


僕も、いつも迷います。

決済は、エントリーより難しいんだよ!
エントリーにルールがあるように、上級トレーダーは決済にもある程度のルールを設けているんだ!
だから、躊躇なくポジションを決済できるんだ。
迷う・・・
欲と不安がジャマをする・・・
『決済ポイントが難しい・・・』
そんな場面ありませんか?
例えば、
「早い利食い(チキン利食い)をして、その後、価格は続伸して、後悔する・・・」
「欲張って利食いの機会を逃し、含み益が減ってしまって後悔する・・・」
僕も、決済で迷うことがあります。
そんなときに整理しておきたいのが、利確の目安を価格で考える「値幅計算」です。
含み益があると、「もっと伸びるかも」と期待してしまいますよね。
先に目安を決めておくと、値動きを見ながら判断しやすくなります。
値幅計算は、過去の高値・安値を使って、次の目標価格を求める方法です。
ただし、計算した価格まで必ず届くわけではありません。
ここでは、N値・E値・V値・NT値の違いを、計算式とチャートで確認していきましょう。
この記事では、
- N値・E値・V値・NT値の計算式と具体例
- 具体的な値幅計算の利用手順
- フィボナッチで目標価格を表示させる方法
- 値幅計算の使い分け
- 値幅計算を効果的に活用する方法
を解説していきます。
大切なのは、目標価格を当てることより、決済を考える基準を持つことです。
到達した場合と、届かず反転した場合の両方を想定しておきましょう。
利確の目安と損切りの基準を分けて考えると、売買計画を整理しやすくなります。
計算した目標に対して、実際の値動きをどう判断するのか。
リアルトレード20選&6大特典で、分析からエントリー・決済までの考え方を学べます。
FXの値幅計算とは?利確の目安を決めるための考え方
「そろそろ利確したいけれど、どこを目安にすればいい?」
値幅計算は、そんな迷いを整理するために使えます。
例えば、直前に2円上昇してから押し目をつけたなら、その押し目から再び2円上昇した価格を一つの目安にする、という考え方です。
一目均衡表の値幅観測論には、N・E・V・NTの4つの基本的な計算方法があります。
値幅計算だけでエントリーや決済を決めず、相場の流れとサポート・レジスタンスも確認しましょう。
N値・E値・V値・NT値の違いと計算式一覧
まずは、値幅計算とはどのようなものか、ビジュアル的に確認しておきましょう!
次の4つの図で、値幅の測り方と目標価格の違いを見比べてみましょう。
図中のアルファベットは図によって役割が異なるため、それぞれの説明と合わせて確認してください。
図ごとにA〜Eの付け方が異なるため、計算表の記号と混同しないよう、各図の下に読み方を添えています。




4つの計算方法は、「どの値幅を、どの価格から重ねるか」が異なります。
まずは上昇の例で、A=上昇の起点、B=最初の高値、C=押し目の安値に統一して比べましょう。
| 種類 | 目標価格の計算式 | 重ねる値幅と起点 |
|---|---|---|
| N値 | C+(B−A) | 最初の上昇幅をCから |
| E値 | B+(B−A) | 最初の上昇幅をBから |
| V値 | B+(B−C) | 押し目の下落幅をBから |
| NT値 | C+(C−A) | 起点と押し目の価格差をCから |
具体例:150円→152円→151.5円と動いた場合
計算練習用の例として、A=150円、B=152円、C=151.5円を当てはめてみます。
| 種類 | 計算例 | 目標価格 |
|---|---|---|
| N値 | 151.5 + (152-150) | 153.5円 |
| E値 | 152 + (152-150) | 154円 |
| V値 | 152 + (152-151.5) | 152.5円 |
| NT値 | 151.5 + (151.5-150) | 153円 |
同じ値動きでも目標価格は異なります。
この順番がいつも同じになるわけではなく、押し目の深さによってN値・V値・NT値の位置関係は変わります。
次の項目より、ひとつずつ詳しく解説していきますね。
トレンドフォローで利用できるN値計算
値幅で最もポピュラーな計算方法が「N値計算」です。

押し目買い・戻り売りをしているのであれば、知っておきたい考え方です。
最初の上昇幅と、押し目からの上昇幅を比べると覚えると分かりやすいですね。
下の計算では、図のA=起点、B=高値、C=押し目、D=目標価格として読みます。
N値の計算方法と手順
N値の計算方法は次のような手順になります。
STEP①|初期のスイングの値幅を計算
上昇トレンドの場合はB−Aで計算することができます。
STEP②|押し目(戻り目)からB−Aと同じ値幅を予測する
つまり、押し目買いの後は
B−A=D−C、つまり目標価格D=C+(B−A)です。
この価格を目安として、実際の値動きを確認します。
フィボナッチでN値をチャートに表示する方法
計算したN値は、チャート上に線を引いておくと確認しやすくなります。
その分析ツールが 『フィボナッチエクスパンション』です。
実際に、チャートで確認してみましょう。

