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ダウ理論とは?FXの高値・安値とトレンド転換・エントリーの見方

ダウ理論とは?FXの高値・安値とトレンド転換・エントリーの見方
お悩みトレーダー
ドル円を買おっかなぁ〜?
お悩みトレーダー
いや・・・やっぱり売ろう!
お悩みトレーダー
あぁ〜やっぱり買いだった〜
メンター
買うか売るかを決める前に、相場の方向を確認してみましょう。

今回は、その手がかりになる【ダウ理論】を解説します!

エイク
「ダウ理論?」

昔に本で読んだけど・・・

そんなに大切なんですか?

メンター
ダウ理論は、高値・安値を比べながら相場の方向を整理するために役立ちます。

まずは、チャートの見方から押さえていきましょう。

今は買い?

それとも売り?

チャートを開くたびに迷ってしまうことはありませんか?

ダウ理論とは、価格の動きからトレンドを読み解くための考え方です。

FXでは、とくに高値・安値が切り上がっているか、切り下がっているかを確認する場面で役立ちます。

ただし、ダウ理論が分かれば、すべてのエントリーポイントが自動的に決まるわけではありません。

相場の方向を判断することと、実際に注文を出すことは、分けて考えていきましょう。

ちなみに、私はトレードで大失敗してから、ダウ理論の大切さを知りました。

ここでは、6つの基本法則から、FXの高値・安値の見方、トレンド転換、エントリー候補まで、元の図解を使って順番に解説しますね。

なぜFXでダウ理論を学ぶのか?

初心者時代、私はMA(移動平均線)やMACDなどのインジケーターを勉強しました。

その後も手法を探しましたが、なかなか勝つことができませんでした。

インジケーターのサインだけを見ていても、「そのサインが、どんな相場で出ているのか」が分からなければ、判断がぶれやすくなります。

たとえば、上昇中の一時的な下落と、下降トレンドの始まりは、同じ下落でも意味が違いますよね。

そこで役立つのが、波の高値・安値を比べて、相場の状態を整理することです。

ダウ理論は万能な手法ではありませんが、買い・売り・見送りを考えるための共通の基準になります。

ダウ理論は株式市場から生まれた考え方

ダウ理論は、チャールズ・ダウの相場観をもとに、後の研究者が整理してきた理論です。

もともとは株式市場を分析するための考え方であり、FXの短期売買に、そのまますべてを当てはめるものではありません。

とくに「平均株価の相互確認」と「出来高」は、株式市場での意味とFXで使う情報を区別する必要があります。

ローソク足の動きと合わせて学びたい方は、ローソク足のプライスアクションの見方も参考にしてください。

ダウ理論の6つの基本法則とは?

お悩みトレーダー
オレ、ダウ理論知ってますよー。あの難しいよく分からない説明でしょ〜。
エイク
確かに、説明が難しくて、取っ付きにくいですよね。
メンター
名前だけを見ると難しく感じますね。

一つずつ、FXでの見方と注意点に分けて確認しましょう!

基本法則確認すること
①平均はすべての事象を織り込む価格に情報や市場参加者の期待が反映されるという考え方
②トレンドには3種類ある大きな流れ・その中の調整・小さな変動を区別する
③主要トレンドは3段階からなる上昇局面では先行期・追随期・利食い期として説明される
④平均は相互に確認されるもともとは異なる株価平均で方向を確認する
⑤トレンドは出来高でも確認される値動きに取引の活発さが伴うかを見る
⑥明確な転換シグナルまではトレンドが続く根拠が崩れるまでは、確認できている方向を判断の前提にする

①平均はすべての事象を織り込む

金利、景気、企業業績、市場参加者の期待などが、価格に反映されるという考え方です。

FXでも、ニュースの内容だけでなく、実際にレートがどう動いたかを確認することが大切です。

ただし、予想外の出来事まで、発生前からすべて分かっているという意味ではありません。

「チャートだけを見れば、経済指標や重要ニュースを確認しなくてもよい」とは考えないでください。

②トレンドには3種類ある

ここでいう3種類とは、主要トレンド・二次トレンド・小トレンドのことです。

後で説明する「上昇・下降・レンジ」とは、分類の軸が違います。

種類意味FXで考える際の注意
主要トレンド相場の大きな流れ上位の時間足で全体の方向を整理する際の参考
二次トレンド主要トレンドに対する調整の動き上昇中の下落が、すぐに全体の下降を意味するとは限らない
小トレンドさらに短い期間の値動き下位の時間足の動きだけで、上位足の方向を決めない

