『ハーモニックパターンは種類が多くて難しそう・・・』
『一覧表があれば便利なのに?』
これは、私がハーモニックパターンを学習したときに感じたことです。
時間をかけても私がハーモニックパターンを習得したかった理由があります。
『めちゃくちゃ効果的で使えるから!』
ハーモニックパターンは、欧米ではとても人気の手法です。
しかも、他の手法との相性も抜群です!
しかし、パターンがいくつも存在して、はじめて興味を持った方は、何から手を付けて良いのか分からないはずです。
そこで、この記事では、誰でもハーモニックパターンを理解できるように
- ハーモニックパターンの基本的な見方と使い方
- ハーモニックパターンの一覧表を無料でダウンロード
- 各種ハーモニックパターンを分かり易く解説
上記について分かりやすくまとめておきました。
是非、この1記事を読み込んでください。
そして、ハーモニックパターンの一覧表を見ながら、過去検証してみてください。
たった1日で、すぐにハーモニックパターンが目に飛び込んでくるようになります。
つまり、それは、 相場の先読みする力が身につくということです。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
ハーモニックパターンMT4インジケーター!たった4クリックでPRZを分析する裁量型ツール
ハーモニックトレーダーが待ち望んでいた本格的なインジケーターです。
目次
ハーモニックパターンが高確率で反転する理由
まず、はじめにハーモニックパターンのおさらいをしておきます。
なぜ、ハーモニックパターンが高い確率で反転するのか?
それは、ハーモニックパターンの構成にあります。
ハーモニックパターンは、2つの反転するパワーが調和(ハーモニック)することで、強い反転ポイントとなります。
以下の画像をご覧ください。
①XAの主要なフィボナッチリトレースメントで反発
②ABCDパターンで反発
①②の2つの反発力が調和(ハーモニック)することで強い反転ポイントになります。
詳しくは、以下の2つの記事で分かり易く解説していますので、参考にしてください。
- AB=CDの基本
- 知って起きたい3つのAB=CDパターン
- AB=CDをなぜ理解する必要があるのか?
- AB=CDが利用されている手法
- ハーモニックパターンとは?
- ハーモニックパターンの特徴
- ハーモニックパターンの魅力
- ハーモニックパターンが機能する理由
ハーモニック一覧表をダウンロード
ハーモニックパターンには、
- クラシックパターン
- 変形パターン
- 特殊パターン
- 新種パターン
が存在します。
オリジナルパターンを入れると、この限りではありません。
ハーモニックパターンは、原理と基本を理解してしまえば簡単ですが、はじめて習得される方にとっては少しややこしいと思います。
そこで、この項目では、いつでもどこでもハーモニックパターンをチェックできるように
『ハーモニックパターン一覧表』『13種類のハーモニックパターン』をダウンロードできるようにしておきました。
もちろん無料ですので、必要であればダウンロードしてご活用ください。
ハーモニックパターンの一覧の利用方法は、
- クラシックパターンは丸暗記
- 一覧表を見ながら過去チャートよりハーモニックパターンを見つける
- 過去検証、または、デモトレードで一覧表を見ながらトレードしてみる
- リアルトレードでエントリー前に一覧表で最終チェック
以上のような使い方をして頂ければ、ハーモニックパターンはすぐに覚えることができます。
ファイルは[jpeg形式]になっていますので、
●印刷して部屋に張り付ける。
●スマホに保存して、常に確認できるようにする
などして、活用してください。
ハーモニックパターンの基本的な見方と使い方
ハーモニックパターンのよく見る画像やチャート。
そこには、数字が書かれていますよね。
フィボナッチ比率なのは何となく分かりますが、実際に
『どのような見方をすればいいの?』
『どのように使えばいいの?』
分からない方も多いと思いますので、この項目で分かり易く解説していきますね。
ハーモニックパターンの基本的な見方
まずは、以下の画像をご覧ください。
よく見るハーモニックパターンの画像ですね。
これは『ガートレー』の画像です。
それぞれの数値がどのような意味を持っているのか解説しておきます。
※この後に実際のチャートを元に手順を解説しますので、分からなくても迷わず読み進めて下さい。
それでは、画像の見方の解説をしていきますね。
上図を見ながら、ゆっくり読み進めてください。
①は、XAで引いたリトレースメントの数値になります。
B地点がXAの[61.8%]で、反転していることが条件という意味です。
②は、ABで引いたリトレースメントの数値になります。
C地点が、ABの[38.2%~88.6%]で反転していることが条件ということです。
③は、BCで引いたエクステンションの数値になります。
D地点が、BCの[113%,127%,161.8%]であることが条件という意味です。
④は、XAで引いたリトレースメントの数値になります。(※エクステンションになる場合もあります。)
D地点が、XAの[78.6%]であることが条件という意味です。
言葉だけだと、いまいち分かりずらいと思いますので、次の項目で実際のチャートでハーモニックパターンの探し方の手順を解説していきます!
