『ピンバーをトレードで活かしたい!』
『ピンバーの使い方をもっと知りたい!』
もし、あなたが、そうお考えであれば
『それ、正解です!』
ローソク足の反転パターンで、もっとも代表的なものが『ピンバー』です。
ピンバーは、相場分析する上で非常に優位性のあるシグナルを点灯してくれます。
それだけではなく、エントリーサインで使えば、損小利大のトレードも実現してくれる優れものです。
ローソク足の組み合わせや、パターンを使った売買シグナルのことを、
『プライスアクション』と呼びますが、この言葉を耳したことがある方も多いのではないでしょうか?
欧米トレーダーに人気の手法です。
もちろん、国内でも、常勝トレーダーは、そのシグナルを見逃しません。
プライスアクションのシグナルの中でも、ピンバーは、とても分かりやすく、かなり使えます!
そこで、今回は、ピンバーの活用方法から手法まで、詳しく解説していきます。
また、
- ピンバーを活用する上での注意点。
- ピンバーの詳しいエントリー、損切り設定方法。
- ピンバーをどのタイミングでトレードに活かせば良いのか?
- 最大限に活用するためにどのように使えば良いのか?
加えて解説していきます。
この記事が、あなたのスキルアップのお役に立てれば幸いです。
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目次
ピンバーと2バーリバーサル
ピンバー(Pinbar)の名前の由来は、ピノキオ『Pinocchio』の長いお鼻のようです。
名前の由来はさておき、知らなければいけないことは、ピンバーの構造と特徴です。
ピンバーはとても使えるローソク足です。
しかし、なぜ、ピンバーが使えるか?何をもってピンバーと定義しているのか?
意外と深いところまで知らない方が多いので、ここで解説しておきます。
ピンバーの定義
ピンバーは、数値で定義付けられたカッチリとしているものではありません。
つまり、裁量的な判断が求められるということです。
とは言うものの、ある程度の基準はあるので安心して下さい。
以下の条件をクリアしていれば、非常に綺麗なピンバーです。
それでは、ピンバーを解説していきますね。
まずは、以下の画像をご覧ください。
【ヒゲの長さ】実体の約3倍以上のヒゲであること
【実体の位置】実体の位置が、ヒゲの先端から20〜30%以内にあること(先端に近ければ近い方がよい)
綺麗なピンバー = 誰が見てもピンバー
それは、世界中のトレーダーがピンバーと認識できる = 使えるピンバー
となります。
2バーリバーサルの構造と特徴
『ピンバー以外に強烈な反転サインはありますか?』
『はい、あります!』
『2バーリバーサルです。』
あまり、聞きなれないローソク足の反転パターンかもしれませんが、意外とチャートで多く確認できます。
画像で確認してみましょう。
【買いの2バーリバーサル】売りの大陰線の次の足が、同等の大きさの大陽線が確定。(上図)
【売りの2バーリバーサル】買いの大陽線の次の足が、同等の大きさの大陰線が確定。
画像で確認できるように、2バーリバーサルを合成すると、ピンバーになります。
つまり、
ピンバー = 2バーリバーサル
なんです。
ピンバーが強い反転サインなる理由
ピンバーはローソク足の反転サインの中でも、非常に強い反転力を持っています。
大きくは3つ理由があります。
- 誰が見ても分かりやすい
- 否定された痕跡
- ヒゲの心理
【誰が見ても分かりやすい】世界中のトレーダーが、ピンバーを意識しています。ローソク足のパターンの中でも最も強烈でまた、分かりやすい。
【否定された痕跡】2バーリバーサルで分解すれば分かったかと思いますが、大きな売り込みが入った直後に同等の買い玉が入った痕跡が、ピンバー。
【ヒゲの心理】否定された痕跡は大きなヒゲとなって現れます。
ヒゲは、損失や含み損などの、焦りや不安を抱えています。
(詳しくは【たった1本のローソク足の見方を知るだけでプロ並みの分析と読み方ができる】で解説しています。)
ピンバーは大きなヒゲを付けて確定します。
大きなヒゲは、大きな損失、大きな含み損、多くのトレーダーの焦りや不安を抱えて確定。
つまり、逆方向に反転する根拠がココにあるんです。
ピンバーはインジケーターより損小利大を実現する
ピンバーをエントリーシグナルに使うことで、インジケーターを使ったトレードよりも、損小利大を実現させることができます。
なぜ、ピンバーのエントリーシグナルが損小利大を実現させれるのか?
