『あれ?MT4の時間軸に日本時間が表示されない!』
『MT4チャートを日本時間に設定したい!』
日本のFX会社が提供しているチャートシステムに慣れてしまった方が、MT4を使い始めてまず戸惑うこと。
それは、MT4の時間軸が日本時間ではないこと!
日本のFX会社からMT4をダウンロードしたんだから、どこかに日本時間に変更する機能があるはず!
残念ながらMT4には日本時間に変更する機能はありません。
しかし、MT4の時間軸を自動的に日本時間に変更してくれる便利なインジケーターがあるので安心して下さい。
今回は、
- MT4を日本時間に変更するインジケーター
- なぜMT4は日本時間表示でないのか?
を詳しく解説していきますね。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
MT4を日本時間に変更して表示してくれるインジケーター
今まで、日本時間を簡単に変更してくれるインジケーター[JPN_Time_Sub]というインジケーターが有名でしたが、MT4のアップデートで、日本時間が表示されないなどの不具合が出てきました。
そこで、[JPN_Time_Sub]の改良版[JPN_Time_SubZero]を紹介したいと思います!
このインジケーターは、以前に公開されていた[JPN_Time_Sub]より、はるかに使いやすく、日本時間が見やすい設計になっています。
STEP①|MT4日本時間表示インジケーターをダウンロードしよう!
それでは、MT4チャートを日本時間に変更してくれる[JPN_Time_SubZero]について解説していきます。
『とあるMetaTraderの備忘秘録』の管理人faiが、uploader.jpで、改良版[JPN_Time_SubZero]を公開されていますので、こちらよりダウンロードしましょう。
uploader.jpの[JPN_Time_SubZero]ダウンロード画面に移動しますので、
[ダウンロード]をクリックしてください。
上図のような[JPN_Time_SubZero]mq4ファイルがダウンロードされます。
ダウンロードされた[JPN_Time_SubZero]mq4ファイルをデスクトップなど分かりやすい場所に保存しておきましょう。
STEP②|MT4日本時間表示インジケーターをMT4に保存しよう!
①メニューバーより[ファイル]をクリックします。
②[データフォルダを開く]を選択してください。
③[MQL4]フォルダを開きます。
④[Indicators]フォルダに[JPN_Time_SubZero]をコピー&ペーストして、保存します。
STEP③|MT4日本時間表示インジケーターをチャートに表示しよう!
①ナビゲーターのアイコンをクリックします。
②[インジケーター]のツリーを開いて、余白部分で[右クリック]します。
③ウィンドウが表示されるので、[更新]をクリックしましょう。
(MT4の再起動でも大丈夫です。)
④[ナビゲーターウィンドウ]の[インジケーター]に[JPN_Time_SubZero]が表示されていますね。
[JPN_Time_SubZero]をチャートへドラッグ&ドロップしてください。
⑤[JPN_Time_SubZero]の設定ウィンドウが表示されるので、[パラメーター]のタグを選択します。
⑥各種パラメーターを設定して、[OK]ボタンをクリックすると、MT4チャートに日本時間が表示されています!
それでは、確認してみましょう!
日本時間と綺麗なグリッドが表示されていますね!
[JPN_Time_SubZero]のパラメーター
以下、[JPN_Time_SubZero]のパラメーター設定の解説になります。
お好みで、設定しましょう!
[JPN_Time_SubZero]のパラメーター設定[true=はい/false=いいえ] | |
TimeInterval | 指定したローソク本数ごとに時間を表示する |
UseLocalPCTime | パソコンの時刻を自動的に表示する |
Time_difference |
GMT±の時差設定(パソコン時刻がfalse時のみ有効) |
Grid | グリッドの表示・非表示 |
YEAR | 年の表示 |
MONTH | 月の表示 |
DAY | 日にちの表示 |
HOUR | 時間の表示 |
Zero_H |
3⇒03のように2桁で統一するか否か |
MINUTE | 分の表示 |
SECOUD | 秒の表示 |
ARROW | 矢印の表示 |
NewLine | インジケーターウィンドウに段数をわけて見やすくする。 |
GridColor | グリッドの色 |
FontSize | 表示する文字のサイズ |
TextColor | 文字の色 |
UseColorGrid | 特定時刻のグリッド色を変更 |
Use12Hour | true ⇒1 2時間表示 | false ⇒ 24時間表示 |
基本的には、デフォルトでOKです!
慣れてきたら、お好みの設定にカスタマイズしてください。
UseLocalPCTimeをパラメーターに設定して頂いたおかげで、GMTのことや、冬時間・夏時間など、気にすることなくインジケーターを追加することができますね。
以上で、MT4に日本時間を設定する方法についての解説を終わります。
さて、先ほどの解説で出てきた、GMTとはどういう意味なんでしょう?
次の項目で、解説していきます。
⇒ブックマーク!【MT4の使い方!永久保存版|たった1記事で初心者でも完全理解!】
で、すべて解説していますので、参考にしてください。
なぜMT4の時間軸が日本時間ではないのか?
この記事では、MT4チャートに日本時間を表示する方法について解説してきました。
次は、MT4を利用する上で、『GMT』について知っておいた方がよいので、解説しておきますね。
それでは、『GMT』と『GMT+』について簡単に解説していきます。
GMTって何?
『GMTって何?』
『GMT』とは、グリニッジ標準時間の略です。
『グリニッジ標準時間って何?』
グリニッジ標準時間とは、経度0度のグリニッジ天文台(ロンドン南西部にある町)を基準に、世界の時間(国際的な基準時刻)を決めていきましょうってことです。
MT4の時間軸も、このGMTを基準に時間足が適用されています。
GMT+って何?
