このセクションでは、『メソッドW』の肝となる手法『BW(バンドウォーク)ロジック①|基本』を解説していきます。
これより解説する手法の応用編も、ここで解説される『BWロジック①|基本ルール』がベースとなりますので、しっかり理解を深めていきましょう。
注意ポイント
この章では、BW(バンドウォーク)ロジックを解説しますが、[第2章|バンドウォーク]と[CTP(キャンドルトレンドプロ)のロジック]を理解していることを前提に説明していきます。
もしも、まだ、理解が浅い方は、再度、[第2章|バンドウォーク]と[CTP(キャンドルトレンドプロ)のロジック]を復習してください。
それでは、『メソッドW』の手法を解説していきます。
『BW(バンドウォーク)ロジック①|基本ルール』は、バンドウォークを利用します。
とても簡単ですが、非常に効果的です。
また、BWロジックを利用することで、まずトレンドを見誤ることはなくなります。
ここで解説する基本ルールがベースになりますので、この章はしっかり理解した上で次の章へ進んでくださいね。
それでは、さっそくBWロジックを解説していきます。
利用する時間足
まずは、BWロジックで利用する時間足です。
『BW(バンドウォーク)ロジック①|基本ルール』で利用する時間足は、たったの2つの時間足です。
CTPを学ばれた方からすると、シンプルで簡単すぎてずっこけてしまうかもしれませんね。
しかし、かなり効果的な手法ですので、楽しんで読み進めてください!
上位足と基準足の役割は以下のようになります。
利用する時間足
■ 『BW(バンドウォーク)ロジック①|基本ルール』で利用する時間足は、2つの時間足
■ 上位足でバンドウォークを確認する
■ 基準足でエントリーをする
(※基準足でバンドウォークを確認して、下位足でエントリーするという解釈でもよい)
一般的に、大きな時間足ほどローソク足のプライスアクションが意識されやすいです。
よって、下記の時間足の運用を推奨します。
推奨時間足[BW確認足][エントリー足]
[月足][週足]
[週足][日足](短期スイング)
[日足][4時間足](短期スイング)
[4時間足][1時間足](デイトレード)
メモ
これより、ルールを解説しますが、このセクションでの解説は、
[日足][4時間足]
の時間足を利用したトレードで解説を進めます。
もしも、異なった時間足を利用する場合は、それぞれ適切な時間足をご利用ください。
『BW(バンドウォーク)ロジック①|基本ルール』を解説しますが、まずはじめに手法の流れを簡単に確認しておきます。
『BW(バンドウォーク)ロジック①|基本ルール』
STEP1|上位足でバンドウォーク発生を確認する
STEP2|基準足で押し戻りを待つ
STEP3|プライスアクションを確認してエントリーする
STEP4|最終決済について
それでは、ステップバイステップでわかりやすく解説していきます。
STEP1|上位足でバンドウォークの発生を確認する
まずは、[STEP1|上位足でバンドウォーク発生]を確認します。
以下のチャートをご覧ください。
上位足である日足チャートになります。
赤い四角で囲われた箇所がボリンジャーバンドのバンドウォークです。
【バンドウォークの定義付け】のルールを覚えているでしょうか。
ここで再度、確認しておきます。
バンドウォークのルール化
◆ バンドウォークのルール化|終値(BWのはじまり)
◆ バンドウォークのルール化|ブレイク(BWのはじまり)
◆ バンドウォークのルール化|10EMA(BWの終焉)
バンドウォークの定義付けを確認したうえで、再度、同じチャートを確認してみましょう。
BWのはじまりのルールで、ボリンジャーバンド2σを終値でブレイク(青色)する。
さらに、直近のサポレジがあれば、そこもブレイク(赤色)すること。
というルールがありました。
上のチャートは、この2つのルールを達成しています。
さらに、オレンジ色で囲っているローソク足がバンドウォークの終焉です。
大丈夫ですね。
そうです!10EMAをローソク足の終値でブレイクすれば、バンドウォークは終了と定義付けしているからです!
よって、バンドウォークは、以下のチャートの四角の箇所になります。
上記のBWゾーンがトレード対象になる相場になります。
それでは、時間足を4時間足に落としてSTEP2に進みましょう。
STEP1
STEP1|上位足でバンドウォークの発生を確認する
STEP2|基準足で押し戻りを待つ
バンドウォークのはじまりが確認できれば、STEP2|基準足で押し戻りを待ちます。
押し戻りの判断方法は、基本的にCTPの手法を理解されておられる方であれば理解がスムーズです。
押し戻りの判断方法はCTPとほぼ同じですが、BWロジックを運用する場合、一部変更点がございますので、ここで解説しておきます。
BWロジックでも『押し戻りゾーン』を設定して、押し戻りを限定的にしてトレードしやすくしていきます。
それでは、BWロジックの『押し戻りの始まり』と『押し戻りの終わり』のルールを解説していきます。
押し戻りの始まり
押し戻りの始まりは、CTPと同じです。
押し戻りの始まりは、3DMAと7DMAを利用します。
以下の画像をご覧ください。
押し戻りの開始の判断方法
戻り目の開始 ⇒ 基準足の3DMAが7DMAをゴールデンクロス
押し目の開始 ⇒ 基準足3DMAが7DMAをデッドクロス
CTPを理解されておられる方であれば、慣れていると思います。
さて、次は、押し戻りの終わりです。
押し戻りの終わり
押し戻りの終わり(押し戻りの上限・下限)はCTPとは違うルール設定にしています。
BWロジックの『押し戻りの終わり』は、上位足(日足)の10EMAを終値でブレイクするまでです。
まずは、以下のチャートをごらんください。
CTPでの押しの終わりは、『日足の最高値の陽線の安値』でした。
よって、CTPでは、グレーの押しの下限でいったんトレンドは切れています。
しかし、BWロジックはシンプルです。
BWロジックの押し戻りの終わりは、上位足(日足)が10EMAを終値でブレイクするまでです。
なぜ、10EMAをブレイクするまでなのか?
