- おすすめ通貨強弱チャートやアプリを知りたい
- 通貨強弱チャートを利用した効果的な手法を知りたい
- 勝率を上げたい
- 利益率を上げたい
どの通貨ペアで取引するか迷うことがありますよね。
『損切りトレードのあと、迷ったもう一方の通貨ペアだったら勝っていた・・・』
『迷ったもう一方の通貨ペアの方が爆伸びしていた・・・』
そんな経験ありませんか?
なぜ、そのようなことが起こるのか?
それは、通貨ペアの選択が間違っているからです。
FXで様々な分析方法がありますが、利益を残していくために大切な分析のひとつが、
『通貨強弱分析』=『通貨ペアの正しい選択』
です。
どの通貨ペアを選択するかで、勝率や利益率に大きく影響してきます。
そこで、この記事では、
- 通貨強弱分析の基本
- 通貨強弱チャートのおすすめインジケーター・アプリ
- 通貨強弱チャートの見方と使い方
- 通貨強弱チャートを活用した実践的なおすすめ手法
など、通貨強弱ツールについて詳しく解説しています。
通貨強弱ツールの使い方をマスターすることで、取引する通貨ペアに迷うことがなくなります。
そのことにより、正しい通貨ペア選びができるようになるので、明日から勝率、利益率が向上することになります。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
- 1 通貨強弱チャート分析の基本
- 2 PC・スマホで使える通貨強弱チャート無料インジケーター・アプリ集
- 2.1 通貨強弱の可視化|MT4・MT5のおすすめインジケーターとサイト7選
- 2.1.1 トレンドナビ(スマホアプリ|iOS,Android)
- 2.1.2 通貨の強弱から強力なトレンド通貨ペアを自動検知アプリ
- 2.1.3 currency-meter-indicator(MT4)
- 2.1.4 currency-meter-indicator(MT4)の特徴
- 2.1.5 CustomedKuChartZ(MT4)
- 2.1.6 CustomedKuChartZ(MT4)の特徴
- 2.1.7 Absolute currency strength(MT4/5)
- 2.1.8 Absolute currency strength(MT4/5)の特徴
- 2.1.9 Currency Strength Chart(Trading View)
- 2.1.10 Mataf(サイトまたはTrading Viewインジケーター)
- 2.1.11 Matafの特徴
- 2.1.12 OANDA FX lab(サイトまたはMT4・MT5)
- 2.1.13 OANDA FX labの特徴
- 2.2 スマホ対応!ユーザーに人気の通貨強弱チャートアプリ3選
- 3 通貨強弱チャートを活かした実践的トレード戦略
- 4 通貨強弱を判断するための必須知識
- 5 通貨強弱分析を深めるための理解と関連ツール
- 6 通貨強弱チャート分析で失敗しないための注意点
- 7 <まとめ:通貨強弱チャート・インジケーター・アプリを駆使してトレードスキルアップ!
