BWロジック②|WBW

このセクションでは、【BWロジック②|WBW(ダブルバンドウォーク)】を解説していきます。

手法の名称から想像できるように、2つのバンドウォークを利用します。

この手法の特徴は、まず、トレンド方向を誤ることがないという点です。

また、【BWロジック②|WBW】は、2つのバンドウォークを利用と言いましたが

言い換えると、『BWの中のBW』という風にも言えます。

【BWロジック①|基本】をしっかりと理解されていれば、この手法も簡単に理解することができます。

注意ポイント

この章では、BW(バンドウォーク)ロジックを解説しますが、[第2章|バンドウォーク][第3章|BWロジック①|基本ルール]とCTPのロジックを理解していることを前提に説明していきます。

もしも、まだ、理解が浅い方は、再度、第2章とCTPを復習してください。

利用する時間足

それでは、具体的な手法の解説に入ります。

基本的には、[BWロジック①|基本ルール]と同じですが、1点異なる点があります。

それは、利用する時間足が3つになるという点です。

利用する時間足の役割

■ 上位足でBWを確認する

■ 基準足でBWを確認する

■ 下位足で、エントリーをする

一般的に、大きな時間足ほどローソク足のプライスアクションが意識されやすいです。
よって、下記の時間足の運用を推奨します。

推奨時間足[BW確認足][エントリー足]

[月足][週足][日足](短期スイング)
[週足][日足][4時間足](短期スイング)
[日足][4時間足][1時間足](デイトレード)

メモ

これより、ルールを解説しますが、このセクションでの解説は、

[週足][日足][4時間足]

の時間足を利用したトレードで解説を進めます。

もしも、異なった時間足を利用する場合は、それぞれ適切な時間足をご利用ください。

『BWロジック②|WBW』を解説しますが、まずはじめに手法の流れを簡単に確認しておきます。

『BWロジック②|WBW』

STEP1|上位足でバンドウォーク発生を確認する

STEP2|基準足でバンドウォーク発生を確認する

STEP3|下位足で押し戻りを待つ

STEP4|プライスアクションを確認してエントリーする(下位足)

それでは、ステップバイステップでわかりやすく解説していきます。

STEP1|上位足でバンドウォーク発生を確認する

まず、はじめに[STEP1|上位足でバンドウォーク発生を確認]していきます。

以下のチャートをご覧ください。

ピンクのローソク足が確定した時点でBW発生の確認です。

BWの定義は、もう大丈夫ですね。

直近のレジスタンスをブレイクして、ボリンジャーバンド2σをローソク足の終値でブレイクしています。

綺麗にBWの定義を満たしていますね。

このようなチャートを週末に確認できると、

「今週または、今月は面白い相場になりそうだ」

と楽しみが増えます。

例えば、上記のチャートが日足であれば、

「今日は、デイトレでもしてみようかな!」

という気分になります。

少し、話が脱線しましたが、このような感覚はとても大切だと思っています。

トレードが上手い人は、

『相場を選びます!』

言い方をければ、

『それ以外は、相場を捨てている』

ということです。

すべてを拾おうとしてはいけませんし、できません。

常に、チャートとにらめっこするとトレードに疲れ、FX自体がストレスになってしまします。

もちろん、そのような精神状態になれば負のスパイラルです。

上記のようなチャートが確認できるまで、ゆったり待ちましょう。

週足でBWを確認できましたので、STEP2に進みます。

STEP1

STEP1|上位足でバンドウォークの発生を確認する

STEP2|基準足でバンドウォーク発生を確認する

STEP1|上位足である週足でBWを確認できましたので、

STEP2|基準足である日足でBWを確認したいと思います。

まずは、週明けの日足チャートを確認してみましょう。

週明けの日足チャートもBW中ですね。

つまり、この時点では、

[週足(上位足)]バンドウォーク中

[日足(基準)]バンドウォーク中

という状態になります。

つまり、この状態が

WBW(ダブルバンドウォーク)状態

です。

これは、上位足も基準足も強いトレンド状態ということを示します!

