- ZigZagの設定方法や使い方を知りたい
- ZigZagを活用した実践的な手法を学びたい
- もっと楽に相場分析したい
このようにお思いの方は、この記事ですべての悩みが解決します!
ZigZagは、どのチャートシステムにもデフォルトで実装されている有名なインジケーターです。
特に、相場分析の苦手な初心者の方には非常に便利なテクニカル指標です。
この記事では、
- ZigZagの基礎知識
- ZigZagの設定方法
- ZigZagを活用した実践的な手法
など、ZigZagを徹底解説しています。
ZigZagを理解して、使いこなせるようになることで一貫した分析力を身に着きます。
そのことによって、一貫したトレードを運用することができます。
つまり、安定した収益が手に入るということです。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
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目次
ZigZag(ジグザグ)とは?
まずはじめに、ZigZagとは、どのようなテクニカル指標なのか理解していきましょう。
ZigZagを実際のチャートで確認
ZigZag(ジグザク)とは
ZigZag(ジグザク)とは、高値と安値を自動でラインで結び、相場の動きを簡単にみやすくできるインジケーターです。
一般的なローソク足チャートでは、以下の様に細かく価格の動きが表示されます。
ZigZagを表示することで、チャート上の細かい価格の動きを除き、大まかな相場の流れを見やすくすることが可能です。
それでは、実際に同じZigZagを追加してみましょう。
ZigZag(赤色のライン)が引かれるだけで、チャートがイッキにシンプルになりますね。
そして、簡単に相場の展開を追えるようになります。
おおむね価格が右肩上がりに推移していればZigZagも同じく上がり、逆に下がる時も細かな値動きを除いて、全体的な相場の流れを把握することが可能です。
ZigZag(ジグザグ)の動きを動画で確認
ZigZagを使用する上で、さきにZigZagの動きを理解しておく必要があります。
ZigZagの動きを実際に確認してみましょう。
ZigZagは大まかな波をとらえるのは得意で優れたインジケーターですが、使用するうえで注意点もあります。
この記事で使い方をわかりやすく解説していますので、このままお読みください。
ZigZag(ジグザグ)の歴史
ZigZag(ジグザグ)は、チャート上でジグザグ形のラインを描く人気のインジケーターです。
1977年にメリルパターンで有名なアーサー・A・メリル氏によって紹介され、現在ではMT4、MT5、TradingViewなどの主要チャートツールに標準装備されています。
このテクニカル指標は、複雑な相場動きを分かりやすく整理し、トレンドを簡単に見つけるのに役立ちます。
もともとは価格変動を基に高値・安値をつなぐ仕組みでしたが、MT4やMT5では時間ベースでの高値・安値判断へと進化しています。
ZigZag(ジグザグ)のまとめ
ZigZag(ジグザグ)インジケーターの概要
- ZigZag(ジグザグ)は、チャートに特徴的なジグザグのラインを描くツール。
- 相場の複雑な動きを簡単に理解でき、トレンドの発見が容易になる。
歴史と普及
- 1977年、アーサー・A・メリルが紹介。
- MT4、MT5、TradingViewなどの主要チャートツールに標準装備されており、多くのトレーダーに愛用されている。
ZigZagの進化
- 元々は価格変動に基づいて高値・安値をつなぐ仕組み。
- TradingViewではこの原型を維持。
- しかし、MT4やMT5では時間ベースで高値・安値を判断するシステムに変更されている。
MT4/MT5でのZigZagの設定方法
それでは、ZigZagの表示・設定方法を解説しますね。
ここでは、MT4/MT5でのZigZagの設定方法をご紹介します。
なお、スマートフォン版のMT4/MT5アプリでは、ZigZagに対応していないので注意しましょう。
MT4・5をお持ちでない方は、無料でダウンロードできますので、
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で分かりやすく解説しています。
ZigZagの設定方法
- 上部メニューからZigZagを選択する
- パラメーター設定画面でOKをクリックする
- チャートへZigZagが表示される
それでは上記の流れに沿ってZigZagの表示手順を解説していきます。
1.上部メニューからZigZagを選択する
MT4/MT5の上部メニューから「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」→「ZigZag」の順にクリックしましょう。
