『バットパターン』
『え!?コウモリ?』
はい!バットパターンとは、コウモリパターンです。
名前は奇妙ですが、このバットパターンは、ハーモニックパターンの中でも、最も検知される頻度が多いのが特徴です。
つまり、世界中のトレーダーが最も意識しているパターンとも言い換えることができます。
おそらく、ハーモニックパターンの一番人気じゃないでしょうか?
私も個人的に、このバットパターンが大好きで、多くの利益を獲得させて頂きました。
この記事は、『バットパターン』の[確率反転ポイントの探し方を、ステップ・バイ・ステップで分かりやすく解説しています。
読み終われば、誰でも簡単にバットパターンが目に飛び込んでくるようになります!
この記事では、
- バットパターンとは
- バットパターンの成立条件
- バットパターンの特徴
- バットパターンの高確率反転ポイントの分析方法
- バットパターンの注意点
以上の内容を解説していきますね。
チャート上からバットパターンが目に飛び込んでくるようになると、多くの場面でトレードに応用が効くようになります。
そして、あなたのエントリーポイントと重なれば、鉄板で自信を持ったエントリーができるようになります。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
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ハーモニックパターン手法①|人気No.1バットの使い方を5分で速習
ハーモニックパターン手法②|押し戻りは鉄板!黄金比率ガートレーの使い方
ハーモニックパターン手法③|フェイクを先読み!バタフライの使い方
ハーモニックパターン手法④|高確率で反転するクラブの使い方
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ハーモニックパターンの手法|バットパターンとは
バットパターンの名前の由来は、ハーモニックの形状が
バット=こうもり
に似ていることから来ています。
そんな「バットパターン」はどのようなパターンなのか?
次の項目より、詳しく解説していきます。
バットパターンの成立条件
まずは、バットパターンの成立条件をまとめておきますね。
◆D地点はXAリトレースメントの88.6%
言葉だけの解説だけでは、難しく感じるかもしれませんが、結局のところ重要なポイントは、上記の【重要なポイント】です。
【バットパターンの特徴】
先ほども解説していますが、バットとは『コウモリ』という意味ですね。
ハーモニックの形状がコウモリに似ていることからバットパターンと呼ばれています。
このバットパターンは、ハーモニックパターンの中でも最も検出される印象です。
バットパターンは、トレンド中や持ち合い相場、トレンド転換など、どこでも検出されます。
また、D地点がX地点に近いので、損切り幅が狭く損小利大が見込める人気のパターンです。
例えば、ダブルトップの右側、ヘッド&ショルダーの右肩でバットパターンが検出できれば、超損小利大が期待できます。
ハーモニックパターンの手法|オルトバットパターンとは
バットパターンには、もうひとつのパターンがあります。
【Alternative Bat Pattern(オルタナティブ・バットパターン)】です。
略して、【オルトバットパターン】
Alternative=「代替案」「もうひとつの」
という意味があります。
この項目では、通常のバットパターンともうひとつの変形バットパターンを解説していきます。
オルトバットパターンの成立条件
①B地点はXAのリトレースメント38.2%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション113%
④D地点はBCのエクステンション261.8%~361.8%
(261.8%・314%・361.8%のいずれか)
◆D地点はXAエクステンションの113%
【オルトバットパターンの特徴】
オルトバットパターンの特徴は、B地点が38.2%のみに限定されている点です。
ですので、B地点が38.2%で反転している場合は、オルトバットパターンも考慮しなければいけません。
オルトバットパターンは、バットパターンの最終地点という認識でよいと思います。
『バットパターンが88.6%で反転しなかった場合に用意されたポイント!』
という位置づけです。
それが、オルトバットパターン【XAエクステンション113%】です。
通常のバットパターンと比べて、オルトバットパターンが大きく違う点は、X地点を割り込んだところにエントリーポイントがある点です。
X地点を割り込み反転するので、フェイク(だまし)のような格好でのエントリーになります。
フェイクを上手く捉えた場合は、勢いよく価格が伸びるので大きな収益を出せる場合があります。
オルトバットパターンは、ルール上、B地点が38.2%で固定されています。
しかし、オルトパターンは、バットパターンの行きつく先ということで、B地点50%などでもD地点113%でも、反応することが多々散見されます。
私個人的な意見になりますが、D地点に他のレジサポなど抵抗帯があれば、B地点が50%でも、XA113%注目はしておきます。
バットパターンのPRZを見つける手順
この項目では、バットパターンを誰でも見つけられるように、分析~エントリーポイント(PRZ)までの手順をステップバイステップで解説していきますね。
