- 勝率の高いロールリバーサル手法をマスターしたい
- ロールリバーサルを活用した上級テクニックを知りたい
- FXを上手くなりたい
この記事で、すべて解説しています。
ロールリバーサルは、非常に勝率の高いパターンでありトレード手法です。
もちろん、そのようなチャートポイントを上級トレーダーは見逃しません。
しかし、安心して下さい。
ロールリバーサルは、素直な値動きをするので、初心者の方でも明日から扱えるようになります。
この記事では、
- ロールリバーサルの基本から応用
- ロールリバーサルの種類と見分け方
- ロールリバーサルのメリットとデメリット
- ロールリバーサルを活用した上級テクニックの具体例
など、分かりやすく解説しています。
ロールリバーサルを習得することで、あなたの鉄板チャートポイントがひとつ増えます。
むしろ、そこだけトレードしても良いくらいです。
鉄板エントリーポイントが増えることで、あなたの月間収支が向上します。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
ロールリバーサルとは?-基本から応用まで徹底解説
ロールリバーサルの定義は?
リールリバーサル(role-reversal)
- ロールリバーサルは、価格が一度突破したラインに再び戻る際に起こる現象のこと。
- レジスタンスラインとサポートラインの機能が反対になることを指します。
- 「Role」は「役割」、「Reversal」は「転換」という意味で「役割転換」を意味します。
ロールリバーサルは、トレンドの変化や特定の価格ラインが突破される際によく見られます。
サポートラインが新しいレジスタンスラインになったり、レジスタンスラインがサポートラインに変わったりするのが特徴です。
ロールリバーサルは、「レジサポ転換」や「サポレジ転換」とも呼ばれ、どちらもレジスタンスとサポートラインが入れ替わるという同じ現象を指します。
上のチャートはレジスタンスラインだったものがロールリバーサルにより、サポートラインになっている例ですね。
なお、関連する用語に「リターンムーブ」があります。
同じことを指すと捉えて差支えありません。
厳密には、価格が一度ラインを突破した後、そのラインに「戻る動き」をすることを指します。(チャートの黄色の部分)
ロールリバーサルやレジサポ転換がラインの機能・役割の変化に焦点を当てるのに対して、リターンムーブは価格の動きそのものに着目する点で異なります。
ロールリバーサルが発生する主な理由と市場心理
ロールリバーサルは、特定の価格帯に新規・利確・損切りの3種類の注文が集中することで生じます。
多くのトレーダーが注目する価格帯では、これらの注文が集まりやすく、ロールリバーサルが発生しやすくなります。
実際のチャートを基に、それぞれの注文を出すトレーダーの状況と心理を詳しく見てみましょう。
1.新規の買い注文
多くのトレーダーは、ロールリバーサルの反転で新規買い注文を待っています。
価格が特定のレジスタンスラインをブレイク後、ロールリバーサルにより、サポートラインに戻ってきた時を狙い買いエントリーを取ります。
そのことにより、価格は上昇します。
2.利確の買い注文
短期的に、売り注文のポジションを持っている短期トレーダーがいます。
高値で逆張りを狙ってショートしていたトレーダーが利確注文をするケースです。
ショートポジションの利益確定というのはロング決済です。
よって、売り注文の利益確定も反発上昇の要因になります。
3.損切りの買い注文
サポートラインの反転を狙ってショートポジションを保有しているトレーダーがいます。
ポジションをホールドして含み損に耐えてきたトレーダーにとって、価格が戻ったタイミングは損失額がゼロになるので絶好のタイミングですね。
よって、買いの決済注文を出します。
このことによって、反転上昇に力が加わります。
このように、「新規の買い注文」「利確の買い注文」「損切りの買い注文」3つの買い注文が集中し、反転するのが、ロールリバーサルの発生原因となります。
