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MT4/MT5移動平均乖離率インジゲーターを活用してトレードの精度を高める

MT4MT5移動平均乖離率インジゲーター
  • 移動平均乖離率ってなに?
  • 移動平均乖離率のMT4・MT5インジゲーターを使いたい
  • 移動平均乖離率を利用した勝率の高い手法を知りたい

移動平均乖離率とは、移動平均からの乖離率のことです。

移動平均乖離率のMT4・MT5インジゲーターは、エントリーやエグジットで非常に参考になるサインを点灯してくれます。

メインの手法にプラスα取り入れることで、勝率や利益率の向上がかなり期待できます。

この記事では、

  • 移動平均乖離率の基本
  • 移動平均乖離率の計算式
  • 移動平均乖離率のおすすめMT4・MT5インジゲーター
  • Trading Viewの移動平均乖離率インジケーター
  • 勝率の高い移動平均乖離率インジゲーター手法

など、かなり詳しく解説しています。

移動平均乖離率を参考にすることで、適切な決済ポイントや逆張りエントリーポイントが明確に分かるようになります。

そのことによって、今後、迷いのないトレードをすることができるようになります。

この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。

目次

はじめに: 移動平均乖離率とは?MT4/MT5トレーダーが知るべき基礎知識

移動平均乖離率は、現在の価格が移動平均線からどれくらい離れているかを示す指標です。

移動平均線は多くのトレーダーに良く用いられていますが、これは過去の一定期間のレート(価格)の平均値を結んだラインです。

以下のチャートをご覧ください。

移動平均乖離率とは

上記のチャートのように、移動平均線とレートの間には、価格が移動平均線から大きく乖離する(=離れる)と、通常は元の移動平均線に戻ろうとして近づきます。

移動平均線から価格が極端に離れている場合にはレートが行き過ぎていて、移動平均線の慣性力に引き戻されてレートを修正する動きをする傾向があります。

この傾向をトレードに利用するために、今回ご紹介する移動平均乖離率が役立ちます。

移動平均乖離率を分析することにより相場が上昇や下落のトレンドにおいて行き過ぎていないかを判断できるようになります。

移動平均乖離率の基本: 上方乖離と下方乖離

移動平均乖離率を深く理解するために、まずは、基本的な知識を復習しておきましょう。

グランビルの法則

移動平均乖離率とグランビルの法則

グランビルの法則はジョセフ・E・グランビルが1960年に発表した投資手法で今もなお多くの投資家に利用されています。

この法則の中心となる考え方は、以下のようになります。

グランビルの法則

  • 価格が移動平均線から離れると、再びその平均線に近づく傾向がある。
  • 価格は一時的に移動平均線に沿って動くが、最終的には離れる方向に動く。
  • 移動平均線より価格が高い場合、通貨は過剰に買われていることを示す。
  • 移動平均線より価格が低い場合、通貨は過剰に売られていることを示す。

ここでは詳細の説明を割愛しますが、これらの原則を基に、チャートの転換点を特定する8つのパターンを開発して、多くのトレーダーが基礎理論として使用しています。

グランビスの法則については、

【グランビルの法則と移動平均線手法でFXを攻略!最強設定はコレだ】

で分かりやすく解説しています。

移動平均線と価格

グランビルの法則によると、為替レートは移動平均線に向かってそのチャートが形成される傾向があります。

しかし、いつ移動平均線に近づき始めるのかは重要な問題です。

この問題に答えるためのキーとなるのが、「移動平均乖離率」というインジケーターです。

この指標を使うことで、移動平均線を基にしたより正確な取引エントリーのタイミングを見極めることができます。

上手に活用してエントリータイミングをより正確にとらえる武器にしましょう。

上方乖離と下方乖離

上方乖離と下方乖離

移動平均乖離率は、価格と移動平均線の関係を数値で表します。

価格が移動平均線と同じ場合、乖離率は0%です。

価格が移動平均線より上にある場合を「上方乖離」と呼び、このときの乖離率は正の値を示します。

この正の乖離率は、価格が下降する可能性のヒントとなります。

逆に、価格が移動平均線より下にある場合を「下方乖離」と呼び、乖離率は負の値になります。

負の乖離率は、価格が上昇するかもしれないというサインとして解釈できます。

つまり、乖離率は反転のサインとして使用します。

移動平均乖離率の計算方法: 簡単な式でトレンドを読み解く

移動平均乖離率は、次の式で計算されます。

乖離率はインジケーターが自動で算出するので実際には自分で計算する必要ありませんが、比較的シンプルな式で算出されますし、一度は理解しておいたほうがトレードに乖離率を利用しやすくなります。

