ前のチャートと同じものに、水平線を加えたものです。
水平線はレジサポライン(画面にはない日足レベルのポイントで反応している場合もあります)、ラウンドナンバー、フィボナッチをもとに引いています。
これらと押し安値が重なる点でエントリーすれば勝率は高まります。
それでは、もう一度、同じチャートを確認します。
以下のチャートをご覧ください。

実際にエントリーできるポイントはⒶとⒷの2つくらいです。
なぜなら、綺麗にMAとサポートレジスタンスの水平線が重複しているからです。
他は、後で確認すれば反転していますが、リアルタイムではエントリー根拠が乏しくリスクが高いのでノーエントリーです。
具体的なエントリータイミング
次は上昇トレンドで押し目買いを狙った場合の具体的なエントリータイミングです。
エントリータイミングは簡単です。
MA付近でローソク足の反転パターンが確定したらエントリーします。
- ピンバー
- インサイドバー
- アウトサイドバー
- エンゴルフィンバー




ローソク足の詳しい反転パターンについては、以下の記事で分かりやすく解説しています。
決済(損切り・利益確定)
損切りライン・利益確定ラインの設定はシンプルです。
損切りは、簡単です。
ローソク足の反転パターンでエントリーしましたが、そのパターンが否定されたら損切りとなります。

初級者段階では損切りラインとのリスクリワードで決めることをお勧めします。
基本的に、1:1.5~1:2を目安にしましょう。
慣れてきたら、利益確定ラインは、エントリーに使用したMAや、次の水平線、フィボナッチエクスパンションなどを駆使して次のターゲットを見つけていきましょう。
失敗例の分析~典型的な負けパターンの紹介
負けパターン~トレンドの変わり目では、負けやすい

トレンドフォロー手法はトレンドが継続することを期待してエントリーしていきます。
しかし、トレンドは、どこかのタイミングで必ず終わりを迎えます。
上のチャートのようにトレンド終焉のタイミングで、エントリーしてしまうと、もちろん負けてしまします。
トレンドフォローでは、しょうがないことです。
しかし、勝率を上げるための対策があります。
トレンドの終焉での対策
トレンドの終焉での対策は、2つあります。
- ダイバージェンス
- ローソク足反転パターンの確認
ひとつずつ解説していきますね。
それでは、次のチャートをご覧ください。

ひとつ目の対策はRSIなどのオシレーターを用いて、「ダイバージェンス」でトレンド転換の可能性を探るとよいです。
上のチャートは、RSIを加えたものです。
ダイバージェンスが発生していますので、トレンド転換の可能性を示唆していたことがわかりますね。
また、ローソク足の反転パターンの確定を待つこともダマシの対策になります。
反転パターンが確定しなければ無駄なエントリーをしなくて済みます。
上のチャートでは、ローソク足の反転パターンが確定していないのでエントリーすることなく、トレンド転換を迎えることができています。
そのことによって、無駄なエントリーをしなくて済んでいることがお分かり頂けると思います。
ダイバージェンスについては、以下の記事で分かりやすく解説してます。
FXトレードにおける環境認識とマルチタイムフレーム分析
さて、次は、マルチタイムフレーム分析と環境認識について解説をしていきます。
FXトレードにおける環境認識とマルチタイムフレーム分析(MTF分析)は、勝率、利益率を向上させるうえで必須の分析方法になります。
マルチタイムフレーム分析をすることで、短期・中期・長期など異なる時間軸の相場分析を同時に行い、相場の状態を統合的に解析することができます。
その結果、相場の微妙な変化を捉え、タイミング良く押し安値・戻り高値付近でポジションを取ることができるようになります。
マルチタイムフレーム分析=以下、MTF分析と表記します。
マルチタイムフレーム分析の実践方法
それでは、実際にMTF分析の手順を解説していきますね。
マルチタイムフレーム分析(MTF分析)と言っても、分析するアプローチの方法はいくつもあります。
ここでは、移動平均線を使ったMTF分析を例に解説していきますね。
それでは、次のチャートをご覧ください。

移動平均線を利用してMTF分析法では、短期、中期、長期の移動平均線を用います(例:期間20、50、および200)。
そしてこの3本を使用して「パーフェクトオーダー」を確認します。
パーフェクトオーダーとは、移動平均線が特定の順序で整列する状態を指し、この順序がトレンドの強さと方向を示唆します。
パーフェクトオーダーのMA順列

【上昇トレンドのMA順列】
上から「短期→中期→長期」

【下降トレンドのMA順列】
上から「長期→中期→短期」
上記のような順番です。
簡単ですね。
上のチャートでも、点線の箇所は下降トレンドのパーフェクトオーダーになっていますね。
MTF分析手順①|上位時間足におけるパーフェクトオーダーの識別
はじめに、長期的なトレンドを分析するために、上位時間足(例:4時間足)でパーフェクトオーダーを探します。
このステップでは、市場がトレンド状態にあるかどうかを確認し、そのトレンドの有無と方向性を確認します。
MTF分析手順②|下位時間足における押し目・戻り高値の探索
次に、ひとつ短い時間足(例:1時間足)に目を移し、上位時間足で確認されたトレンド中の押し目や戻り高値を見つけます。
このステップでは、「押し安値」と「戻り高値」の移動平均線の順序を探します。
移動平均線の順列により、トレンドの中で調整や反転ポイントを特定して、エントリーポイントを見極めることができます。
押し戻り(調整)のMA順列