ロールリバーサルの各種類とその見分け方
ロールリバーサルは水平線で発生することがイメージされやすいです。
しかし、水平線以外でも発生します。
この項目では、ロールリバーサルが発生するトリガーとなるラインについて説明します。
水平線との相互作用
水平線とは、チャート上で水平に引かれる直線です。
この水平線がブレイクされると、その後の価格の動きを予測しやすくなります。
特に初心者にとっても、水平線でのロールリバーサルがもっとも発見がしやすいパターンです。
例えば、上のチャートではブレイクが起こり「サポートライン⇒レジスタンスライン」というロールリバーサルが確認できますね。
最も一般的な水平線は、ローソク足の高値や安値を結ぶ水平線です。
これはロールリバーサルの基本形です。
ネックラインとロールリバーサル
上のチャートをご覧ください。
水平線の中でもネックラインは、ダブルトップやダブルボトムなど、チャートパターンにおいてトレンド転換点を示す重要なラインです。
ダブルトップが形成され、その後ロールリバーサルが発生していますね。
ここでは、ネックラインのブレイクによりサポートラインがレジスタンスラインに変化している様子が確認できます。
トレンドラインのロールリバーサル
トレンドラインも水平線同様、ブレイク後にロールリバーサルします。
ご存じの通りトレンドラインは、トレンド方向に沿って引かれるラインです。
つまり、上昇トレンドでは安値を結んでサポートラインとして機能し、下降トレンドでは高値を結んでレジスタンスラインとして働きます。
水平線と異なり、トレンドラインには角度がありますが、機能は水平線と同じです。
例えば、上のチャートでは上昇トレンド中のトレンドラインが示され、ブレイクによりサポートラインがロールリバーサルでレジスタンスラインに変わっています。
チャネルラインとロールリバーサル
また、平行チャネルのチャネルラインでロールリバーサルが発生することもあります。
チャネルラインとは、トレンドラインと平行に引かれる反対側のラインを指します。
また、この2本により挟まれたエリアを平行チャネルといい、一定期間にわたり価格がその2本の間で上下動しながら動く場合に描画可能なレジスタンス・サポートエリアです。
移動平均線のロールリバーサル
次は、移動平均線です。
実は、移動平均線でもよくロールリバーサルが確認されます。
水平線やトレンドラインの時と同様に価格が移動平均線をブレイクすると、その後反発しロールリバーサルします。
分析のコツは、過去に何度か移動平均上で価格が反応している移動平均線を見つけることです。
何度か反発した移動平均線は、意識されている移動平均線ということになります。
意識された移動平均線は、反発の可能性が高いので多くのトレーダーが注目しています。
よって、このような移動平均線がブレイクされた時は素直にロールリバーサルされる可能性が高いです。
なお、移動平均線でのロールリバーサルは、「価格は移動平均線から離れても引き戻される」というグランビルの法則と関連しています。
サポートライン・レジスタンスラインの変遷
サポートラインとレジスタンスラインは時間とともに変化します。
常にラインがブレイクされる場面は注目しておきましょう。
例えば、上のチャートをご覧下さい。
レジスタンスラインを上回ることで高値は切り上がります。
そして、ロールリバーサルによって安値も切り上がり、上昇トレンドが確定します。
このようなロールリバーサルを繰り返しながら一方向に変遷していくことでトレンドが構成されることになります。
下降トレンドは逆になりますね。
ロールリバーサルのメリットとデメリット|あなたのトレードに革命をもたらす理由
トレードの精度を高めるロールリバーサルの4つのメリット
ロールリバーサルは、どのような手法でも効果的です。
そこで、この項目では世界中のトレーダーがなぜ、ロールリバーサルに注目するのか?
