


押し目買いや戻り売りのタイミングも、いまいちよく分からないです。

今回は、クラスターの見方と、エントリーを見送る条件も確認しよう!
「押し目を待ったつもりなのに、買った途端に下がってしまった。」
押し目買い・戻り売りは、トレンドに沿う王道の手法です。
でも、「少し下がったから買う」「少し戻ったから売る」だけでは、どこまで待つのかが曖昧になってしまいます。
大切なのは、調整が始まったことと、エントリーするタイミングを分けて考えることです。
私も、トレンドフォローで「待つ」ことができず、何度も負けトレードを繰り返してきました。
そこで、今回は4時間足と1時間足のチャートを使い、押し目・戻り目の見方から、反発を待つ場所、見送る条件まで順番に解説します。
ローソク足の高値・安値、3本のMA、ダイバージェンスが、それぞれ何を教えてくれるのかも整理していきましょう。
まず押さえたいのは、「押し目を見つけたら、すぐ買うわけではない」という点です。
この記事で分かることは、次の4つです。
- 押し目・戻り目を下位足で見分ける3つの方法
- ダイバージェンスで分かること・分からないこと
- 押し目買い・戻り売りのタイミング
- クラスターの見方と見送る条件
下位足とは、分析の基準にする時間足より短い時間足のことです。
この記事では4時間足を上位足、1時間足を下位足として扱います。
ご自身のトレードでも、まずどの時間足のトレンドに沿って取引するのかを決めてください。
押し目買い・戻り売りのタイミングを5段階で整理
「押し目ができた」と「買ってよい」は、別の判断です。
| 確認する段階 | 押し目買い | 戻り売り |
|---|---|---|
| ①上位足 | 上昇トレンドが維持されているか | 下降トレンドが維持されているか |
| ②調整の形成 | 下位足の下降などを確認する | 下位足の上昇などを確認する |
| ③反発の候補 | 支持帯やクラスターまで待つ | 抵抗帯やクラスターまで待つ |
| ④注文の検討 | 下位足の戻り高値超えなど、決めた条件を確認する | 下位足の押し安値割れなど、決めた条件を確認する |
| ⑤見送り | 上位足の前提が崩れた/損切りが遠い | 上位足の前提が崩れた/損切りが遠い |
下位足の目線が上位足の方向へ戻ることを待つのは、注文条件の一例です。
終値で抜けたことを確認するのか、抜けた後の押し・戻りまで待つのかを事前に決め、同じ基準で検証してください。
押し目買い・戻り売りの判断基準を知ることで『待つ』ことができる
私は、トレンドフォローを習得しようとしたとき、押し目や戻り目まで『待つ』ことができなくて、負けトレードを繰り返しました。
『なぜ、待てないのか?』
『どこまで待てば良いのか?』
考えるうちに、大切だと感じたのが、
『何を根拠に押し目(または戻り目)と定義しているのか?』
という疑問にぶち当たります。
押し戻りを見分ける基準があると、焦って注文する前に確認することが決まります。
まずは、押し戻りを待つ理由から確認していきましょう。
押し目買いと戻り売りのよくある失敗!高値つかみをする一番の原因
なぜ、トレンドフォローで失敗してしまうのか?
よくある失敗のひとつが、上昇した価格を追いかけて買う「高値つかみ」です。
高値で買った通貨や銘柄が、その後、値下がりすることです。
(売りの場合は、その反対)


それでは、なぜ「高値つかみ」をしてしまうのか分かりますか?