平たく説明すると、『めちゃくちゃ強い反転ポイント』ってことです。
STEP⓪|バットパターンを感じるタイミング
まず、はじめにハーモニックパターンは、焦ってみつける必要はないということを知っておいてください。
基本的なハーモニックパターンの構造は
です。
ですので、相場がABC地点を通過してから
『バットパターンかも?』くらいで大丈夫です。
以下の画像をごらんください。
C地点の反転を確認してから、『ABCDパターンかも?』つまり、『ハーモニックパターンかも?』と予測するくらいで大丈夫です。
STEP①以降は、このポイントからの手順となります。
まずは、手順を先にまとめておきます。
- STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
- STEP②|C地点の確認
- STEP③|XAリトレースメントでD地点を分析する
- STEP④|BCエクステンションでD地点を分析する
- STEP⑤|ABCエクスパンションでD地点を分析する
- STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
STEP⓪で、ハーモニックパターンかもしれないと予測しました。
その次の重要な確認作業が、『ハーモニックパターンのフィルタリング(重要)』です。
ハーモニックは、パターンが多く存在しますが、臆することはありません。
このフィルタリング作業で、今後どのハーモニックパターンに展開していくのか、ある程度絞り込めます。
フィルタリングは、B地点のフィボナッチ比率ですぐに分かります。
それでは、B地点のフィボナッチ比率(XAリトレースメント)を確認してみましょう!
以下のチャートをご覧ください。
B地点が50%で反転しているのが分かりますね。
B地点が38.2%~50%で反転していれば、『バットパターン』になると簡単に予測することができますね!
STEP②|C地点の確認
バットパターンと予測できた場合、一応、C地点の確認をしておきます。
【バットパターンの場合】 C地点は、A-Bリトレースメントの38.2%~88.6%で収まる必要があります。 A地点を越えなければ、ほとんどの場合が許容範囲です。
目視でもある程度確認できますが、なぜフィボナッチ比率を確認する必要があるのか?
それは、C地点が黄金利率で反転していた場合、D地点で反転するパワーが増すからです。
C地点が黄金比率で反転していると、いつも以上にD地点のPRZに集中する必要があります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
C地点は78.6%で反転しています。条件はクリアしていますね。
C地点が、黄金比率で反転していていなくても、ハーモニックパターンで利用されている主要なフボナッチ比率で反転していた場合は、要注目です。
STEP③|XAリトレースメントでD地点を分析する
先ほどバットパターンのフィルタリングができましたので、これより、エントリーポイントであるD地点を探していきます。
まずは、XAリトレースメントでD地点を探っていきましょう。
バットパターンの場合、XAリトレースメントは88.6%と決まっています。
ですので、まずは、XAリトレースメント88.6%に注目しておきます。
簡単ですね。
ハーモニックパターンは、XAのリトレースメントが最大の力を持っています。
ですので、バットパターンの場合は、この88.6%を軸に反転ポイントを考えていきます。
◆バットパターンはXAリトレースメント88.6%を軸に考える
STEP④|BCエクステンションでD地点を分析する
XAリトレースメント88.6%の次に、強いパワーを持っているのが、BCのエクステンションです。
バットパターンの場合、BCエクステンション[161.8%・200%・261.8%]が反転ポイントになります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
(青色)BCのエクステンションに注目してください。
XAリトレースメント88.6%に最も近いBCエクステンションが161.8%ですね。
『このあたりが、強力な反転ポイントになるかもしれない。』
と先に予測することができます。
◆バットパターンは、BCエクステンション[161.8%・200%・261.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント88.6%に近いものを採用する
STEP⑤|ABCエクスパンションでD地点を分析する
STEP④まででも、十分に高い反転ポイントを絞り込むことができますが、さらにABCエクスパンションで精度に磨きをかけます。
トレーダーはよっては、A→B→Cという波でエントリー&エグジットを考えているトレーダーがいます。
最もポピュラーなN字波動ですね。
C地点付近で買いエントリーしたトレーダーは、ポジションをN値理論で決済します。
つまり、D地点で反対ポジションである売りポジションを持つこということです。
N値理論とは、AB=CDのことです。
バットパターンの場合、AB=CD(ABCエクスパンション)が[100%・127%・161.8%]が、効果的な反転ポイントになります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう!