通貨強弱チャート分析の基本
FX取引で重要スキルは、通貨の強さを的確に判断することです。
通貨の強さを判断することがトレードの勝率や利益率(リスクリワード)などの結果に大きく影響してくるからです。
まずは、通貨の強弱という概念を基礎から掘り下げ、そのFX取引における重要性を解説します。
通貨の強弱とは、単純に言えば、一つの通貨が別の通貨と比較してどれだけ強いか、または弱いかを示すものです。
この強弱は、各国の経済状態、中央銀行の政策、市場の供給と需要など多くの要因によって左右されます。
通貨強弱とは?取引におけるその重要性
FX取引では、通常、二つの通貨を組み合わせたペアで取引します。
たとえば、USD/JPYの場合はアメリカドルと日本円の強さを比較して取引が行われます。
アメリカドルが強く日本円が弱い場合、USD/JPYの価格は上昇傾向になります。
逆に、アメリカドルが弱く日本円が強いと、価格は下落します。
このように、通貨ペアごとに、それぞれの通貨の強弱を正確に理解することは、未来の為替レートの動向を見極め、適切な取引戦略を立てるために不可欠の条件になっています。
PC・スマホで使える通貨強弱チャート無料インジケーター・アプリ集
通貨強弱チャート無料ツール一覧
・トレンドナビ(スマホアプリ|iOS,Android)
・currency-meter-indicator(MT4)
・CustomedKuChartZ(MT4)
・Absolute currency strength(MT4/5)
・Currency Strength Chart(Trading View)
・Mataf(サイトまたはTrading Viewインジ)
・OANDA FX lab(サイトまたはMT4/5インジ)
・「通貨強弱チャートby FXlabo」
・FX指標・通貨強弱チャート
・Currency Heatwave:Forex Tool
自分でチャートを見比べて通貨間の強弱を分析してもよいですが、できる限り正確かつ簡単に分析したいですよね。
そこで、通貨強弱の分析ツールを使用することをおススメします。
私の場合は、トレード自体はPCで行っています。
そして、通貨強弱の確認にはトレーディングビューのインジケーターを使用したり、チャート画面が狭いと感じる時や、出先ではスマホやタブレットにアプリを表示することもあります。
また、国内FX業者の口座作ればその取引アプリに使いやすい通貨強弱チェック画面が準備されている場合もあります。
口座開設だけなら無料でできるので、上手に利用したいですね。
それでは、通貨強弱を分析できるおすすインジケーター、アプリやサイトをご紹介します。
通貨強弱の可視化|MT4・MT5のおすすめインジケーターとサイト7選
トレンドナビ(スマホアプリ|iOS,Android)
トレンドナビは、通貨インデックスの強弱から強いトレンドが発生している通貨ペアを自動で表示してくれる。
それだけではなく、直近の値動きと上位足のトレンドを同時に分析して潜在的に今後伸びる通貨ペアもピックアップしてくれる。
しかも、スマホアプリなので、365日24時間ポケットにいれて分析することができる。
currency-meter-indicator(MT4)
このインジには「通貨ペアメーター」が装備されていますが、これは通貨の強さだけでなく、通貨ペアのトレンドの方向と強さも見せてくれるツールです。
このインジケーターの特徴はそのシンプルさで、大きな数字は通貨が強いことを、小さな数字は通貨が弱いことを示します。
これによりトレーダーは通貨ペアの現在の動きを簡単に理解でき便利です。
currency-meter-indicator(MT4)の特徴
- 通貨ペアの強さとトレンドが一目で分かる: このツールは、通貨の強さだけでなく、通貨ペアのトレンドの方向とその強さも示してくれます。
- シンプルな表示: 数字の大きさで通貨の強さを示します。大きな数字は強い通貨、小さな数字は弱い通貨を意味します。
- トレーディングの助けに: トレーダーはこのツールを使って、通貨ペアの現在の動きを簡単に理解でき、より効果的な取引が可能になります。
CustomedKuChartZ(MT4)
