FXのN波動の見つけ方と探し方!実践的な使い方を徹底解説

N波動の見つけ方と使い方

『N波動ってなに?』

『N波動って、そんなに大切なの?』

『N波動の見つけ方や使い方を知りたい』

N波動はチャート分析の基本であり、チャートリーディングの中核を担う波動になります。

N波動が見るけれるようになると、現在の相場がどのような状況にあるかひと目で判断できるようになります。

上級トレーダーは、各時間足でN波動をみつけ、環境認識(相場分析)からエントリー、エグジットまでの分析をしています。

つまり、N波動は超重要!

この記事では、N波動の見つけ方や探し方、トレードへの活かし方まで分かりやすく解説しています。

さらに

  • N波動とは
  • 相場のフラクタル理論
  • フラクタルとN波動を組み合わせた分析方法
  • N波動を見つけるMT4インジゲーター
  • 実践的なエントリー戦略

まで詳しく解説しています。

N波動が目に飛び込んでくるようになると、あなたの分析力はいっきに精度があがります。
そしてN波動の使い方を理解すれば、勝率も確実にあがります。

この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。

FXチャートの中に隠れているN波動とは?

FXチャートには、一見するとわからない隠れたパターンが存在します。

これが「N波動」であり、多くのトレーダーが分析の際に活用しています。

N波動は価格の動きが「N」の形を取ることからN波動と呼ばれています。

  • N波動とは、Nの形をした波動
  • チャート分析でとても重要
  • N波動をみつけることで相場状況がひと目で分かるようになる

N波動をチャートで確認

それでは、実際のチャートで確認してみましょう。

N波動(3波動)をチャートで解説

N字が完成すると2つの高値と2つ安値が完成される

ともに切り上げると上昇トレンド

逆N波動(逆3波動)をチャートで解説

N字が完成すると2つの高値と2つ安値が完成される

ともに切り下げると下降トレンド

上昇トレンドであれば、上昇⇒下降⇒再び上昇という三つの動きから形成されます。

下降トレンドであれば、下降⇒上昇⇒再び下降という三つの動きから形成されます。

N波動は3つの波から形成されることから『3波動』ともよばれます。

市場がN波動を形成する背後にある理論

なぜ、チャートはN字を形成するのか?

その理由を理解することは、今後分析力をあげるために必要なことですので、ここで理解を深めておきたいと思います。

FXチャートの値動きの背後に潜むN波動の理論は、『市場参加者の集団心理』や『資金の流れ』を反映しています。

よって、N波動を分析することで、相場の心理や資金の流れを理解できるようになります。

以下のチャートをご覧ください。

N波動が形成される理由を解説

注目は4つ[安値①][高値①][安値②][ブレイク]です。

この4つのポイントで、市場参加者の心理や資金の流れがどのようになっているのかを解説します。

[安値①]

  • 売りポジションの決済による買い注文
  • 逆張りによる買い注文

上記の注文により安値①を形成して、価格は上昇します。

[高値①]

  • まだ下降トレンドと分析しているトレーダーが新規で売り注文
  • 既に逆張りで買い注文入れたポジションの決済による売り注文
  • ピンクの直前高値で買い注文をいれてしまったトレーダーによる売りの建値決済注文

上記の注文により高値①を形成して、価格は下落します。

[安値②]

  • 高値①で新規売りポジションを持っているトレーダーの決済による買い注文
  • 上昇トレンドと分析したトレーダーによる新規買い注文

上記の注文により安値②を形成して、価格は上昇します。

[ブレイク]

  • 高値①で売りエントリーしたポジションの損切りによる買い注文
  • 直前高値①で売り注文をいれてしまったトレーダーによる買いの建値決済注文
  • ブレイクを根拠に新規で買い注文