XAリトレースメント88.6%に最も近いABCエクスパンションが161.8%ですね。
『このあたりが、強力な反転ポイントになるかもしれない。』
と先に予測することができます。
◆バットパターンは、ABCエクスパンション[100%・127%・161.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント88.6%に近いものを採用する
STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
最後に、PRZを絞り込みます。
STEP③~⑤を総合的に考えて、高確率な反転ポイントPRZを分析していきます。
今までの3つのチャートをもう一度、確認してみましょうl
(※クリックするとチャートが拡大されます。)
以上の3つの分析を総合的に考えると、高確率反転ポイントであるPRZが導き出されます。
以下のチャートをご覧ください。
①XAリトレースメント88.6%を中心に、
②BCエクステンションの効果的なフィボナッチ比率
③ABCエクスパンションの効果的なフィボナッチ比率
で囲まれたゾーンがバットパターンのPRZになります。
相場は、バットパターンのPRZを越えられず、大きく下落していきましたね。
これが、ハーモニックパターンとPRZの威力です。
解説で利用しているハーモニックパターン専用インジケーターは、私が、オリジナルで作成した、たった4クリックでハーモニックパターンを分析する専用インジケーターを利用しています。
ハーモニックトレーダーの歯がゆい悩みを全て解決する高精度MT4インジケーター【Harmonic Analytics】です。
こちらについては以下の記事で動画で解説しています。
バットパターンの注意点
バットパターンを知るだけではなく、PRZを分析することで、かなり精度の高い反転ポイントを先に予測することができるようになります。
ただし、相場に絶対などありません。
最後に、バットパターンを運用する上で、特に気を付けておきたい注意点を解説します。
変形バットパターンへの移行
バットパターンには、オルトバットパターンというものがあります。
(※Alternate Bat Patternの略)
代わりのバットパターンという意味です。
バットパターンは、XAリトレースメント88.6%で反転しなかった場合の行きつく先が113%になります。
その XAリトレースメント113%で反転するパターンを『オルトバットパターン』と言います。
こちらです。
つまり、バットパターンには、2種類あるということです。
ですので、基本のバットパターンを習得されたら、次はオルトバットパターンもマスターしましょう。
そうすることで、オルトバットパターンのXAリトレースメント113%での反転準備も、しっかり反応できるようになります。
私は、他の要素(サポレジ・上位足のフィボナッチなど)が重複している方を、優先的に考えるようにしています。
まとめ
最後にバットパターンの大切な要点をまとめておきますね。
再度見返すことで、頭の中を整理してください。
この記事を参考にしながら、ゆっくりでいいので、ご自身のチャートでバットパターンを探してみてください。
①B地点はXAのリトレースメント38.2%~50.0%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのリトレースメント88.6%
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えない)
◆D地点はXAリトレースメントの88.6%
【バットパターンのPRZの分析手順】
- STEP①|ハーモニックパターンのフィルタリング
- STEP②|C地点の確認
- STEP③|D地点のX-Aリトレースメント
- STEP④|D地点のBCエクステンション
- STEP⑤|D地点のABCエクスパンション
- STEP⑥|高確率反転ゾーンPRZを分析する
◆バットパターンはXAリトレースメント88.6%を軸に考える
◆バットパターンは、BCエクステンション[161.8%・200%・261.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント88.6%に近いものを採用する
◆バットパターンは、ABCエクスパンション[100%・127%・161.8%]が効果を発揮
◆XAリトレースメント88.6%に近いものを採用する
①XAリトレースメント88.6%を中心に、
②BCエクステンションの効果的なフィボナッチ比率
③ABCエクスパンションの効果的なフィボナッチ比率
で囲まれたゾーンがバットパターンのPRZになります。
①B地点はXAのリトレースメント38.2%~50.0%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのリトレースメント88.6%
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えない)