このインジケーターは、日単位だけでなく、週単位や月単位の通貨の強さも示してくれます。
さらに、通貨の強さを示すグラフは別の小窓に表示されるので、メインのチャートがごちゃごちゃになることがありません。
トレーダーが取引する時間に合わせて、通貨強弱を測る時間枠を調整できるのがこのツールの便利な点です。
また、特別な設定画面を開かなくても、表示されている通貨を簡単にオンまたはオフにすることができます。
これにより、自分の取引スタイルに合わせて柔軟に通貨の強弱を確認できます。
CustomedKuChartZ(MT4)の特徴
- さまざまな時間枠での通貨の強さ表示: 日単位、週単位、月単位で通貨の強さを表示します。
- クリアなチャート表示: 通貨の強さを示すグラフは別の小窓に表示されるため、メインのチャートは見やすく整理されています。
- 柔軟な時間枠調整機能: トレーダーは自分の取引スタイルに合わせて、通貨強弱を測る時間枠を調整できます。
- 簡単な通貨表示の切替: 特別な設定画面を開かずに、表示されている通貨を簡単にオンまたはオフにできます。
- トレーディングスタイルに合わせた柔軟性: 自分の取引スタイルに合わせて、通貨の強弱を柔軟に確認できるのが特徴です。
Absolute currency strength(MT4/5)
このインジケーターは、各通貨の強さをパーセンテージで計算した(これは通貨の始値と終値の差に基づいています)便利なツールです。
チャート上では8つの主要通貨の強さがわかります。
ラインの間隔からトレンドの発生を予測するなど便利で簡単です。
通貨の強さの動きを平滑化するために移動平均線を使用でき、特に中期から長期にわたる通貨の強弱を把握したいトレーダーに適しています。
MT4・MT5のインジケーターは見づらい方は、以下のツールをおすすめします。
Absolute currency strength(MT4/5)の特徴
- 8つの主要通貨の強さが一目で分かる: チャート上で、8つの主要通貨の強さを確認できます。
- トレンド予測が簡単: ラインの間隔を見ることで、トレンドの発生を簡単に予測できます。
- 平滑化された通貨の動き: 通貨の強さの動きをより滑らかにするために移動平均線を使用します。
- 中期から長期の分析に適している: 特に中期から長期にわたる通貨の強弱を知りたいトレーダーに最適です。
- MT4・MT5ユーザーにおすすめ: インジケーターの表示が見づらい場合、このツールが役立ちます。
Currency Strength Chart(Trading View)
Trading Viewを使ってトレードやテクニカル分析をしている人におすすめ。
通貨強弱だけでも他にもいろいろな種類のツールがあります。
Mataf(サイトまたはTrading Viewインジケーター)
知る人ぞ知るという感じのツールです。
このサイトはとても役立ちます。
Mataf.netはFXの情報サイトで、チャートや分析ツール、ニュースやブログなどを提供しています。
このツールを使うことで過去7年間のチャートまで遡ってチェックでき、さらにはこのデータから今後の動きを予測することも可能となっています。
また、折れ線グラフで通貨の強弱、強さの変化を読み取ることなどで、トレンドが出ている通貨ペアや、レンジになっている通貨ペアを見つけることができます。
なお、MT4でもMatafのインジケーターはあります。
Matafの特徴
- 多様なFX情報提供: Mataf.netは、FXトレーダー向けにチャート、分析ツール、ニュース、ブログなどの情報を提供するウェブサイトです。
- 過去7年間のチャート分析: このツールを使って、過去7年間のチャートを確認し、それを基に将来の市場動向を予測できます。
- 通貨の強弱の視覚的分析: 折れ線グラフを通じて通貨の強弱や変化を把握でき、トレンドのある通貨ペアやレンジトレーディングに適した通貨ペアを見つけることができます。
- MT4用のインジケーターも利用可能: Matafのインジケーターは、MT4プラットフォームでも利用できます。
OANDA FX lab(サイトまたはMT4・MT5)
多彩な機能を搭載かつシンプルで使いやすくさまざまなタイプのトレーダーに合います。