ただ、押し目だと分かっても、そこで必ず反発するわけではないんじゃ。
調整が入ったことを確認し、そのあとに価格の反応を待つ必要があるよ。
『高値つかみ』こそ、押し目買いと戻り売りの判断ミスでよくある失敗事例です。
まずは、下の画像をご覧ください。

赤の〇は、押しを待たずに買い、その後の下落を受けた例です。
青の〇も、調整が終わったかを確認しないまま買うと、さらに深い押しで含み損を抱えやすい場面です。
なぜ、待ったつもりでも高値つかみになってしまうのでしょうか?
押し戻りの見分け方や、エントリー前に確認する条件が曖昧になっている場合があります。
定義を知るだけで損失を防げるわけではありませんが、「まだ待つ場面」を整理する出発点になります。
押し目・戻り目の定義を知ればチャンスを『待つ』ことができるようになる

できるだけ、上図のような押し戻りのタイミングでエントリーをしたいですよね。
押し戻りの根拠のある判断基準を知ることで、トレンドフォローでよく言われる『待つ!』ことができるようになります。
待つ条件を決めることは、焦りによるエントリーを見直すきっかけになります。
焦って注文する前に、確認することを整理できます。
損切りの位置と、利確候補までの距離を検討できます。
条件が揃わない場面を見送れます。
待ったこと自体が、勝率や利益を保証するわけではありません。
押し目買い・戻り売りとは
まずトレンドフォローの王道!『押し目買い』と『戻り売り』をおさらいしておきますね。
押し目買いとは
まずは、押し目買いです。
以下のチャートをご覧ください。

トレンドが発生しても、常に一方向へ進むとは限りません。
途中に一時的な調整が入ることがあります。
そして、
「トレンド方向への動き → 調整 → トレンド方向への動き」という波を捉えるのが、押し目買い・戻り売りの考え方です。
上昇トレンド中の一時的な調整のことを『押し目』と言います。
この押し目で、買いエントリーをする手法のことを『押し目買い』と言います。
この押し目で、買いエントリーする手法のことを、『押し目買い』と言います。
戻り売りとは
戻り売りは、押し目買いの反対ですね。
まずは、チャートで確認してみましょう。

下降トレンド中の一時的な調整のことを『戻り』と言います。
この戻りで、売りエントリーをする手法のことを『戻り売り』と言います。
この戻りで、売りエントリーする手法のことを、『戻り売り』と言います。
2種類の押し戻り|『浅い押し戻り』・『深い押し戻り』
『押し戻り』と簡単に言うけど結構むずかしい・・・
その理由に、『押し戻り』には、『浅い押し戻り』と『深い押し戻り』があるからです。
さきほどのチャートを使って確認してみましょう。

チャートを確認してもらうと分かると思いますが、『浅い押し目』と『深い押し目』があります。
さて、ここで問題なのが
『浅いから押しではないのか?』
『深いから押しと判断していいのか?』
おそらく迷うはずです。
なぜ、迷うのでしょうか?
そう!押し戻りの判断基準を持っていないからです。
押し戻りの深さだけで、エントリーの可否は決められません。
浅い押しでも条件が揃うことがありますし、深い押しでは上位足のトレンドが崩れかけていることもあります。
そのため、値幅の大きさに加えて、上位足の高値・安値と下位足の動きを確認します。
判断基準を持つと、「どこまで待つか」を具体的に考えやすくなります。
条件に一致しない場面は、エントリーせずに見送る選択もできます。
それでは、押し戻りの根拠のある判断基準を、次の項目より解説していきます。
押し目・戻り目を下位足で見分ける3つの方法
ここでは、上位足のトレンド中に調整が入っているかを、下位足で確かめる3つの見方を紹介します。
すべての押し目に共通する絶対条件ではなく、この記事で使う分析の基準です。
- ①下位足の逆トレンドで判断する
- ②下位足の目線の切り替わりで判断する
- ③3本のMAで判断する
この3つは、主に「調整が入っているか」を見るための方法です。
①下位足の逆トレンドで判断する
ひとつ目は、上位足のトレンド方向に対し、下位足が逆向きのトレンドを形成しているかを確認する方法です。
例えば、上昇トレンド中の押し目を待つ場合
4時間足が上昇トレンドの間に、1時間足で高値・安値の切り下げが見られれば、4時間足の調整局面として捉えます。
チャートで確認してみましょう!

