
FXのチャートで、どこを高値・安値と決めればよいのでしょうか?
ダウ理論を学んでも、細かな山や谷のどれを選ぶかで迷うことがあります。
判断をそろえる方法のひとつが、前後のローソク足を比較する「スイングハイ・スイングロー」です。
ここでは、左右6本ずつを使う例で、高値・安値の決め方を解説します。
中心の足を含めて何本数えるのか、ヒゲと実体のどちらを見るのか、いつ確定するのかを、図とあわせて確認していきましょう。
山や谷ができた瞬間と、条件を満たして確定するタイミングは異なります。
目指すのは、毎回同じ基準でチャートを整理できるようになることです。
6本という設定だけで、トレンドの継続や売買の成功が決まるわけではありません。
なぜ、プロトレーダーはインジケーターがなくても相場を読めるのか。
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高値・安値の定義付けをルール化すると相場が見える!
トレードをする上で、高値と安値の定義付けをルール化する理由は、ひとつです!
トレンド・レンジの認識をルール化するためです!
このトレンド・レンジの認識をルール化するということは、とても大切です。
詳しく解説していきます。
チャートは、高値と安値を起点に、波を描きながら形成されていきますよね。
その高値や安値を基準にして、世界中のトレーダーは、アップトレンドやダウントレンド、レンジなど環境認識していくわけです。
しかし、もしもあなたが毎回、高値や安値を違う決め方をしていたらどうでしょう?
毎回違う相場分析になりますよね。当然、毎回違う基準のトレードを繰り返すことになります。
そんなトレードの成績は、安定しないのは目に見えてますよね。
毎回、一貫した分析をするためには、トレンド・レンジの認識をルール化する必要があります。
大切なことですので、もう一度お伝えします!
『一貫した相場分析をするためです!』
さて、トレンドとレンジの定義はご存知だと思いますが、詳しい解説に入る前に、簡単におさらいしておきます。
まずは画像をご覧ください。

アップトレンドの定義・・・連続した高値・安値が、それぞれ前の高値・安値より切り上がっている状態。
ダウントレンドの定義・・・連続した高値・安値が、それぞれ前の高値・安値より切り下がっている状態。
レンジの定義・・・一定の値幅を上下動している状態。
※詳しくは【そんなに大切?ダウ理論とは|誰でも簡単にエントリーポイントが分かる】で解説しています。

そんなことは知っているよ!そんな声が聞こえてきそうですが・・・
それでは、次の画像をご覧ください。

さて、いかがでしょう?
青丸と赤丸のどちらを高値・安値に定義付けするかで、トレンドが変わりますよね。

ダウ理論や環境認識の解説は、文章では理解できたけど、実際のチャートを前にすると、どこを高値や安値と判断すれば良いか分からないんですよね。
※詳しい環境認識の方法についての解説【環境認識とマルチタイムフレーム分析の方法|勝率と利益率を上げるFX手法にするために!】
高値と安値の決め方によっては、トレンドが逆になったり、トレンド転換ポイントも変わってきます。
※トレンド転換についてはこちらで解説【トレンド転換・継続サインの見極め方は押し安値と戻り高値の更新】
これが、高値と安値の定義付けをルール化することが、とても重要だという理由です。

ってことは、トレードする方向も変わってくるし、成績にも影響が・・・

それでは、どのように高値と安値を定義付けしたらよいのでしょうか?
高値・安値の定義付け|スイングハイ・スイングロー
高値と安値を一定の基準で見つける方法のひとつが、スイングハイ・スイングローです。
前後のローソク足の高値・安値を比較して、値動きの山と谷を判断します。
ここでは、中心のローソク足の左右6本ずつを比較するルールで解説します。
6本はこの記事で採用する基準であり、すべての相場や手法に共通する唯一の正解ではありません。
スイングハイ・スイングローのルール
スイングハイ
⇒中心の足の高値が、その直前6本と直後6本のすべての高値より高く、右側6本が確定したもの。
スイングロー
⇒中心の足の安値が、その直前6本と直後6本のすべての安値より低く、右側6本が確定したもの。
※中心の足を除き、左右それぞれ連続する6本を比較します。
今回の定義では、同じ高値・安値が比較対象に含まれる場合は条件を満たさないものとします。
画像をご覧ください。