ロールリバーサルのメリットをまとめています。
ロールリバーサル4つのメリット
- 再現性と高勝率
- 初心者にも理解しやすい
- 世界中のトレーダーが注目
- 大きな利益幅を狙える
①再現性と高勝率
テクニカル分析では、多数のトレーダーが注目する価格の動きは再現性が高く、ロールリバーサルもこれに該当します。
つまり、「長いものに巻かれろ」ということです。
- 世界中のトレーダーが同じポイントに注目する。
- つまり、同じような値動きを期待しているトレーダーが世界中に大勢いる。
- 期待しいてる通りの素直な値動きをする。
このうように、多数のトレーダーが注目するチャートポイントは、再現性が高く、勝率も高まります。
②初心者にも理解しやすい
ロールリバーサルは基本的なN波動で動きがシンプルで直感的です。
よって、初心者にも理解しやすく、その他の複雑なテクニカル指標よりも扱いやすいことが特徴です。
適切なレジサポラインを引けば、あとは、価格がそのラインをブレイクし戻るのを待つだけで済みます。
ロールリバーサルは、エントリーを我慢して待つということは要求されます。
しかし、この単純さがエントリータイミングを見極める際の難易度を低くしてくれています。
このような理由から、初心者の方でもすぐに実践に移せる利点があります。
ロールリバーサルにおけるエントリーポイントが「押し目買い」や「戻り売り」に相当するため、取引のタイミングを掴みやすいのも魅力です。
③世界中のトレーダーが注目
『①再現性と高勝率』でも触れていますが、
最大のメリットは、世界中の多数のトレーダーがロールリバーサルの影響を認識している点です。
チャートは無数のトレーダーの心理を映し出しています。
よって、多くの関心が集まる方向へ価格が動きます。
よく知られたテクニカル指標の方が効果的であることが多く、もちろん、ロールリバーサルも世界中のトレーダーに認識しています。
この共有された認識が、特定のポイントでいっそう売買を促進しロールリバーサルの利点を強化します。
④大きな利益幅を狙える
ロールリバーサルは、レンジ相場をブレイクするので、その後大きな利益を狙いやすいです。
均衡状態から抜け出した価格は、一方向に大きく動くことが多々あるからです。
また、トレンドの始点でエントリーすることができるため、より大きな値幅の利益を目指すことが可能です。
さらに、損切りをレジサポライン直下に置けば、損切り幅を浅いところに設定できるというメリットもあります。
知っておくべきロールリバーサルのデメリット
このようにロールリバーサルは多くのメリットがありますが、留意すべき点やデメリットもあります。
ロールリバーサルのデメリット
- 機会損失の可能性
- 発生頻度の限定
①機会損失の可能性
一つ目は、機会損失が生じる点です。
価格がラインをブレイクした後、リバーサルすることなく直線的にトレンドが形成されることもあります。
この場合、ロールリバーサル戦略に基づいたトレードは実行できないことになります。
ただし、これにより「ダマシ」による損失を避けることが可能になるため、全てがデメリットなわけではありません。
実際、冷静に待ってチャンスを見極めることは、長期的に見て利益を安定化させるうえでは非常に有効なスタンスです。
②発生頻度の限定
もう一つのデメリットは、信頼性の高いロールリバーサルが発生する機会が限られている点です。
信頼性のあるロールリバーサルとは、何度も価格が反応している分かりやすいラインで取引をするということです。
また、長期のレンジ相場では、一定の価格範囲内で動く期間が長く、もちろんロールリバーサルが発生することもありません。
このため、一定期間エントリーチャンスを待たなければならないことになります。
しかし、対策は簡単です。
そんなときは、時間足を変えてみましょう。
時間足を短期間にすることで、ロールリバーサルの発生は、簡単に見つけられます。
ただし注意が必要です。
特にスキャルピングのようは超短期取引は気を付けましょう。
1分足や5分足などの短い時間足ではチャンスも多くなります。
しかし、利幅も小さいくロールリバーサルの信用度が低くダマシが多くなります。
ロールリバーサルで勝率を上げる5つのポイント
ここでは、ロールリバーサルの一般的な利用方法と勝率を上げるためのテクニックを解説します。
ロールリバーサルを活用するうえで、最低でもおさえておきたい3つの手順を解説しますね。
ロールリバーサルで勝率を上げる5つポイント
