『バタフライパターン』
『え!?蝶々?』
はい!バタフライパターンとは、チョウチョパターンです。
クラシックパターンのひとつであり、とても人気のあるパターンです。
バタフライ=蝶々という名前も綺麗ですが、ハーモニックの形状もビジュアル的にとても綺麗な形をしています。
「相場はスキルよりアート!」という格言があるように、
このバタフライパターンが相場で確認できれば、世界中のトレーダーが注目しているので、綺麗に反発します。
この記事では、バタフライパターンの[確率反転ポイントの探し方を、ステップ・バイ・ステップで分かりやすく解説しています。
読み終われば、誰でも簡単にバタフライパターンが目に飛び込んでくるようになります!
- バタフライパターンとは
- バタフライパターンの成立条件
- バタフライパターンの特徴
- バタフライパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- バタフライパターンの注意点
以上の内容を解説していきますね。
バタフライパターンを習得することで、戦略の幅が確実に増えます。
例えば、フェイクを仕掛けてくる機関投資家の戦略を先読みできるようになるなど・・・
是非、この記事を読み込んで、バタフライパターンをマスターしてください。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
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ハーモニックパターン手法②|押し戻りは鉄板!黄金比率ガートレーの使い方
ハーモニックパターン手法③|フェイクを先読み!バタフライの使い方
ハーモニックパターン手法④|高確率で反転するクラブの使い方
クラシックハーモニックパターンの高確率反転ポイントの分析方法をこちらの記事で分かり易くまとめています。
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ハーモニックトレーダーが待ち望んでいた本格的なインジケーターです。
目次
ハーモニックパターンの手法③|バタフライパターンとは
バタフライパターンの名前の由来は、ハーモニックの形状が
バタフライ=蝶々(ちょうちょ)
に似ていることから来ています。
そんな「バタフライパターン」はどのようなパターンなのか?
次の項目より、詳しく解説していきます。
バタフライパターンの成立条件
◆D地点はXAエクステンションの127%
【バタフライパターンの特徴】
先ほども解説しましたが、バタフライとは『蝶々(チョウチョ)』という意味ですね。
ハーモニックパターンの形状が、蝶々(チョウチョ)に似ていることからバタフライパターンと呼ばれています。
このバタフライパターンの最も特徴的な点は、B地点が78.6%と深いという点です。
XAリトレースメントで、38.2%でも50%でも61.8%でもない。
XAのリトレースメント78.6%で綺麗に反発していれば、「バタフライかも?」と予測が付きやすいです。
そして、バタフライパターンのもうひとつの特徴は、ガートレーやバットと違い、反転ポイントがX地点を超えている点です。
トレンドが崩れたポイントが反転ポイントになるので、むやみにエントリーするのは少し危険です。
D地点に他の何らかのサポート・レジスタンスがあれば精度が高くなります。
・上位足のフィボナッチ
・トレンドラインやチャネルライン
など、その他の反発する要素を見つけてエントリーすると効果的です。
とは言うものの、バタフライもハーモニックの代表的なクラシックパターンですので、綺麗な形状であれば、かなりの確率で反転してくれます!