【押し目のMA順列】
上から中期→短期→長期

【戻り目のMA順列】
上から長期→短期→中期
MTF分析手順③|エントリーポイントの決定

上のチャートは1時間足です。
「押し戻りのMAの順列」になっているので、現在、ダウントレンドの戻りの調整中ということが分かりますね。
押し目や戻り高値のパターンを確認した後、反転サインを待ちます。
エントリーサインやエントリータイミングは、各トレーダーの好みやアレンジがありますので、ここでは、一例を紹介します。
今回は、MAとローソク足を利用してエントリーシグナルを点灯させています。
ローソク足が中期・短期のMAを下抜け突破して確定したのを確認してから、次の足で売りエントリーすることが出来ます。
また、テクニカル指標を利用して、MACDの反転などをエントリーシグナルにしてもよいかと思います。
このように、3本の移動平均線のパターンを、マルチタイムフレームで組み合わせて活用し押し安値・戻り高値を捉えエントリーしていきます。
環境認識の重要性と役割
手法の効果を最大限に引き出すためには、MTF分析や環境認識が不可欠です。
なぜ、MTFが必要なのか改めてここでまとめておきます。
各時間足 | 役割 |
---|---|
長期足 | 大局的なトレンドの把握 |
中期足 | 押し戻り(調整)局面の把握 |
短期足 | エントリータイミングの把握 |
各時間足の意味を理解して、それぞれ詳細に分析することで、高精度の分析をすることができます。
そのことによって、同じ手法でも全く異なった成績になります。
安定した利益を生み出すためにもMTF分析・環境認識をしっかり習得しておきましょう。
トレンドレス状態での押し安値と戻り高値の扱い
最後に、相場の状態が明確な上昇トレンドや下降トレンドを示さず、押し安値と戻り高値が混在しているような相場にどう対応するべきかを解説しておきます。
このような相場状況を、レンジ相場の中でも、特に「トレンドレス」と呼ぶことにします。
この「トレンドレス」状態の相場は非常に多く存在しています。
よって、このようなトレンドレス相場を上手く立ち回れるか否かで成績が大きく変わってきます。
トレンドレス状態とは
それでは、「トレンドレス」状態とはどのような相場なのか。
実際に画像を使って解説しますね。
次の画像をご覧ください。

- 上昇トレンドだが、高値を更新できなかった
- しかし、押し安値はブレイクされていない
- 戻り高値を付けて下降中
このように上昇トレンドなのか下降トレンドなのか曖昧な場面を「トレンドレス」状態と言います。
実際は、押し安値をブレイクされていないので、「買い目線」という見方をします。
しかし、このように売りと買いの攻防が続く間は、方向性は不明瞭になり積極的に買い方向にポジションを持つことはできません。
トレンドレス状態の4つの対処法
何度もお伝えをしていますが、この「トレンドレス」状態は非常に多く散見されます。
上級トレーダーは、このような場面を上手く立ち回っています。
それでは、「トレンドレス」状態のチャートと出くわした場合の対処法を解説していきますね。
- 待機する
- 上昇トレンドの対応
- 下降トレンド時の対応
- レンジ形成
ひとつずつ解説していきますね。
次の画像をご覧ください。

1. まずは待機する
押し安値や戻り高値のどちらかにブレイクして、トレンド方向が確定するのを待ちます。
上の画像のようにトレンドの確定を判断するためにも押し安値と戻り高値を正しく分析しておくことが重要になります。
2. 上昇トレンド時の対応
戻り高値を上抜けした場合には、上昇トレンドが確定していします。
よって、その後、新たな押し安値で買いエントリーをすることができます。
3. 下降トレンド時の対応
押し安値を下抜けした場合には、下降トレンドが確定していします。
よって、その後、新たな戻り高値で売りエントリーをすることができます。
4. レンジ形成
トレンドレスの状態では、さらなるレンジ相場が続くことも多いです。
押し安値も戻り高値も抜けないで価格が推移し続ける状態です。
このような方向感がつかめない相場でトレードは控えましょう。
レンジに巻き込まれる可能性が非常に高いからです。
よって明確な方向性が現れるのを待つことをお勧めします。
押し安値と戻り高値に関するまとめ~エントリーを精密化
押し安値と戻り高値の理解と正しい分析は、FXで非常に重要です。
トレンドの判断からエントリーポイントの分析まで、幅広く利用されるからです。
押し安値と戻り高値のポイントを見極めることができれば、リスクを最小限に抑えながら最大の利益を目指すことが可能となります。
また、多様なテクニカル指標を上手に組み合わせて使いましょう。
テクニカル指標と組み合わせることで、エントリーとエグジットのタイミングをより精密に設定できるようになります。
そして、正確なトレンド分析と環境認識により、安定したトレード実行が可能になること間違いなしです。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。