
『あなたのポジポジ病は、必ず治ります。』
『なぜなら、この記事を読もうとしているのだから。』
ポジポジ病は、ほとんどのトレーダーが一度は通る道です。
だから、今はそんなに悩む必要はありませんし、自己否定する必要もありません。
私も初心者時代は、PCに向かってポチポチ新規注文、決済注文をしまくる日々でした。
勝って喜び、負けて悲しむ素人トレーダー丸出しもいいとこです。
こんなトレードを繰り返していてもダメなのは分かっている!
でもトレードしてしまう・・・
まさに『ポジポジ病末期』ですね。
しかし、ある時期をきっかけに『ポジポジ病』がいつの間にか治っていました。
そこで、今回はどのように私が『ポジポジ病』を克服したか!紹介していきたいと思います。
目次
ポジポジ病の認識を間違えていることが治らない一番の原因
もしも、一般的に説明されている『ポジポジ病』の説明が間違っていたら?
え?そんなこと考えたこともなかったって?
まだ『ポジポジ病』が治らないのであれば、これが原因かもしれないですね。
例えば、病院に行って、病気の診断自体が間違っていたら、どうでしょう?どんな治療や薬も効かないですよね。
そこで、まず『ポジポジ病とは?』その本当の症状を探っていきたいと思います。
一般的に、世間で説明されている『ポジポジ病』はこんな感じでしょう。
【ポジポジ病とは?】
パソコン開いてさっそくエントリー!
勝ったら調子に乗ってさらにエントリー。
負けてもリベンジ!取り返すために追加でエントリー!
全てがチャンスに見えてしまって、根拠が全くないトレードを繰り返し、常にポジションを保有しないと気が済まない、とても愉快な病のことをいう。
つまりは、トレードしたい気持ちが抑えられない感情的、メンタル的なものが原因の症状。
勝てないトレーダーは、よくこの言葉を使います。
『私、メンタル弱いんで・・・』
しかし、問題は本当に感情的、メンタル的なものだけなのでしょうか?
『はい!違います!』
もちろんメンタル的な問題もあります。しかし、それが全てではありません。
過去のトレード経験やトレードスタイル、トレード技術など、初心者がポジポジ病になってしまう要因はいくつもあります。
『ポジポジ病』とは、様々な要因が生み出した予想以上に根深く、やっかいな症状です。
その全てを知り、心の深い部分で自分が理解し、納得したとき『ポジポジ病』は完治します。
ポジポジ病の原因と克服方法
以下の項目を確認して、ご自身のトレードライフを振り返ってみてください。
・間違ったトレードの取り組み方をしている。
・明確な規律が存在していない。
・明確なトレードルールが存在していない。
・失敗に等しい成功体験をしている。
・スキャルピングに近い超短期のトレードをしている。
それでは、早速ひとつずつ解説していきます。
間違ったトレードの取り組み方をしている
トレードで利益を出そうと思えば、必ずしなければいけないこと。
それは、エントリー!はい、当たり前ですね。
まず、『ポジポジ病』の最大の原因がココにあります。
『そんなこと言ったって、ポジションを常に保有しないと、利益を上げれないでしょ!』
半分正解。でも、半分間違ってます。
いや、半分以上間違ってます!
利益を残して勝ち組に転身することができたトレーダー達には『エントリー』の他にも選択肢があります。
それは、『待つ』と『見送る』です。
そもそもトレードとはなんなのか?
『トレードで利益を残す』という表現からも勝つ為の大切なものが伝わってきますが、
トレードとは、いくつかの勝ちパターンを分析して、その中で勝ちと負けを繰り返し、勝率と利益率のバランス、ポジション量を調整することで最終的に利益を出していくものなんです。
それを最大化するために、利益を出しやすい場面まで『待つ』。または、リスクがある場面では『見送る』必要があるんです。
『ポチポチエントリーを繰り返している後ろ姿もカッコイイですが、チャンスを待って、無駄なトレードは見送る、プロっぽい後ろ姿はもっとカッコイイですよ!』
明確な規律が存在していない
次の『ポジポジ病』の原因。それは、『明確な規律が存在していない』です。
もし、自分が勤めている会社に就業規則がなかったらどうでしょう。
就業規則とは、労働者と会社の間のルールブックのようなものです。
職場にルールがなければ、何時に出社してもいい、いつ休んでもいい、適当に仕事をしたり、違反行為しても罰則なし!