通貨の強弱を意識してトレードしている方なら一度は見たことがあると思います。
私自身は通貨強弱の情報を意識し始めた頃このサイトから情報を得てとてもお世話になりました。
通貨の強弱を分析するだけでなく、オープンオーダーの追跡や経済指標カレンダーなど、他にも多くの便利な機能が備わっています。
ただし、年単位で通貨強弱を見るには、リアル口座を開設する必要があるので、この点は注意が必要です。
OANDA FX labの特徴
- 多機能で使いやすい: OANDA FX Labは、シンプルで使いやすいインターフェースを備え、様々なタイプのトレーダーに適しています。
- 通貨強弱の分析: 通貨の強弱を分析するトレーダーに広く知られており、多くのトレーダーが利用しています。
- 豊富な機能と情報源: 通貨強弱の分析だけでなく、オープンオーダーの追跡や経済指標カレンダーなど、多くの便利な機能があります。
- リアルアカウントの開設が必要な場合も: 年単位で通貨強弱を見るためには、リアル口座の開設が必要な場合があるので注意が必要です。
スマホ対応!ユーザーに人気の通貨強弱チャートアプリ3選
モニターが1つのPCでトレードする場合は、1枚のチャートの下部ウインドウに通貨強弱ツールを映し出すとチャート本体が見にくくなります。
そんな時は、スマホやタブレットに表示できる以下のアプリがとても便利で使い勝手が良いです。
通貨強弱チャートby FXlabo
【AppSrtore】 | 【Googleplay】 |
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通貨強弱チャートby FXlabo(AppSrtore) | 通貨強弱チャートby FXlabo(Googleplay) |
使い勝手が良く、設定が簡単な人気のFX通貨強弱アプリです。
シンプルなデザインと直感的な操作性が魅力で、スクリーン上のボタンをタップするだけで、多様な設定変更が可能です。
たとえば、通貨の強弱を1時間ごとに確認したり、通貨強弱の表示が簡単に行えます。
このアプリには、通貨強弱の分析機能だけでなく他にも多くの便利な機能があります。
通貨強弱チャートby FXlaboの特徴
- 使いやすく設定が簡単: このアプリは使い勝手が良く、設定が簡単なため、FXトレーダーに人気です。
- シンプルで直感的なデザイン: シンプルなデザインと直感的な操作性が特徴で、画面上のボタンをタップするだけで多様な設定変更ができます。
- 通貨強弱のタイムリーな確認: たとえば、1時間ごとの通貨の強弱を確認することが簡単にできます。
- 多機能性: 通貨強弱の分析だけでなく、他にも多くの便利な機能が備わっています。
FX指標・通貨強弱チャート
【AppSrtore】 |
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FX指標・通貨強弱チャート(AppSrtore) |
通貨強弱を独自のアルゴリズムを用いて分析して表示しています。
アプリ内課金のアプリなので無料部分だけだと半分くらいしか機能しか使えませんが、通貨強弱を確認するだけなら十分な機能を有しています。
全てシンプルなグラフで表示していますが、通貨強弱の他にも、ボリュームやボラティリティ、センチメントなども確認でき、表示は斬新で非常に見やすいです。
FX指標・通貨強弱チャートの特徴
- 独自のアルゴリズムによる分析: このツールは独自のアルゴリズムを使用して通貨の強弱を分析し、表示します。
- アプリ内課金がありますが基本機能は無料: アプリ内課金が必要な部分がありますが、通貨強弱の確認に必要な基本的な機能は無料で利用できます。
- シンプルなグラフ表示: すべてのデータはシンプルなグラフで表示され、非常に見やすいです。
- 多様な分析機能: 通貨強弱だけでなく、ボリューム、ボラティリティ、センチメントなどの分析も可能です。
Currency Heatwave:Forex Tool
【AppSrtore】 | 【Googleplay】 |