- トレンド方向の判定
- ラインのブレイクを見極める
- エントリーポイントの確定
- 相場の時間足の選択
- 価格帯の意識とエントリーのタイミング
①トレンド方向の判定
一つ目は、トレンド方向の判定です。
相場は、の「上昇トレンド」「下降トレンド」「レンジ相場」の3つしかありません。
特に上位足のトレンドに従って、エントリーしましょう。
- 上昇トレンドであれば、買いのロールリバーサル。
- 下降トレンドであれば、売りのロールリバーサル。
- レンジ相場であれば、トレードを控える。
このことを徹底するだけでも、勝率が随分と向上するはずです。
②ラインのブレイクを見極める
ふたつ目は、ラインのブレイクをしっかり見極めることです。
ブレイクを甘く見ると、急反転してだましにあう可能性が高くなるからです。
ローソク足の確定を待つのは当然ですが、最低でもレジスタンスラインにヒゲもつけないローソク足が確認できるまでは、ブレイクの判断を『待つ』ようにしましょう。
裁量になりますが、押しや戻りの余地があると判断できる程度のブレイクを確認することをおすすめします。
③エントリーポイントの確定
ラインのブレイクが確実であることを確認したら、エントリーポイントを決定します。
エントリーポイントは簡単です。
ブレイクされたライン付近です。
多くのトレーダーは、ブレイクしたラインへのリターンムーブを待つからです。
必ず、ライン付近まで『待つ』ことを徹底しましょう。
※ライン上でピンポイントで機能しないことも多々あります。
しかし、押し目買い、戻り売りの「候補ポイント」として許容範囲であれば、ロールリバーサルと判断してエントリーできます。
④相場の時間足の選択
時間足の選択は、トレードスタイルに大きく依存します。
短期トレーダーはより短い時間足(例えば5分足、15分足)を使用することが多く、長期トレーダーは4時間足や日足を使用します。
小さな時間足は、ノイズが生じるだけでなく、トレンドの信用性にも欠けます。
記事内でも何度も記載していますが、多くのトレーダーが意識しているものが相場に影響するのが理由です。
つまり、1分足や5分足を常に確認しているトレーダーは少数だということです。
それに比べて、日足以上のローソク足やチャートは多くのトレーダーが意識しています。
よって、長期の時間足ほど信頼性が高くなります。
つまり、ロールリバーサルがよりわかりやすく、より反応が素直で勝率の高い時間足は、4時間足や日足などの大きな時間足になります。
⑤価格帯の意識とエントリーのタイミング
ロールリバーサルを利用するトレード手法では、価格帯を意識することで勝率があがります。
特に、注目される価格帯は強いサポート・レジスタンスになることが多く、ロールリバーサルがよく機能します。
注目される価格帯は、
- 最高値・最安値
- ローソク足の4本値
- ラウンドナンバー(例:140.000など)
上記の価格帯は、多くのトレーダーが強く意識しているためエントリーとイグジットの戦略を決定する上で重要な役割を果たします。
つまり、売買が多く行われているということは、ロールリバーサルも機能するということです。
実際のチャートで確認してみましょう。
最高値・最安値は、今までの解説でも説明してきたので、ここでは、『ローソク足の4本値』『ラウンドナンバー』のチャートを確認しますね。
【月足4本値】
【ラウンドナンバー】
綺麗にロールリバーサルで反転しているのが確認できますね。
もしも、上記の価格帯でロールリバーサルが確認できたら積極的にエントリーしたい場面です。
精度の高い上級トレーダーのロールリバーサルの探し方からエントリーまで
上級トレーダーがどのようにロールリバーサルを探し、エントリーまで判断しているのか、具体的かつ実践的な手法例をステップバイステップで解説していきます。
高精度なロールリバーサルの探し方
まずはロールリバーサルを効果的に見極める方法をご紹介します。
なお、説明は上昇トレンドを狙って買いエントリーをする場合を前提にしています。
ステップ1|意識される価格帯の水平ラインを引く
まずは、中・長期足で相場を分析し、過去に何度も反応が見られた価格帯を見つけ出しラインを引きます。
「ライン」と書きましたが、完全にピッタリ反応することは少ないので幅を広めにとり帯(ゾーン)で引きましょう。
強く意識されるラインは、3回以上の反応がラインです。
3回以上反応があるラインは市場でより強く意識され、信頼度の高いラインですので、他のトレーダーも強く意識しています。