上図は、先ほどから使っている4時間足の上昇トレンド中のチャートです。
[A]と[B]は浅い押し目でしたね。
さて、浅い押し目ということもあって、この[A]と[B]は押し目と判断しても良いのでしょうか?
[A]と[B]を1時間足にして拡大して確認してみましょう。
4時間足の調整[A]を、1時間足に時間足を落として確認すると、綺麗なダウントレンドが形成されていますね。
よって、調整[A]は、上位足4時間足の押し目と判断できます。
4時間足の調整[B]を、1時間足に時間足を落として確認すると、こちらも、綺麗なダウントレンドが形成されていますね。
よって、調整[B]は、上位足4時間足の押し目と判断できます。
調整[A]と[B]は、4時間足では浅く見えても、1時間足では下降の波が確認できる例です。
下位足の下降は、押し目の形成を確認する材料です。
下降が続いている最中に、買いを急ぐ理由にはなりません。
②下位足の目線の切り替わりで判断する
ふたつ目の『押し戻りの判断基準』は、下位足での目線の切り替わりです。
目線の切り替わりは、[①下位足の逆トレンド]の応用版です。
目線の固定と切り替わり
ここでの目線は、買い・売りのどちらを優先して考えるかという分析上の基準です。
押し安値を割れば売り目線、戻り高値を超えれば買い目線へ切り替える方法を使います。
上位足と下位足では、目線が異なることがあります。
⇒ 【トレンド転換・継続サインの見極め方は押し安値と戻り高値の更新】
で分かり易く解説しています。
大切なポイントですので、押し安値と戻り高値を簡単に確認しておきます。
まずは、画像をご覧ください。

【押し安値】の定義・・・新高値を更新する起点となった直前の安値
【戻り高値】の定義・・・新安値を更新する起点となった直前の高値
ここでは、確認した押し安値を割るまでは買い目線、割ったら売り目線へ切り替える基準を使っています。
下位足の目線の切り替わりで押し戻りを判断する
さて、それでは、『押し戻りの判断基準』に戻ります。
上位足が上昇トレンドの間に、下位足が押し安値を割って売り目線に切り替われば、上位足の調整が進んでいると判断する材料になります。
もう一度、画像をご覧ください。

上位足は、アップトレンド中です。
その時に下位足を確認すると、押し安値を割ってきました。
ここで確認できるのは、調整に入ったことです。
下位足の押し安値割れは、買いエントリーの合図ではありません。
上位足の押し安値まで割れている場合は、押し目買いの前提を見直します。
強い下落が続く場面で、押し目だと決めつけて買うのは避けましょう。
③3本のMA(移動平均線)で判断する
『押し戻りの判断基準』3つめは、MAを利用します。
高値・安値の動きとMAの並びでは、見ている情報と反応の速さが異なります。
MAは価格の平均なので、値動きより遅れて反応することもあります。
STEP1|上位足がトレンド状態であることを確認する(パーフェクトオーダー)
上位足がトレンド状態であることを、MAで確認します。
最もポピュラーな手法がパーフェクトオーダーです。
以下の、チャートは4時間足です。

綺麗な上昇トレンドですね。
この図では、短期・中期・長期のMAが上昇方向に並んでいます。
[上昇トレンドの場合]上から、[短期MA]⇒[中期MA]⇒[長期MA]
[下降トレンドの場合]上から、[長期MA]⇒[中期MA]⇒[短期MA]
STEP2|下位足で押し目買い・戻り売りのタイミングを計る
上位足でトレンドを確認したら、下位足で調整の進み方を見ていきます。
以下は、1時間足で押しが入り、その後に上昇へ戻った例です。
1時間足のチャートになります。