また、X地点を割り込んだ後のエントリーになるので、フェイクのような格好のエントリーになります。
ですので、上手くエントリーすることができれば、ビックトレードになることも多々あります。
バタフライパターンのPRZを見つける手順
この項目では、バタフライパターンを誰でも見つけられるように、分析~エントリーポイント(PRZ)までの手順をステップバイステップで解説していきますね。
平たく説明すると、『めちゃくちゃ強い反転ポイント』ってことです。
STEP⓪|バタフライパターンを感じるタイミング
まず、はじめにハーモニックパターンは、焦ってみつける必要はないということを知っておいてください。
基本的なハーモニックパターンの構造は
です。
ですので、相場がABC地点を通過してから
『バタフライパターンかも?』くらいで大丈夫です。
以下の画像をごらんください。
C地点の反転を確認してから、『ABCDパターンかも?』つまり、『ハーモニックパターンかも?』と予測するくらいで大丈夫です。
STEP①以降は、このポイントからの手順となります。
まずは、手順を先にまとめておきます。
- STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
- STEP②|C地点の確認
- STEP③|XAリトレースメントでD地点を分析する
- STEP④|BCエクステンションでD地点を分析する
- STEP⑤|ABCエクスパンションでD地点を分析する
- STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
STEP⓪で、ハーモニックパターンかもしれないと予測しました。
その次の重要な確認作業が、『ハーモニックパターンのフィルタリング(重要)』です。
ハーモニックは、パターンが多く存在しますが、臆することはありません。
このフィルタリング作業で、今後どのハーモニックパターンに展開していくのか、ある程度絞り込めます。
フィルタリングは、B地点のフィボナッチ比率ですぐに分かります。
それでは、B地点のフィボナッチ比率(XAリトレースメント)を確認してみましょう!
以下のチャートをご覧ください。
B地点が78.6%で反転しているのが分かりますね。
B地点が78.6%で反転していれば、『バタフライパターン』になると簡単に予測することができますね!
STEP②|C地点の確認
バタフライパターンと予測できた場合、一応、C地点の確認をしておきます。
【バタフライパターンの場合】 C地点は、A-Bリトレースメントの38.2%~88.6%で収まる必要があります。 A地点を越えなければ、ほとんどの場合が許容範囲です。
目視でもある程度確認できますが、なぜフィボナッチ比率を確認する必要があるのか?
それは、C地点が黄金利率で反転していた場合、D地点で反転するパワーが増すからです。
C地点が黄金比率で反転していると、いつも以上にD地点のPRZに集中する必要があります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
C地点は61.8~78.6%の間で反転しています。条件はクリアしていますね。
C地点が、黄金比率で反転していていなくても、ハーモニックパターンで利用されている主要なフボナッチ比率で反転していた場合は、要注目です。
STEP③|XAリトレースメントでD地点を分析する
先ほどバタフライパターンのフィルタリングができましたので、これより、エントリーポイントであるD地点を探していきます。
まずは、XAリトレースメントでD地点を探っていきましょう。
ガートレーパターンの場合、XAリトレースメントは127%と決まっています。
ですので、まずは、XAリトレースメント127%に注目しておきます。
簡単ですね。
ハーモニックパターンは、XAのリトレースメントが最大の力を持っています。
ですので、バタフライパターンの場合は、この127%を軸に反転ポイントを考えていきます。
◆バタフライパターンはXAリトレースメント127%を軸に考える
STEP④|BCエクステンションでD地点を分析する
XAリトレースメント127%の次に、強いパワーを持っているのが、BCのエクステンションです。
バタフライパターンの場合、BCエクステンション[161.8%・200%・261.8%]が反転ポイントになります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
(青色)BCのエクステンションに注目してください。
XAリトレースメント127%に最も近いBCエクステンションが161.8%ですね。
『このあたりが、強力な反転ポイントになるかもしれない。』
と先に予測することができます。
◆バタフライパターンは、BCエクステンション[161.8%・200%・261.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント127%に近いものを採用する
STEP⑤|ABCエクスパンションでD地点を分析する
STEP④まででも、十分に高い反転ポイントを絞り込むことができますが、さらにABCエクスパンションで精度に磨きをかけます。
トレーダーはよっては、A→B→Cという波でエントリー&エグジットを考えているトレーダーがいます。
最もポピュラーなN字波動ですね。
C地点付近で売りエントリーしたトレーダーは、ポジションをN値理論で決済します。
つまり、D地点で反対ポジションである買いポジションを持つこということです。
N値理論とは、AB=CDのことです。
バタフライパターンの場合、AB=CD(ABCエクスパンション)が[100%・127%・161.8%]が、効果的な反転ポイントになります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう!