また、過去にレジサポ転換が発生しているラインも強く意識されます。
ステップ2| ラインのブレイクを確認する
ロールリバーサル戦略では、ラインのブレイクを確認してからの押し戻りを狙ってエントリーします。
また、先述でも解説していますが、改めて解説します。
時間軸に関わらず、ローソク足の実体でブレイクが確定するまで待ちましょう。
もしくは、ヒゲも接していないローソク足が確定するまで待ちましょう。
確実なブレイクの確認が、「だまし回避」につながり勝率向上につながります。
ステップ3| ライン付近で下位足のトレンド転換でエントリー
ブレイク後、価格が再びライン付近に戻ってきたら、エントリーの準備に入ります。
ライン付近まで価格が近づいてきたら短期足(5分足や15分足)に切り替えトレンド転換でエントリーします。
ラインの反発の直前の高値をブレイクして、トレンド転換を確認したらエントリーします。
トレンド転換の確認は、以下の通りになります。
- 買いであれば、戻り高値のブレイクでエントリー
- 売りであれば、押し安値のブレイクでエントリー
念のため、押し安値・戻り高値も確認しておきましょう。
注意したい点は、ラインにタッチしても、すぐにエントリーしないことです。
リバーサルすることなく、そのまま逆行する可能性もあるからです。
ラインに反応して、上昇のサインを確認できてからエントリーしましょう。
ステップ4|損切りは根拠が失われた価格
損切り設定は、ロールリバーサルの生じた直近安値より少し下に設定します。
ラインがブレイクされ、トレンドも下降トレンドが確定するからです。
つまり、ロールリバーサルの根拠が失われたポイントこそが、損切りの設定箇所になります。
上級者によるロールリバーサルを使ったエントリーの実例
これはAUD/USDの4時間足のチャートです。
ダブルボトム後のロールリバーサルを狙います。
その背景にある環境認識とエントリーポイントの絞り方について解説しますね。
環境認識とエントリーポイントの絞り方
まずは、ロールリバーサルだけに注目するのではなく、トレンドや反転する根拠を探すための分析をしましょう。
【環境認識】
- ラウンドナンバー(0.67000)で反発している
- Wボトムの反転のチャートパターンが確定している
- RSIでダイバージェンスが確認できたこと
【エントリーポイントの絞り方】
大局的な流れは、常勝に転換しようとしているので、
Wボトムのネックラインをブレイク後の戻りのロールリバーサルを狙いたい。
逆張りエントリーですが、週足レベルの強力なサポート、かつラウンドナンバー(0.67000)が背後にあり、ダブルボトムが完成しました。
さらに、RSIではダイバージェンスが発生しているため、大局的に価格は反転上昇することが予想されます。
ダイバージェンスとは
ダイバージェンスとは、価格が高値や安値を更新する一方で、RSI,MACDなどのオシレーターが逆行する現象で、トレンドの勢いが弱くなっていることを示します。
トレンド転換を示唆するシグナルとして用いられています。
(上のチャートの紫色の点線のように価格が高値を更新しているのに対して、RSIの数値は逆に低下しているような場合です。)
よって、Wボトムのネックラインが完成したので、ネックラインの戻りのロールリバーサルを待ちエントリーするのがシナリオですね。
実際にトレードしようとする際に大切なことは、値動きを大まかに想定して、「このような波動になったらエントリーする」などと事前にイメージしておくことです。
リアルタイムでのレートの上下に左右されてそのシナリオを見失ったトレードをしないように、シナリオの値動きをチャートに描画しておくのもいいでしょう。
そして、シナリオ通りになってきたら下位足に落としエントリーポイントの出現を待ち、ロールリバーサルを確認後エントリーします。
ロールリバーサルとインジケーター:最強の組み合わせ
この項目では、ロールリバーサルの中心となるレジサポラインを自動検知するインジケーターの紹介します。
また、ロールリバーサルと他の指標を表示するインジケーターを組み合わせてエントリ―する手法を説明していきますね。
ロールリバーサル発見に有効なインジケーター(Trading View)
Trading Viewの『zigzag support&resistance multi timeframe levels [LM]』というインジケーター(スクリプト)は、ZigZagを用いて主なレジスタンスラインやサポートラインを自動的に引いてくれます。
