融合③|ハーモニックパターン

このセクションでは、融合③について解説していきます。

融合③は、融合①+『ハーモニックパターン』になります。

理屈は、融合②と同様です。

『BWロジック(もしくはWBWロジック)』+『CTP』+『ハーモニックパターン』

ということになります。

◇『BWロジック(もしくはWBWロジック)』で強いトレンドを掴み

◇『CTP』で押し戻りの「開始」と「終了」でトレードポイントを絞り込みます。

さらに、

◇『ハーモニックパターン』で、エントリーポイントをピンポイントで限定します。

注意

ハーモニックパターンを活用するためには、ハーモニックパターンを覚える必要があります。

ハーモニックパターンを覚えるのに少し時間を取りますし、少し面倒だという方は、融合③をスルーして頂いて問題ありません。

私が利用しているハーモニックパターンは、クラシックパターンといって、ハーモニックパターンの基本であり王道的なパターンです。

ハーモニックパターンに興味がある方や、すでにチャレンジしていたけど、上手く使いこなせなかった方のみ、チャレンジしてみてください。

ハーモニックパターンについて

ハーモニックパターンのクラシックパターンについては、ブログで詳しく解説しております。



私の手法のベースは値動き(プライスアクション)です。

つまり、CTPです。

ハーモニックパターンは、補助的に使うのでクラシックパターンだけで十分です。

むしろ、クラシックパターンがもっともメジャーであり、もっとも意識されるレベルですので、ハーモニックパターンの中で、最も効果的といえます。

CTPやBWロジックをベースにトレードを行うので、新種のハーモニックパターンもありますが、覚える必要はありません。

ここでは、簡単ではありますが、クラシックパターンをご紹介しておきます。

ガートレー(Gartley)

ガートレーの成立条件

①B地点はXAのリトレースメント61.8%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのリトレースメント78.6%
④D地点はBCのエクステンション113%~161.8%
(113%・127%・161.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えない)

重要なポイント

◆B地点はXAリトレースメントの61.8%
◆D地点はXAリトレースメントの78.6%

ガートレーパターンを詳しく解説

バット(Bat)

バットの成立条件

①B地点はXAのリトレースメント38.2%~50.0%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのリトレースメント88.6
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えない)

重要なポイント

◆B地点はXAリトレースメントの38.2%~50.0%
◆D地点はXAリトレースメントの88.6%

バットパターンを詳しく解説

バタフライ(Butterfly)

バタフライの成立条件

①B地点はXAのリトレースメント78.6%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション127
④D地点はBCのエクステンション161.8%~261.8%
(161.8%・200%・224%・261.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)

重要なポイント

◆B地点はXAリトレースメントの78.6%
◆D地点はXAエクステンションの127%

バタフライパターンを詳しく解説

クラブ(Crab)

クラブの成立条件

①B地点はXAのリトレースメント38.2%~61.8%
②C地点はABのリトレースメント38.2%~88.6%
(A地点を越えなければ許容範囲)
③D地点はXAのエクステンション161.8%
④D地点はBCのエクステンション261.8%~361.8%
(261.8%・314%・361.8%のいずれか)
(D地点はX地点を超えること)

重要なポイント

◆B地点はXAリトレースメントの38.2%~61.8%
◆D地点はXAエクステンションの161.8%

クラブパターンを詳しく解説

融合③の手順

私が、先行指標として、最も効果的だと感じた手法が、ディナポリ(アグリーメント・コンフルエンス)とハーモニックパターンでした。

また、CTPやBWロジックとの相性も抜群に良いです!

押し目や戻りを拾っていくわけですが、実は意外と多くハーモニックパターンが確認できます。

マスターしてから検証すると、ハーモニックパターンが利いていることに驚かれることでしょう。

冒頭でも記述しておりますが、理屈は、融合②と同様です。

『BWロジック(もしくはWBWロジック)』+『CTP』+『ハーモニックパターン』

です!

