
『クラブパターン』
『え!?カニさん?』
はい!クラブパターンとは、カニさんパターンです。
クラブパターンは、反転ポイントが黄金比率ということもあり、完成すると強力な反転が期待できます!
「急騰からの急落・・・」
「なんでこんなポイントで価格が反転するの?」
そこには、往々にしてクラブパターンが隠れているものです。
この記事では、バタフライパターンの『確率反転ポイントの探し方』を、ステップ・バイ・ステップで分かりやすく解説しています。
- バタフライパターンとは
- バタフライパターンの成立条件
- バタフライパターンの特徴
- バタフライパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- バタフライパターンの注意点
以上の内容を解説していきますね。
クラブパターンを習得することで、今まで見えなかったサポート・レジスタンスが見えてきます。
そのことによって、相場を先取りして逆張り・順張りなど、様々な使い方ができるようになります!
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
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ハーモニックパターン手法①|人気No.1バットの使い方を5分で速習
ハーモニックパターン手法②|押し戻りは鉄板!黄金比率ガートレーの使い方
ハーモニックパターン手法③|フェイクを先読み!バタフライの使い方
ハーモニックパターン手法④|高確率で反転するクラブの使い方
クラシックハーモニックパターンの高確率反転ポイントの分析方法をこちらの記事で分かり易くまとめています。
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ハーモニックトレーダーが待ち望んでいた本格的なインジケーターです。
ハーモニックパターンの手法④|クラブパターンとは
クラブパターンの名前の由来は、ハーモニックの形状が
クラブ=蟹(カニ)
に似ていることから来ています。
そんな「クラブパターン」はどのようなパターンなのか?
次の項目より、詳しく解説していきます。
クラブパターンの成立条件

◆D地点はXAエクステンションの161.8%
【クラブパターンの特徴】
冒頭でも解説していますが、クラブとは『蟹(カニ)』という意味ですね。
ハーモニックパターンの形状が、蟹(カニ)に似ていることからクラブパターンと呼ばれています。
このクラブパターンの最も特徴的な点は、D地点がかなり深く黄金比率の161.8%という点です。
黄金比率161.8%ですので、検知することができれば強い反発するパワーを持っています。
また、クラブパターンは、B地点が38.2%~61.8%ということで、
バットパターン(B地点38.2%~50%)
ガートレーパターン(B地点61.8%)
と重複している点が特徴的です。
つまり、バットパターンやガートレーパターンがX地点を割り込んできた場合、
『クラブパターンかも?』
と予測が付きやすいです。
ただし、このクラブパターンもバタフライパターン同様に、トレンドが崩れたポイントが反転ポイントになるので、むやみにエントリーするのは少し危険です。
D地点に他の何らかのサポート・レジスタンスがあれば精度が高くなります。
・上位足のフィボナッチ
・トレンドラインやチャネルライン
など、その他の反発する要素を見つけてエントリーすると効果的です。
とは言うものの、クラブもハーモニックの代表的なクラシックパターンですので、綺麗な形状であれば反転の期待値は高いです。
ハーモニックパターンの手法④-2|ディープクラブパターンとは
クラブパターンには、もうひとつパターンが存在します。
クラシックパターンの変形バージョンの
【ディープクラブパターン】です。
次の項目より、詳しく解説していきます。
ディープクラブパターンの成立条件

①B地点はXAのリトレースメント88.6%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション161.8%
④D地点はBCのエクステンション224%~361.8%
(224%・261.8%・314%・361.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)
◆D地点はXAエクステンションの161.8%
【ディープクラブパターンの特徴】
ディープクラブの一番の特徴は、B地点が88.6%と深いという点です。
B地点が88.6%であれば、ディープクラブかも?
と予測が付きやすいです。
綺麗にB地点が88.6%で反転している場合は、ディープクラブを軸にハーモニックパターンをみつけていきましょう!
クラブパターンのPRZを見つける手順
この項目では、クラブパターンを誰でも見つけられるように、分析~エントリーポイント(PRZ)までの手順をステップバイステップで解説していきますね。
平たく説明すると、『めちゃくちゃ強い反転ポイント』ってことです。
STEP⓪|ハーモニックパターンを感じるタイミング
まず、はじめにハーモニックパターンは、焦ってみつける必要はないということを知っておいてください。
基本的なハーモニックパターンの構造は
です。
ですので、相場がABC地点を通過してから
『ハーモニックパターンかも?』くらいで大丈夫です。
ただし、クラブパターンの場合は注意が必要です。
クラブパターンのB地点はXAのリトレースメント38.2%~61.8%です。
これは、
ガートレーパターンB地点61.8%と重複しています。
バットパターンB地点38.2%・50%と重複しています。
ですので、
2つの選択肢で考えていかなければなりません。
その場合、クラブパターンの可能性を検討していくのは、価格が、ガートレーのD地点XAリトレースメント78.6%を割り込んできてからになります。
2つの選択肢で考えていかなければなりません。
その場合、クラブパターンの可能性を検討していくのは、価格が、バットのD地点XAリトレースメント88.6%を割り込んできてからになります。
以下のチャートをごらんください。
こちらは、B地点が61.8%で反発しているので、
『ガートレー』or『クラブ』の例です。