上昇トレンド中に押し目(一時的な調整)を付けて、再度、トレンド方向に価格が伸びていきましたね。
次の並びは、この記事で調整を見つけるために使う例です。
上昇の押し:上から[中期MA]→[短期MA]→[長期MA]。
下降の戻り:上から[長期MA]→[短期MA]→[中期MA]。
これはこの記事で扱う例です。
期間設定や調整の深さによって、別の並びになることもあります。
この並びだけで、押し戻りの終了や注文のタイミングは確定しません。
MAの手法については、【FX手法の王道!3本の移動平均線をMTF分析で高収益トレードにする方法】で詳しく解説しています。
3つの見方を使うときは、調整の認識と注文の判断を分けておきましょう。
- ①下位足の逆トレンドで判断する
- ②下位足の目線の切り替わりで判断する
- ③3本のMAで判断する
| 見方 | 確認できること | それだけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 下位足の逆トレンド | 上位足に対する調整が進んでいるか | 調整が終わる価格と注文のタイミング |
| 下位足の目線の切り替わり | 決めた高値・安値を抜けたか | 上位足のトレンドが今後も続くか |
| 3本のMA | 平均価格の並びや調整の状態 | 反発の確定と利益の見込み |
上位足のトレンドが続くという前提を、毎回確認することが大切です。
ダイバージェンスは押し目の予兆?エントリーとの違い
「そろそろ調整が入るかもしれない。」
そんなときに確認する補助材料のひとつが、ダイバージェンスです。
ただし、調整が始まる時刻や反転する価格を確定できるサインではありません。
ダイバージェンスは、価格と指標の動きが食い違う状態です。
ダイバージェンス
オシレーター指標(オシレーター系インジケーター)の逆行現象のことです。
価格は、高値を更新して上昇しているにも関わらず、オシレーター指標は切り下げている状態。
価格は、安値を更新して下落しているのにも関わらず、オシレーター指標は切り上げている状態。
RSIやMACDなどのオシレーターを使い、価格と指標の山・谷を比べて確認します。
その中でも、RSIやMACDはダイバージェンスを確認しやすくて、ダイバージェンスをチェックするポピュラーなインジケーターです。
ここでは、掲載しているMACDのチャートで見方を確認します。
チャートを確認すると価格は、高値を更新しているのに、MACD(オシレーター)は切り下がっている。
その後、価格は下落。
チャートでは価格は、安値を更新しているのに、MACD(オシレーター)は切り上がっている。
その後、価格は上昇。
この2つの図では、ダイバージェンスの後に反対方向へ動いています。
価格の勢いが変化している可能性を示す補助材料です。
反転が確定したわけではありません。
これだけで逆張りの注文を出すのは控えましょう。
4時間足と1時間足でダイバージェンスを確認する例
次は、上位足と下位足を組み合わせた例です。
STEP1|上位足の上昇トレンドを確認する
まずは、上位足で上昇トレンドを確認します。
下のチャートは、4時間足です。

綺麗な上昇トレンドですね。
それでは、赤く囲った箇所を下位足で確認してみましょう!
STEP2|下位足でダイバージェンスを見つける
赤く囲った箇所を下位足である1時間足に時間軸を落として確認してみます。

1時間足では、ダイバージェンスが確認できましたね。
その後の値動きは、1時間足では、トレンド転換してダウントレンドになりました。
『4時間足のアップトレンド中の1時間足のダウントレンド』
4時間足の上昇トレンドが維持されていれば、1時間足の下降を押しの過程として捉えられます。
押し戻りの前に、必ず出現するものではありません。
出現しなくても調整は入りますし、出現した後も元のトレンドが続くことがあります。
ただし、ダイバージェンスが出た後もトレンドが継続することがあります。
上位足の押し安値や、下位足の高値・安値も合わせて確認してください。
ダイバージェンスの発見だけで、押し目買い・戻り売りの注文は出しません。
押し目買い・戻り売りで反発を待つ4つの候補
ここまでは、押し・戻りが入っているかを確認する見方でした。
次は、調整が進んだあとに反発を待つ場所を考えます。
どこまで待ち、何を確認してから注文するのでしょうか?
まずは、反発の候補になる価格帯を探しましょう。
この記事では、次の4つを候補として使います。
- ①サポレジ
- ②トレンドライン
- ③フィボナッチ
- ④MAなど(トレンド系インジケーター)
それでは、ひとつずつ解説していきます。
以下の上昇トレンドのチャートを使って、候補となる場所を確認します。