XAリトレースメント127%に最も近いABCエクスパンションが127%ですね。
少し、見にくいかもしれませんが、XAリトレースメントとABCエクスパンションが、ほぼ重なっています。
それぞれのフィボナッチ比率が重なるポイントは、強力な反転ポイントになることがあります。
このように、
『このあたりが、強力な反転ポイントになるかもしれない。』
と先に予測することができます。
◆バタフライパターンは、ABCエクスパンション[100%・127%・161.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント127%に近いものを採用する
STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
最後に、PRZを絞り込みます。
STEP③~⑤を総合的に考えて、高確率な反転ポイントPRZを分析していきます。
今までの3つのチャートをもう一度、確認してみましょうl
(※クリックするとチャートが拡大されます。)
以上の3つの分析を総合的に考えると、高確率反転ポイントであるPRZが導き出されます。
以下のチャートをご覧ください。
①XAリトレースメント127%を中心に、
②BCエクステンションの効果的なフィボナッチ比率
③ABCエクスパンションの効果的なフィボナッチ比率
で囲まれたゾーンがガートレーパターンのPRZになります。
相場は、ガートレーパターンのPRZを割ることができず、大きく上昇していきましたね。
これが、ハーモニックパターンとPRZの威力です。
解説で利用しているハーモニックパターン専用インジケーターは、私が、オリジナルで作成した、たった4クリックでハーモニックパターンを分析する専用インジケーターを利用しています。
ハーモニックトレーダーの歯がゆい悩みを全て解決する高精度MT4インジケーター【Harmonic Analytics】です。
こちらについては以下の記事で動画で解説しています。
バタフライパターンの注意点
バタフライパターンを知るだけではなく、PRZを分析することで、かなり精度の高い反転ポイントを先に予測することができるようになります。
ただし、相場に絶対などありません。
最後に、バタフライパターンを運用する上で、特に気を付けておきたい注意点を解説します。
X地点を割っているので要注意
バタフライパターンの特徴は、XAリトレースメントが127%でX地点を割り込んでいる点です。
X地点を割り込んでいるので、ダウ理論的に考えると、トレンド転換した可能性があります。
『それであれば、バタフライパターンは使えないじゃないか!』
となるのですが、そうでもありません。
バタフライパターンは、大きなトレンドの調整局面などに、よく出現します。
今まで解説で利用してきたチャートは4時間足ですが、日足にしてバタフライパターンが出現したポイントを俯瞰的に確認してみましょう!
上位足である日足は、あきらかに上昇トレンドですね。
今まで解説してきた4時間足のバットパターンは、日足の上昇トレンドの調整局面で出現したバタフライパターンということです。
注意しなければいけないのは、上位足と逆行したバタフライパターンです。
上位足がアップトレンドで、バタフライパターンが売り方向。
上位足がダウントレンドで、バタフライパターンが買い方向。
このような上位足のトレンドに逆行した組み合わせは、注意が必要です。
というより、見送った方が賢明です。
まとめ
最後にバタフライパターンの大切な要点をまとめておきますね。
再度見返すことで、頭の中を整理してください。
この記事を参考にしながら、ゆっくりでいいので、ご自身のチャートでバタフライパターンを探してみてください。
①B地点はXAのリトレースメント78.6%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション127%
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)
◆D地点はXAエクステンションの127%
【バタフライパターンのPRZの分析手順】
- STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
- STEP②|C地点の確認
- STEP③|D地点のX-Aリトレースメント
- STEP④|D地点のBCエクステンション
- STEP⑤|D地点のABCエクスパンション
- STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
◆バタフライパターンはXAリトレースメント127%を軸に考える
◆バタフライパターンは、BCエクステンション[161.8%・200%・261.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント127%に近いものを採用する
◆バタフライパターンは、ABCエクスパンション[100%・127%・161.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント127%に近いものを採用する
①XAリトレースメント127%を中心に、
②BCエクステンションの効果的なフィボナッチ比率
③ABCエクスパンションの効果的なフィボナッチ比率
で囲まれたゾーンがバットパターンのPRZになります。
①B地点はXAのリトレースメント78.6%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション127%
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)