『ディナポリの手法をもっと知りたい』
ディナポリを知り、ディナポリに興味を持ち始めたあなたは、さらにトレードスキルが向上することでしょう。私も、ディナポリとの出会いで、さらに大きくトレードスキルが向上しました。
中でも、ディナポリの『ダブルレポ』は、市場心理を巧妙にルール化した高精度な手法です。
しかも、あなたがどのような手法をお使いでも応用可能なパターン分析手法です。
『シングルペネトレーション』が、毎日のように食べる朝食であれば、『ダブルレポ』は豪華なフルコースディナーだ!
ディナポリ氏は『ダブルレポ』をこのように例えています。
それほど、めったに出ない『特別な手法』だということです。
ということで、この記事では、『ダブルレポ』『ダブルレポフェイラー』について解説していきます。
手法の解説だけではなく、
・精度の高いダブルレポの見つけ方
・ダブルレポを活用した損小利大のトレード方法
・ダブルレポを活用した決済方法
など、詳しく解説していきます。
『ダブルレポ』を知ることで、今まで以上に「相場観」が養われます。
そのことによって、トレードチャンスが増えたり、絶妙な決済につながり利益を残すトレードができるようになります。
この記事があなたのトレードレベルの向上のお役に立てれば幸いです。
目次
ディナポリ手法|ダブルレポ(概要)
まず、はじめに『ダブルレポ』について、どのような手法なのか概要レベルで解説しておきます。
また、この手法を利用することで、あなたのトレードに、どのような好影響をもたらすのかもお伝えしておきますね。
ダブルレポの概要
まずは、ビジュアル的にチャートで確認してみましょう。
『ダブルレポ』は、完結に説明すると、一般的によく聞く「ダブルトップ」や「ダブルボトム」です。
「え?それだったら、ダブルトップとダブルボトムでいいじゃん!」
って声も聞こえてきそうですが・・・
実際、私も最初はそう思いました。
しかし、手法の中身を理解すると単なる「ダブルトップ」や「ダブルボトム」ではありません。
ディナポリ氏は、特別なタイプの「ダブルトップ」や「ダブルボトム」と述べています。
まず、「ダブルトップ」や「ダブルボトム」はどのようなものでしょうか?
「天井(トップ)を二回頭打ちして、価格が下落し、ネックラインを割ったらダブルトップ・・・」
そう、「ダブルトップ」や「ダブルボトム」は、見た目で認識します。
『見た目です・・・』
この曖昧さは、裁量に自信の持てないトレーダーにとっては、嫌な感じですよね。
それでは、本題の『ダブルレポ』は?
『ダブルレポ』の何が特別なのかというと、一般的に言われる「ダブルトップ」や「ダブルボトム」に明確なルールを持たせたところにあります。
さらにそのルールは、市場心理を上手く利用した根拠や理由が存在するので抜群に機能します。
この市場心理を上手く利用した明確なルールこそ、長年の経験と検証から導き出された反転サインなんです。
事実、『ダブルレポ』は、かなり機能します!
ダブルレポで得られる有益な情報
上記で解説したように『ダブルレポ』は、ただの「ダブルトップ」や「ダブルボトム」ではありません。
しかも、ルール通り確認すると、かなり高い確率で反転します。
このダブルレポを利用することで、単体でも活用できますが、
・高確率なパターントレードができるようになります。
・いち早くトレンド方向にトレードを仕掛けることができるようになります。
・決済で利用すれば、多くの値幅を獲ることができるようになります。
つまり、他のトレーダーよりいち早く動くタイミングを知ることができます。
ディナポリ手法|ダブルレポの手順
それでは、ディナポリ手法の『ダブルレポ』について詳しく解説していきます。
概要でも解説したように、ディナポリ氏は、特別なタイプの「ダブルトップ」や「ダブルボトム」と解説しています。
手法を理解すると、なぜ特別な「ダブルトップ」や「ダブルボトム」と述べているのか理解できます。
STEP1|スラストを確認
まず、『ダブルレポ』には、セットアップとして、スラストの確認があります。
スラスト相場が、少なくとも8~10営業日確認できることが最低条件です。
ディナポリ氏的に、スラスト相場が15営業日以上続いていれば、さらに好条件としています。
STEP2|DMA(3×3)を2度割り込む
まずは、チャートで確認してみましょう。
スラストで下落してきた相場が、DMA(3×3)を一度終値で上回ってきました。
その後、再度下落の動きを見せて、終値でDMA(3×3)を割ってきました。
しかし、もう一度、DMA(3×3)を終値で上回りローソク足が確定しました。
『ダブルレポ』では、スラスト後に、この動きが必要になります。
一連の動きは、すべてローソク足の終値で認識していきます。
STEP3|安値同士(高値同士)の距離を確認
ダブルでつけたトップの高値同士、またはボトムでつけた安値同士の距離を、『ダブルレポ』では明確にルール化しています。
この距離間を計るルールには2つありますが、個人的に、この2つのルールはとても重要で、効いていると感じています。
なぜなら、この距離間のルールを無視すると、機能しない場面が多々見受けられるからです。
ルール①|ボトムでつけた安値同士(トップでつけた高値同士)の距離が、互いに接近していなければいけない。
ルール②|DMA(3×3)を終値で2回超えます。その距離が8~10営業日以内でなければいけない。(3~4営業日が望ましい。)
それでは、チャートで確認してみましょう。
チャートでは、安値同士が接近していて、かつDMA(3×3)を2度抜けたローソク足の距離は4本のローソク足。
綺麗に反転していきましたね!