そんな職場は機能しないどころか、速攻破綻してしまうのは容易に想像できますよね。
『それが、トレードとどう関係あるのかって?』
『はい!ちゃんとつながってます。』
世の中には、トレードを仕事にしている人達が存在しています。
そう。銀行やファンドのディーラーやフロアトレーダーの方々です。
プロのディーラーやフロアトレーダーは、他人の資金を運用しているわけで、全てのトレードの報告義務や説明義務があります。
それだけではなく、厳格なトレードルールや規律が存在しています。
なぜか?それは決して破綻することが許されないからです。
私たちは、フロアトレーダーのように会社に雇われているわけではありません。
ですから、自分が許したルールは全てが正しくなってしまうのです。
つまりは、『自由だー!』
『はい!破綻確定!』誰でも想像できますよね。
破綻することが許されないのは、個人トレーダーも同じこと。
『自由にやりたいのか?トレードで自由を手に入れたいのか?』なんのために誰のためにトレードをしているのか、真剣に考えてみてください。
明確なトレードルールが存在していない
全てがチャンスに見えてしまう。だから、ポジションを保有してしまう!
困ったことに、その通りなんです。トレードって全てがチャンスなんですよね。
トレードなんて上がるか下がるか二者択一の世界。
当たれば利益、ハズレたら損失。
『丁か半か!』『表か裏か!』『レッドかブラックか!』
そういう見方をすれば、ギャンブルとよく似ている性質をもっているのかもしれません。
しかし、ギャンブルと決定的に違う点があります。
それは、コントロール出来るものがトレーダーに多く与えられている点です。
トレード手法、ポジション数、時間帯、ファンダメンタル分析、テクニカル分析など、対相場に対して少しでも優位に立つことが出来れば勝つ事ができます。
そのために相場を検証・研究して出来上がったトレードルールを徹底的に守る必要があるのです。
まずは、利益をだすことを忘れて1ヶ月間ルールを守り切ってみてください。
それは、小さな利益に値しないほどの大きな自信につながることでしょう。
失敗に等しい成功体験をしている
『ポジポジ病』を抜け出せないやっかいな要因。
- ビギナーズラックで勝ててしまった。
- ルール外のトレードで勝ってしまった。
- 規律を守らなくても勝ててしまった。
- 無謀なポジションで大勝ちしてしまった。
安定して勝てないトレーダーの中には、上記のような経験をされた方が多いのではないでしょうか。
私もこの罠にドップリつかっていた時代がありました。
今は恐ろしくて絶対にルールを破ることはできませんが・・・
FXや株をやっていれば、トレードルールを破った時でも、当然勝つことがあります。
無謀なポジション持って大勝ちしてしまうこともあります。
人間は甘いくて美味しいものが大好きです。
そして、嬉しい出来事や、ハッピーな思い出は、忘れたくない。だからその経験は、心と脳に強く刻まれます。
どうしても、その経験をもう一度したくなる。
その経験は、中毒性のある危険な経験なんですね。
『ぶどうも一粒腐れば、全てが腐る』
ちょっとした軽はずみな行動は、秩序をみだしはじめ、いつの間にかすべてが狂い始めます。
私はそれを
『失敗に等しい成功体験』
と呼んでいます。
幸か不幸か、適当なトレードで利益を出してしまった。
しかし、それは決して1割の勝ち組トレーダーの仲間入りではありません。
間違いなく、9割の勝てない大衆の仲間入りです。
スキャルピングなどの超短期トレードをしている
ここでは、スキャルピングやデイトレードなどが勝てないと言っているわけではありません。
当然、このトレードスタイルで利益を上げられている方もおられます。
しかし、スキャルピングやデイトレードで勝ち続けている方は、それ相当の知識と技術をもたれています。
躊躇のないエントリー判断や損切りの判断が出来るようになるには、長い相場経験のある熟練トレーダーでしょう。
『ポジポジ病』をテーマにトレードスタイルについて言及するのは、どれが正しいとか間違っているとかではなく、初心者には『判断する時間』『考える時間』が必要だということを申したいのです。
1分足や5分足のチャートをずっと眺めていて、急に激しく値が動き始める。
大陽線が出たと思えば、ヒゲを作って大陰線を作り出す。
初心者が、そんな目まぐるしく値が動くチャートを見れば、全てがチャンスに見えてしまうのもよくわかります。
スイングだから勝てると言っているのではありません。
しかし、根拠のあるトレード、出来るだけリスクが低いエントリーポイントを見つける、安定した精神状態でトレードするためには時間が必要なのは間違いありません。
じっくり時間を使って正しいトレードする習慣が身に付いた時、すでに『ポジポジ病』は治っているはずです。
まとめ
『ポジポジ病』は予想以上に根深く、やっかいな症状です。この症状を克服するためには、過去のトレード経験やトレードスタイル、トレード技術を見直す必要があります。
【ポジポジ病の原因】
・間違ったトレードの取り組み方をしている。
・明確な規律が存在していない。
・明確なトレードルールが存在していない。
・失敗に等しい成功体験をしている。
・スキャルピングに近い超短期のトレードをしている。
上記に当てはまらないトレード習慣を身につけたとき、あなたは『ポジポジ病』を克服するどころかビギナーを卒業していると思います。
『あなたは必ず規律やルールを守れるトレーダーになれます!』
『なぜなら、この記事を最後まで読むくらい真剣にトレードを研究している方なのだから!』
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