それでは、融合③の手順をステップバイステップで解説していきます。

まずはじめに、融合③の手順をさきにまとめておきます。

融合③の手順

STEP①|日足でBWを確認し、CTPの押し目(戻り)の上限・下限を確認する
STEP②|4時間足でDMAクロスで押し(戻り)を待つ
STEP③|1時間足もしくは4時間足でハーモニックパターンを確認する
STEP④|1時間足もしくは、4時間足でエントリーサインを待つ

注意

これより解説する時間足(タイムフレーム)は、

[日足][4時間足][1時間足]3つのタイムフレームで解説を進めていきます。

(※他のタイムフレームをお使いの方は、適切な時間足に置き換えてご利用ください。)

何度もお伝えをしておりますが、理屈は融合①②と同じで、BWロジックの応用です。

それでは、ステップバイステップでひとつずつ分かりやすく解説していきます。

STEP1|(日足)BWを確認し、CTPの押し目(戻り)の上限・下限を確認する

まず、上位足である日足でBWを確認しましょう。

同時に押し目の下限も確認します。

簡単ですね。

(※今回は、上位足として日足を使って説明しているので、ご注意下さい。)

STEP2|4時間足でDMAクロスで押し(戻り)を待つ

上位足(日足)でBWを確認できたら、基準足(4時間足)で戻りを待ちます。

今までと同じですね!

しかし、ハーモニックパターンを利用するときは、今までと異なる点があります。

ハーモニックパターンを利用するときは、今までの様に決め打ちをしてはいけません。

時間の経過とともに流動的に動く相場を分析し、その過程で、

『この相場は、ハーモニックパターンが使えるかも・・・』

『パターンにはまれば利用する!』

このように、ある程度、柔軟に相場を眺める必要があります。

重要ポイント

ハーモニックパターンを利用するときは、決め打ちはしない。

柔軟に相場を眺める必要がある!

『相場を分析するとハーモニックが利用できるかも・・・』

『パターンにはまれば利用する!』

このような感覚が必要!とても大切です!

上のチャートをご覧ください。

DMAがデットクロスで押しを形成します。

①赤ライン(現在)では、まだハーモニックを確認することはできません。

②再度、押してきました。この時点ではじめてハーモニックパターンを分析することができます。

ガートレーのPRZであれば、押しの下限と36MAと重複するので、強力なサポートになります。

[ガートレー]+[日足下限(4本値)]+[36MA]

このように条件が重複すれば、かなり高い確率で反転するので要チェックです!

それでは、ハーモニックパターンを確認してみましょう。

STEP3|1時間足もしくは4時間足でハーモニックパターンを確認する

C地点を折り返した段階で、ハーモニックパターンを分析してみると、ガートレーのPRZ(オレンジのゾーン)を分析することができます。

さらに、紫のゾーンは日足の下限です。

紫色の上辺は、日足の始値です。

さらに、解説を加えると、

PRZ付近には、先週フィボナッチの半値(50%)も重複しています。

[ガートレー]+[日足下限(4本値)]+[36MA]+[先週フィボナッチ50%]

かつ上位足はバンドウォーク

ここまでくれば鉄板です。

『チャンスなのでリスクをとらないことがリスク』

『これで負けたらしょうがない』

このようなトレードを繰り返してください。

もしかすると、このようなチャンスは少ないかもしれません。

しかし、このようなプラスαの要素を意識するだけでもかなり成績が変わってきます。

STEP④|1時間足もしくは、4時間足でエントリーサインを待つ

ここまでくればあとは、1時間足や4時間足でエントリーサインを待つのみです。

それでは、PRZのポイントを見てみましょう。

【4時間足】

【1時間足】

4時間足は差し込みの陽線ですね。

エントリーできそうですが、CTPのエントリールールには差し込み線はありません。

1時間足をみてみましょう。

インサイドバーが確認できますね。

こちらの方が先に生成されていますので、この場合は、1時間足のインサイドバーでエントリーすることができます。

以上で、融合③の解説を終わります。

続けて、第6章|Custom-BW(MT4インジケーター)の解説にお進みください。

⇒ 【第6章|Custom-BW(MT4インジケーター)】