これが、フィボナッチエクスパンションです。
A→B→Cの3点を合わせたフィボナッチエクスパンションでは、100%の水準がC+(B−A)、つまりN値の目標価格になります。
図は過去の値動きの例です。
100%に届かない場合も、通過して伸びる場合もあるため、線に触れたら必ず反転するという意味ではありません。
ブレイクとレンジの値幅はE値計算
「N値計算」と同じくらいポピュラーな計算方法が「E値計算」です。


レンジでは、上下の幅を上限から上に重ねる考え方として利用できます。
1枚目の図はBとDが同じ価格で、目標E=B+(B−A)を表しています。
2枚目のレンジ図はAとCが下限、BとDが上限です。
ダブルボトムでは、安値からネックラインまでの幅を使って、上抜け後の目安を考えます。
どの図でも、ローソク足の本数や斜めの線の長さではなく、価格の差を測ることがポイントです。
E値の計算方法と手順(レンジ相場)
E値は、レンジ相場やチャートパターンのブレイクで特に意識されます。
ですので、ここでは、レンジ相場での手順を解説していきます。

E値の計算方法は次のような手順になります。
STEP①|レンジの値幅を計算
まずは、レンジの値幅を計算しましょう。
[レンジの値幅] = B−A(または、D−C)
簡単ですね。
STEP②|ブレイクポイントからB−A(D−C)と同じ値幅を予測する
つまり、ブレイク後は
B−A(D−C)= E−D
この価格を目安として、実際の値動きを確認します。
フィボナッチでE値をチャートに表示する方法
E値も言葉で説明すると、面倒くさい作業のように思いますね。
大丈夫です。
E値も、ツールを使ってチャートに表示できます。
その分析ツールが『フィボナッチエクステンション』です。
フィボナッチエクスパンションではありません。
『フィボナッチエクステンション』
フィボナッチエクステンションは、フィボナッチリトレースメントの延長にあります。
実際に、チャートで確認してみましょう。

この図では、下限を0%、上限を100%に合わせているため、200%が上限からレンジ幅を1つ重ねたE値の目安になります。
引く向きや設定を逆にすると、同じ価格でも表示される割合が変わる場合があります。
「200%」という数字だけで判断せず、0%・100%の位置と実際の価格を確認してください。
ですので、フィボナッチを利用した分析をされていない方でも、利用価値があるツールです。
ブレイクで意識されるV値計算
次にブレイク後に意識されるV値計算を解説します。

V値計算は、特に、ブレイク後に意識される決済ポイントです。
V値の計算方法と手順
この図のDはBと同じ価格、Eは目標価格を示しています。
そのため、図の「BC=DE」は、一覧表の目標価格B+(B−C)と同じ考え方です。
V値の計算方法は次のような手順になります。
STEP①|押し目(戻り目)の値幅を計算
上昇トレンドの場合はB−Cで計算することができます。
STEP②|ブレイクポイントDからB−Cと同じ値幅を予測する
つまり、ブレイク後は
B−C = E−D
この価格を目安として、実際の値動きを確認します。
フィボナッチでV値をチャートに表示する方法
V値も言葉で説明すると、面倒くさい作業のように思いますね。
V値も、ツールを使ってチャートに表示できます。
E値と同じように『フィボナッチエクステンション』を利用することで、簡単にV値計算をチャートに表示することができます。
実際に、チャートで確認してみましょう。

この図は押し目の安値Cを0%、直前の高値Bを100%に合わせた例です。
200%はBから押し目幅(B−C)だけ上の価格になり、V値の目安と一致します。
E値との違いは、最初の上昇幅ではなく「押し目の幅」を測っている点です。
NT値の計算方法|起点と押し目の価格差から目標を求める
最後は、起点と押し目の価格差を使うNT値です。