①サポートレジスタンス
サポートは下落を支える候補、レジスタンスは上昇を抑える候補になる価格帯です。
上昇中にレジスタンスを上抜けたあと、その付近がサポートとして働くことがあります。

レジサポ転換とは、今まで、意識されていたレジスタンス(サポート)をブレイクされると、その後、サポート(レジスタンス)として機能する現象のこと。
それでは、チャートで確認してみましょう!

この図では、以前のレジスタンス付近で反発し、その後に上昇が続いています。
その後、上昇トレンドが継続していきましたね。
②トレンドライン
『トレンドライン』は、名前から分かるようにトレンドが発生したときに引けるラインです。
トレンドラインも、トレンド中の押し目買い・戻り売りのタイミングとして意識されます。
どの高値・安値を結ぶかが曖昧だと、判断が毎回変わってしまいます。
都合よく線を引き直すのではなく、基準にする時間足と、結ぶ高値・安値を先に決めておきましょう。
迷わず引ける5STEP+α】
で詳しく解説していますので、参考にしてください。それでは、上昇トレンド中の『トレンドライン』から、押し目買いの反転ポイントを探っていきましょう。

このように、トレンドラインが押し目買いのポイントとして意識されることがあります。
この例は、やりすぎってくらい綺麗にはまってますね。
トレンドライン付近に届いたあと、実際に反発するかを確認します。
③フィボナッチリトレースメント
フィボナッチリトレースメントは、直前の上昇・下降に対して、どの程度戻したかを見る道具です。
38.2%・61.8%などを、戻しの深さを測る目安として使います。
50%はフィボナッチ比率そのものではありませんが、半値戻しの目安として表示されます。
どの水準でも、反発は保証されません。
それでは、フィボナッチリトレースメントを利用して、押し目買いのポイントを探っていきましょう。

フィボナッチリトレースメントの数値が見えるように、チャートを拡大してみました。
この例では38.2%や50%付近で反発していますが、毎回ここで止まるわけではありません。
④MAなど(トレンド系インジケーター)
MA(移動平均線)などのトレンド系インジケーターも、押し目買いや戻り売りのポイントとして意識されます。
MA以外にも一目均衡表の雲、ボリンジャーバンド1σや2σなど色々ありますが、今回は、MAで解説を進めていきますね。
MA(移動平均線)と言えば、『グランビルの法則』。
グランビルの法則は、価格と移動平均線の位置関係から売買を考える方法です。
しかし、MAに関しては、あまり妄信的にならずに、ひとつの目安として利用するのがおススメです。
目安とは、タイミングを計るくらいの気持ちで利用するという意味です。
それでは、MAを利用して、押し目買いのポイントを探っていきましょう。
以下のチャートでは、MAの期間設定[25]で表示しています。

この図では、MA付近まで押したあと、価格が上昇しています。
くどいようですが、MAは、タイミングを計る目安です。
MAにタッチしたからと言って、すぐに反転するとは限りません。
トレンド中であれば、『MAあたりで反転するかも』と思うくらいで十分です。
これらは反発の候補となる場所であり、価格が到達しただけで注文する条件ではありません。
クラスターとは?押し目買い・戻り売りの根拠を重ねる
反発の候補が複数重なる場所を探したいときは、クラスターという見方が役立ちます。
この記事でいうクラスターは、サポート・レジスタンス、フィボナッチ、トレンドラインなどの根拠が、近い価格帯に重なることです。
根拠を整理するための見方であり、反発や利益を保証するものではありません。
チャートで、どの根拠が重なっているのか確認していきましょう。
異なる分析の根拠が、近い価格帯に重なる場所のことです。
例えば、レジサポ転換の価格帯とフィボナッチの水準が重なる場所です。
線が1本だけの場合より、反応を確認したい場所を絞り込む材料になります。
【クラスターの例】

ただし、同じ値動きから計算した指標を増やしても、独立した根拠が増えたとは限りません。
それでは、チャートで確認してみましょう!