『ダブルレポ』では、このように、ただの「ダブルトップ」や「ダブルボトム」ではなく、明確なルールが存在しています。
また、これが結構ワークするんです。
さて、ディナポリ氏の『ダブルレポ』がワークする根拠と理由を次の項目で解説していきますね。
ディナポリ氏が、『ダブルレポは、ただの「ダブルトップ」や「ダブルボトム」ではなく、特別な「ダブルトップ」や「ダブルボトム」だ!』
とおっしゃっている理由が、よく分かると思います。
市場心理をルール化したダブルレポが機能する理由
『ダブルレポ』が何故、機能するのか?
言い方を変えますね。『ダブルレポ』が、なぜこのようなルールなのか?
この理由を理解して、手法を活用しているのと、知らずに活用しているのとでは、雲泥の差が生まれます。
もう一度、この記事で解説に使ってきたチャートを確認してみましょう。
根拠①スラスト状態
連日のスラスト、つまり急落状態が続いて、売り方は正常な判断を失っている。
どこかで売りを仕掛けたいが、急落過ぎてなかなか新しい売りポジションがつくれないでいる。
根拠②ダブルレポ
『遅れて、売りポジションで参入してくるが、値が固まらない状態で、反転してしまう。』
まさに『ダブルレポ』は、この心理状態を、上手くルール化しています。
ここで、大切な注意点が値固めです。
値固めされると、参入しているトレーダーは落ち着きを取り戻し、心理的に欲や恐怖が薄れてしまい、パニックが起こらない(反転が起こらない)ので都合が悪くなってしまいます。
解説で使ったチャートをもう一度みてください。
17本のスラストと、4本の間隔のダブルレポです。
もしも、これが、10本のスラストと10本の間隔のダブルレポであれば、どうでしょう?
急落のスピードと反転の時間の割合が悪く、リスクが高まりますよね。
根拠③値固めしない期間設定
急落した相場が、値固めしないほど短時間のうちに反転したため、相場はパニック状態。
注文を投げるトレーダーや、売りで仕掛けていたトレーダーの急ぎの決済を巻き込んで、価格は反対方向に加速します。
ディナポリ氏の『ダブルレポ』のは、市場心理をついた巧妙なルールで構築された手法なんです。
ディナポリ手法|ダブルレポの活用方法
『ダブルレポ』が、市場心理を利用した手法だということは、理解して頂けたと思います。
それでは、この手法をどのように自分のトレードに活かして行けば良いのか?また、応用していけば良いのか?を以下の4つを解説していきますね。
②サポート・レジスタンスがある
③時間足を下げて損小利大のトレードをする
④基準足や下位足での決済で活用する
①ダイバージェンスを確認する
ダイバージェンスを確認して、『ダブルレポ』が確認できた同一時間足で反転トレードをする。
ダイバージェンスが確認できれば、かなりの確率で綺麗に反転してくれます。
それでは、チャートで確認してみましょう。
綺麗に反転していますね。
②サポート・レジスタンスがある
『ダブルレポ』が発生したポイントに、サポート・レジスタンスがあれば、信頼性がグッと上がります。
『ダブルレポ』が確認できたら、同一時間足か、上位時間足にサポート・レジスタンスがないか確認しましょう。
オレンジ色の四角で囲った箇所が、ダブルレポです。
4時間足でダブルレポを確認できましたが、精度を上げるために、日足を確認してみると、しっかりとよく効いているレジスタンスがありました。
4時間足では、綺麗に反転していますね。
③時間足を下げて損小利大のトレードをする
『ダブルレポ』は、市場心理を利用したトレンド転換を上手くルール付けした手法です。
信頼できるダブルレポが確認できたら、ひとつ時間足を下げて、『ダブルレポ』が示した方向にトレンドフォローをしていきましょう。
それでは、チャートで確認します。
日足チャートに『ダブルレポ』が確認できました。
