今日は、フィボナッチエクステンションの基本から応用までまるごとレクチャーしましょう!
『フィボナッチエクステンション?』
リトレースメントや、エクスパンションの間違いじゃないの?
いえ、『フィボナッチエクステンション』です!
フィボナッチエクステンションは、リトレースメントやエクスパンションと同様、相場で意識されます。
そして、 応用的に利用すれば、とても使い勝手がよいツールです。
この記事では、
- フィボナッチエクステンションとは?
- フィボナッチエクステンションの引き方
- フィボナッチエクステンションの数値設定
- フィボナッチエクステンションの基本的な使い方
- フィボナッチエクステンションの3つの応用的な使い方
をまるごと解説します。
フィボナッチエクステンションの基本的な使い方や応用的な使い方を知ることで、今日から手放せない超便利なツールになります!
ですので、この記事でフィボナッチエクステンションを完全マスターしていきましょう。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
フィボナッチエクステンションとは
フィボナッチエクステンションとは?
フィボナッチ=フィボナッチツール(フィボナッチリトレースメント)
エクステンション=延長
つまり、フィボナッチエクステンションとは、フィボナッチリトレースメントの延長部分を意味しています。
フィボナッチエクステンションとフィボナッチエクスパンションは違うツールです。
フィボナッチエクスパンションの使い方を知りたい方は、
【フィボナッチエクスパンションの使い方!上級者の引き方と数値設定】
をお読みください。
フィボナッチエクステンションは、押し目戻り目から計算して、その後相場が、どこまで伸びるのかを教えてくれるフィボナッチツールです。
主に、利益確定をする際に非常に有効です。
(使い勝手がいいので、応用的にいろいろ利用することができます。)
フィボナッチエクステンションをチャートで確認
フィボナッチエクステンションの意味や使い方の説明は、一見難しそうですが、実際の使い方はとても簡単です!
実際にチャートで確認してみましょう。
フィボナッチリトレースメント=0%~100%
フィボナッチエクステンション=100%~
相場が、青丸(161.8%,200%)で反応しているのが分かると思います。
決済や短期の逆張りの注文が入っている証拠です。
MT4のフィボナッチエクステンションの引き方
それでは、MT4でのフィボナッチエクステンションの引き方を解説していきます。
実は、MT4には、フィボナッチエクステンションというツールはありません。
フィボナッチエクステンションはフィボナッチリトレースメントの延長上に表示されます。
ですので、MT4を使う場合は、フィボナッチリトレースメントを使います。
MT4の上部メニューバーよりフィボナッチリトレースメントのアイコンを選択します。
※もしもアイコンがない場合は、上部メニューより
[挿入]>[フィボナッチ]>[リトレースメント]
を選択します。
フィボナッチエクスパンションではなく、フィボナッチリトレースメントを選択してください。
フィボナッチエクステンションの引き方は、基本的に未来から過去にフィボナッチリトレースメントを引きます。
すると、知りたいレベルが未来に表示されます。
買い場のフィボナッチエクステンションの引き方
買い場でレジスタンスのレベルを知りたい場合は、
フィボナッチリトレースメントを高値から安値の方向に引きます。
(高値が100%・安値が0%)
すると、未来にフィボナッチエクステンションが表示されます。
売り場のフィボナッチエクステンションの引き方
売り場でサポートを知りたい場合は、
フィボナッチリトレースメントを安値から高値の方向に引きます。
(高値が0%・安値が100%)
すると、未来にフィボナッチエクステンションが表示されます。
一般的なフィボナッチリトレースメントとは逆の引き方ですね。
フィボナッチエクステンションの数値設定
基本的なフィボナッチエクステンションの数値設定は、
- 1.382%
- 1.5%
- 1.618%
- 2.0%
で問題ありません。
特に、意識されるフィボナッチエクステンションのレベルは、
- 1.382%
- 1.618%
です。
理由は次の項目のフィボナッチエクステンションの基本的な使い方で解説します。
フィボナッチエクステンションの基本的な使い方
フィボナッチエクステンションの基本(N値計算)
フィボナッチエクステンションは、基本的に利益確定に使います。(※ハーモニックパターンなどでは、エントリーポイントを探る使い方もあります。)
フィボナッチエクステンションは、値幅論で最もポピュラーなN値計算の値幅をひと目で確認することができます。
N値計算は、押し戻りから初期スイングと同等の値動きを予測し、決済の目安にします。
N値計算とは、以下の画像のことを言います。
フィボナッチエクステンションの数値は、リトレースメントに100%加えることで押し戻しの価格から、100%の値幅を測ることができます。
[50%の押し戻りの場合]1+0.5(半値)=1.5%
[61.8%の押し戻りの場合]1+0.618(黄金比率)=1.618%
[ブレイクの場合]1+1(スイングの2倍)=2.0%
ようは、押し目から、青の値幅(N値計算100%)だけ相場が動く可能性があるということです。
しかし、必ずこのように動くわけではありませんので注意が必要です。
フィボナッチエクステンションの
1.382%
1.5%
1.618%
2.0%
すべて、サポレジになり、反転することも多々ありますので注意してください。
それでは、次の項目で具体的に利用手順を解説していきます。
フィボナッチエクステンションの基本的な利用手順
これまでの解説でも、十分フィボナッチエクステンションの使い方を理解できるかと思いますが、ここで再度、ステップバイステップで使い方をまとめておきます。
ここでは、買い場のみの解説をします。
(売り場はすべて反対)
手順②|フィボナッチリトレースメントで押し目を測り、押し目買いでエントリーをする
手順③|フィボナッチリトレースメントの押したレベルから、エクステンションを把握すし、決済ポイントを分析する
手順④|フィボナッチエクステンションを参考に決済をする
それでは、画像を確認しながら手順を追っていきましょう!