移動平均乖離率(%)=(当日の終値-移動平均線の値)÷移動平均線の値×100

移動平均乖離率(%)=(当日の終値-移動平均線の値)÷移動平均線の値×100

移動平均乖離率計算の具体例

例えば、上の画像では、当日(2022年10月20日)のドル円(終値)が150.160円、25日移動平均線の値が146.030円です。

上の式を使って計算すれば

移動平均乖離率は2.83% になります。

使い方と戦略: 移動平均乖離率で市場を制する

乖離率は、株取引の売買の最適なタイミングを見極めるために利用できます。

具体的には、レートが移動平均線から大きく下方乖離し、乖離率がマイナスになった場合、買いに適したタイミングと言えます。

なぜなら、乖離が修正される過程でレートが上昇するからです。

逆に、レートが移動平均線から大きく上方乖離し、乖離率がプラスになった場合は売りのタイミングと考えられます。

これは乖離の修正によって、価格が下降する傾向にあるからです。

具体的な戦略や手法はインジケーターを利用するので次の項目で移動平均乖離率インジケーターの入手方法について説明しますね。

インジケーター入手と設定: MT4/MT5に最適化された移動平均乖離率インジケーターのダウンロードとインストール方法

ここでは無料で入手し使用できるMT4・MT5インジケーターをご紹介します。

移動平均乖離率インジケーター: Titan_Multi_MA_Deviationとは

まずは、実際に移動平均乖離率(Titan_Multi_MA_Deviation)をご紹介します。

さっそく実際にインジケーターの表示を確認してみましょう。

移動平均乖離率インジケーターのヒストグラム表示
移動平均乖離率インジケーターのライン表示

このインジケーターは、移動平均線からの乖離率をヒストグラムやラインで表示する機能を持っています。

トレンドの発生や短期的な相場の動向を分析する際に、移動平均線からの乖離の程度を視覚的に確認することができます。

選択できる移動平均線には、チャートの時間枠に合わせたものや、より長い時間枠の移動平均線も含まれています。

さらに、単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA)、平滑移動平均線(SMMA)、線形加重移動平均線(LWMA)の4種類から選択することが可能で、自分の好みや分析スタイルに合わせた移動平均線の乖離率を表示することができます。

移動平均乖離率インジケーターのダウンロード先

このインジケーターは海外FX業者であるTITANFXの『タイタンFX研究所』というサイトから無料で入手できます。

移動平均乖離率インジケーターのダウンロード先

URL: https://research.titanfx.com/ja/indicators/titan-multi-ma-deviation

気を付けなければならないことは、このインジケーターを直接使用できるMT4/MT5はTitanFX口座専用のものでないと使用できないということです。

もっとも、皆さんがTITANFX口座をリアル口座で使用していなくても、DEMO口座であればこのインジケーターを無料で使用できます。

トレードに直接使用しなくても分析用のチャートとして使用することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

インストールガイド: ステップバイステップのインストール方法を解説

MT4で手順を解説します。MT5の場合もインストールするファイル名が異なるだけで他は同じです。

インストール手順

  1. MT4を起動
  2. メニューバーから「ファイル」>「データフォルダを開く」を選択
  3. データフォルダ内で「MQL4」>「Indicators」フォルダを選択
  4. 「Indicators」フォルダにダウンロードしたTitan_Multi_MA.ex4(MT5の場合はTitan_Multi_MA_Deviation.ex5)をドラッグ&ドロップやコピペなどで移動
  5. MT4を閉じて再起動
  6. メニューバーから「挿入」>「インディケータ」>「カスタム」(リストの一番下)>Titan_Multi_MA.ex5→これをクリック
  7. 設定画面に入り、「OK」で使用できる状態になります

MT4の場合

①MT4を起動

②メニューバーから「ファイル」>「データフォルダを開く」を選択

メニューバーから「ファイル」>「データフォルダを開く」を選択

③データフォルダ内で「MQL4」>「Indicators」フォルダを選択

データフォルダ内で「MQL4」>「Indicators」フォルダを選択

④「Indicators」フォルダにダウンロードしたTitan_Multi_MA.ex4(MT5の場合はTitan_Multi_MA_Deviation.ex5)をドラッグ&ドロップやコピペなどで移動

「Indicators」フォルダにダウンロードしたTitan_Multi_MA.ex4(MT5の場合はTitan_Multi_MA_Deviation.ex5)をドラッグ&ドロップやコピペなどで移動