ハーモニックパターン手法を活用する手順
先ほど説明したハーモニックパターンを実際のチャートを使って、順を追って解説していきます!
実際のチャートでは、買いのガートレーを例に解説をしていきますね。
まずは、ハーモニックパターン|ガートレーの解説画像を確認します。
それでは、画像をもとに実際のチャートでガートレーの反転ポイントを探っていきましょう!
①B地点の確認
まずは、B地点です。
XAで引いたリトレースメントの[61.8%]で反転していますね。
61.8%で反応することは多々ありますので、この段階では、ただの反転程度の認識で大丈夫です。
②C地点の確認
C地点で反転してきたときに『ハーモニックパターンになるかも?』とハーモニックパターンの準備に入ります。
C地点を確認すると、ABのリトレースメント[88.6%]で反転していますね!
B地点が[61.8%]で反転したことで、『ガートレー?』『クラブ?』とハーモニックパターンがいくつかに絞られます。
この例では、『ガートレーパターン』を例に解説していきます。
B地点・C地点での反転が、主要なフィボナッチ比率でピタリと反応すると、ハーモニックパターンが強く意識されます。
そのことによって、綺麗なハーモニックパターンが形成されやすくなります。
つまり、綺麗に反転しやすくなるということです。
③D地点の確認|BCエクステンション
④D地点の確認|XAリトレースメント
さて、ここからが、ハーモニックパターンの肝になります!
本格的に反転ポイントD地点を分析していきます!
B地点・C地点の反発からガートレーパターンということが予測できるので、D地点に先回りして、逆張りの準備をします!
④ガートレーの反転ポイントはD地点がXAリトレースメント[78.6%]と決まっています。
③ガートレーD地点のXA[78.6%]に最も近いBCのエクステンションのフィボナッチ比率が[113%]ですね。
このあたりがD地点になります!
『あとは、このD地点のゾーンまで価格が来るのを先回りして待つのみです!』
エントリーは、
◆反転を確認してからエントリー
◆指値エントリー
などありますが、個人的には、反転を確認してからエントリーがいいかなと思います。
なぜなら、もしかすると『クラブパターン』かもしれないからです。
このあたりは、トレーダーの細かな手法や性格もありますので、ご自身に合うエントリー手法をお使いください。
私は、オリジナルで作成した、たった4クリックで簡単にハーモニックパターンを分析する専用インジケーターを利用しています。
ハーモニックトレーダーの歯がゆい悩みを全て解決する高精度MT4インジケーター【Harmonic Analytics】です。
こちらについては以下の記事で動画で解説しています。
まずは丸暗記!クラシックハーモニックパターン4種
『ハーモニックパターンって、たくさんありすぎて頭がパンクしそう・・・』
私も最初は、そう思っていました。
しかし、すべてのハーモニックパターンを使う必要はありません。
まずは、王道のクラシック(伝統的な)ハーモニックパターンだけは覚えて利用してみましょう!
クラシックハーモニックパターンは以下の4つのパターンです。
- バット
- ガートレー
- バタフライ
- クラブ
ひとつずつ解説していきますね。
バットパターンの成立条件
バットの高確率反転ポイントの導き方は以下の記事で分かり易く解説しています。
- バットパターンとは
- バットパターンの成立条件
- バットパターンの特徴
- バットパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- バットパターンの注意点
①B地点はXAのリトレースメント38.2%~50.0%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのリトレースメント88.6%
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えない)
◆D地点はXAリトレースメントの88.6%
【バットパターンの特徴】
バットとは『コウモリ』という意味ですね。
形状がコウモリに似ていることからバットパターンと呼ばれています。
このバットパターンは、ハーモニックパターンの中でも最も検出される印象です。
バットパターンは、トレンド中でも持ち合い相場でも検出されます。
また、D地点がX地点に近いので、損切り幅が狭く損小利大が見込める人気のパターンです。
例えば、ダブルトップの右側、ヘッド&ショルダーの右肩でバットパターンが検出できれば、超損小利大が期待できます。
ガートレーパターンの成立条件
ガートレーの高確率反転ポイントの導き方は以下の記事で分かり易く解説しています。
- ガートレーパターンとは
- ガートレーパターンの成立条件
- ガートレーパターンの特徴
- ガートレーパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- ガートレーパターンの注意点
①B地点はXAのリトレースメント61.8%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのリトレースメント78.6%
④D地点はBCのエクステンション113%~161.8%
(113%・127%・161.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えない)
◆D地点はXAリトレースメントの78.6%
【ガートレーパターンの特徴】