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Currency Heatwave:Forex Tool(AppSrtore) | Currency Heatwave:Forex Tool(Googleplay) |
英語表示で慣れるまですこし時間必要ですが、いろいろな種類の分析データを斬新なメーター表示のデザインで表示されているので見やすいです。
Currency Heatwave は、通貨の強さを独自のアルゴリズムで表示されています。
ホームページでは、M5、M15、M30という異なるタイムフレームが統合されており、これによって日中の取引の実際の強さを把握することが可能です。
提供される複雑なデータはグラフやヒートマップといった視覚的な形式で簡単に理解できるようになっています。
通貨強度メーター アプリには、通貨強度、ボリューム、ボラティリティ、センチメントという取引の 4 つの重要な側面をカバーする 5 つの画面があります。
Currency Heatwave:Forex Toolの特徴
- 斬新なメーター表示デザイン: Currency Heatwaveは、分析データを斬新なメーター表示のデザインで提供し、見やすくなっています。
- 独自アルゴリズムによる通貨強さの表示: このツールは、通貨の強さを独自のアルゴリズムを使って表示します。
- 複数のタイムフレーム統合: ホームページでは、M5、M15、M30などの異なるタイムフレームが統合されており、日中の取引の実際の強さを把握できます。
- データの視覚的な提示: 提供される複雑なデータはグラフやヒートマップといった視覚的な形式で簡単に理解できます。
- 取引の4つの重要な側面をカバー: 通貨強度、ボリューム、ボラティリティ、センチメントなど、取引の4つの重要な側面をカバーする5つの画面があります。
通貨強弱チャートを活かした実践的トレード戦略
それでは、通貨強弱を使ったFX取引の方法について解説しますね。
FX取引は、利幅を大きくとることで大きな利益につながります。
つまり、未来、大きく伸びる可能性のある通貨ペアを選ぶことで、『勝率』『利益率』が向上するということです。
そこに通貨強弱のデータをどのように活用していけばよいのか、見方や使い方について解説します。
通貨強弱チャートの基本的な見方と使い方|通貨強弱を判断するタイミング
FXトレードで利益を得るためには、トレンドが始まる初期段階で上手くポジションを取れるかが重要です。
そのため、短期間で通貨の強さに差が出てくる通貨ペアを見つけ出すことが大切です。
この方法を使えるようになれば、価格が大きく動く前に取引を始めることが可能となります。
上のチャートをご覧ください。
ドルと円の通貨強弱チャートを見ると、青い線で円が強まり、対照的にドルが弱くなっているのがわかります。
この通貨の強弱の変化が、ドル円のチャートにどのように影響しているか確認してみましょう。
通貨強弱の変化と連動して、価格の下降トレンドの始まりに関連していることが分かります。
実際の取引では、まず通貨ペアのチャートを見て、トレンドが発生しそうなペアを選びます。
次に、通貨の強弱チャートを参考にして、グラフが(できれば収縮したのち)急激に広がる動きが見られた場合、選んだ通貨ペアにトレンドが発生する可能性が高いと考えることができます。
後に説明しますが、他のテクニカル分析でもしっかりした根拠がある場合にのみトレードを行ってください。
通貨強弱チャートを利用して最適な通貨ペアを選択する方法
まずはじめに、取引通貨ペアのピックアップです。
今後、利幅が伸びる通貨ペアを選択します。
そこで、どのペアを選ぶか迷った場合にどうしたらよいか、ドルフラン、フラン円、ドル円の3つの通貨ペアを例にして説明しますね。
この画像のように日足を元にした強弱ツールでは、『強→弱』の順に『フラン>ドル>円』の並びになっています。
細かく最近の時期を見ると、フランは上昇中、ドルは下降中、円は上昇中です。
つまり、フランとドルの差が広がり、ドルと円は差が縮まっています。
通貨強弱の分析を前提に、次は実際のチャートで強弱を分析してみましょう。
一番左側のUSDCHFチャートは『フラン>ドル』