理由は、2つあります。
ひとつ目は、BWの定義付けルールに10EMAを採用しているから。
ふたつ目は、BWは、非常に強いトレンド状態であるため、『CTPの押し戻りの上限下限』をブレイクしても、10EMAを上限下限にして反転してトレンド方向に進む場面が多々あるからです。
よって、BWロジックの押し戻りの終わりは、上位足(日足)の10EMAを終値でブレイクするまでです。
BWロジックの押し戻りの終わり
BWロジックの押し戻りの終わりは、上位足(日足)の10EMAを終値でブレイクするまで
(注意)10EMAは基準足(4時間足)をブレイクするまでではありません。
ここで、36MAの役割について解説を加えておきたいと思います。
なぜ36MAを表示しているか?
なぜ36MAを表示しているのか?と思われている方も多いかと思います。
それは、基準足の36MAが、上位足の10EMAとシンクロしているからです。
基準足36MA=上位足10EMA
ということです。
基準足(4時間足)の36MAは、上位足(日足)の10EMAとシンクロしているので、基準足(4時間足)のチャート画面を見ながら、押し戻りの終わりをおおよそ判断することができます。
※注意)注意点として、完全に一致はしていないので、正確には上位足を確認する必要があります。
『Step2|基準足で押し戻り』を待つを整理します
押し戻りの開始は基準足(4時間足)で判断する
押し戻りの開始の判断方法
戻り目の開始 ⇒ 基準足の3DMAが7DMAをゴールデンクロス
押し目の開始 ⇒ 基準足3DMAが7DMAをデッドクロス
押し戻りの終わりは、上位足(日足)で判断する
BWロジックの押し戻りの終わり
BWロジックの押し戻りの終わりは、上位足(日足)の10EMAを終値でブレイクするまで
(注意)10EMAは基準足(4時間足)をブレイクするまでではありません。
CTPのルールより、シンプルで簡単ですね。
それでは、『Step3|プライスアクションを確認してエントリーする』を解説していきます。
STEP3|プライスアクションを確認してエントリーする
それでは、[STEP3|プライスアクションを確認してエントリー]していきます。
押し戻りが開始されたらエントリーサインを待ちます。
エントリーのトリガーは、CTPで学んで頂いたエントリー・損切り方法です。
エントリーに利用するローソク足の反転プライスアクションもCTPと同じです。
エントリーサイン
①ピンバー[PinBar]
②インサイドバー[InsideBar]
③アウトサイドバー[OutsideBar]
④複数のローソク足の組み合わせ(下位足がWトップ・Wボトム)
エントリー方法や損切りポイントについては、CTPの【第5章|3つのロジック編|エントリーサイン・損切り】を参考にしてください。
それでは、エントリーまでの流れを確認していきましょう。
流れを理解して頂くために、STEP1から再度、説明していきますね。
以下のチャートをご覧ください。
まずは、STEP1|日足チャートです。
上位足である日足のBW中の相場がトレード対象となる相場です。
それでは、基準足である4時間足で押し戻りを確認していきましょう。
次の画像は、日足のBW中の4時間足(STEP2)です。
青の四角で囲った箇所が3DMAが7DMAをデッドクロスした箇所になります。
つまり押し目ゾーンですね。
押し目ゾーンでプライスアクションを確認していき、エントリーします。(STEP3)
すこし、ローソク足が細かくなったので、2分割してクローズアップして詳細を解説していきますね。
まずは、前半部分です。
3DMAが7DMAをデッドクロスし、押し目が始まってから、プライスアクションを確認します。
今回はすべてインサイドバーでした。
すべて勝ちトレードと言いたいところでしたが、黒の四角の箇所は、惜しいですが損切りにかかっています。
その後、再度インサイドバーが出現してエントリーし勝ちトレードになっています。
それでは、後半の箇所を確認してみましょう。
後半もすべてインサイドバーでエントリーすることができましたね。
しかも、こちらは、全勝です。
このようにBWロジックはリスクリワード比率の高いトレードをすることができます。
最後に、[STEP3|プライスアクションを確認してエントリーする]をまとめておきます。
[STEP3|プライスアクションを確認してエントリーする]
■押し戻りが開始されたらプライスアクションを確認する
■エントリーサインのプライスアクションは、CTPと同じ
■エントリールールはCTPと同じ
エントリー方法を忘れた方は、CTPの【第5章|3つのロジック編|エントリーサイン・損切り】を参考にしてください。
STEP4|最終決済について
最後に、[BWロジックの最終決済]について解説しておきます。
基本的に、『BWロジック』も以下のようなCTPと同じ仕様で行います。
エントリー方法や損切りポイント・エグジット方法
エントリー方法や損切りポイントについては、CTPの【第5章|3つのロジック編|エントリーサイン・損切り】を参考にしてください。
エグジット方法については、CTP【第6章|エグジット編】を参考にしてください。
しかし、BWロジックでは、バンドウォーク特有の決済方法があります。
『バンドウォークの終焉です!』
BWでエントリーして上手く利が伸びた場合や、ピラミッディングなど追加エントリーしても、バンドウォークの終焉のサインがでれば必ず全決済します。
以上が、『BWロジック①|基本ルール』の解説になります。
それでは、次のセクションへお進みください。