図の山がスイングハイ、谷がスイングローです。
中心の足は左右6本に含めず、左6本+中心1本+右6本の合計13本で比較します。
比較するのはローソク足の実体ではなく、ヒゲ先を含めた高値・安値です。
では、いつスイングハイ・スイングローが確定するのでしょうか?
左右6本のルールでは、右側の6本目のローソク足が確定し、条件を満たした時点で判断します。
それまでは、高値・安値の候補です。
右側6本が揃う前に、候補の高値以上の高値、または候補の安値以下の安値が出た場合、その候補は今回の条件を満たしません。
過去チャートに山や谷が見えていても、その足ができた瞬間に確定できたわけではない点に注意しましょう。
左右の本数を少なくすると細かな山や谷を拾いやすく、多くすると小さな値動きを除きやすくなります。
一方、右側の本数を増やすほど、確定までに待つ足も増えます。
同じ6本でも、15分足と日足では比較する期間が異なります。
確認したい波の大きさに合わせて時間足と本数を決め、分析の途中で都合よく基準を変えないことが大切です。
時間足と確認したい波の大きさに合わせて本数を決め、同じ基準で分析しましょう。
右側6本が確定するまでは候補として扱います。
スイングハイとスイングローを実際のチャートで確認
それでは、実際にチャートで確認してみましょう!
スイングハイとスイングローを左右6本ルールで、高値と安値を定義付けています。

綺麗な高値と安値を基準にした波が確認できますね。
高値・安値の定義付けができれば複雑なチャートも整理できる
チャートは、いつも綺麗な波動を描いてはくれません。
ときに複雑な波動を描き、ときに曖昧な高値や安値をつけながら、チャートを形成していきます。
そんなとき、一番困るのが、
『どこを高値や安値にしていいのか?』です。
しかし、高値と安値の定義付けルールが明確にあれば、安心して相場分析できますよね。
高値や安値が曖昧なチャートを確認してみましょう!
よくある曖昧な高値と安値のボックス(保合い)相場です。

どうでしょう?
スイングハイ・スイングローでルール化すると、曖昧なボックス相場も、明確に高値と安値を判断できますね。
ルールがあればどんなチャートでも、高値と安値を整理することができます。
高値・安値の決め方はひとつではない
高値・安値を判定するルールは明確に決められます。
ただし、どの時間足や手法にも共通する唯一の決め方があるわけではありません。
スイングハイ・スイングローを左右5本でルール化しているトレーダーもいれば、2本や3本でルール化しているトレーダーもいます。
さらに、スイングハイ・ロー以外のルールで、高値と安値を定義付けしているトレーダーもいます。
それでも、高値と安値の定義付けルールが必要な理由は、先にもお話しましたが、再度確認しておきます。
高値と安値の定義付けをルール化するということは、トレンドやレンジをルール化するということです。
すなわち、一貫した相場分析をするためです。
迷いなくトレードしていくためには、『チャート分析の見方の固定』『スイング規模の固定』が必要になってきます。
そのために、高値と安値の定義付けルールが必要なのです。
本数に迷う場合は、まずこの記事の左右6本という基準で過去チャートを確認してみてください。
見たい波の大きさに合っているか、確定までの待ち時間が自分の分析に合うかを確認してから、使う本数を決めましょう。
スイングハイ・ローと押し安値・戻り高値の違い
スイングハイ・スイングローは、前後のローソク足と比べて、局所的な山や谷を見つけるための基準です。
一方、このブログで扱う押し安値・戻り高値は、高値や安値の更新につながった波の起点に注目します。
押し安値は、注目している波で新たな高値を更新する起点となった直前の安値です。
戻り高値は、新たな安値を更新する起点となった直前の高値です。
スイングローが確定しただけで、すべてが押し安値になるわけではありません。
スイングハイについても同様です。
まず時間足と見る波の大きさをそろえ、その山や谷が高値・安値の更新にどう関わったかを確認しましょう。
具体的な見分け方は、押し安値・戻り高値とトレンド転換の見極め方で図解しています。
スイングハイとスイングローを使った精度の高いトレンドラインの引き方

