FX口座を取り扱っている会社がたくさんあって、
『いったいどの会社がいいのか?』
『何を基準に選んだらいいのか?』
FXを始めたばかりだと、少し分かりづらいですよね。
口座選びは、損益に直結するので、トレードするうえで非常に重要です。
しかし、FX口座の選び方は、なぜか参考書には載っていません。
それが理由なのか、FXを少しかじったビギナーでも口座選びで損をしている人は少なくないはずです。
ですので、今回は、
『知っておきたい正しいFX口座の選び方』をどこよりも分かりやすく解説していきます。
それに加えて、知っておきたいもうひとつのこと。
それは、上級トレーダーは目的別に『複数口座を所有している』ということです。
この記事では、なぜ、上級トレーダーは複数の口座を所有しているのか?
『FX口座を複数持つ本当の目的と活用方法』についても詳しく解説しています。
この記事があなたのトレードライフのお役に立てれば幸いです。
FXの口座選びで優位に立とう!
『口座選びを決して適当に選んではいけません。』
まず始めに、その理由を以下にまとめておきます。
これから千回、万回とトレードを繰り返していきます。
そういう意味では、口座選びとは、トレードのスタートであり、ある意味ゴールでもあります。
手法やテクニック以外の面から、他のトレーダーに差をつけていきましょう!
口座選びから既に勝負が始まっているんです。
FX口座を正しく選び方|失敗しない8つの優先順位
FXで新規口座を開設するときに、自分にあった納得のいく口座を開設することはとても大切だということは、前述でお伝えしました。
しかし、何を基準にFXの口座選びをすればよいのでしょうか?
FX口座を選択するときの8つのポイントを優先順位をつけて、以下にまとめておきます。
②スプレッド(手数料)
③FX会社の安全性(信託保全)
④サポート体制(電話・メール対応)
⑤自分のトレードレベルに合わせる
⑥スムーズな入出金
⑦デモトレードができる
⑧チャートシステムのカスタマイズと操作性
以上の8つのポイントを押さえておけば問題ありません。
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきますね。
①自分のトレードスタイルに合わせる
FX口座を開設するときに一番大切なのになぜか検討されない項目が、自分のトレードスタイルについてです。
なぜ、自分のトレードスタイルでFX口座を選択する必要があるのか?
それは、FX会社によってトレードスタイルの強みや特徴が違うからです。
自分のトレードスタイルが、スキャルピング・デイトレードなのか。それとも短期スイングなのか長期スイングなのか?
または、長期投資でスワップで利益を獲ろうとしているのか?
コピー(ミラー)トレードや自動売買(EA)なのか?
トレードスタイルがスキャルピングやデイトレードであれば、スプレッドを重視して選ぶ必要がありますが、スイングトレードであれば、取扱い通貨ペアの数を重視して選ぶ必要があります。
このように、自分のトレードスタイルによって選ぶFX会社の強みや特徴が違ってきます。
まずは、自分のトレードスタイルをしっかりと固定することが大切です。
②スプレッド(手数料)
もし、あなたのトレードスタイルが、スキャルピングやデイトレードであれば、FX会社が提示しているスプレッドは最重要事項になります。
しかし、4時間足以上を利用した短期スイング~長期スイングのトレードであれば、スプレッドはさほど重要ではありません。
それでは、なぜスキャルピングやデイトレードの場合スプレッドが重要になるのか?