FXでは、日足・4時間足・1時間足などを見比べる際の考え方として応用できます。

ただし、主要トレンドを必ず日足、二次トレンドを必ず4時間足とする対応関係が、理論で決まっているわけではありません。

時間足をまたいで確認する手順は、マルチタイムフレーム分析と環境認識で詳しく解説しています。

③主要トレンドは3段階からなる

上昇局面では、先行期・追随期・利食い期という3段階で説明されます。

先行期は買いが入り始める段階、追随期は上昇を確認した参加者が加わる段階、利食い期は早く買った参加者が利益を確定する段階です。

ダウ理論|3つの段階

図は、上昇トレンドの段階を理解するための模式図です。

右側にある「先行期」の表示も、次の局面を模式的に表したもので、その位置で買いが成立することを示すものではありません。

実際の相場では、「今が先行期だから買えばよい」と、その場で確実に判別できるわけではありません。

大きく上がった価格を追いかける前に、押し目や損切り位置を確認するための視点として使いましょう。

お悩みトレーダー
上がっているのを見ると、つい飛び乗りたくなりますね。

でも、どこで損切りするかまで考えてから判断しないと…。

高値・安値で相場の力関係を読む考え方は、高値・安値に注目する理由も参考になります。

④平均は相互に確認される

ここでいう平均は、移動平均線の設定値ではなく、株価平均を指します。

もともとは、工業株と鉄道株(現在の輸送株)の平均などで、同じ方向の動きが確認できるかを見ます。

したがって、「インジケーターを2つ使えば、ダウ理論の相互確認ができた」という意味ではありません。

FXで関連する通貨や株価指数を確認することは、別の分析材料として役立つ場合があります。

ただし、ドル円と日経平均などの関係は状況によって変わるため、同じ方向に動いたからといって、トレンドの継続が保証されるわけではありません。

⑤トレンドは出来高でも確認される

価格の方向に、取引の活発さも伴っているかを見る考え方です。

値幅が2倍になれば出来高も2倍になる、という比例関係を示す法則ではありません。

FXは取引が複数の市場・業者に分散しており、株式のように、画面上の出来高を市場全体の取引量と考えることはできません。

MT4のティックボリュームも、実際に売買された通貨の総量とは異なります。

どの市場・業者の、何を数えたデータなのかを確認してから、補助情報として使ってください。

参考:MetaQuotes公式「iVolume」(ティックボリューム)/BIS「OTC foreign exchange turnover」

⑥明確な転換シグナルまではトレンドが続く

メンター
FXで高値・安値を読むときに、押さえておきたい考え方です。

どこまでなら今の見方を続けられるか、どこで見直すかを決めておきましょう!

上昇が確認できているなら上昇を、下降が確認できているなら下降を、判断の前提にします。

これは、未来も必ず同じ方向に進むという予言ではありません。

ダウ理論|トレンド転換シグナル

図では、安値Aから安値Bへ安値を切り下げたあと、高値Bを上抜けています。

赤枠は、それまでの下降トレンドを見直すきっかけとなる場所です。

高値Bを上抜けたことと、高値・安値の両方が切り上がる上昇トレンドを確認できたことは、区別しましょう。

同じように、上昇中の押し安値を割った場合も、すぐに下降トレンドが完成したと決めず、その後の高値・安値の形成を確認します。

押し安値と戻り高値の選び方は、トレンド転換と継続の見極め方で解説しています。

ダウ理論でFXの高値・安値をどう決める?

比べるのは、ローソク足1本ごとの高値・安値ではなく、選んだ時間足で見た波の山と谷です。

毎回都合のよい山や谷を選ぶと、同じチャートでも結論が変わってしまいます。

最初に分析する時間足を決め、波の大きさや高値・安値を採用する基準を揃えましょう。

まだ右側の値動きが出ていない山や谷は、後から位置が変わることもあります。

過去チャートで見える完成した波と、その場で確認できた波を、分けて振り返ることが大切です。

具体的な数え方と確認のタイミングは、FXの高値・安値の決め方と定義付けを先に確認してください。

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上昇・下降・レンジを高値・安値で見分ける

ダウ理論の「3種類のトレンド」が波の階層を表すのに対して、ここでは選んだ時間足の相場の状態を整理します。

相場の状態高値・安値の見方判断の注意点
上昇トレンド高値と安値が、ともに切り上がる上位足が下降中なら、短期の戻りである可能性も確認
下降トレンド高値と安値が、ともに切り下がる上位足が上昇中なら、短期の押し目である可能性も確認
レンジ近い価格帯の上限・下限で、反発を繰り返す次の反発や、レンジの継続は保証されない
判断保留高値と安値の方向が揃わない、波が不明瞭無理に分類せず、見送りも選択肢にする
 