ガートレーパターンの大きな特徴は、B地点が黄金比率の61.8%と指定されている点です。
ですので、あまり多く検出されないですが、ハーモニックパターンの中に黄金比率が使われているので、強い反転パワーを持っています。
D地点がX地点を超えないので、トレンドフォロー中の押し目やボックスで検出されやすいです。
上位足がトレンド中でエントリーすることができれば、ビックトレードになることもあります。
また、ガートレーのB地点は61.8%ですが、クラブパターンのB地点も61.8%です。
よって、D地点がX地点を割り込んできた場合、クラブパターンへ移行する可能性があるのもガートレーの特徴のひとつです。
バタフライパターンの成立条件
バタフライの高確率反転ポイントの導き方は以下の記事で分かり易く解説しています。
- バタフライパターンとは
- バタフライパターンの成立条件
- バタフライパターンの特徴
- バタフライパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- バタフライパターンの注意点
①B地点はXAのリトレースメント78.6%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション127%
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)
◆D地点はXAエクステンションの127%
【バタフライパターンの特徴】
バタフライとは『蝶々(チョウチョ)』という意味ですね。
ハーモニックパターンの形状が、蝶々(チョウチョ)に似ていることからバタフライパターンと呼ばれています。
このバタフライパターンの最も特徴的な点は、B地点が78.6%と深いという点です。
リトレースメントで、38.2%でも50%でも61.8%でもない。
XAのリトレースメント78.6%で綺麗に反発していれば、「バタフライかも?」と予測が付きやすいです。
そして、バタフライパターンのもうひとつの特徴は、ガートレーやバットと違い、反転ポイントがX地点を超えている点です。
トレンドが崩れたポイントが反転ポイントになるので、むやみにエントリーするのは少し危険です。
D地点に他の何らかのサポート・レジスタンスがあれば精度が高くなります。
・上位足のフィボナッチ
・トレンドラインやチャネルライン
など、その他の反発する要素を見つけてエントリーすると効果的です。
とは言うものの、バタフライもハーモニックの代表的なクラシックパターンですので、綺麗な形状であればかなりの確率で反転してくれます!
クラブパターンの成立条件
クラブの高確率反転ポイントの導き方は以下の記事で分かり易く解説しています。
- クラブパターンとは
- クラブパターンの成立条件
- クラブパターンの特徴
- クラブパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- クラブパターンの注意点
①B地点はXAのリトレースメント38.2%~61.8%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション161.8%
④D地点はBCのエクステンション261.8%~361.8%
(261.8%・314%・361.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)
◆D地点はXAエクステンションの161.8%
【クラブパターンの特徴】
クラブとは『蟹(カニ)』という意味ですね。
ハーモニックパターンの形状が、蟹(カニ)に似ていることからクラブパターンと呼ばれています。
このクラブパターンの最も特徴的な点は、D地点がかなり深く黄金比率の161.8%という点です。
黄金比率161.8%ですので、検知することができれば強い反発するパワーを持っています。
また、クラブパターンは、B地点が38.2%~61.8%ということで、
バットパターン(B地点38.2%~50%)
ガートレーパターン(B地点61.8%)
と同じということが特徴的です。
つまり、バットパターンやガートレーパターンがX地点を割り込んできた場合、
『クラブパターンかも?』
と予測が付きやすいです。
ただし、このクラブパターンもバタフライパターン同様に、トレンドが崩れたポイントが反転ポイントになるので、むやみにエントリーするのは少し危険です。
D地点に他の何らかのサポート・レジスタンスがあれば精度が高くなります。
・上位足のフィボナッチ
・トレンドラインやチャネルライン
など、その他の反発する要素を見つけてエントリーすると効果的です。
とは言うものの、クラブもハーモニックの代表的なクラシックパターンですので、綺麗な形状であれば反転の期待値は高いです。
まとめ
ハーモニックパターンは、はじめは少し難しく感じるかもしれません。
しかし、慣れてくれば直感的にチャート上から浮かび上がるように見えてきます。
また、ライントレードでもチャネルトレードでも、必ず値幅が意識されます。
その値幅を活用した手法がハーモニックパターンです。
あなたが、どのような手法をお使いでもハーモニックパターンを知っておくことで、強いエントリー根拠がひとつ増えます。
しかし、このひとつの根拠は、複数のパワーを秘めた反転パワーです。
是非、この記事を参考にハーモニックパターンを習得してみてください。
いつもいつも参考にしています。
本当に丁寧な記事の作りに感謝しかないです!
まずはクラシックパターンを見分ける練習です!
ハーモニック一覧表本当に助かります。ごちゃごちゃした頭がすっきりしてきました。
活用していきます。