それは、2つのトレードスタイルの特徴にあります。
・取引回数が多い
・基本的に大きな取引枚数での取引
少し例を出して解説しますね。
例えば、ドル円の取引で、10万通貨を取引するとします。
スプレッド0.3pipsの場合 ➡ 1回のトレードの手数料は300円です。
スプレッドが0.5Pipsの場合 ➡ 1回のトレードの手数料は500円です。
スキャルピングやデイトレードは、薄利を取引回数でカバーするトレードスタイルになります。
ですので、これを100回繰り返せば
スプレッド0.3pipsの場合 ➡ 100回のトレードの手数料は3万円
スプレッドが0.5Pipsの場合 ➡ 100回のトレードの手数料は5万円
つまり、手数料に2万円の違いが生まれるということです。
手数料は、
取引量が2倍になれば、その差も2倍。
取引回数が2倍になれば、さらに2倍。
スプレッドの幅も2倍になれば、もちろん2倍になります。
あなたのトレードスタイルがスキャルピングやデイトレードであれば、取引量や取引回数も多くなるので、できるだけスプレッドの狭いFX会社を選択しましょう。
③FX会社の安全性・信頼性
近年は、証拠金の信託保全が義務化されているので、ほとんどのFX会社は安心して取引できます。
その中でも、さらに厳選したい場合は、
・口座数
・証拠金残高
・資本金
・証拠金の信託先
・上場の有無
など総合的に選ぶことで、納得のいくFX会社を選択することができます。
④サポート体制(電話・メール対応)
FX初心者の方であれば、取引するうえで分からないことが多々あると思います。
そんなときにFX会社が用意しているサポート体制は、会社を選択するうえでとても重要になってきます。
国内のFX会社で電話やメールでの対応がない業者はありません。
大切なのは、カスタマー対応の質です。
カスタマーサポートの教育が行き届いている会社であれば、安心できますが、対応の悪い会社であれば資金はいったん撤退した方がいいでしょう。
⑤トレードレベルで選ぶ
FX会社選ぶうえで、自分のトレードレベルも考慮するとよいでしょう。
各FX会社は、口座開設者に向けて勉強用資料や独自セミナーなどを用意しています。
FXの基本的なことを中心にセミナーを展開している会社もあれば、中級者向きのテクニカル分析を解説している会社もあります。
私も、目から鱗のセミナーをきっかけに口座開設をしたこともあります。
最近は、有名講師が常にwebセミナーを開催していたりしていますので、そのあたりも検討の材料にするべきでしょう。
⑥スムーズな入出金
スムーズな入出金も大切です。
ネットバンクから即日入金やクレジットカードから即日入金できればストレスなくトレードに集中できますよね。
各社、入出金の対応銀行や処理にかかる日数に違いがありますので、こちらも確認したいところです。
⑦デモトレードができる
デモトレードには、2つの目的があります。
ひとつは、検証するため。
もうひとつのは、プラットフォームに慣れるためです。
いくつかFX口座を持つと分かりますが、チャートシステム内の名称(買い、Bit、Buy、逆指値、ストップ注文など)が違ったり、独自用語で設計されている場合もあります。
注文時や決済時にミスを犯すのは致命的なので、FX会社が提供しているチャートシステムの用語や使い方に慣れていない状態で、リアルトレードをするのはさすがに危険です。
ですので、デモトレードでチャートシステムになれてからリアルトレードを開始しましょう。
ユーザビリティの観点からみても、デモトレードがない会社は選べないかなと思います。
⑧プラットフォームのカスタマイズと操作性
プラットフォームには相性があります。
ビジュアル的の好みや操作性の相性などです。
さらに、世の中モバイルファーストが主流になっていますが、トレードの世界も同様です。
出先でトレードされるのであれば、スマホでの機動力や操作性も重要項目になります。
操作性やカスタマイズで、ズバ抜けて使いやすいと私が思うプラットフォームはMT4です。
もし、自分に合うチャートシステムに迷うようでしたらMT4口座を強くお勧めします。
MT4の国内口座は⇒【MT4対応の国内FX業者一覧とトレードスタイル別FX口座の選び方(2018年版)】
で解説しています。
これからFX会社と永くお付き合いしていくと思いますので、納得のいく会社選びをしなければいけません。
①~⑧の項目を参考に、しっかりと検討していきましょう。
上級トレーダーが複数口座を所有する5つの目的
正しいFX口座の選び方を解説してきましたが、合わせて知っておく必要があるのが、複数口座を所有する理由と目的です。
上級者は、FX口座を複数所有していますが、その理由と目的はいくつかあります。
◆スタイル別で口座を分けるため
◆手法別で口座を分けるため
◆分析専用と取引専用で分けるため
◆検証するため
ひとつずつ、解説していきますね。
①自分にピッタリのFX口座を見つけるため
自分にピッタリ合う口座とは、今まで解説してきたFX口座選びの①~⑧に当てはまるFX会社のことです。
しっかり検討してFX会社を選んでみても、実際のところは、カスタマーサポートの対応であったり、チャートシステムの操作性などは、口座を開設してみないと分からないものです。
口座を作るのは少し手間はかかりますが、無料です。
長く付き合っていくために納得のいくFX業者を選ぶために、FX口座をいくつか利用してじっくり時間をかけて決定しましょう。