次にすることは?

BWロジック(基本)と同じです!

基準足(4時間足)で押し戻りを待って、プライスアクションを確認してエントリーでしたね。

それでは、STEP3に進みましょう。

STEP2

STEP2|基準足でバンドウォークの発生を確認する

STEP3|下位足で押し戻りを待つ

上位足も基準足もバンドウォーク中ですので、下位足である4時間足で押しを待ちます。

それでは、4時間足を確認してみましょう。

押し戻りの確認方法は覚えていますね。

そうです、3DMAと7DMAのデッドクロス(または、ゴールデンクロス)でしたね。

再度、確認しておきましょう。

押し戻りの開始の判断方法

戻り目の開始 ⇒ 基準足の3DMAが7DMAをゴールデンクロス

押し目の開始 ⇒ 基準足3DMAが7DMAをデッドクロス

STEP3

STEP3|下位足で押し戻りを待つ

※押し戻りゾーンは、下位足(4時間足)のDMAクロス~基準足(日足)の10EMAです。

STEP4|プライスアクションを確認してエントリーする

『STEP4|プライスアクションを確認してエントリーする』もBWロジック(基本)と同じです。

エントリーサイン

①ピンバー[PinBar]

②インサイドバー[InsideBar]

③アウトサイドバー[OutsideBar]

④複数のローソク足の組み合わせ(下位足がWトップ・Wボトム)

エントリー方法や損切りポイントについては、CTPの【第5章|3つのロジック編|エントリーサイン・損切り】を参考にしてください。

それでは、押し目を確認してからのプライスアクションを確認していきましょう。

3DMAが7DMAをデッドクロスし、押し目を作り、押し目ゾーンでアウトサイドバーが出現しました。

絶好のエントリーポイントですね。

STEP4


STEP4|プライスアクションを確認してエントリーする

(※エントリー・エグジットはCTPと同じルールを採用する)

