
MT4で複数の通貨ペアを開いていると、各チャートの時間足を1枚ずつ切り替えるのが手間に感じることがあります。
この記事では、開いているチャートの時間足をまとめて変更するスクリプト「ChgTFAll」の導入と設定を紹介します。
例えば、複数チャートを1時間足から日足へそろえるときは、時間足の入力値を「1440」にします。
対象はWindows PC版MT4です。
掲載画像と配布ファイルは以前の記事で紹介したもので、現在のMT4での互換性や動作を保証するものではありません。
ChgTFAllでできること|時間足の一括変更
この記事のChgTFAllは、複数チャートを同じ時間足へ切り替える用途で紹介しているスクリプトです。
通貨ペアそのものを一括で変更したり、複数の時間足を同時に並べたりする操作とは異なります。
私は各通貨の相関関係や通貨間の力関係を分析する際に、時間足をそろえて見比べるために活用してきました。
ただし、時間足をそろえること自体が、取引の利益を保証するわけではありません。
スクリプト・インジケーター・EAの違い
| 種類 | 主な役割 | 使用例 |
|---|---|---|
| スクリプト | 実行を指示したときに処理を行う | チャート操作などのまとめ処理 |
| インジケーター | 価格などから指標を計算・表示する | 移動平均線やサイン表示 |
| EA | 定めた条件に従って継続的に処理する | 自動売買や取引管理 |
スクリプトは、基本的に一度の処理を実行するためのプログラムですが、実際に何を行うかはコードの内容によります。
「スクリプトだから注文を出さない」「必ずすぐに終了する」とは限りません。
一括変更する前に確認すること
開いているチャートの通貨ペア・時間足を控え、戻したい配置があれば組表示などを保存しておきましょう。
元々それぞれ異なる時間足だった場合、同じ値で再実行しても元の組み合わせへ自動で戻るわけではありません。
EAを稼働させているチャートは、時間足変更によって再初期化が起きたり、時間足に依存する処理が変わったりする可能性があります。
最初はEAを稼働させていないデモ環境で、通常のチャートを少数開いて確認してください。
STEP①|ChgTFAllの配布ファイルを確認する
既存記事で配布しているZIPは、以下のリンクから確認できます。
元記事では、ZIPを解凍すると「ChgTFAll.mq4」が入っている構成で紹介していました。
今回の更新ではファイルの取得が中断されたため、ZIPの内容と現行MT4での実機動作は再確認できていません。
配布の出典として元記事に記載していたのは、Forex Factoryの投稿です。
この原投稿も今回の確認では取得できなかったため、現在の配布状況や更新版の有無は未確認です。
利用する場合は、実行するファイルの処理内容と出典を確認したうえで進めてください。
STEP②|MQL4のScriptsフォルダーへ保存する

MT4上部の「ファイル」→「データフォルダーを開く」を選択します。

開いたフォルダーの中で「MQL4」を開きます。

「Scripts」フォルダーに、解凍した「ChgTFAll.mq4」をコピーします。
保存先は「MQL4 → Scripts」で、インジケーター用の「Indicators」やEA用の「Experts」とは別です。
複数のMT4を入れている場合は、実際に使用するMT4からデータフォルダーを開いてください。
mq4をコンパイルし、ナビゲーターで確認する
mq4はソースコードのファイルです。
MetaEditorで対象ファイルを開き、「コンパイル」を実行すると、正常に完了した場合は実行用のex4が作成されます。
エラーが表示された場合は、そのまま実行せず、コードの互換性や配布元の案内を確認します。
MT4のナビゲーターで「スクリプト」を確認し、表示が更新されない場合はナビゲーターの右クリックから「更新」、またはMT4の再起動を試します。
再起動する場合は、稼働中のEAなどへの影響も確認してください。
STEP③|パラメーターに時間足の入力値を設定する