⑤MT4を閉じて再起動

⑥メニューバーから「挿入」>「インディケータ」>「カスタム」(リストの一番下)

>Titan_Multi_MA.ex5→これをクリック

⑦設定画面に入り、「OK」で使用できる状態になります

設定のカスタマイズ: MT4/MT5のパラメーターと色の調整

MT4MT5のパラメーターと色の調整

設定は『パラメーターの入力』(MT4)・『インプット』(MT5)のタブ設定項目でカスタマイズできます。

設定値は、デフォルトの数値(20)でいいですが、私個人的には普段MAはEMA20を使用しているので、ここでも、期間は「20」・移動平均の種類は「Exponential」にします。

ちなみに移動平均乖離率インジケーターでは、一般的に期間25を使うと言われているようですが、

パラメーター数値はご自身がメインに利用されている移動平均線の数値で設定することをおすすめします。

また、私の場合は、表示方法を「ヒストグラム」よりも個人的に見やすいと感じる「ライン」にします。

Trading Viewのおすすめ移動平均乖離率インジケーター|Moving average deviation rate

Trading Viewの移動平均乖離率のインジケーター

TradingViewにもいくつか移動平均乖離率を表示できるインジケーターがありますが、オススメがチャートに表示されている「Moving average deviation rate」です。

日本の方が開発したようですが、シンプルで分かりやすいです。

このインジケーターは、移動平均線からの乖離率とその乖離率の標準偏差(デフォルトは±2σ)を表示する機能を持っています。

その偏差の範囲を超える近辺のエリアはカラーリングしているのでエントリータイミングを計りやすくなっています。

設定は簡単で、移動平均線の期間(Period)を選ぶだけです。

実践運用: MT4/MT5で移動平均乖離率を使った実践的トレード戦略

それでは実際に移動平均乖離率インジケーターを使ったトレード戦略・手法について解説していきますね。

戦略1: 乖離率の上下張り付きを狙うタイミング

移動平均乖離率を用いたエントリー手法は、原則として逆張り戦略となります。

戦略1乖離率の上下張り付きを狙うタイミング

ロングエントリーの場合を例に取ると、画像のマルの部分ように乖離率ができるだけ下方に張り付くタイミングを計ってエントリーするのが良いでしょう。

乖離率が下方に張り付くほど、価格の反発力が増すと考えられます。

ただし、この一点だけを条件にすると必ずしも良いエントリーにはならないこともあります。

例えば、あるタイミングでロングエントリーを行っても、価格がそのまま下落し続ける可能性もいくらでもあります。

では一体どうすればいいのか、次を見てみましょう。

戦略2: ±0.3乖離率の重要性とその利用

乖離率が上下に張り付くレベルを判断するのに、その通貨ペアの過去の動向を見て基準とするべきレベル表示の数値を調整してみてください。

一つの目安として、15分足なら±0.1~0.3、1時間足・4時間足ならば±0.3、日足ならば±2%という数値を参考にしてみてください。

インジケーターの設定で「レベル表示」の部分にこの基準値を設定できます。

適切なエントリータイミングは、乖離率が最高点をつけた後、下降し始める瞬間ですが、価格が移動平均線に戻り始めたことを確認してからエントリーしても、十分な利益を得ることが可能です。

±0.3を下回ったのち、乖離率のラインが上昇の兆しを見せたらエントリーするのがいいでしょう。

②戦略±0.3乖離率の重要性とその利用

上の画像では、乖離率のラインがダブルボトムを作ってトレンド転換のような上昇の兆しを見せたら次の足でエントリーします。

レートが20EMAにタッチしたときに利確して約30pipsを得ることができます。

②戦略±0.3乖離率の重要性とその利用Trading View

ちなみにTrading Viewではこの画像のような表示になります。

見やすいと思う方を使用するといいでしょう。

戦略3: ボラティリティを考慮した乖離率の適用

戦略③ボラティリティを考慮した乖離率の適用

移動平均乖離率をトレードに活用する際、相場のボラティリティ(価格の変動率)が重要な要素です。

ボラティリティが低い市場では、移動平均線と価格が密接に絡み合い、乖離がほとんど生じないため乖離率も0%近辺をうろうろしますので、トレードをしないほうがいいです。

これは、ボラティリティが低いと価格の変動が少なく、その結果乖離が発生しにくい状況になるからです。

相場のボラティリティの大小には注意を払うことがとても大切です。

戦略4:意図した方向とは逆方向のトレンド発生の見極め

戦略4:意図した方向とは逆方向のトレンド発生の見極め

移動平均線からの一定の乖離が見られる場合、これはトレンドの初期段階である可能性があります。

画像はTrading Viewのチャートですが、ピンクの垂直線で乖離率0.3%に達したのちもまだ価格・乖離率は上昇を続けています

このような乖離率の動きを確認したら、自分がエントリーしようと意図した方向とは逆方向に向けたトレンドが引き続き継続するかどうかを注意深く監視することが重要で、すぐに逆張りエントリーをするのは厳禁です。