STEP5|BWの終焉と攻めの分割決済

最後は、決済です。

基本的に、『BWロジック』も以下のようなCTPと同じ仕様で行いますので、CTPの決済方法を参考にしてください。

エントリー方法や損切りポイント・エグジット方法

エントリー方法や損切りポイントについては、CTPの【第5章|3つのロジック編|エントリーサイン・損切り】を参考にしてください。

エグジット方法については、CTP【第6章|エグジット編】を参考にしてください。

そして、[BWロジック①|基本]でもお伝えしていますが、BWロジックには「BWの終焉」というものがあります。

BWの終焉は以下の通りでした。

■ BW中の時間足の10EMAをローソク足の終値でブレイクしたらBWの終焉。

よって、

『必ずBW中の時間足の10EMAを終値でブレイクしたら全決済をする』

ということは、基本ロジックでも解説済みです。

しかし、WBWロジックの場合、2つのBWが存在するので、少し複雑です。

とはいうものの、説明を聞けばシンプルなのでご安心ください。

[ロジック②|WBW]は2つのBWが存在するので決済方法は、いくつか選択肢があります。

積極的に攻めれ大相場で大勝することもあります。

それでは、WBWの決済方法について解説していきますね。

まずは、WBWロジックの解説で使われている時間足を、一度整理しておきます。

【時間足を整理】

上位足(週足)=BW

基準足(日足)=BW

下位足(4時間足)=エントリー足

次は、それぞれのチャートを確認しましょう。

まずは週足チャートです。

週足の全決済ポイントは10EMAを終値でブレイクしたポイントです。

ピンク色の印が、週足レベルの全決済のタイミングです。

次に日足を確認していきましょう。

日足のBWはブルーの印が日足レベルの全決済のタイミングです。

最後にオレンジのチャートを確認してください。

日足のBW中の4時間足です。

いくつもエントリーポイントがあるのが確認できますね。

『もしも、4時間足レベルでエントリーをして日足レベルで全決済ではなく、週足レベルで決済することができれば・・・!』

大勝の可能性がありますね。

もちろん、すべてこのようなトレードが出来るわけではありません。

しかし、上手くトレンドに乗れたのであれば、可能性を追いかけることは悪いことではありません。

WBWは、4時間足(下位足)でエントリーした場合、2つのBWが発生しているため決済方法にはいくつかの選択肢があります。

以下の表をご覧ください。

戦略① 日足BWはずれで全決済 週足BW中なので日足で追加エントリー(BWロジック①)
戦略② 日足BWはずれで分割決済 週足BW中なので日足で追加エントリー(BWロジック①)
戦略③ 日足BWはずれでもすべてホールド 週足BW中なので日足で追加エントリー(BWロジック①)

戦略①(保守型)>戦略②(中間型)>戦略③(強気型)

戦略の強気具合は、このような順になるかと思います。

戦略①(保守型)

保守型戦略は、確実に利益を確保する戦略です。

ポジションをすべて整理してから、新しいトレードを考えたい方は、戦略①が向いています。

戦略②(中間型)

トレードに慣れてきたら、戦略②(中間型)をオススメします。

日足のBWは外れましたが、週足のBWはまだ継続しています。

よって、週足のBWに4時間足のポジションを乗せていきます。

※週足もBWが外れた場合は、利益が減る可能性もあります。

戦略③(強気型)

戦略③(強気型)は、もっとも強気な戦略です。

もし、この戦略をとるのであれば、年間・月間・週間の目標を達成しているときに利用しましょう。

※戦略③は、週足のBWが外れた場合、確定したポジションがないので利益の多くが削られる可能性があります。

決済戦略は、トレーダーの性格と相場次第のところがあります。

悩ましいのは、正解がないことです。

だからこそ、戦略②のようにポジションを落としていくことで、あとから「たられば」的な後悔をしないように、しっかり一部はポジションを確定させる。

そして、残りは可能性にかける。

このようなトレードをオススメします。

もちろん、私も人間ですので、反省の意味で「たられば」的な感情にはなります。

しかし、トレードの際中にはならないように気をつけます。

トレードの際中にこのような感情になると、まず次のトレードは正常は判断ができなくなってしまいます。

ルールを守らなかったり、ポジションサイズを大きくとったりと・・・

メンタルを正常に保つためにも、分割決済をオススメしています。

決済戦略は、いろいろありますが、ここでは、決済戦略②を例に解説をします。

それでは、決済戦略②で、続きのチャートを追いかけていきます。

戦略②を解説

私は、分割決済を積極的に利用する派ですので、ここでは、『戦略②』を解説していきます。

以下のチャートをごらんください。

日足BW12

WBWが発生し、仮に①のアウトサイドバーでエントリーすることができたと仮定しましょう。

CTPの決済方法でも解説していますが、エントリー後1:1で半分決済します。

その後、逆指値は建値へ移動させることにより、勝ち確定。

あとは、どこまで伸ばせるか考えるだけです。

②で日足のBWがはずれたので、もっていたポジションは半分決済。

さらに③で週足のBWがはずれたので全ポジション決済です。

かなり保守的に見えましたか?

それでは、もう一度、以下のチャートをごらんください。

①~①-4まで番号を振っています。

積極的に分割決済してもエントリーも積極的にすることで、かなり多くのポジションの利を伸ばすことができます。

このように、[BWロジック②|WBW]は、上位足=BW、基準足=BWと連続する時間足が同時に強いトレンドですので、局面ごとに時間足を変えながら選択肢がたくさん用意されます。

選択肢がたくさん用意されているということで、少し身構えて複雑に考えてしまうかもしれません。

しかし、ご安心ください。

結局は、BWロジックは、[BWロジック①|基本ルール]と[BWロジック②|WBW]の繰り返しです。

この点につきましては、次のセクションの『BWの波及』で解説しています。

STEP5

STEP5

・基本的に決済はCTPと同じルール
・BW中の時間足の10EMAをブレイクされたら基本決済
・各時間足ごとに整理して分割決済を検討する

それでは、次のセクションへお進みください。

⇒ 【BWロジック注意点】