最後にスイングハイとスイングローを利用したトレンドラインの引き方を紹介したいと思います。
トレンドラインは、テクニカル分析の基本ですが、簡単そうで意外と難しいんですよね。
私もそうでしたが、正しいトレンドラインを引くことができない方は多いのではないでしょうか?
理由は2つあります。
ひとつ目は正しいトレンドラインを引くルールを知らない。
ふたつ目は、高値と安値をルール化されていない。
この2つのルールがなければ、どこでもトレンドラインが引けてしまいます。
もしくは、毎回違う基準でトレンドラインを引いてしまうことになります。
私は、ルールのない自分の都合が良いように引いたトレンドラインを『ご都合ライン』と読んでいます。
そして、ブログや動画解説などで、「ここにラインを引いてみると・・・」的な解説もよく見ます。
めちゃくちゃ機能しているトレンドラインを引いているように見えますが、過去チャートなら誰でも都合よく引けるんですよね。
このトレンドラインを『過去チャートのどこでもライン』と呼んでいます。
トレンドラインの正しい引き方のルールは、【機能するトレンドラインの引き方5STEP+αを公開】で解説していますので、参考にしてください。
誰でも簡単に機能するトレンドラインの引き方も公開してます。
高値(スイングハイ)と安値(スイングロー)を表示してくれるMT4インジケーター
ここまでの解説で、一貫した環境認識をするために、高値と安値をルール化することが、とても大切だということは十分ご理解頂けたと思います。
実際チャートで確認しても自身で判断できますが、もし、視覚的にかつ正確にスイングハイとスイングローを表示してくれるインジケーターがあったら便利だと思いませんか?
しかも、押し安値や戻り高値に自動的にライン表示やお知らせメール機能、Price表示などの多数の機能を装備したインジケーター。
高値・安値で迷っているトレーダーは、ダウ理論は分かるが、高値・安値を判断する明確なルールを持っていない。
高値・安値を判断するルールは持っているが、便利なツールがない。
私自身が必要だと思って、以下の機能を持ったインジケーターも紹介してますので、参考にしてみてください。
機能② 環境認識で最も重要な、押し安値、戻り高値を自動でライン表示
機能③ 買い相場なのか?売り相場なのか?待ち相場なのか?誰でも視覚的に分かる
詳しくは、【MT4インジケーター【mesen】高値と戻り高値・安値と押し安値・明確なトレンド転換点を表示】で紹介しています。
まとめ
私は、高値と安値の定義付けルールを知ってから、『チャート分析の見方の固定』『スイング規模の固定』ができるようになり、相場分析のスピードと精度がグンと上がりました。
それだけではなく、『これが正しい!』という軸が持てたことで、相場に対して、自信を持って一貫したトレードで望めるようになりました。
高値・安値の基準を決めることは、毎回の分析を比較し、振り返りやすくするために役立ちます。
ただし、同じ基準を使うことだけで、トレードの利益が保証されるわけではありません。
それほど、高値と安値の定義付けルールは大切なものなんです。
高値・安値の決め方が分かったら、次に学びたいこと
まずは過去チャートで、中心の足と左右6本を数え、右側6本が揃うまでは候補として扱う練習をしてみてください。
そのうえで、次の順番で学ぶと、山や谷の見つけ方を相場分析につなげやすくなります。
① トレンド判断に使う高値・安値を選ぶ
押し安値・戻り高値とトレンド転換の見極め方で、波の起点となる高値・安値を確認しましょう。
② 複数の時間足で相場を整理する
環境認識とマルチタイムフレーム分析の方法で、大きな流れと小さな値動きの関係を学びましょう。
③ 波を見やすくする補助ツールを知る
ZigZagのおすすめ設定と使い方では、Depthを6・12・24に変更したときの違いを比較しています。
ZigZagのDepthと、この記事の左右6本ルールは別の仕組みです。
同じ数字でも、同じ高値・安値が選ばれるとは限りません。





