上記の注文により高値①をブレイクして、価格は上昇します。

このように、N波動は、市場参加者の感情や心理によって資金の流れが作られています。

N波動を理解することで、市場の流れや参加者の心理を読み解くヒントを得ることができます。

FXトレーダーとしては、この波動理論を活用し、より適切な取引を行うための分析をすることが求められます。

N波動とフラクタルの世界で高度な分析ができる

フラクタルとは

フラクタルとは、「自己相似性」という特殊な性質を有する幾何学的構造のことを意味します。

具体的には「図形の全体をいくつかの部分に分解していった時に全体と同じ形が再現されていく構造」のことをいいます。

平たく説明すると、一部の形と、全体の形が同じになるということです。

フラクタル理論とN波動を理解することは、相場分析の精度を高めるうえで非常に大切になります。

ですので、ここでフラクタルを少し深堀して解説を進めますね。

フラクタルをFXチャートで確認

まずはじめに、FXチャートでフラクタルがどのように描写されているか実際のチャートで確認してみましょう。

まずは、日足チャートです。

N波動とフラクタルの解説(日足)

次に、日足チャートの一部分の4時間足を確認してみましょう。

N波動とフラクタルの解説(4時間足)

日足と4時間足がとても似ていますね。

それでは、次に1時間足チャートを確認してみましょう。

日足の一部の4時間足、さらにその一部の1時間足を切り取り確認しましたが、すべて似ている形状になっていますね。

これが『フラクタル』『自己相似性』という幾何学的構造というわけです。

FXでフラクタルが起こる理由と基本的な特性

先ほど解説したとおり、FXでは大きな時間足でも小さな時間足でも同じような形状の波形が形成されていました。

FXチャートもフラクタルであるということですね。

それでは、なぜ、FXでフラクタルが形成されるのでしょうか?

理由は、

『市場参加者の感情や心理、または行動パターンが一貫しているため』

です。

基本的に世界中の人々は日常生活で、だいたい似たような感情や行動を起こすものです。

FX相場でも同様、どの時間足でもトレーダーたちは似たような感情や行動を起こします。

そのことによって、同様の判断・決断が繰り返され、同じようなチャートを形成していきます。

それが、FXでフラクタルが形成される理由です。

たとえば、1日足のチャートにおいて確認できる特定のパターンは、1時間足や5分足においても、似たような形で現れることがあります。

具体例として、大きな上昇トレンドの中で見られる一時的な価格の調整は、時間足を変えると、
それが小さな下落トレンドとして現れることもあります。

そして、そのすべてがN波動を基本とした形状になっています。

このように、フラクタルの自己相似性は、異なる時間足における市場の動きの中に、同じパターンが繰り返し現れることを示していることになります。

トレーダーがこの特性をうまく捉えることができれば、相場の動向をより的確に予測し、精度の高い戦略を練ることが可能になります。

N波動を見つけるMT4インジケーター

N波動を見つけることは、チャート分析の中核を担います。

裁量でN波動を見つかることができない場合は、MT4インジケーターで便利なインジケーターがあるのでご紹介します。

  1. ZigaZag(無料)
  2. SwingHL-mesen(有料)

MT4インジケーター|ZigZag(ジグザグ)

MT4インジゲーター|ZigZagの解説

MT4インジケーターZigZagは、MT4にデフォルトで搭載されていますので、無料で利用することができます。

パラメーターで調整することで、一定の波を描いてくれます。

[上部メニューの挿入]>[インディケータ]>[カスタム]>[ZigZag]

でチャートへ表示させることができます。

MT4インジケーター|SwingHL-mesen(スイングハイロー目線)

高値と安値をスイングハイローのルールに沿って、チャートに表示してくれる有料インジゲーターです。

スイングハイローとは、有名トレーダーであるラリー・ウィリアムズ氏も採用している波の描き方(高値・安値)の定義付けです。

『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』という世界的に超有名書籍でも紹介されています。

スイングハイローは、高値と安値をルール化します。

そのことにより、一貫したN波動を見つけることができるので、精度が高いだけでなく非常に便利です。

N波動をみつけるMT4インジケーター|スイングハイロー

【SwingHL-mesenの特徴】

  • 明確なルールに基づいた高値(スイングハイ)と安値(スイングロー)を点灯
  • 環境認識で最も重要な、押し安値・戻り高値を自動でライン表示
  • 買い相場なのか?売り相場なのか?待ち相場なのか?誰でも視覚的に分かる