下降の兆候を見極めてからのエントリーでないと、損切りの連続にあってしまうからです。

この状態でどうしてもトレードしたいというのなら、逆張りはでなく、他の指標を使用したうえで順張りトレードに切り替える必要があります。

ですが、現実問題としてはこのような場面での目線の切り替えは、上級者向けのハイレベルなテクニックだと思います。

高度なテクニック: 移動平均乖離率インジケーターの応用と分析

ここでは移動平均乖離率を利用したトレードの他の戦略と、他の乖離率インジケーターを紹介します。

テクニカル分析との融合: 乖離率を利用したトレンドと逆張り戦略

これまで説明した通り、逆張り手法を原則とします。

逆張り戦略を用いた乖離率の活用法には、以下のような手法があります。

以下、買いエントリーを前提とした説明です。

ベースとなる戦略

乖離率を利用したトレンドと逆張り戦略

価格が下落して移動平均線から離れ、乖離率が前述の-0.3%ラインを突破した時点以外にも、上のチャートのように乖離率の直近最低値などを含む節目ラインにタッチしたり下回った時点で買いエントリーの準備をし、ローソク足やチャートの形状や他の指標を元に上昇の兆しを見つけたらエントリーします。

決済は乖離率が0、つまり移動平均線に到達した時に行います。

短期移動平均線を使用した手法

短期移動平均線を使用した手法

乖離率が下降したのちに戻って上昇する可能性が高まった時に、メインチャートに短期移動平均線を表示してエントリーのタイミングを計ります。

例えば、画像のように、価格が急落し乖離率が拡大してから意識されたサポートラインに当たるなど、反発が期待できる状況になったら、乖離率が上昇し始めてからレートが5EMAを上回って確定した時点で買いエントリーを行います。

MTF_DFMAの使い方と手法

MTF_DFMAの使い方と手法

他の移動平均乖離率インジケーターで、カスタムインジケーターのフリーダウンロードで有名なMT[MT4・MT5インジケーター倉庫]で取得できる「MTF_DFMA」というインジゲーターがあります。

UTR:http://mt4indifx.seesaa.net/article/412710834.html#google_vignette

このインジケーターの主な使用法は、買われすぎや売られすぎのサインが出た際の逆張りエントリーです。

デフォルト設定では、買われすぎの時には緑色、売られすぎの時には赤色の乖離線が表示されわかりやすいです。

緑色が出た際に売りエントリー、赤色が出た際に買いエントリーを検討します。

それでは、実際のチャートで確認してみましょう。

②MTF_DFMAの使い方と手法

確かにこの買われすぎ・売られすぎの指標はレンジ相場では有効です。

しかし、トレンド相場ではダマシに注意が必要です。

例えば、トレンド系指標の「MACD」を併用しゴールデンクロス・デッドクロスの判断を組み合わせると組み合わせることで、トレンド相場の弱点を補うと良いでしょう。

トレーダーのためのヒント: 移動平均乖離率を使用する上での注意点と最適な利用環境

この指標を利用する上での他の重要な注意点を挙げておきます。

移動平均乖離率を使用する上での注意点

  1. 相場状況の判断: レンジ相場とトレンド相場での乖離率の適用
  2. 期間の統一: 移動平均線と乖離率期間の一貫性
  3. 他の指標との併用
  4. 乖離率メインのトレードで気を付けたいポイント

①相場状況の判断: レンジ相場とトレンド相場での乖離率の適用

今まで説明した通りトレンドが強い場合には移動平均乖離率メインの手法だとダマシに会うことが多く使うことができません。

そうかといって、レンジ相場、つまり買われすぎや売られすぎの偏りが少ない市場状況でも、移動平均線と価格の動きがあまり乖離しないため、エントリーポイントを見つけるのが困難です。