図では、MA付近、レジサポ転換、フィボナッチ50%、トレンドラインが重なる場所で反発しています。
その後に大きく上昇したことは、このチャートで確認できます。
一方、チャートだけでは、実際にどの注文がどれだけ集中したかまでは分かりません。
複数の分析方法で注目される可能性のある価格帯として考え、実際の反応を確かめましょう。
クラスターがあっても、価格がそのまま通り抜けることはあります。
根拠の数だけで、勝率が上がると判断しないことが大切です。
例えば「異なる根拠が2つ以上重なり、下位足で反発を確認できた場面だけ検討する」といった基準を決め、過去のチャートで検証します。
さらに、損切りまでの距離と利確候補までの距離を比べ、リスクに見合わなければ見送りましょう。
押し目買い・戻り売りを見送る4つの場面
| 場面 | 確認すること | 見送る目安 |
|---|---|---|
| 上位足のトレンドが崩れかけている | 基準にしている押し安値・戻り高値 | 押し目・戻り目という前提を維持できない |
| 候補の価格帯を勢いよく通過した | 下位足の高値・安値と終値 | 反発の確認条件が揃っていない |
| 損切り位置が遠い | 損切り幅・利確候補・許容損失 | 想定のリスクリワードや損失上限を満たさない |
| 似た指標だけを重ねている | 水平線など別の根拠との重なり | 本数だけで反発を期待している |
損切りは、エントリーした根拠が崩れる場所を基準に検討し、取引数量も許容損失に合わせて決めます。
エントリー後に損切りを遠ざけたり、含み損のまま押し目だと言い換えたりしないことも大切です。
まとめ|押し目形成・反発確認・見送りを分ける
最後に、押し目買いと戻り売りのポイントをまとめておきます。
【押し目買いや戻り売りを極めるために知っておくべきこと】
- 押しや戻りの判断基準を持つ
- 下位足で調整を確認しても、買い・売りを急がない
- 深さだけでなく、上位足のトレンドが維持されているかを見る
【押し目買いと戻り売りのタイミングを計る】
- レジサポ転換
- トレンドライン
- フィボナッチリトレースメント
- MA(移動平均線)などのトレンド系インジケーター
【押し目買いと戻り売りのお約束】
押し戻りの形成を確認し、反発候補で下位足の動きを待つこと。
押し目買い・戻り売りのよくある質問
押し目買いは、どの時間足で判断しますか?
まずトレンドの基準にする上位足を決め、その調整と注文条件を下位足で確認します。
この記事は4時間足と1時間足の例ですが、どの組み合わせでも同じ結果になるわけではありません。
押し目が浅いときは買ってはいけませんか?
浅さだけでは判断できません。
上位足の前提、反発候補での下位足の動き、損切り幅が条件を満たすかを確認します。
クラスターが2つ以上あれば必ず反発しますか?
必ず反発するわけではありません。
根拠が重なっていても通り抜けることがあるため、価格の反応と見送り条件を決めておきます。
ダイバージェンスが出たらすぐ注文してよいですか?
それだけで注文する条件は揃いません。
調整の可能性を考える材料として使い、上位足の前提と下位足の反発を確認します。
参考資料
サポート・レジスタンスの役割転換は、Fidelity「Support and resistance」、MACDの基本的な見方は、Fidelity「MACD」も参考になります。
ここで扱う時間足の組み合わせやクラスターの使い方は、記事内の分析例です。




