他のツールよりラインの設定がシンプルで使いやすい仕様になっています。
このスクリプトでは、ZigZagのパラメータを調整して高値・安値の表示の度合いを自分の波動に対する解釈・感覚に合わせて、それに基づいてレジサポラインが表示できます。
また、表示させたいラインの経過日数も設定できます。
特に便利なのは、マルチタイムフレーム機能で、異なる時間軸のレジサポラインを表示でき1時間足のチャートに4時間足を表示するなど、相場分析に役立つ機能が備わっています。
このインジケーターを利用することで、
- 重要なサポート・レジスタンスを探す
- 重要なサポート・レジスタンスをブレイクする
- ロールリバーサルを待つ
上記のようなロールリバーサルを活用したシナリオを立てやすいですね。
ロールリバーサルと相性の良いインジケーター
RSIの活用法
ロールリバーサルとRSIは非常に相性がよいインジケーターのひとつです。
サポート・レジスタンス + RSI(買われ過ぎ・売られ過ぎ)= 強力な反転根拠
ロールリバーサルを確認したい注目されているサポート・レジスタンスライン付近でRSIが70%・30%近辺で買われすぎ・売られすぎを示していれば、反転の可能性が高いと見てエントリーできます。
さらに、ダイバージェンスが確認できれば「鉄板」ですね。
もちろん、環境認識でより大きなトレンドを確認し、大局のトレンドには逆らわない方向でトレードしましょう。
MACDとのシナジー
ロールリバーサルでの反転エントリーに自信が持てない方は、MACDがオススメです。
上図をご覧ください。
上昇トレンドの終わり、ロールリバーサルで売りエントリーを狙う場合です。
価格がサポートラインを下抜けしたのちに、価格は注目ラインまで戻してきました。
このレジスタンスラインで、MACDを利用します。
MACDがデッドクロス(青のMACDラインがオレンジのシグナルラインを上から下にクロス)してたら、ロールリバーサルと判断できるのでエントリーします。
もちろん環境認識は別途必要です。
パラボリックSARとの組み合わせ
パラボリックは、エントリータイミングを計るのに重宝するインジケーターです。
パラボリックは、ローソク足の波の上下にプロットを表示することで、トレンドの反転を示すインジケーターです。
プロットがローソク足の下に表示(上のチャートでは青)されると上昇トレンド、上に表示(黄色)されると下降トレンドのサインとなります。
プロット同士の間隔が広くなるほど、トレンドが強くなっていることを示します。
注目されるサポート・レジスタンスラインで、パラボリックが反転したら、エントリーのタイミングです。
総まとめ:ロールリバーサルをマスターして市場を制覇しよう
ブログ記事のまとめ:ロールリバーサルの活用
1. ロールリバーサルの概念
- 定義: レジスタンスとサポートラインの役割が反転する現象。価格が一度突破したラインに再び戻ること。
- 関連用語: 「リターンムーブ」は価格がラインに戻る動き。
2. 発生の理由と市場心理
- 原因: 新規注文、利確、損切りの注文が集中する価格帯で起こる。
- 市場心理: トレーダーの心理状態が重要。
3. ロールリバーサルの種類と見分け方
- トリガーライン: 水平線、トレンドライン、移動平均線。
- ラインの変遷: サポート・レジスタンスラインは時間と共に変化する。
4. トレードへの影響
- 利点: 高勝率、初心者にも理解しやすい、多くのトレーダーが注目、大きな利益を狙える。
- デメリット: 機会損失の可能性、発生頻度が限定的。
5. 実践方法
- トレード手法: トレンドの方向性の判定、ラインブレイクの見極め、エントリーポイントの確定。
- 追加テクニック: 相場の時間足の選択、価格帯への意識。
6. 成功の秘訣
- 経験者談: ロールリバーサルの探し方と具体的なトレード法。
7. ロールリバーサルとインジケーターの組み合わせ
- 有効なインジケーター: Trading Viewのzigzag support&resistance。
- 相性の良いインジケーター: RSI、MACD、パラボリックSAR。
ロールリバーサルは非常に有効な手法であり、初心者でもすぐにトレードで活用できます。この手法をマスターして、トレードに役立ててください。
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