一番右側のUSDJPYチャートは上下動を伴いつつ『円>ドル』へ傾いている状況です。
そうすると、『フラン>>円≧ドル』という関係が読み取れます。
一番わかりやすい通貨ペアはドルフランで、売りを検討していきます。
通貨ペアが決定したら、下位足などでマルチタイムフレーム分析やテクニカル分析で詳細にエントリーポイントを絞っていきます。
トレンドフォローから逆張りまで:様々なシナリオでの応用
今までの解説を元に、実践的なトレード方法を解説していきます。
1. トレンドを見極め、トレンドフォロー
ツールを利用して強い通貨と弱い通貨を特定します。
強い通貨と弱い通貨のペアは、利益を出しやすくなります。
そのうえでトレンドが見られる場合、その方向に沿って取引します。
上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りです。
高値つかみ安値つかみで損切りにならないように、押し戻りをしっかりと確認してからエントリーします。
通貨強弱は他のテクニカル分析と同じようにトレードの判断材料の一つにすぎません。
ツールだけを単独で用いるようなことはしないで、他のテクニカル分析とともに用いることを忘れないようにしてください。
【順張りトレードの手順】
- 長期の通貨強弱関係と短期の強弱関係が逆の動きをしているペアを選択します。
- 東京時間の短期的動きがロンドン時間入り(16時or17時)で反転し始め、長期の通貨強弱関係で示した方向に動き始めたらエントリーします。
上のチャートをご覧ください。
右の長期(4時間足)通貨強弱ではニュージードルがユーロより強いです。
つまり、EURNZDは売り基調ということです。
しかし、左の短期チャートでは東京時間中はユーロが上昇しています。
つまり、一時的な戻しの可能性があるということですね。
そこで、ロンドン時間の始まりに長期の流れに沿った動き、つまりNZD>EURに沿った反転(=EURNZDの下降)と推測し、ショートの準備をします。
その場合、サポート・レジスタンスなどの反転根拠があることを確認して下さい。
ロンドン市場開場時は、その1時間前後で、複数回のポイントでレートが大きく動き出すこともあります。
ロンドンタイムでは東京時間の流れを打ち消すような動きをすることが多いという性質があるので、その性質と通貨強弱を組み合わせてトレードします。
欧州通貨がからんでいれば一層反応しやすいという印象です。
2.逆張りトレードの使い方
トレンドの反対方向に取引を行う逆張りに適した状況は、価格の方向が頻繁に変わる相場(レンジ相場)で有効です。
通貨強弱が拮抗している通貨ペアはレンジ相場になりやすいので、逆張りに適しています。
逆張りトレードの手順は以下の通りです。
【逆張りトレードの手順】
- 通貨強弱が均衡している通貨ペアを選択する
- 買われ過ぎ、売られ過ぎで逆張りエントリーする
AUDとNZDの通貨強弱が重なり合って、均衡しているいるのがわかります。
同じ時間帯の実際のチャートを確認しみましょう。
綺麗なレンジですね。
レンジ相場は、オシレーター系のインジケーターが機能します。
ここでは、ストキャスティクス(14,3,3)を表示しています。
買われ過ぎで売りエントリー、売られ過ぎで買いエントリーすると上手く利益につなげられていますね。
通貨強弱を判断するための必須知識
FX取引の分析には、主に「ファンダメンタル分析」「テクニカル分析」と「通貨間分析」「その他の分析方法」があります。
これらの分析方法を理解し組み合わせることが、通貨強弱を分析する上でも大切です。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
- 複数の通貨ペアの比較分析
- 前日比の分析
- センチメント分析
- ボリューム分析
ファンダメンタルズ分析
各国の経済状況や政策、社会情勢などを調査し、通貨の価値が上がるか下がるかを予測します。
例えば、ある国の経済が好調であれば、その国の通貨の需要が高まり、価値が上昇すると考えられます。
逆に、ある国の政治が不安定であれば、その国の通貨の信用が低下し、価値が下落すると考えられます。
基本分析では、こうした国際的な事象に注目して、通貨の価値の変化の方向性を探ります。