『GMT+』とは、簡単にいうと時間差(時差)のことです。
『+〇〇』は『〇〇時間早い』
『ー〇〇』は『〇〇時間遅い』
このように、『GMT(グリニッジ標準時間)』を基準に、『(+)プラス(-)マイナス』どれくらいの時間差があるのか?という意味になります。
なぜ日本時間がMT4に表示されないのか?
MT4で表示されている時間は、MT4をダウンロードした業者によっても違いはありますが、ほとんどのMT4の取り扱い業者は、
【冬時間GMT+2・夏時間GMT+3】が採用されています。
覚える必要はないですが、一応、解説しておきます。
なぜ、MetaTrader4を取り扱っている多くの業者は【冬時間GMT+2・夏時間GMT+3】を採用しているのか?
それは、ニューヨーク時間のクローズを基準にしているからです。(※ここだけ覚えておけば十分です!)
ニューヨークのクローズは夕方17時です。その時、[冬時間GMT+2・夏時間GMT+3]は午前0時。つまり、ニューヨークのクローズに合わせて、日足が確定されます。日本時間でいうと[冬時間は朝7時・夏時間は朝6時]に日足が確定されますよね。
その時、ニューヨークが夕方17時(クローズの時間)ってことです。
特に覚える必要はないです。
つまり、MT4では、GMT(グリニッジ標準時間)から夏時間はプラス3時間、冬時間はプラス2時間で、時間が表示されているということですね。
グリニッジから日本の時間差は+9時間あるので、日本時間を表示しようと思えば、
【日本時間=GMT+9】ということになります。
日本時間に変更してくれるインジケーターのパラメーター設定[Time_difference]が9になっているのも、以上のことが理由です。
MT4で表記されている時間のGMT+2(+3)に鳴れるのが一番いいのですが、慣れないうちは日本時間が、どうしても気になりますよね。
GMT+2(+3)に慣れるまでは、日本時間を表示する便利なインジケーターを有難く利用させて頂きましょう!
MT4に日本時間が表示されないことへの対策
さて、最後にMT4チャートに日本時間が表示されないことへの対策について解説していきます。
対策は2つあります。
- 日本時間表示してくれるインジケーター[JPN_Time_Sub]を追加する。
- MT4が設定した時間設定に慣れてしまう!
①日本時間表示してくれるMT4インジケーター[JPN_Time_Sub]については、これまで解説してきました。
ここでは、[②MT4が設定した時間設定に慣れてしまう!]について解説しようと思います。
MT4が設定した時間軸に慣れよう!
MT4を使い始めた頃、私もMT4を日本時間に変更して表示していました。
しかし、いつの日か、日本時間を表示するインジケーターはなくっていました。
その理由は、以下の2点です。
①無駄なインジケーターを外すことでチャートをシンプルにしたいから。
②MT4が設定した時間に慣れた
無駄なインジケーターを外す
MT4を利用すると、世界中のカスタムインジケーターを表示することができます。
それが理由もあって、どうしてもインジケーターをチャートにたくさん表示してしまいます。
『あなたのチャートはどうですか?』
もちろん、インジケーターを表示することは問題ありません。
しかし、一度チャートに表示したインジケーターって、意外と外しにくくなってくるんですよね。
大切なのは手法なのに、自分の手法に必要ないインジケーターが表示されている方も多く見受けられます。
MT4に慣れてきたら、インジケーターの断捨離をしましょう。
MT4の時間帯に慣れるには日本人は有利!
『MT4の時間帯に慣れる?』
『MT4に違和感あるから、日本時間に設定したいんだよ!』
はい、おっしゃる通りです。
ですので、慣れないうちは、日本時間に変更して表示してくれるインジケーターで対応していきましょう!
しかし、なぜ、MT4を提供しているブローカーは、GMT+2、GMT+3を採用しているのでしょうか?
もちろん、そこには、理由やメリットがあるからなんです。
先述でも、解説しましたが、
MT4をGMT+2(+3)にする理由は、ニューヨーク市場のクローズのタイミングで日足を確定させたいから!ニューヨーク市場のクローズをMT4の24時に設定したいから。
個人的に、日本はMT4の時間帯設定に、非常に有利な国だと思います。
MT4のオープンと同時に、日本の朝が始まるからです。
解説していきます。
当たり前のことですが、地球は回っています。
世界中の市場が、オープンし一巡して、必ずクローズします。
どこをオープンにして、どこをクローズにするのか?始めと終わりを決めなければいけないわけです。
日付変更線をまたぎ、日にちが変わります。
そして、
オセアニア(ほぼ日本)> 欧州市場 > ニューヨーク市場
と市場が変化していきますね。
MT4の0時が、市場の始まり(ほぼ日本)!
MT4の24時に市場が終わりを迎えます(ニューヨーク)!
どうでしょう?
意外と、こちらの方が理にかなった考え方だと思いませんか?
偶然的ですが、むしろ、日本人にとっては有利で分かりやすい時間設定です。
今すぐでなくても大丈夫ですが、いつの日かMT4の時間設定に慣れていきましょう!
まとめ
⇒ブックマーク!【MT4の使い方!永久保存版|たった1記事で初心者でも完全理解!】
で、すべて解説していますので、参考にしてください。
MT4の時間表示(GMT+2or+3)に慣れていない方にとっては、とても便利なインジケーターですね。
[JPN_Time_Sub]より、はるかに使いやすく、日本時間が見やすい設計になった改良版[JPN_Time_SubZero]!
『とあるMetaTraderの備忘秘録』の管理人faiさんにみなさん、感謝しましょう!
また、MT4の時間設定や、トレード自体に慣れてきたら、インジケーターの断捨離をしましょう。
それも、トレード上達のステップアップするために必要なことです。
便利そうなので、使わせていただきます。