2.パラメーター設定画面でOKをクリックする
パラメーターの設定画面が表示されます。
パラメーターの設定は、最初の状態で一般的な数値が既に設定されているので、そのまま「OK」をクリックしましょう。
3.チャートへZigZagが表示される
以上でZigZagがチャートに表示されます。
ZigZagのメリットと強み
ここでは、ZigZagのメリットと強みについて以下2つのポイントを解説します。
ZigZagのメリット
- 多くのトレーダーが使っている
- ダウ理論との相性が良い
- 一貫した分析をすることができる
シンプルで使いやすい人気のインジケーターとなっているZigZagの利点をひとつずつ確認しましょう。
多くのトレーダーが使っている
ZigZagは、多くのトレーダーが愛用しているインジケーターであることが大きな利点になります。
なぜなら、相場は大衆心理によって動くからです。
ZigZagは、おおまかな相場の流れを見るツールとして、多くのトレーダーが愛用しています。
相場は、相場参加者の心理によって動くので、ZigZagが示すように「大まかにみて上昇トレンドなら買われやすい、大まかにみて下降トレンドなら売られやすい」といった形でシンプルに相場の環境を見ることが可能です。
例えば、このチャートを見てみるとZigZagが右肩上がりになっている時は、細かな下落があっても、押し目として買われやすい展開が確認できます。
シンプルに相場の流れを見られるZigZagは、多くのトレーダーが愛用していて、また多くのトレーダーが意識している方向に相場は動きやすいのが特徴です。
ダウ理論との相性が良い
ZigZagインジケーターとダウ理論は、非常に相性が良いです。
特に、ダウ理論が苦手な初心者にはZigZagが強い味方になってくれます。
ZigZagインジケーターとダウ理論を組み合わせると、相場の方向を明確に捉えやすくなるからです。
ダウ理論は、主に相場のトレンドを定義づけする際に用いられます。
ダウ理論の主要な定義
- 高値と安値を切り上げていれば「上昇トレンド」
- 高値と安値を切り下げていれば「下降トレンド」
- トレンドは明確なシグナルが発生するまで継続する
ダウ理論の一部で重要な考え方である上記3つとZigZagで実際にチャートをみてみましょう。
ZigZagで描かれる直線的な価格の動きを追うと、高値と安値を切り上げている状態では上昇トレンドが強く意識され、実際に価格が上昇していることが分かります。
一方で、ZigZagで見て、高値と安値が上下で異なる方向に更新されると、トレンドが明確でないため価格の動きも方向感がなく保合い状態になっていることがわかりますね。
一貫した分析をすることができる
一貫した分析力を身に着けることはとても大切です。
日によって、高値と安値の認識方法が違えば、トレンドの認識も日々違ってしまいます。
そのことにより、成績も安定しません。
毎日、毎週、毎月、いつ分析しても毎回同じ高値と安値を認識する必要があります。
ZigZagを利用することで、一貫した分析をすることが可能になります。
ZigZagのおすすめ設定
次は、ZigZagのおすすめの設定値です。
ZigZagのパラメーターはMT4/MT5で初期設定のまま使うことをおすすめします。
なぜなら、最も多くの人が使っている一般的なパラメーターがMT4/MT5のインジケーターの初期設定となっているからです。
ここでは、以下の2点のおすすめ設定方法をご紹介しますね。
- ZigZagの基本的なパラメーター
- カラーコードと表示スタイル
ここでは、初期設定ではなく、自分なりにZigZagをカスタマイズしたい方向けに、上記のZigZagの各パラメーター設定について解説します。
ZigZagの基本的なパラメーター
パラメーターの解説の意味が分からなくてもZigZagは大丈夫です。
大切なことは、パラメーターの意味より、ZigZagの正しい使い方を理解することです。
各パラメーターの意味は、次のようになります。
変数 | 意味 |
---|---|
Depth | 深さ |
Deviation | 偏差 |
Backstep | バックステップ |
パラメーターは「深さ(Depth)」と「偏差(Deviation)」そして「バックステップ(Backstep)」で構成されています。
それぞれのパラメーターの意味をひとつずつ分かりやすく解説しますね。
深さ(Depth)
ZigZagが反応する最小の値動きを設定するもので、小さすぎると細かすぎる動きに反応し、大きすぎると大きな動きを見逃すことがあります。
- Depthの役割: 直近の特定期間内での高値・安値の更新を追跡するための設定値。
- Depthの調整
- Depthを大きくすると、大規模なジグザグが表示されます。