②トレードスタイルでリスクヘッジするため
上級トレーダーは、トレードスタイルを分散させることでリスクヘッジをしています。
これは、上級トレーダーでなくても考える必要はあります。
例えば、
スキャルピング + デイトレード
デイトレード + スイングトレード
スイングトレード + 自動売買(EA)
スイングトレード + ミラートレード
デイトレード + オプショントレード
組み合わせは、無数ありますが、すべて同じFX会社、同じ口座内でトレードするべきではないです。
先述でも解説してきた通り、FX会社によって、強みと特徴が違います。
複数のトレードスタイルを持つことで、リスクを分散させることができます。
自分に合うスタイルをいくつか所有し、それにあった口座もいくつか所有しておきましょう。
③トレード手法で口座を分けるため
トレードスタイルを分散することで、リスクヘッジをすることは先ほど解説しましたが、いくつかの手法を運用することでリスクヘッジすることもできます。
トレード手法をいくつかお持ちであれば、必ずFX口座を分けるべきです。
ひとつの口座で、いくつもの手法を運用してしまうとトレード履歴や損益が混在して、運用状況が分かりずらくなるからです。
整理されていない口座は持つべきではありません。
このような理由から、上級トレーダーは、必ずいくつかのFX口座を所有しています。
④分析用とトレード用で分ける
複数のFX口座を開く理由として、分析用とトレード用でFX会社を分けるのも、ひとつの理由です。
チャートシステムの操作性はA会社がよいが、スプレッドはB会社がいい。
そのような理由から複数口座をもっているトレーダーも少なくありません。
もちろん、分析用とトレード用を同じにできれば一番いいのですが、こればかりは、相性というものがあるのも事実です。
私がおススメするチャートシステムは、操作性やカスタマイズから考えて断トツ『MT4』です。
※参考記事
⑤検証作業をする
検証せずに、トレードで利益を残すことはできません。
これに関しては、満場一致、異論を唱える方はいないのではないでしょうか。
さて、検証作業で重要になってくるのが、過去データです。
過去データを多く所有しているFX会社(チャート)でなければ、そもそも検証できません。
多くのトレーダーがMT4を愛用しているひとつの理由に検証作業があります。
MT4は、過去データをダウンロードして、インストールすれば、日足であれば1980年代までさかのぼって検証することができます。
トレードで検証作業は、勝つために必要な過程です。
検証するためのお気に入り口座を所有しておきましょう。
海外口座を検討する
トレードに慣れてきたら、海外FX会社にチャレンジしてみるのも、検討してみましょう。
私の場合は、初心者時代から海外FX口座でした。
理由は、MT4が海外しか取り扱いがなかったからです。
そのことが理由かもしれませんが、おそらくほとんどの上級トレーダーの方は、海外FX口座を所有されているはずです。
最近は、国内FX口座のレバレッジ規制がきっかけで、海外FX口座を利用するトレーダーが随分と増えました。
また、昔に比べると、国内口座と変わらないくらい敷居も低くなりました。
会員ページから、カスタマーサポートまで、すべて日本人が、日本語で対応しています。
国内口座にはない、海外FX口座のメリットを以下の7つにまとめておきました。
【海外FX口座を利用する7つの理由】
- 2%資金管理がスタンダードになり、レバレッジを最大限に活かしたいから。
(レバレッジが危険でないことを理解し始めたから) - 国内FX口座のレバレッジ規制で、資金効率が悪いから。
- 国内FX会社と変わらないくらい、入出金がスムーズだから。
- ゼロカットシステム(追証がない)
- 世界の多くのトレーダーが見ているレート表示だから。
- レバレッジが高いので、自己資金の全てを入金する必要がないから。
(100万円の自己資金であれば、撤退ルール自己資金の20%の20万円のみ入金でトレード開始) - 国内口座に比べて圧倒的に、口座開設が簡単だから。
- 日本人による日本語サポートが充実しているから。
- 通貨ペア(銘柄)の数が、比較にならないくらい多い。
海外FX口座の作り方は、
【XMの口座開設方法を4STEPで分かり易く解説!所要時間はたったの3分|完全ガイド】
で分かり易く解説していますので、参考にしてください。
まとめ
これから永くトレードを続けていくのであれば、自分に合った、納得のいくFX口座を選択する必要があります。
また、複数口座を持つことで、リスクヘッジすることができたり、便利機能を使えたり、検証作業を効率的に進めることができるようになります。
最後に、『正しいFX口座の選び方』と『複数口座を持つ理由と目的』を再度まとめておきます。
②スプレッド(手数料)
③FX会社の安全性(信託保全)
④サポート体制(電話・メール対応)
⑤自分のトレードレベルに合わせる
⑥スムーズな入出金
⑦デモトレードができる
⑧プラットフォームのカスタマイズと操作性
◆スタイル別で口座を分けるため
◆手法別で口座を分けるため
◆分析専用と取引専用で分ける
◆検証するため
◆ 自分のトレードスタイルにあった口座が存在するから。
◆ 各FX会社の用意しているチャートシステムの操作性やアプリなどは、あなたのトレード環境の一部になるから。
◆ 長いトレードライフ。自分の納得のいく、信頼あるFX会社と出会うことはメンタル的に重要であるため。