NT値の計算方法と手順
NT値は、起点から押し目までの価格差を、押し目の位置から上に重ねて目標価格を求めます。
この図では、A=起点、C=最初の高値、D=押し目、E=目標価格を表しています。
図のBはDと同じ高さを示す補助点で、一覧表の「高値B」とは異なります。
図の「AB=DE」は価格差を表しており、BとDが同じ価格なので「D−A=E−D」と計算できます。
一覧表の記号にそろえると、NT値=C+(C−A)です。
参考:OANDA証券「NT計算値」。
ここからは上の図の記号を使い、2段階で計算してみましょう。
STEP①|起点と押し目(戻り目)の値幅を計算
上昇トレンドの場合はD−Aで計算することができます。
STEP②|押し目(戻り目)からD−Aと同じ値幅を予測する
上の図の目標価格Eは、押し目Dに「D−A」の値幅を足して求めます。
E=D+(D−A)
この価格を目安として、実際の値動きを確認します。
下落の場合の計算式|戻り売りの目安も同じ考え方
下落では、A=下落の起点の高値、B=最初の安値、C=戻りの高値として、値幅を下方向へ引きます。
表の計算例は、A=152円、B=150円、C=150.5円です。
| 種類 | 下落の目標価格 | 計算例の目標 |
|---|---|---|
| N値 | C−(A−B) | 148.5円 |
| E値 | B−(A−B) | 148円 |
| V値 | B−(C−B) | 149.5円 |
| NT値 | C−(A−C) | 149円 |
上昇では値幅を足し、下落では値幅を引く、と考えると整理しやすいですね。
N値・E値・V値・NT値はどう使い分ける?
さて、ここまで値幅計算の解説をされると、どの値幅計算を採用すればいいのか分からなくなりますよね。
固定の優先順位があるわけではありませんが、最初は次のように整理すると使い分けやすくなります。
| 確認したい場面 | 目安にする計算 |
|---|---|
| 押し目・戻り目から前の波と同じ幅を測る | N値 |
| 最初の高値・安値やレンジの外側へ値幅を重ねる | E値 |
| 高値・安値の突破後に調整幅を重ねる | V値 |
| 起点と押し目・戻り目の価格差を使う | NT値 |
上記のように、ケースバイケースで値幅計算を活用し、適切な決済ポイントを分析しましょう!
値幅計算を利確に活かす方法|サポート・レジスタンスとの組み合わせ
最後に、今まで解説をしてきた値幅計算を効果的に活用する方法を解説します。
それは・・・
『サポート・レジスタンス』
です。
どちらが優先とかではなく、総合的に考えていくことが大切です。
目標値より手前にサポレジがある場合

ここでは、N値計算を例に考えます。
目標値Dの手前に強いレジスタンスがあるなら、そこで一部を利確する方法が考えられます。
残りは目標値Dへの到達を目指しつつ、反転した場合に手仕舞う条件も決めておきます。
そうすることで、含み益を一部確定しながら、残りのポジションを管理できます。
目標値より先にサポレジがある場合

目標値Dの先にレジスタンスがある場合も、その価格まで届くとは限りません。
一例として、N値の目標で一部を利確し、残りは値動きを見て判断する方法があります。
残りを保有するなら、レジスタンスを次の候補にしながら、途中で反転した場合の撤退条件を先に決めておきましょう。
そうすることで、目標到達後も保有するか、決済するかを計画的に判断できます。
FXの値幅計算でよくある疑問
起点はどこを選べばよいですか?
まず、分析する時間足を決め、その中で確認できる一続きの波の高値・安値を選びます。
同じ計算の中で時間足を混ぜたり、都合のよい目標になるまで起点を動かしたりしないことが大切です。
高値・安値の選び方に迷う場合は、N波動の見つけ方と高値・安値の考え方も参考にしてください。
N値に届かないときはどうすればよいですか?
N値は到達を約束する価格ではないので、届くまで待ち続ける必要はありません。
手前のサポート・レジスタンスやトレンドの変化を確認し、事前に決めた撤退条件に沿って判断します。
計算値をそのまま利確注文に使ってもよいですか?
注文価格の候補にはできますが、計算値だけで決めず、手前の節目や損切りまでの距離も確認しましょう。
買いと売りでは決済に使われる価格が異なるため、チャートの表示価格と約定価格、スプレッドの違いにも注意が必要です。
値幅計算を、自分の決済ルールに取り入れよう
N・E・V・NTは、どの値幅をどの価格から重ねるかを整理するための道具です。
まずはN値を一つの目安にして、起点・押し目・手前の節目をセットで確認してみましょう。
過去チャートやデモ環境で、到達した例だけでなく、届かなかった例も記録すると判断を振り返りやすくなります。
チャートに目安を表示したい方は、フィボナッチエクスパンションの使い方、2点の値幅を延長したい方はフィボナッチエクステンションの使い方へ進んでください。




