- Depthを小さくすると、より細かいジグザグが表示されます。
- 標準設定: MT4やMT5ではデフォルトで12に設定されています。
Depthのカスタマイズ方法
- 小規模トレンドを追跡する場合: Depthを小さく設定。
- 大規模トレンドを追跡する場合: Depthを大きく設定。
- パーソナライズ: 自分のトレーディングスタイルに合ったDepth値を見つけることが重要。
偏差(Deviation):最高値と最安値の間の最小価格差を指しますが、この数値はあまり、ZigZagの動きには大きく影響をあたえません。
- 重要性: DeviationパラメータはZigZagの動きに影響を与えません。
- 無視可能: 実際の描画には関与せず、無視しても問題ありません。
- 内部メカニズム: プログラム内で暫定高値・暫定安値の候補を管理する際に使用されますが、最終的な描画には影響しません。
バックステップ(Backstep):過去の高値または安値を過去いくつのバーにさかのぼって考慮するかを設定するもの。
簡単に説明すると、どの規模でリペイントさせるのかという設定値になります。
- リペイントとは: MT4やMT5のジグザグで、確定した高値・安値が新しいデータにより更新される現象。
- 現象の説明: 高値・安値が設定されても、新しい高値・安値が出ると前のデータは削除されます。
Backstepパラメータの役割
- 定義: 「すぐに」と判断する期間を設定するパラメータ。
- 標準設定: デフォルトでは3に設定されている。
- 使用状況: 多くのユーザーがデフォルト設定を利用している。
Backstepの調整:
- 影響: ラインの描画に大きな影響はありませんが、必要に応じて調整可能。
- カスタマイズ: 自分の分析スタイルに合わせた設定が推奨されます。
ZigZagは、一定期間のレートのうち最高値と最安値をつないて表示されるインジケーターですので、上記のパラメーターをご自身の取引スタイルや現在の市場の動きに合わせて最適化することが重要になります。
分からない場合は、デフォルトのままでお使いください。
カラーコードと表示スタイル
カラーコードと表示スタイルは、ZigZagをチャート上に表示する際に見やすくするための設定項目です。
パラメーター設定の[色の設定]タブをクリックしてください。
- ラインの色
- ラインの太さ
- ラインの種類
ラインを太くした方が見やすいですが、太く過ぎるとチャートがゴチャゴチャしてしまうので注意してくださいね。
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ZigZag(ジグザグ)の効果的な使い方
ここでは、ZigZagの効果的な使い方として、以下3つをご紹介します。
- 他のインジケーターと組み合わせる
- トレンド分析に活用する方法
- マルチタイムフレーム分析を使ったダウ理論分析ができる
それぞれ詳しく解説していきますね。
他のインジケーターと組み合わせる
ZigZagは、大きな波をとらえて方向感を分かりやすくするインジケーターですが、エントリータイミングを計るテクニカル指標ではありません。
よって、他のインジケーターとZigZagを組み合わせて使うことで効果的に活用できます。
例えば、ストキャスティクスやモメンタム、MACDなどの他のインジケーターと組み合わせることで、エントリーやエグジットのタイミングを厳選できます。
ここでは、ストキャスティクスとZigZagの組み合わせを紹介しますね。
以下のチャートをご覧ください。
【買いパターン】
- ZigZagが高値を更新して上向きに動いていることを確認
- ストキャスティクスが20%以下で売られ過ぎを示唆
- 押し目買いのタイミング
【売りパターン】
- ZigZagが安値を更新して下向きに動いていることを確認
- ストキャスティクスが80%以下で買われ過ぎを示唆
- 戻り売りのタイミング
このように、ZigZagで全体的なトレンド方向を確認して、他のインジケーターでトレンド方向に合わせてエントリータイミングを計るといった使い方が可能です。
ZigZagを利用するすべての手法に通ずることですが、ZigZagの挙動を理解して利用しなければいけません。
なぜなら、ZigZagがリアルタイムで表示する高値は暫定高値、安値は暫定安値だからです。
ZigZagの注意点を動画で確認していましょう。
テクニカル分析に活用する方法
ZigZagは、テクニカル分析の手助けとして効果的に活用できます。
なぜなら、ZigZagを使うことで、価格の主な動きのみを際立たせて、一時的な逆行によるノイズを除去できるからです。
例えば、次のようにZigZagでテクニカル分析を行うことができます。
ZigZagでトレンドラインを引く