N波動を見つけ、トレンド相場や転換相場を簡単に見つけることができるインジゲーターです。

スイングハイローについては、【FXで迷わず高値・安値を定義付けする方法!スイングハイ・スイングロー】で分かりやすく解説しています。

SwingHL-mesenについては、【MT4インジケーターSwingHL-mesen】で詳細に解説されています。

N波動とマルチタイムフレーム分析を組み合わせて勝率の高い分析をする

マルチタイムフレーム分析

異なる時間足を分析して、精度の高いエントリーポイントやエグジットポイントを導き出す分析方法の事です。

マルチタイムフレーム分析の魅力は、FXチャートの異なる時間枠を組み合わせることで、相場の全体像をより明確に把握できる点にある。

そのことによって、相場の動きを多角的に捉え、精度の高いトレード判断をすることができます。

各時間足の役割

マルチタイムフレーム分析は、トレーダーによってやり方は違いますが、基本的に長期足、中期足、短期足の3つのタイムフレームで分析をします。

【長期足の役割】大きなトレンドの把握

【中期足の役割】基準足となる時間のトレンドの把握

【短期足の役割】エントリータイミングやエグジットタイミングを計る

N波動をマルチタイムフレーム分析する手順

N波動をみつけて、マルチタイムフレーム分析の手順を解説します。

マルチタイムフレーム分析の手順

  1. [STEP1]長期足のトレンドを確認する
  2. [STEP2]中期足のトレンドが、長期足と一致していることを確認する
  3. [STEP3]中期足の押し戻りで、短期足の反転でエントリーをする

長期足と中期足のトレンドが一致するのを待ち、短期足でエントリーのタイミングを計ります。

それでは、ひとつずつ解説していきますね。


まずは[STEP1]日足の分析からしましょう。

以下のチャートをご覧ください。

N波動をマルチタイムフレームで分析する手順①|日足

[STEP1]で日足でN波動を見つけます。

高値と安値が切り上がりのN波動が確認できますね。

つまり、日足は上昇トレンドと判断できます。


N波動をマルチタイムフレームで分析する手順②|4時間足

[STEP2]で4時間足のトレンドが日足と一致しているか確認します。

4時間足のチャートのN波動を確認すると、高値と安値を切り上げています。

つまり、4時間足も上昇トレンドと判断でいきますね。


N波動をマルチタイムフレームで分析する手順③|1時間足

4時間足の押しを1時間足で確認すると、逆N波動で下降トレンドです。

下降トレンドが崩れて、中長期の上昇トレンドと一致したポイント(青丸)がエントリーポイントになります。

マルチタイムフレーム分析については、

【マルチタイムフレーム分析を習得してFX手法を蘇らせる方法】

で分かりやすく解説しています。

N波動の相場のリズムを読む

N波動は、相場の動きの中に現れる特定のリズムや周期性が存在します。

このリズムや周期性を分析することで、トレーダーは相場の動向を予測し、より確実なトレードのチャンスを掴むことができます。

なぜ、リズムや周期性が存在するのか?

それは、市場参加者の心理や感情、さらには経済のサイクルなどが一定の期間ごとに類似の動きが繰り返されるからです。

N波動のリズムや周期性の具体例

波動のリズムや周期性は、いくつも存在します。

その中で、とくに簡単で分かりやすく初心者の方が分析しやすいものをピックアップしてご紹介します。

リズムや周期性が分かれば、次のエントリーポイントも絞り込むことが容易になります。

波動のリズムや周期性の具体例

  • 移動平均線
  • トレンドライン
  • フィボナッチエクスパンション

移動平均線が機能している相場

N波動のリズムと周期性を移動平均線で分析する

チャート上の移動平均線は、期間25の移動平均線です。

2点が反応しているので、3点目も機能する可能性があるのでエントリーの準備をします。

結果、上手く反応してレートは上昇しました。

移動平均線の期間は25でなければいけないという訳ではありません。
ご自身で移動平均線の期間を調整して2点反応しているパラメーターに設定して3点目を予測して下さい。