また、価格の小さな変動によりダマシの発生が多く、レンジがどちらの方向にブレイクするかも不透明です。

したがって、レンジが明確にブレイクするまで待機することも一つの戦略として考えられます。

個人的には、この乖離率が最も機能する相場状況は振幅の大きいレンジ相場で、その中の小さなトレンドのスタート時点を見つけるのに適している指標だという印象です。

②期間の統一: 移動平均線と乖離率期間の一貫性

移動平均線と乖離率期間の一貫性

このチャートではEMAも乖離率も期間20に統一しています。

このように、移動平均線と乖離率を一緒に使用する際は、原則として両者の「期間」を統一することが重要です。

移動平均線と乖離率が同期して動くのは、期間を統一しているからで、矛盾がない判断ができるようになります。

しかし、結果論の側面もあり、リアルタイムでのエントリー時には他のインジケーターを併用して、もっと慎重に判断することが重要です。

③他の指標との併用

③他の指標との併用

移動平均乖離率は、移動平均線に基づいたオシレーター系の指標です。

この指標をチャート上の移動平均線と併用することで、トレードの精度を向上させることができます。

オシレーター系の指標だけでなく、移動平均線や上のチャートのボリンジャーバンドなどのトレンド系指標を同時に使用することで、トレードが精密になります。

また、他のオシレーター系指標と組み合わせると、市場の反転ポイントをより正確に捉えることが可能になります。

オシレーター系指標は、相場の強弱や「買われすぎ」「売られすぎ」の状態を判断するのに役立ちます。

このカテゴリには移動平均乖離率の他に、RSI、MACD、ボリンジャーバンドなどが含まれます。

例えば、移動平均乖離率以外のオシレーター系指標が「買われすぎ」を示していれば、反転する可能性が高まると考えられ、これは強いトレードの根拠となります。

もちろん、画像のようにレジサポラインやローソク足の動きなどを併用することが必要なのは言うまでもありません。

エントリートリガーの反転ローソク足については、

【ローソク足のプライスアクション手法を極める|FX最強シグナル一覧|保存版】

で詳しく解説しています。

④乖離率メインのトレードで気を付けたいポイント

④乖離率メインのトレードで気を付けたいポイント

少しだけ話がそれますが、推進波・調整波という波動の分類方法があります。

これは、主にエリオット波動理論において使われる、相場の動きを分析するために用いられる波の種類です。

  • 推進波:トレンド方向に進む波
  • 調整波:トレンド方向と逆に進む波

移動平均乖離率に注目したトレードでは、調整波の始動を狙うことも少なくありません。

そうなると、大きなトレンド方向に対して逆らったエントリー、つまり逆張りになるので、利幅が小さかったり、また、トレンド方向に向け急に反転する可能性が高めになります。

できるだけトレンド方向に沿った推進波の始動を狙ったほうがいいのですが、調整波を狙うなら、あまり長期間ホールドしないように気を付けてください。

推進波・調整波については、

【FXでエリオット波動は本当に使えないのか?簡単かつ効果的な手法を紹介】

で分かり易く解説しています。

まとめ: MT4/MT5トレーダーが移動平均乖離率をマスターするための総括

いかがでしたか。それでは、今回の記事のまとめです。

①移動平均乖離率の基本

  • 定義: 移動平均線と現在価格の差を示す指標
  • 目的: 価格が移動平均線に戻ろうとする傾向を利用してトレードに応用
  • グランビルの法則(移動均線からの価格の逸脱は再び平均線に近づく傾向がある)を実用化

②移動平均乖離率の計算

  • 移動平均乖離率(%)=(終値-移動平均線の値)÷移動平均線の値×100

③移動平均乖離インジゲーターの使い方と戦略

  • 売買タイミング: 価格が移動平均線から大きく乖離した際の修正動向を利用

④実践運用

  • 戦略1: 乖離率の上下張り付きを狙う
  • 戦略2: ±0.3乖離率の重要性とその利用
  • 戦略3: ボラティリティを考慮した適用
  • 戦略4: 逆方向のトレンド発生の見極め

⑤高度なテクニック

  • 逆張り戦略: 乖離率が最低値を下回るか3%ラインを突破した際にエントリー
  • 短期移動平均線: 乖離率が戻る可能性が高まった際のエントリータイミングの計算

⑥トレードの注意点とヒント

  • 相場状況判断: レンジ相場とトレンド相場での乖離率の適用
  • 期間の統一: 移動平均線と乖離率期間の一致が重要
  • 他の指標との併用: オシレーター系とトレンド系指標を組み合わせる
  • 調整波の移動を捉える際は長期ホールドしない

この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。


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