ZigZagで主要な安値や高値がはっきりと分かります。
よって、自然とトレンドラインが目に飛び込んできます。
あとは、主要な安値(または主要な高値)を2点結べばトレンドラインを結ぶことができます。
ZigZagで水平線を引く
トレンドラインと同様、ZigZagを表示させることで、主要な安値や主要な高値が分かりやすく表示されています。
主要な2点以上の安値や高値を結んで水平線を引いておくことで、サポート・レジスタンスが簡単に分かります。
上のチャートは、ロールリバーサルでエントリーできるポイントですね。
このように、ZigZagを使ってテクニカル分析を行うことができます。
ダウ理論との連携手法
ZigZagインジケーターは、高値と安値を結び波を描くインジケーターなのでダウ理論と相性がよいです。
なぜなら、ダウ理論は、細かなローソク足ではなく、全体的な相場の流れを示す法則だからです。
そして、細かな動きをZigZagで除去することで、ダウ理論によって相場を分析しやすくすることが可能だからです。
ZigZagとダウ理論で、マルチタイムフレーム分析をしてエントリーポイントを絞り込んでいきましょう。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
4時間足のZigZagが上昇している場面では、1時間足はアップトレンドになっています。
それでは、1時間足を確認してみましょう。
1時間足のZigZagは
『高値切り上がり、安値切り上がり』
のアップトレンドですね。
よって、目線は買い方向。
赤色の高値ブレイクエントリー、青色の押し目買いエントリーどちらも利益につながっているのが分かるかと思います。
ここで紹介したZigZagを使った『他のインジゲーターとの組み合わせ』や『テクニカル分析』
『ダウ理論とマルチタイムフレーム分析』を総合的に使うことでZigZagの精度がかなり向上します。
ZigZag(ジグザグ)の注意点
最後にZigZagの注意点をまとめておきます。
ZigZag(ジグザグ)の注意点
- ZigZag(ジグザグ)の概要
- 市場の波を捉え、トレンドを明確化するテクニカル分析ツール。
- ZigZagの注意点
- リペイントによるだましがあるので注意が必要。
- 過去のデータに基づく分析ツールで、将来の価格変動予測には不向き。
- 他のインジケーターや分析方法との組み合わせで効果を高める。
- Depth設定の重要性
- Depthを短くしすぎると、小さな市場の反転を誤ってトレンド転換と認識しやすい。
- 適切に大きい設定値を選ぶことで市場の大きな流れを把握するのが望ましい。
- ZigZagの限界
- 大きな市場の流れの把握には適しているが、具体的なエントリー・エグジットポイントの特定には不向き。
- 他のインジケーターとの併用で、具体的な売買ポイントの特定が可能。
ZigZag(ジグザグ)インジケーターは、市場の波を捉えることができるテクニカル分析ツールです。
このツールを適切に設定し、戦術を組み合わせることで、FXトレードの勝率を向上させることが可能です。
ただし、ZigZagは過去のデータに基づくため、未来の価格変動を予測するものではなく、他のインジケーターや分析方法と組み合わせることで、より効果的なトレード戦術が構築できます。
ZigZagの使用にはいくつかの注意点があります。
まず、Depthと呼ばれる設定値を短くしすぎると、トレンド転換として誤認識する可能性がある小さな市場の反転を捉えてしまい、ダマシに遭うリスクが高まります。
そのため、Depthの設定値を適切に大きくし、市場の大きな流れを把握することが重要です。
また、ZigZagは大きな市場の流れを理解するのに適していますが、具体的なエントリーとエグジットのポイントを知るのには向いていません。
この点を補うためには、他のインジケーターを併用し、具体的な売買ポイントを示すことが効果的です。
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まとめと今後のZigZag活用へのステップ
ZigZagインジケーターは、市場の波動を明確に捉えるツールとして、多くのトレーダーが使っています。
チャートを見ていても、細かな値動きが多くて混乱してしまうといった方には、ZigZagがおすすめです。
細かな展開を追うよりも、まず今の相場はおおむね、上下どちらの方向性で動いていることが大切になります。
ZigZagを活用すれば、細かな値動きを除去して、直線的に分かりやすく相場の展開を追えるのでぜひ使ってみましょう。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
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