トレンドラインが機能している相場

N波動のリズムと周期性|トレンドライン

トレンドラインの3点目は有名ですね。

N波動はかならず、2点の安値または高値を形成します。

その2点を結んでトレンドラインを引きましょう。

そしてトレンドラインの延長線に3点目が差し掛かったら注目です。

一般的にトレンドラインは、4点目、5点目と反応が続けば続くほど強く機能します。

フィボナッチエクスパンションが機能している相場

N波動のリズム|フィボナッチエクスパンションが機能している相場の1波動と3波動の解説
N波動のリズム|フィボナッチエクスパンション②1波動と3波動の解説

2つのチャートの2つのN波動を見比べて欲しい。

2つのN波動はどちらもFB100%(フィボナッチエクスパンション)で綺麗に高値を付けていますね。

FB100%とはAB=CDといい第1波と第3波が同じ値幅を意味します。

1つ目のチャートのN波動がFB100%だったので、2つめのチャートの次のN波動もFB100%でピッタリと高値を付けて折り返しています。

このように、フィボナッチでリズムを作るN波動もあります。

フィボナッチエクスパンションについては

【超便利!フィボナッチエクステンションの基本から応用まで完全マスター】

で分かりやすく解説しています。

N波動とエリオット波動との連携

エリオット波動とN波動の連携により、フラクタルとN波動を組み合わせた分析法はさらに高次元な洞察を可能とします。

エリオット波動は、市場の心理的な動きを捉えるためのもので、5つの波(推進波)と3つの波(補正波)の合計8つの波動からなる構造を持ちます。

これが、相場のトレンドや反転のサイクルを予測する分析として活用されています。

エリオット波動とN波動の解説

エリオット波動の基本

  • エリオット波動の基本形は、「推進5波・修正3波」がある
  • それぞれの波の中に、小さな5波と3波がある。
  • エリオット波動はN波動をカウントして周期性やリズムを分析する手法

エリオット波動分析は経験は必要となりますが、フラクタルとN波動の組み合わせは、相場のリズムや自己相似性のパターンを明確に捉えることができます。

ここで、エリオット波動の概念をN波動のリズムに導入すると、

どの波動が現在進行中か、そして次にどのような動きが予想されるかをより具体的に予測することが可能となる。

勝率の高い波を狙え!王道3-3波

エリオット波動とN波動の具体的な戦略として第3波の押し目を狙う

例えば、N波動が一定のリズムで進行中の場合、それがエリオット波動の第3波、すなわち最も強い推進波の可能性があるポイントでエントリーをすることができれば高い勝率のトレードをすることができます。

エリオット波動とフラクタル、N波動の三者を組み合わせることで、相場の動きの背後にある深い心理やリズムをより緻密に読み解くことができるようになります。

エリオット波動が分からなかったとしても、このようなアプローチは、投資戦略の精度を高めるために必須の考え方になります。

N波動のおおよその終点(N波動の大きさ)

エリオット波動はN波動をカウントして分析します。

そのN波動の大きさは、おおよそ決まっています。

このことを知っていると、N波動も見つけやすくなるだけでなく、投資戦略も考えやすくなります。

エリオット波動を理解していなくても、以下のN波動のおおよその終点を知っておくとよいでしょう。

N波動のおおよその大きさ

  • AB=CD(基本的な終点)
  • FB1.618(メジャーな終点)
  • FB2.618(相場が強い時の終点)

(※FBとは、フィボナッチリトレースメント)

注意|フィボナッチリトレースメントは、1波の高値と安値を起点にひくこと

N波動のおおよその終点はフィボナッチリトレースメント100%・161.8%・2.618%

上図のチャートをご覧ください。

最初のN波動にひいたフィボナッチリトレースメント161.8%でピタッと折り返していますね。

実は次のN波動もフィボナッチリトレースメント161.8%で価格はピタッと止まっています。

是非、ご自身で過去チャートにフィボナッチリトレースメントを引き検証してみてください。

まとめ

N波動は、チャート分析の基本かつ中核を担う波になります。

大きなN波の中の小さなN波を分析することで、より精度の高い分析をすることができます。

森をみてから、木をみる!

これが環境認識の基本になります。

この記事に書かれていることを頭にインプットして、知識と経験を積むことで今まで見えなかった波動が目に飛び込んでくるはずです。

そのことによって、勝率の高いトレードが実現できるようになります。


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