手順①|明らかなトレンドを見つける
例えば、相場があきらかなアップトレンドであれば、今後も上昇トレンドが続く可能性が高いですよね。
高値と安値がはっきりしていれば、多くのトレーダーがその高値と安値を意識することにつながります。
手順②|フィボナッチリトレースメントで押し目を測り、押し目買いでエントリーをする
その後、価格は、フィボナッチリトレースメントの61.8%まで調整したので、押し目買いでエントリーします。
手順③|フィボナッチリトレースメントの押したレベルから、エクステンションを把握すし、決済ポイントを分析する
フィボナッチリトレースメントの61.8%で反転上昇したので、フィボナッチエクステンション1.618%をターゲットに決済を考える。
手順④|フィボナッチエクステンションを参考に決済をする
最初のレジスタンスになる1.382%で、硬く第一決済して利益を残します。
次にターゲットとなる1.618%で全決済をします。
フィボナッチエクステンションの応用的な使い方
フィボナッチエクステンションの基本的な使い方は、N値計算を簡単に計算してくれるので、エクステンションの利用方法としては、とても有名です。
しかし、これから紹介するフィボナッチエクステンションの応用的な使い方も、とても便利です。
フィボナッチ使いの方は、必ずと言っていいほど利用している使い方になります。
また、フィボナッチ利用されていないトレーダーの方も知っておくと超便利ですので、このまま読み進めてください。
それでは、解説していきます。
フィボナッチエクステンションの応用的な使い方①|E値計算
フィボナッチエクステンションの応用的な使い方で、最も利用頻度が高いのが、E値計算です。
実は、私は、トレード毎にこの使い方をしています。
まずは、E値計算をおさらいしておきましょう。
以下の画像をご覧ください。
特に、E値計算②は、チャートパターンの目標値として、非常に意識される決済ポイントです。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう!
200%で綺麗に反応していますね。
このように、チャートパターンの決済目安として利用するのにとても便利です。
フィボナッチエクステンションの応用的な使い方②|V値計算
先ほどの解説で、E値計算でフィボナッチエクステンションが使えるということでした・・・
実は、V値計算でも利用可能です。
まずは、V値計算を確認しておきましょう!
ブレイク手法をお使いの方であれば、V値計算も決済ポイントとして、必ず意識する決済ポイントとなります。
このV値計算も、フィボナッチエクステンションが使えます!
まずは、実際のチャートで、使い方を確認しておきます。
綺麗に、200%で反応していますね。
このようにV値計算も、フィボナッチエクステンションを利用することができます。
ここで、少し注意が必要です。
それは、フィボナッチエクステンションの引き方です。
フィボナッチエクステンションの基本的な引き方は、
『未来から過去に引く』
でしたね。
しかし、このV値計算の値幅を計るときは、
『過去から未来に引きます!』
V値計算の値幅を計るときは、過去から未来に引く
少し、頭がこんがらがったかもしれませんが、あまり難しく考えないでください。
フィボナッチエクステンションに慣れれば、引き方なんて覚えなくても特に問題はないので。
応用的な利用①②でも分かるように、
ようは、
フィボナッチ[100%:200%]=[1:1]
ということです。
さて、フィボナッチ[100%:200%]=[1:1]が理解できると、次の引き方や使い方ができますね。
フィボナッチエクステンションの応用的な使い方③|リスクリワードレシオ
フィボナッチエクステンションは、リスクリワードレシオを簡単に表示してくれます。
これは、とれも便利ですのでMT4をお使いの方は、是非利用してください。
先ほど、フィボナッチ[100%:200%]=[1:1]という説明をしました。
ということは、
フィボナッチ[100%:300%]=[1:2]
フィボナッチ[100%:400%]=[1:3]
フィボナッチ[100%:500%]=[1:4]
ということになりますね。
まずは、以下の画像をご覧ください。
フィボナッチエクステンションを応用的に使って[エントリー価格:損切り価格]のリスクリワードを表示しています。
便利ですよね。
画像は、フィボナッチレベルを編集していますが、慣れればフィボナッチレベルのままでも問題ありません。
フィボナッチエクステンションを利用した最強反転ゾーンを導き出す手法
フィボナッチエクステンションの記事を、ここまでお読みになった方には、是非マスターして頂きたい手法があります。
この手法は、フィボナッチを利用した強力反転ゾーンを導き出す手法になります。
フィボナッチに興味を持ち、フィボナッチを習得したその先に、必ずたどり着く手法になります。
それが、『ハーモニックパターン手法』です。
3つの波のパワーのエネルギーをフィボナッチで分析し、強力な反転ゾーンを高確率で導き出す手法になります。
この強力な反転ソーンのことをPRZと呼びます。
PRZ=ポテンシャルリバーサルゾーン
(潜在的反転ゾーン)
このPRZはかなり高い確率で反転してくれるので、欧米では非常に人気の手法になります。
先回りしてPRZを分析することで、非常に利益率の高いトレードが期待できます。
以下の記事で、分かりやすく解説していますので、参考にしてください。
- ハーモニックパターンとは?
- ハーモニックパターンの特徴
- ハーモニックパターンの魅力
- ハーモニックパターンが機能する理由
まとめ
この記事では、フィボナッチエクステンションの基本的な利用方法から、応用的な利用方法まで解説してきました。
特に、応用的な利用方法については、フィボナッチを利用されていないトレーダーの方も便利ツールとしてご活用いただけるのではないでしょうか。
フィボナッチをお使いの方はもちろん、そうじゃない方も是非フィボナッチエクステンションをマスターしてください。