テクニカル分析
テクニカル分析は、株価や為替の将来の動きを予測するために過去の価格変動をチャートで分析する手法です。
この分析では、チャートを用いて価格のトレンドや繰り返されるパターンを見つけ出し、これらのパターンが将来にも同様に現れる可能性があると想定します。
つまり、テクニカル分析は過去のデータを基にして未来の株や為替の動きを予測する方法と言えます。
その際に、トレンドラインや水平線、各テクニカル指標(インジケーター)などを利用して分析していきます。
これがテクニカル分析です。
複数の通貨ペアの比較分析
同じ通貨が含まれる複数の通貨ペアを比較し、通貨の相対的な強弱を判断します。
例えば、複数のクロス円通貨ペアが上昇している場合は、円が弱い(円が売られている)と判断できます。
これは、他の通貨に対して円の価値が下がっていることを意味します。
逆に、複数のクロス円通貨ペアが下落している場合は、円が強いと判断できます。
これは、他の通貨に対して円の価値が上がっていることを意味します。
前日比の分析
通貨ペアの前日比を確認して、その日の通貨の強さを把握します。
例えば、米ドル円の前日比がプラスであれば、円に対して米ドルが強いと判断できます。
これは、前の日と比べて米ドルの価値が円に対して上がっていることを意味します。
逆に、米ドル円の前日比がマイナスであれば、円に対して米ドルが弱いと判断できます。
これは、前の日と比べて米ドルの価値が円に対して下がっていることを意味します。
センチメント分析
センチメント分析とは、投資家が市場や金融商品に対してどのように感じているかを理解する方法です。
簡単に言えば、投資家の気持ちや市場に対する考え方を分析することです。
この分析により、市場がポジティブ(強気)なのか、それともネガティブ(弱気)なのかがわかります。
- ポジティブなセンチメント: 投資家が楽観的で、価格上昇を期待している状態。
- ネガティブなセンチメント: 投資家が悲観的で、価格下落を懸念している状態。
トレーダーはセンチメント分析を使って、市場が現在どのような状態にあるかを分析します。
たとえば、センチメント指標や市場の動きを見ることで、市場が上向きか(強気)か、それとも下向きか(弱気)を判断します。
これがセンチメント分析です。
ボリューム分析
取引量を分析して、価格変動の背後にある力を分析します。
例えば、ある通貨ペアの価格が上昇しているとき、その取引量も増えているとすれば、その上昇トレンドは強いと言えます。
逆に、ある通貨ペアの価格が上昇しているとき、その取引量が減っているとすれば、その上昇トレンドは弱いと言えます。
ボリューム分析では、こうした取引量の変化を見て、価格の動きに対する市場の関心や信頼度を測ります。
これらの分析方法を組み合わせることで、通貨の強弱が分かり、勝率の高いトレード戦略を立てることができるようになります。
現在は、多くの分析ツールが無料で使えるのでどんどん活用していきましょう。
通貨強弱分析を深めるための理解と関連ツール
ここでは補足として通貨強弱の根本的要因と通貨強弱に関係するツールについて紹介します。
通貨強弱の裏側を知る:経済指標などファンダ要因との関連性
通貨が売買される理由は様々あります。
以下に主要な理由を説明します。
経済指標の好調
国の経済指標が良好なら、その国の信用や評価が上がりその国の通貨は強くなります。
投資家は経済が成長していると判断するのでその国の通貨を買う傾向にあります。
中央銀行の政策
金利が上がったり、通貨の供給が制限されたりすると、その国の通貨は価値が上がり、強くなることが多いです。
一方で、緩和政策で金利が低いと価値が下がり弱くなります。
地政学的な要因
政治が安定していたり、国際関係が良好だったりする国の通貨は、安全な投資先と見なされることがあります。
基本的にリスクを避けたい投資家は、安定した国の通貨に投資します。
これらの要因を理解することで、通貨の強さや通貨ペアの動きをもっと正確に予測し、取引のタイミングや戦略を決める際の参考にすることができます。
通貨強弱の関連ツール―相関係数
上の画像はドル円、ユーロドルと、CC(相関係数)を表示しています(Trading View)。