「表示」→「ナビゲーター」、またはCtrl+Nでナビゲーターを開きます。
「スクリプト」の中からChgTFAllを選び、対象チャートへドラッグするかダブルクリックします。
設定画面が表示されたら「パラメーターの入力」で、変更したい時間足の値を指定します。
元記事の設定例では、時間足を分単位の数値で入力します。
| 時間足 | 意味 | 入力値 |
|---|---|---|
| M1 | 1分足 | 1 |
| M5 | 5分足 | 5 |
| M15 | 15分足 | 15 |
| M30 | 30分足 | 30 |
| H1 | 1時間足 | 60 |
| H4 | 4時間足 | 240 |
| D1 | 日足 | 1440 |
| W1 | 週足 | 10080 |
| MN1 | 月足 | 43200 |
日足なら「1440」、4時間足なら「240」を入力する例です。
月足の「43200」はMT4の時間足識別値で、すべての月が30日という意味ではありません。
ファイルの種類や版によって項目名・入力方式が異なる場合は、実際の設定画面と配布元の説明を優先してください。
コードを確認できていない段階で、DLLの使用などの権限を一律に許可する必要があるとは断定できません。
動かないからという理由だけで、意味が分からない設定をまとめてオンにするのは避けましょう。
STEP④|変更後の時間足を各チャートで確認する
対象と入力値を確認できたら「OK」で実行し、各チャートの時間足表示を確認します。

上の画像は、元記事で1時間足から日足へ変更したときの例です。
変更後は、開いているチャートが意図した時間足になっているか、インジケーターの再計算や履歴読み込みが終わっているかを確認してください。
元に戻す場合は、各チャートの時間足を控えに合わせて変更します。
ChgTFAllが表示されない・動かない場合
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| スクリプト一覧にない | 使用中のMT4のMQL4/Scriptsへ保存したか |
| mq4を置いたが実行できない | コンパイルが成功しex4が作成されたか |
| 設定画面が出ない | 対象ファイル・版・入力画面の仕様を確認 |
| 一部のチャートが変わらない | 入力値、対象チャート、オフラインなど特殊チャートの有無を確認 |
| 実行時にエラーが出る | ターミナルのエキスパート・操作履歴でメッセージを確認 |
古いスクリプトは、現在のMT4の仕様と合わず動作しない場合があります。
エラーが残る場合は、無理に繰り返し実行せず、エラー内容とMT4のバージョンを整理して配布元へ確認してください。
関連する以前の記事も参照できます。
時間足の一括変更についてよくある質問
MT5やスマホ版MT4でも使えますか?
この手順とmq4ファイルは、Windows PC版MT4を対象にしています。
MT5やスマホ版MT4で同じように使えるものとして扱わないでください。
ChgTFAllはどこへ入れますか?
使用するMT4の「ファイル」→「データフォルダーを開く」から、「MQL4 → Scripts」へ保存します。
ZIPは解凍し、mq4の場合はコンパイル結果も確認します。
一括変更後、元の時間足に戻せますか?
変更前の時間足を控えておけば、各チャートを手動で元に戻せます。
元の時間足がバラバラだった場合、同じ数値で一括変更しても元の配置は再現できません。
自動売買のために使うスクリプトですか?
この記事では、チャートの時間足をまとめて変更する用途として紹介しています。
ただし、実行前にはファイルが何をするかを確認し、EA稼働中のチャートへの影響にも注意してください。
まとめ|複数チャートを同じ時間足で見比べる
ChgTFAllは、複数のチャートを同じ時間足へそろえる用途で元記事が紹介してきたスクリプトです。
導入するときはScriptsの保存先、mq4のコンパイル、時間足の入力値を順番に確認しましょう。
現在のファイル内容と互換性は未確認のため、デモ環境で確認できた範囲から利用してください。
仕様の参考:MetaQuotes公式「Scripts」 / 「Creation」 / 「Launch」 / 時間足変更とEAの再初期化




