B地点が61.8%で反発していますね。
さらに、C地点で折り返しAB=CDの形状になりました。
この時点では、まだ、[ガートレー]or[クラブ]の2つの可能性があります。
その後、78.6%をブレイクしたので、この時点でクラブパターンだということが判断することができます。
クラブパターンのB地点は、38.2%~61.8%です。
これは、バットパターンとガートレーパターンを包括しています。
ですので、
B地点が38.2%~50%の場合、バットパターンの可能性もあるので、価格がXAリトレースメント88.6%を割ってからクラブパターンを検討する。
B地点が61.8%の場合、ガートレーパターンの可能性もあるので、価格がXAリトレースメント78.6%を割ってからクラブパターンを検討する。
STEP①以降は、このポイントからの手順となります。
まずは、手順を先にまとめておきます。
- STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
- STEP②|C地点の確認
- STEP③|XAリトレースメントでD地点を分析する
- STEP④|BCエクステンションでD地点を分析する
- STEP⑤|ABCエクスパンションでD地点を分析する
- STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
STEP⓪で、ハーモニックパターンかもしれないと予測しました。
その次の重要な確認作業が、『ハーモニックパターンのフィルタリング(重要)』です。
ハーモニックは、パターンが多く存在しますが、臆することはありません。
このフィルタリング作業で、今後どのハーモニックパターンに展開していくのか、ある程度絞り込めます。
STEP⓪でも、ハーモニック(クラブパターン)のフィルタリングに少し触れていますが、大切な項目ですので、このSTEP①でも再度、手順を解説していきます。
フィルタリングは、B地点のフィボナッチ比率ですぐに分かります。
それでは、B地点のフィボナッチ比率(XAリトレースメント)を確認してみましょう!
以下のチャートをご覧ください。

B地点が61.8%で反転しているのが分かりますね。

B地点が38.2~61.8%で反転していれば、『クラブパターン』になると簡単に予測することができます!
しかし、クラブパターンの場合は注意が必要です。
今まで、何度も解説していますが、クラブパターンのB地点はバットパターンやガートレーパターンを包括しています。
B地点38.2%~50%の場合、バットパターンの可能性もあるので、価格がD地点88.6%を割ってからクラブパターンを検討する。
B地点61.8%の場合、ガートレーパターンの可能性もあるので、価格がD地点78.6%を割ってからクラブパターンを検討する。
少し複雑に感じるかもしれませんが、慣れれば簡単に判断できるようになります。
STEP②|C地点の確認
クラブパターンと予測できた場合、一応、C地点の確認をしておきます。

【クラブパターンの場合】 C地点は、A-Bリトレースメントの38.2%~88.6%で収まる必要があります。 A地点を越えなければ、ほとんどの場合が許容範囲です。
目視でもある程度確認できますが、なぜフィボナッチ比率を確認する必要があるのか?
それは、C地点が黄金利率で反転していた場合、D地点で反転するパワーが増すからです。
C地点が黄金比率で反転していると、いつも以上にD地点のPRZに集中する必要があります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。

C地点は61.8%で反転しています。
条件はクリアしています。
C地点が、黄金比率で反転しているので、反転するパワーの強いクラブになるかもしれないので、要注目です。
STEP③|XAリトレースメントでD地点を分析する
先ほどクラブパターンのフィルタリングができましたので、これより、エントリーポイントであるD地点を探していきます。
まずは、XAリトレースメントでD地点を探っていきましょう。

クラブパターンの場合、XAリトレースメントは161.8%と決まっています。
ですので、まずは、XAリトレースメント161.8%に注目しておきます。
簡単ですね。

ハーモニックパターンは、XAのリトレースメントが最大の力を持っています。
ですので、クラブパターンの場合は、この161.8%を軸に反転ポイントを考えていきます。
◆クラブパターンはXAリトレースメント161.8%を軸に考える
STEP④|BCエクステンションでD地点を分析する
XAリトレースメント161.8%の次に、強いパワーを持っているのが、BCのエクステンションです。

クラブパターンの場合、BCエクステンション[261.8%・314%・361.8%]が反転ポイントになります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。

(青色)BCのエクステンションに注目してください。
XAリトレースメント161.8%に最も近いBCエクステンションが314%ですね。
『このあたりが、強力な反転ポイントになるかもしれない。』
と先に予測することができます。
◆バタフライパターンは、BCエクステンション[261.8%・314%・361.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント161.8%に近いものを採用する
STEP⑤|ABCエクスパンションでD地点を分析する
STEP④まででも、十分に高い反転ポイントを絞り込むことができますが、さらにABCエクスパンションで精度に磨きをかけます。
トレーダーはよっては、A→B→Cという波でエントリー&エグジットを考えているトレーダーがいます。
最もポピュラーなN字波動ですね。
C地点付近で売りエントリーしたトレーダーは、ポジションをN値理論で決済します。
つまり、D地点で反対ポジションである買いポジションを持つこということです。
N値理論とは、AB=CDのことです。

クラブパターンの場合、AB=CD(ABCエクスパンション)が[127%・161.8%・261.8%・361.8%]が、最も効果的な反転ポイントになります。
(※上記ほどの反転力はありませんが、127%~361.8%の主要なフィボナッチ比率200%・224%・314%もAB=CDに含まれます。)
それでは、実際のチャートで確認してみましょう!