上昇トレンドの定義と図の見方

連続する波の高値・安値が、それぞれ前の高値・安値より切り上がっている状態です。

ダウ理論|アップトレンドの定義

図の点線①は、安値の切り上げに加えて、前の高値を上抜ける場面です。

点線②は、その後も安値を切り上げ、高値を更新する場面です。

図では「確定」と説明していますが、ここで確認できるのは、その時点の高値・安値の関係です。

その後も上昇が続くことや、買い注文の利益を保証するものではありません。

下降トレンドの定義と図の見方

連続する波の高値・安値が、それぞれ前の高値・安値より切り下がっている状態です。

ダウ理論|ダウントレンドの定義

図の点線①は、高値の切り下げに加えて、前の安値を下抜ける場面です。

点線②は、その後も高値を切り下げ、安値を更新する場面です。

上昇と同じように、下降を確認できたことと、売り注文を出してよいことは別の判断です。

順張りの組み立て方は、FXのトレンドフォロー手法で確認できます。

レンジ相場の定義と図の見方

レンジ相場は、近い価格帯の上限と下限で反発を繰り返し、方向が出にくくなっている状態です。

ダウ理論|レンジ相場の定義

図の①〜③では、下限・上限・下限での反発を確認し、レンジの可能性を考えます。

④で再び上限付近から反発すると、上下の価格帯を意識しやすくなります。

ただし、「④になればレンジが必ず確定し、その後も続く」という共通ルールではありません。

⑤・⑥は下限付近の買い、上限付近の売りを考える場所ですが、反発の確認と、抜けた場合の損切りを先に決める必要があります。

⑦のように、レンジはいずれ上限または下限を抜けることがあります。

一瞬の抜けを採用するか、ローソク足の終値まで待つかなど、確認の基準も揃えましょう。

レンジでの判断については、レンジ相場でのトレンドフォローの考え方も参考にしてください。

よく分からない相場では、待つことも大切

高値は上がっているのに安値は下がっているなど、方向が揃わない場面もあります。

そんなときは、無理に「上昇」「下降」「レンジ」のどれかに決める必要はありません。

お悩みトレーダー
なんじゃそりゃー!!!
エイク
僕は、【よく分からない相場】を知って、【待つ】ということを覚えたよ!

どこまでなら今の見方が成り立つかを説明できない場合は、次の波が見えるまで待つのも一つの判断です。

見送った場面も記録しておくと、後から、どこで判断しやすくなったのかを確認できますよ。

ダウ理論を使ったエントリー候補の考え方

ダウ理論で相場の方向を整理したあとに、注文の条件を検討します。

上昇中なら、前の高値のブレイクや押し目からの反発が候補になります。

ダウ理論|トレンド時のエントリーポイント

図のa〜dを、エントリーの候補と、まだ判断を待つ場所に分けて見てみましょう。

図の場所確認できることエントリーを検討する際の注意
a押し目の安値Aが形成される場面高値Aの更新はまだ確認できないため、この図の基準では見送る
b高値Aを上抜ける場面(点線①)ブレイク後の戻り、損切りまでの距離、利確候補を確認
c高値Bのあと、安値Aより上で反発する候補押し目買いの検討では、安値Bを後から確認できることに注意
d高値Bを上抜ける場面(点線②)上昇継続を確認する候補/高値を追いかける前に損切り幅を確認

とくにcは、上昇中の押し目を考える場所です。

ただし、完成した図の安値Bを見て「ここで買えばよかった」と考えるだけでは、実際の判断手順にはなりません。

その時点で分かっていた高値・安値と、反発を確認する条件を書き出してみましょう。

注文を出す前に確認したいこと

まず、同じ時間足で高値・安値の方向が揃っているかを確認します。

次に、上位足の方向、近くの抵抗帯、重要な経済指標の予定を確認します。

最後に、見立てが崩れる価格、損切り幅、利確候補、取引数量を決めます。

スプレッドや滑りを含めると、図の価格どおりに約定できないこともあります。

損切り位置が遠すぎる、利確までの余地が小さい、判断の条件が揃わない場合は、トレンドがあっても見送れます。

ダウ理論でよくある疑問

ダウ理論だけで勝てる?

ダウ理論を理解するだけで、利益が保証されるわけではありません。

相場の方向を読む基準に加えて、注文の条件、損切り、取引数量、検証が必要です。

手法の名前よりも、どの場面で使い、どの場面では使わないかを整理していきましょう。

高値・安値は、どの時間足で見る?

まず、自分が判断したい時間足を決めます。

その時間足の波を同じ基準で比べ、上位足も合わせて確認します。

途中で都合のよい時間足に切り替えたり、大きな波と小さな波を混ぜたりしないことが大切です。

押し安値を割ったら、すぐに下降トレンド?

上昇の見方を見直すきっかけになりますが、それだけで下降トレンドが完成したとは限りません。

その後に高値が切り下がり、安値も更新されるかを確認します。

方向が揃うまでは、判断保留の状態として扱うこともできます。

ダウ理論が分かったら、次に学びたいこと

ダウ理論を使うときは、まず、時間足を決めて、高値・安値を同じ基準で比べることから始めてみてください。

そのうえで、方向の確認、エントリー候補、損切りの判断を、順番に分けて考えましょう。

過去チャートを使う場合も、右側を隠し、その時点で見えていた情報だけで判断する練習がおすすめです。

高値・安値の数え方は高値・安値の定義、転換の判断は押し安値・戻り高値の見方へ進んでください。

参考:StockCharts ChartSchool「Dow Theory」(理論の背景、株価平均の相互確認、出来高の考え方)。


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ABOUT US
エイクFXトレーダー・裁量トレード教育者
2006年にFXを開始し、3人のプロトレーダーから指導を受ける。2016年からFX専門サイト、YouTube、Xなどで相場分析・裁量トレードに関する情報を発信しています。

ローソク足と値動き、複数の時間足を組み合わせた分析を軸に、自分で相場を読み、トレードを判断する力を身につけるための教育活動を行っています。主な提供教材は「高確率思考|TOPS分析」「Candle-Trend PRO」。

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