理由は少し冒頭でもお伝えしていますが、ピンバーを使ったエントリーは、プライスアクションでのエントリーになるからです。
ローソク足の組み合わせや、パターンを使った売買シグナルのこと
- インジケーターは、終値が確定したときにシグナルを点灯します。
- ローソク足を使ったトレードは、終値を待たずにエントリーしていきます。
画像で確認してみましょう!
仮に、MACDとヒストグラムのクロスをエントリーサインにした場合は赤点線が、エントリーポイントになります。
ピンバーでエントリーした場合は青の点線が、エントリーポイントになります。
一目瞭然ですね。
もちろん、インジケーターはMACDに限らないわけですが、どちらにしてもインジケーターはすべて終値を待つ事になります。
以上の理由で、ピンバー(プライスアクション)は最速のエントリーになります。
そしたら、インジケーターはいらないのか?
いいえ、インジケーターは便利なツールです。
それでは、インジケーターとピンバーを組み合わせて活用する方法を解説していきます。
インジケーターとピンバーを組み合わせると効果抜群
インジケーターは便利なツールです。
しかし、絶対的な法則はない。
プライスアクションも早いエントリーを実現してくれます。
しかし、それだけでは根拠に乏しい。
そう、この2つを組み合わせて使うことで抜群に精度が上がります。
それでは、この2つをどのように組み合わせて使えば良いのか解説していきますね。
まず、こちらの画像をご覧ください。
RSI(9)を例に解説します。
上図はRSIが30を割り込み売られ過ぎを示唆しています。
それだけを根拠に買いエントリーしてしまうと、まず損切りの嵐。ダマシに会うことは目に見えています。
しかし、RSIのサインに、ピンバーが加わるとどうなるでしょうか?
これ以上の根拠はないですよね。
- インジケーターはエントリーセット(エントリーの準備)!
- 最終的なエントリーシグナルは、プライスアクション
このような使い方が、ベストです。
現在、私もインジケーターはエントリーセットで活用し、最終シグナルはプライスアクションでエントリーしています。
ローソク足の値動きを見て、その中にパターンや特徴、方向性を見つけ出し、未来の値動きを予測するプロトレーダーが必ず注目している分析方法が『プライスアクション分析』です。
インジケーターやご自身の手法に組み合わすと抜群の効果を発揮してくれるプライスアクションパターンは他にもあります。
厳選プライスアクションパターンについては、[ローソク足のプライスアクションで勝つ!FX最強シグナル7選【保存版】]で詳しく解説しているので参考にしてください。
ピンバーのエントリー方法
それでは、実際にピンバーを見つけたらどのようにエントリーすればよいのか解説していきます。
まずは、画像を確認ください。(買いの場合)
①ピンバーの確定を待ちます。
②ピンバーの高値+数pips上に逆指値注文をいれます。
③ピンバーの高値をブレイクしたポイントでエントリー。
(※売りエントリーの場合は、安値ブレイクでエントリーになります。)
簡単ですね。
ここで、なぜ成行じゃないのか?という疑問が出てくる方もいると思います。
ピンバーを見つけたら、成行でエントリーでも良いですが、プライスアクション(ローソク足のパターン)を使ったエントリーは、基本的に逆指値を使います。
ピンバーでエントリーは、非常に早いタイミングでエントリーできますが、早い分だけ安全な『何か』を根拠にエントリーしたいですよね。
それが、『ダウ理論』です。
チャートに戻ります。
ローソク足に波形を描くと上図のようになります。
上図のように、ダウが崩れたポイントで、逆指値エントリーが安全かつ最速のポイントになるというわけです。
ピンバーの損切りの設定方法
エントリーの解説が理解できたところで、次はピンバーの損切りの設定方法を解説していきます。
損切りポイントもとても簡単です。
まずは、画像をご覧ください。
ピンバーエントリーの損切りポイントは、
ピンバーの安値+数pips下
(売りエントリーの場合の損切りポイントは、ピンバーの高値+数pips上)
におきましょう。
ピンバーを見つけたらIFO注文
ここまで、エントリー方法と損切り方法を解説しましたが、お気づきでしょうか?