しかも、26本のスラストです。売られ過ぎで行き過ぎた相場からの『ダブルレポ』です。
DMA(3×3)をローソク足が2回上回って、終値で確定しました。
次にすることは、時間足を下げて、『ダブルレポ』が示した相場にトレンドフォローしていくことです。
それでは、4時間足を見ていきましょう。
綺麗なアップトレンドになりました。
青丸でエントリーすることができれば、損小利大のトレードが実現できますね。
おそらく、このような綺麗な上昇相場であれば、今、あなたがお持ちの商材や手法でも簡単に利益が残るはずです。
④基準足や下位足での決済で活用する
最後の活用方法として、決済の目安として『ダブルレポ』を活用します。
先ほど解説で使用したチャートで解説します。
『ダブルレポ』で決済した場合、含み益を減らすことなく実益に変えることができます。
『ダブルレポ』で全決済しなくとも、利益はどこまで伸びるかは誰にも分りません。
少なくとも利益の一部を決済することをお勧めします。
ディナポリ手法|ダブルレポフェイラー
最後に、『ダブルレポフェイラー』を紹介しておきたいと思います。
ディナポリ氏は『フェイラー』という用語を『失敗』という意味で解説しています。
失敗とは聞こえは悪いですが、ディナポリ氏的にはポジディブな用語として解説しています。
ディナポリ手法は確率の高い手法が多いです。その確率にあてはまらなければ、(フェイラー)すれば、次の相場の流れは、逆に高い確率で予想することができます。
ダブルレポフェイラーとは
『ダブルレポフェイラー』とは、ダブルレポが失敗に終わったということです。
確率の高いダブルレポが失敗に終わったのであれば、高確率でトレンド方向へ走ることを意味しています。
チャートで確認してみましょう。
このように、『ダブルレポ』が失敗した場合、つまり、『ダブルレポフェイラー』トレンドがもとの方向に走るサインになります。
ですので、『ダブルレポフェイラー』が出現したら、そちらの方向についていきましょう。
ダブルレポフェイラーはあまり存在していない
さて、『ダブルレポフェイラー』のことを聞くと、『ダブルレポ』は本当に反転するのか?と少し不安に感じますよね。
そこで、もうひとつのチャートを見てみてください。
実は、このチャートは『ダブルレポフェイラー』ではありません。
なぜなら、そもそも『ダブルレポ』ではないからです。
気づきましたか?
ダブルレポのルールの中に
ルール①|ボトムでつけた安値同士(トップでつけた高値同士)の距離が、互いに接近していなければいけない。
ルール②|DMA(3×3)を終値で2回超えます。その距離が8~10営業日以内でなければいけない。(3~4営業日が望ましい。)
という項目がありましたよね。
そうです。
上のチャートは、DMA(3×3)を2回終値で上回りましたが、13営業日も時間をかけているんです。
ということで、上のチャートは『ダブルレポ』ではないので、フェイラーでもないことになります。
チャートで確認すると分かりますが、『ダブルレポフェイラー』を探すのが難しいくらい、『ダブルレポ』の精度は高く、高確率で反転していきます。
まとめ
この記事では、『ダブルレポ』と『ダブルレポフェイラー』についての説明と、『ダブルレポ』が出現した時のトレード方法や活用方法を解説してきました。
ディナポリ氏の手法は、どれも確率が高く分かりやすいです。
特にこの『ダブルレポ』は、市場心理を上手くルール化しているので、非常に高い確率で反転してくるパターン認識の手法です。
是非、チャートでダブルレポを探して、ご自身のトレードに生かしてみて下さい。
非常に効果的な手法なのがすぐ分かるはずです。
書籍を読んでもいまいちダブルレポが理解できなかったですが、とってもわかりやすく理解できました。ありがとうございます☺︎