右縦軸の数値(%)はチャートに表示されるスタート時点(左端です)に基準に変動率を比較しています。
相関係数は、-1から+1までの数値で、2つのデータ間の関連性を示す指標です。
この数値が+1に近いほど正の相関(データが同じ方向に動く)があり、-1に近いほど負の相関(データが逆方向に動く)があります。
相関係数インジケーターを使用すると、特定の通貨ペア間(もちろんゴールドやドルインデックスなどとの比較も可)の相関の強さをチャート下に表示し、相場の動きをより詳細に分析することができます。
この情報を利用して、例えばドル円とユーロドルの相関係数が-1に近い場合、逆相関が強いことを示し、一方が上昇するともう一方が下落する傾向にあることがわかります。
このような分析は、どの通貨ペアを取引に選ぶかを決定する際に役立ちます。
逆相関が強いならドル主導の動きになっていることがわかり、例えばドル円高ユーロドル安なら、ドルが強いことはわかるのであとはユーロと円の強さを比較し、例えばユーロが弱いならユーロドルの売りトレードを狙うという選択が可能です。
逆に、正の相関が強い状態では、ユーロ主導の相場ですから、ユーロ円でトレンドが出やすくなると考えることが可能になります。
ユーロが強いならユーロ円の買い、ユーロが弱いならユーロ円の売りのトレードです。
通貨強弱チャート分析で失敗しないための注意点
以下は通貨強弱分析とそのツールの使用に関する注意点です。
1. 過信は禁物
通貨強弱分析では、過信を避けることが大切です。
通貨の動きを予測するのは難しく、常に市場は変化します。
例えば、今まで強かった通貨が急に弱くなることもあります。
通貨強弱のインジケーターやアプリは非常に便利ですが、基本的なテクニカル分析を主軸にトレードを組み立てましょう。
2. 通貨強弱のみでの取引は危険
このツールは通貨の現在の強さや弱さを分析するものですが、具体的な取引のタイミングや利益確定のポイントを示しにくいです。
また、通貨強弱のみを基に取引を行うと、急な市場の動きによって損失を出すリスクがあります。
3. 他の指標との併用を推奨
通貨強弱を参考にしつつ、移動平均線やRSIのような他のテクニカル指標も活用して取引のタイミングを見極めるのが良いでしょう。
4. 通貨の強弱は常に変動する
この点は一番気を付けてもらいたいことの一つです。
通貨強弱は過去のデータを基に現在の状況を示していますが、今強弱が出ているからと言って、未来の強弱でもそれが必ず継続するわけではではありません。
例えば、あなたが強弱に気づき「チャンス!」と思ってエントリーした直後に現在強い通貨が急に弱くなる可能性もあります。
特に、重要な経済指標が発表される時は、通貨の動きが大きく変わることが多いです。
<まとめ:通貨強弱チャート・インジケーター・アプリを駆使してトレードスキルアップ!
今回の記事のまとめです。
通貨強弱分析の基本
- FX取引では通貨の相対的な強さが重要。
- 強弱は経済状況、中央銀行の政策、市場の供需に左右される。
通貨強弱の重要性
- 通貨ペア取引では、各通貨の強さを正確に理解することが必須。
- 将来的な価格動向の予測に役立つ。
通貨強弱判断のための知識
- 経済状況や政策のファンダメンタルズ分析と過去の価格データのテクニカル分析を組み合わせる。
- 複数通貨ペアの比較、前日比のチェック、センチメント分析、ボリューム分析が効果的。
通貨強弱チャート無料ツール
- PCやスマートフォンで利用可能な便利なツールが多数存在。
実践的トレード戦略
- トレンドの初期段階の見極めと通貨強弱のタイミング判断が鍵。
- トレンドフォローや逆張り戦略など、シナリオに応じた戦略が可能。
通貨強弱分析の深化
- 経済指標、中央銀行の政策、地政学的要因の理解が重要。
- 相関係数ツールを使用して通貨ペア間の関連性を把握。
注意点
- 通貨強弱分析に過度に依存しないこと。
- 他のテクニカル指標との併用を推奨。
- 通貨の強弱は常に変動するため、慎重な判断が必要。
この記事が、あなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。