ピンバーの注文は、逆指値のエントリー注文と逆指値の損切り注文。
つまり、IFO注文なんです。
(IFO注文については【指値・逆指値・IFD・OCO・IFO注文と分割決済】で詳しく解説しています。)
順序をまとめます。
①ピンバーが確定。
②エントリーと損切りの同時注文(IFO)をして、あとは放置。
③エントリーが成立したら、利確ポイントで決済。
ピンバーを使ったFX手法
ピンバーを使ったトレード手法とは、ピンバーというローソク足のプライスアクションを、エントリーのトリガーにした手法のことです。
ですので、包足やはらみ足(インサイドバーやアウトサイドバー)、エンゴルフィンバー、2バーリバーサルなどの反転ローソク足は、これから解説するトレード手法で、すべて使えるということになります。
それでは、解説していきます。
上位足の環境認識は必須
どのような手法でも、上位足の環境認識が大前提になります。
上位足のトレンドやサポレジは、しっかりと確認しておきましょう。
詳しい環境認識の方法は
【環境認識とマルチタイムフレーム分析の方法】
【トレンド転換・継続サインの見極め方】
で解説しています。
上位足の環境認識ができたことを前提に、以下、4パターンのピンバー手法を解説していきます。
ピンバーを使用したFX手法①|サポレジ反転
まず、ピンバーを使用した手法①でサポート・レジスタンスの反転手法を紹介します。
サポート・レジスタンスに反応しても、そのままブレイクするかもしれないですよね。
もちろん、サポレジで反応して、ブレイクするかもしれません。
しかし、ピンバーは、ローソク足の反転シグナルで、一番強い反転力をもっています。
ですので、ピンバーとサポレジを根拠に十分トレードができます。
まずは、画像を確認ください。
①サポート・レジスタンスでローソク足の反応を確認する。
②ピンバーの確定を待つ。
③ピンバーの確定後、エントリー注文と損切り注文を同時に注文する(IFO注文)。
サポレジを背景にトレードする場合は、逆張りになるので、資金管理をしっかりしましょう。
1:1で半分決済して、ノーリスクの状態で、決済ポイントまで待つなど、工夫しましょう。
ピンバーを使用したFX手法②|サポレジ転換
ピンバーを使用したFX手法②はサポレジ転換です。
サポレジ反転が、逆張りに対して、サポレジ転換はトレンドフォローになります。
ピンバーが確定したことで、多くのトレーダーが、現在のサポレジ転換を意識したことが確認できます。
よって、以上の背景を根拠に強気にトレードをすることができます。
画像をご覧ください。
ピンバーというプライスアクションで、サポレジ転換完成。
サポレジ転換のピンバーを根拠に、売りがイッキに強くなったのが確認できると思います。
①サポートをブレイクして、レジスタンスの反応を待ちます。
②ピンバーの確定を待ちます。
③ピンバーの確定後、エントリー注文と損切り注文を同時に注文する(IFO注文)。
ピンバーを使用したFX手法③|グランビルの法則
ピンバーを使用したFX手法③はグランビルの法則を使ったトレードです。
「移動平均線(MA)を使って取引を行う際、8つの売買ポイントがある」
つまり、MAを軸に4つの買い場、4つの売り場があるという法則です。
グランビルの法則の中でも、MAに反発するエントリーポイントを使います。
それでは、画像をご覧ください。
『あれ?手法②のチャートじゃなにの?』と思われた方!