XAリトレースメント161.8%に最も近いABCエクスパンションが224%ですね。(反転力の高い261.8%を採用してもよい。)
このように、
『このあたりが、強力な反転ポイントになるかもしれない。』
と先に予測することができます。
◆クラブパターンは、ABCエクスパンション[127%・161.8%・261.8%・361.8%]が効果を発揮
(※上記ほどの反転力はないが、127%~361.8%の主要なフィボナッチ比率200%・224%・314%もAB=CDに含まれる。)
◆XAリトレースメント161.8%に近いものを採用する
STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
最後に、PRZを絞り込みます。
STEP③~⑤を総合的に考えて、高確率な反転ポイントPRZを分析していきます。
今までの3つのチャートをもう一度、確認してみましょうl
(※クリックするとチャートが拡大されます。)
以上の3つの分析を総合的に考えると、高確率反転ポイントであるPRZが導き出されます。
以下のチャートをご覧ください。

①XAリトレースメント161.8%を中心に、
②BCエクステンションの効果的なフィボナッチ比率
③ABCエクスパンションの効果的なフィボナッチ比率
で囲まれたゾーンがクラブパターンのPRZになります。
相場は、クラブパターンのPRZを割ることができず、大きく上昇していきましたね。
これが、ハーモニックパターンのPRZの威力です。
解説で利用しているハーモニックパターン専用インジケーターは、私が、オリジナルで作成した、たった4クリックでハーモニックパターンを分析する専用インジケーターを利用しています。
ハーモニックトレーダーの歯がゆい悩みを全て解決する高精度MT4インジケーター【Harmonic Analytics】です。
こちらについては以下の記事で動画で解説しています。
クラブパターンの注意点
クラブパターンを知るだけではなく、PRZを分析することで、かなり精度の高い反転ポイントを先に予測することができるようになります。
ただし、相場に絶対などありません。
最後に、クラブパターンを運用する上で、特に気を付けておきたい注意点を解説します。
上位足のトレンドに逆らわない

クラブパターンのD地点(エントリーポイント)は、X地点を割り込んだポイントにあります。
ですので、短期的にはトレンドが崩れた場所にエントリーポイントがあるということです。
ですので、クラブパターンだけを妄信するのではなく、上位足のトレンド方向を確認して、それに逆らわずに、エントリーポイントを絞り込みましょう。
D地点がXA161.8%と深い
今までの解説の通り、クラブパターンのD地点は、XAリトレースメント161.8%です。
つまり、X地点から、かなり離れたポイントにD地点があるということです。
ハーモニックっぽい、超逆張りエントリーの格好になります。
ですので、他の要素も検討する必要があります。
このことは、クラブパターンに限らず、トレードの基本にもなりますが、
●上位足のフィボナッチ
●トレンドライン・チャネルライン
●主要なサポート・レジスタンス
これらも考慮したうえで、さらにクラブパターンが重複して確認できれば確率は抜群に高いです!
まとめ
最後にクラブパターンの大切な要点をまとめておきますね。
再度見返すことで、頭の中を整理してください。
この記事を参考にしながら、ゆっくりでいいので、ご自身のチャートでクラブパターンを探してみてください。
①B地点はXAのリトレースメント38.2%~61.8%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション161.8%
④D地点はBCのエクステンション261.8%~361.8%
(261.8%・314%・361.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)
◆D地点はXAエクステンションの161.8%
【クラブパターンのPRZの分析手順】
- STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
- STEP②|C地点の確認
- STEP③|D地点のX-Aリトレースメント
- STEP④|D地点のBCエクステンション
- STEP⑤|D地点のABCエクスパンション
- STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
◆クラブパターンはXAリトレースメント161.8%を軸に考える
◆クラブパターンは、BCエクステンション[261.8%・314%・361.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント161.8%に近いものを採用する
◆クラブパターンは、ABCエクスパンション[127%・161.8%・261.8%・361.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント161.8%に近いものを採用する
①XAリトレースメント161.8%を中心に、
②BCエクステンションの効果的なフィボナッチ比率
③ABCエクスパンションの効果的なフィボナッチ比率
で囲まれたゾーンがバットパターンのPRZになります。
①B地点はXAのリトレースメント38.2%~61.8%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション161.8%
④D地点はBCのエクステンション261.8%~361.8%
(261.8%・314%・361.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)