BWロジック注意点

BWロジックの[基本ルール]と[WBW]を解説しましたが、しっかり理解されたでしょうか。

この2つのルールは、できるだけ裁量を排除してルール化していますが、やはり、裁量が必要な場面がでてきます。

つまり、ルール外の局面がでてきます。

ですので、このセクションでは、どのような場面でルール外の局面になるのか?裁量が必要になるのか?

を解説します。

また、先ほどのセクションでも少し触れていますが、[BWロジック(基本)]と[WBWロジック]は連動しています。

この連動を上手く利用できるようになることが、このBWロジックの醍醐味です。

これを『BWの波及』と呼んでいます。

『BWの波及』についても、このセクションでお伝えしていきます。

BWの波及

まずは、BWの波及について解説していきます。

『BWの波及』というタイトルだけでピンときた方もいらっしゃるはずです。

先ほども記載しておりますが、

[BWロジック①|基本ルール]と[BWロジック②|WBW]は連動しているということです!

以下の表をご覧ください。

波及の原点に基準足のBWで[BWロジック①|基本ルール]が始まります。

しかし、トレンドの勢いが止まらなければ、BW(バンドウォーク)は、上位足のBWに波及することもあります。

上位足まで、BWが波及すればどのように立ち回ればよいか?

そこで登場するのが[BWロジック②|WBWロジック]です。

その後、基準足で押し戻りが入れば、上位足のBW中に基準足のBWが外れることもあります。

そうなれば、上位足と基準足で[BWロジック①|基本ルール]が始まるだけです。

つまりは、[BWロジック①|基本ルール]と[BWロジック②|WBW]の繰り返しです!

ポイント

BWロジックは、

[BWロジック①|基本ルール]と[BWロジック②|WBW]の繰り返し!

複雑そうに思えるかもしれませんが、頭を整理しながらチャートをながめれば、難しくはありません。

すぐになれます。

このことを理解することができれば、

基準足でエントリーしたポジションを一部ホールドしながら、上位足でもエントリー&分割決済など、応用的な使い方ができるようになります。

もちろん、上の表のように、常にBW(トレンド)が継続することはまれですので、欲張りすぎに注意してください。

BWの波及をチャートで確認

文字や表だけだと分かりにくいと思いますので、BWの波及をチャートを見ながら確認していきたいと思います。

次のチャートをご覧ください。

マルチタイムフレームボリンジャーバンドというインジケーターを追加しました。

説明上、追加しているだけで、実際のトレードでは私は利用していません。

日足チャートに週足のボリンジャーバンドを表示しています。

赤色のボリンジャーバンドが週足のボリンジャーバンドです。

チャートは日足チャートです。

日足のBWが始まります。これは、4時間足で戻りでエントリーしていきます。

※【BWロジック①|基本ルール】[BW-日足][エントリー足-4時間足]

日足がBW中に週足にもBWが波及していきました。この場合、日足BWが外れない限り、4時間足で戻りをエントリーしていきます。

※【BWロジック②|WBW】[BW-週足][BW-日足][エントリー足-4時間足]

WBW(ダブルバンドウォーク)中でしたが、日足のBWが外れました。しかし、週足はまだBW中ですので、日足でエントリータイミングを計ることができます。

※【BWロジック②|WBW】から【BWロジック①|基本ルール】へ移行

[BW-週足][BW-日足][エントリー足-4時間足]から[BW-週足][エントリー足-日足]へ移行

週足BW中ですので、日足でエントリ―タイミングを計ります。※CTPエントリーサイン|複数のローソク足の組み合わせ(下位足がWトップ・Wボトム)

でエントリーすることができます。(詳しくは、CTP第5章|エントリーサイン・損切りを参考にしてください)

※【BWロジック①|基本ルール】[BW-週足][エントリー足-日足]

週足BW中に日足BWが発生※【BWロジック①|基本ルール】から【BWロジック②|WBW】へ移行

是非、実際のチャートを見ながら過去チャートで検証作業してみてください。

36MAが同期しない場合がある|裁量判断が必要なポイント

BWロジックでは、上位足10EMAにほぼ同期している36MAが大活躍します。

『36MA付近の反発エントリーは見逃さない』

『36MAをローソク足で抜ければBWが外れる可能性がある』

など36MAは、この手法の主役です。

BW中の10EMAが基準足の36MAとほぼどうきしているので、

36MAをローソク足の終値でブレイクすることで上位足のBWが外れる可能性があります。

しかし、実際は36MAを超えてもトレンドが続く場合が多々あります。

この判断は、若干の裁量が必要です。

先ほどのチャートを例に、確認してみましょう。

このような場合、どのような裁量判断ができるでしょうか?

私であれば2パターンあります。

裁量といってもとても簡単です。

ルール化してもよいくらいです。

2パターンの裁量判断

① 上位足の10EMAの位置

② 反転するのを待つ(逆指値エントリーをして待つ)

①上位足の10EMAの位置

ひとつ目の裁量判断は、BW中の上位足の10EMAを確認することです。

先ほどのチャートは日足です。

上位足である週足の10EMAを見てみましょう。

BW中は10EMAの反転がかなり機能します。

日足では36MAを終値でブレイクしていいますが、週足の10EMAを確認するとピンポイントで反応しているのがお分かり頂けるでしょうか。

基準足で36MAをブレイクしても、上位足の10EMAまで距離がある(もしくはタッチ)場合は、反転してトレンド継続し、BWロジックが成立する可能性を考える必要があります。

10EMAとの距離

ローソク足の終値が基準足36MAをブレイクしていても、上位足の10EMAまで距離がある(もしくはタッチ)場合は、反転してトレンド継続し、BWロジックが成立する可能性を考える

② 反転するのを待つ(逆指値エントリーをして待つ)

『反転する可能性がある』

そのように判断した場合は、逆指値でエントリーの準備をしましょう。

逆指値エントリーの利点はここにあります。(CTPのエントリー方法はすべて逆指値注文です!)

以下の画像をご覧ください。

インサイドバーの売りエントリー待ちの状態です。

思い通りに反転した場合、通常通りエントリー

反転しなかった場合、逆指値注文を削除して、ノーエントリーで損失を出さずにトレードから離脱することができます。

これが逆指値エントリーの利点です。

反転を待つ

『裁量判断で反転の可能性がある』このように判断した場合は、

逆指値注文でエントリーのセットだけしておく。

値動き次第で、後の戦略を決定する。

このセクションでは、BWの波及と36MAについての裁量判断を解説しました。

特に難しくはなかったと思います。

また、次のセクションで『BWロジック』の精度をさらに上げていきます。

エントリーポイントをピンポイントで絞り込んでいきます!

そのことによって、「反転する」「反転しない」などの裁量判断もかなり楽になってきます!

それでは、次の第5章『BWロジック-融合』へお進みください。

⇒ 【第5章|BWロジック-融合】