次は、バンドウォークです。
バンドウォークは、『メソッドW』の肝になります。
ブログやYouTubeでもお伝えをしていますが、私のトレード仲間でバンドウォークだけで利益を上げているトレーダーもいます。
そして、私もこのバンドウォークは長年利用しています。
バンドウォークは強いトレンドをひと目で判断することができるので、非常に重宝します。
『メソッドW』では、『バンドウォーク手法』と『CTP』で同時にトレンドを判断します。
そのことにより、より精度の高いトレンド相場を、とても楽に見つけることができるようになります!
このセクションでは、『メソッドW』を運用していくうえで非常に重要な『バンドウォークの定義付け』について解説していきます。
バンドウォークを裁量判断にするのではなく、定義付け・ルール化することで、手法を運用するうえで迷わなくなります。
バンドウォークのルール化
◆バンドウォークとは
◆ バンドウォークのルール化|終値
◆ バンドウォークのルール化|ブレイク
◆ バンドウォークのルール化|10EMA
とても大切なポイントですので、再度確認しておきます。
バンドウォークのルール化は、手法を運用していくうえでとても大切ですので必ず覚えてください。
バンドウォーク
ポイント
バンドウォークとは、±2σのバンドに沿ってローソク足が並んでいる状態のことを言います。
言葉より、実際のチャートでご覧になった方が分かりやすいですね。
こちらのチャートをご覧ください。
このように、ローソク足が±2σに沿って(張り付くように)、ローソク足が進んでいく状態を『バンドウォーク』と言います。
バンドウォークのルール化
過去の確定したチャートをみれば、バンドウォークは誰でも判断することができます。
しかし、バンドウォークを利用した手法を運用すればすぐに分かりますが、リアルタイムでは、
どこからバンドウォークがはじまり
どこでバンドウォークが終わったか
という判断は難しいものです。
そこで、私はバンドウォークをルール化しています。
『メソッドW』もこのルールに沿って運用しますので、これより解説する3つのルールはしっかり覚えてください。
とは言っても、簡単ルールですのでご安心ください。
バンドウォーク3つのルール化
- バンドウォークのルール化①|終値
- バンドウォークのルール化②|ブレイク
- バンドウォークのルール化③|10EMA
バンドウォークのルール化①|終値
まずは、バンドウォークのはじまりのルールです。
それが、【ルール化①|終値】です。
ルール化①|終値
ボリンジャーバンド±2σを、ローソク足の終値でブレイクする。
これをバンドウォークの始まりのルールとする。
ヒゲでのブレイクはバンドウォークのはじまりと判断しない。
注意
ボリンジャーバンド±2σをローソク足の終値でブレイクしても、この時点では、バンドウォークのはじまりであって、バンドウォークが発生したと判断はしない。
(※ルール化②|ブレイクが同時に必要という意味)
バンドウォークのルール化②|ブレイク
ふたつ目のルールは、ブレイクです。
エクスパンション後にバンドウォークが発生しますが、エクスパンションやバンドウォークには「だまし」があります。
そのために、ルール①に加えてルール②を加えてバンドウォークの発生を判断します。
ルール②|ブレイク
直近のサポート・レジスタンスをブレイクすること
※意識されるサポレジがない場合、または、サポレジまで値幅がある場合、このルールは無視してよいものとする。
次の画像をご覧ください。
-2σをローソク足の終値でブレイクしている陰線が2つあります。
NGとOKの2種類です。
まずは、NGのローソク足をご覧ください。
NGのローソク足は-2σをローソク足の終値でブレイクしました。
しかし、近くに意識されるサポートがあり「だまし」にあいブレイクできずバンドウォークが成立せずにいったんの調整に入ります。
次は、OKのローソク足をご覧ください。
OKのローソク足は直近のサポートと同時に-2σを終値でブレイクしています。
その後、きれいなバンドウォークへ突入します。
バンドウォークのはじまりのルール化①②
バンドウォークのはじまりは、
BBの±2σを終値でブレイク(ルール化①)して、
かつ、直近のサポレジをブレイク(ルール化②)していること。
バンドウォークのルール化③|10EMA
ルール①とルール②でバンドウォークのはじまりをルール化しました。
最後は、どこでバンドウォークの終焉を判断するかです。
こちらもルール化します。
ルール③|10EMA
バンドウォーク発生と判断した場合、ローソク足の終値で10EMAをブレイクしない限り継続とする。
言い換えると、10EMAを終値でブレイクした段階でバンドウォークは終了と判断する。
次のチャートをご覧ください。
強いトレンドで意識されるのが、10EMAです。
バンドウォーク中にこの10EMAは、非常によく機能します。
バンドウォークが発生して、ヒゲでブレイクしても継続と判断します。
注意が必要なのが、リアルタイムではローソク足がをブレイクしているように見えてしまうので気をつけましょう。
画像の赤い四角のローソク足をみてください。
確実に10EMAをローソク足の終値でブレイクしたのが確認できます。
このローソク足が確定したときにバンドウォークの終焉と判断します。
もちろん、その後、継続する場合もあります。
そのような例外もバンドウォークとして採用しようとすると、裁量判断が必要になりトレードがいっきに難しくなり迷い始めます。
ですので、10EMAルールを適用してストレスのない分析を目指します。
バンドウォークのルール化は、『メソッドW』を運用するうえで非常に大切なポイントですので、確認の意味でもまとめておきます。
バンドウォークの3つのルール化
- バンドウォークのルール化①|終値
- バンドウォークのルール化②|ブレイク
- バンドウォークのルール化③|10EMA
バンドウォークの定義付けの解説は以上になります。
それでは、次のセクションへお進みください。