『鋭いですね!』
その通りです。まったく同じチャート、同じピンバーです。
MA(20)に反発しているピンバーですね。
①MAにタッチしたローソク足の反応に注目する。
②ピンバーの確定を待ちます。
③ピンバーの確定後、エントリー注文と損切り注文を同時に注文する(IFO注文)。
上手の画像はかなり高確率なトレードになります。
サポレジ転換 + ピンバー + MA反発 (手法②+手法③)
3つの反転する根拠が揃いました。
そんなときは強気でエントリーできますね。
ピンバーを使用したFX手法④|フェイクのピンバー
ピンバーが出現して大きなトレードになりやすいのが、『フェイクのピンバー』です。
そして、このフェイクのピンバーが少ないかと言われると、実は結構出現します。
フェイクとは『だまし』の意味を持ちます。
イメージは、バスケットのフェイクと同じです。
目的を達成するためにわざと『だます』ことを意味します。
機関投資家などが、価格を一瞬動かして、個人投資家のエントリーを呼び込んでから、逆方向に価格を動かします。
多くの個人投資家は、焦って損切りをさせられ、ふるい落とされます。
損切りの逆指値を巻き込んで、価格がイッキに逆方向に動く。
これが、『フェイク』です。
実は、フェイクがあるときに、ピンバーが出現しやすいんです。
画像で確認してみましょう。
フェイクのピンバーが出現したあと、価格が大きく上昇したのが確認できます。
直近のローソク足17〜18本の安値を飲み込んだ、最安値をいったん付けてからのピンバー。
綺麗なフェイクですね。
さらにスケールを大きくしてみましょう。
先ほどの画像は4時間足のピンバーですが、それを日足で確認してみると、このようになります。
日足のサポートとトレンドラインをブレイクしたと見せかけて、反転・・・
かなり多くのトレーダーがだまされた結果が、大きな上昇につながりました。
フェイクの背景がしっかりしているピンバーのエントリーに限っては、乗り遅れないように、
ピンバーが確定してから、成行エントリーでも大丈夫でしょう。
ピンバーのよくある失敗と注意点
最後に、初心者の方が犯してしまう失敗と注意点を解説しておきます。
ピンバーの注意点①|終値を必ず待つこと
ピンバーは終値を必ず待って、確定してからエントリーしましょう。
ピンバーは誰でも分かりやすくて、かつ強烈な反転のエントリーサインです。
だからこそ、エントリーポイントが迫ってきたころにピンバーを期待してしまいます。
そんときによくある失敗が、ピンバーが確定していないときにエントリーしてしまうことです。
リアルタイムで動いているときに、ピンバーっぽく見えてエントリーしたけど、ローソク足が確定するころには、実体の長い普通のローソク足だった。
結果、即損切り・・・
特に、スキャルピングやデイトレードをされている方は注意が必要です。
ピンバーは、必ず確定を待つ!
ピンバーの注意点②|実体の位置
注意点②は実体の位置です。
初心者の方は、どうしてもトレードしたくて、都合よくチャートを眺めてしまいがちです。
実体の位置が、真ん中あたりでもピンバーと捉えてエントリーなどは絶対にしないでください。
甘くみてもヒゲの先端から30%まで。できれば、20%以内に収めたいところです。
まとめ
ピンバーを使ったトレードに慣れることは、プライスアクションを使ったトレードに慣れることと同じ意味を持ちます。
プライスアクションを使ったトレードの中で、ピンバーはとても分かりやすく、使い勝手がよいローソク足です。
まずは、ピンバーをマスターしましょう!
ピンバーを活用できれば、他のローソク足のパターンも活用できるようになります。
そして、エントリーの幅も増え、あなたの武器が増えていくことでしょう。
反転サインで代表的なローソク足の組み合わせ『包み足』『はらみ足』(『アウトサイドバー』『インサイドバー』)については、
【プロは絶対見逃さないローソク足の反転サイン!包み足とはらみ足を完全攻略】
で詳しく解説しています。
大変分かりやすかったです。