次は、「スクイーズ」と「エクスパンション」についてです。
ボリンジャーバンドは、「スクイーズ」「エクスパンション」に加えて「寸胴型」の3つの相場をビジュアル的に描写してくれます。
言い換えると、3つの相場しかありません。
そして、相場は上記の3つの繰り返しでもあるという風にとらえることもできます。
このセクションでは、「スクイーズ」「エクスパンション」「寸胴型」を解説します。
スクイーズ
スクイーズとは
スクイーズ(squeeze)とは、「搾(しぼ)る」「押しつぶす」という意味があります。
意味は、そのままです。
値動きが少なくなり、ボラティリティがない相場のことを言います。
ボラティリティがない相場は、ボリンジャーバンドは狭く収縮した状態になります。
それでは、実際のチャートで確認してみましょう。
「スクイーズ」によっていち早く、相場が狭い持ち合い状態になることを、トレーダーに示唆してくれます。
エクスパンション
エクスパンションとは
エクスパンション(expansion)とは、「拡大」「拡張」という意味があります。
価格が一方向へ力強く動き出し、ボラティリティが増し、
ボリンジャーバンドの両バンドが外側へ広がっていく状態をエクスパンションと言います。
それでは、ボリンジャーバンドのエクスパンションを実際のチャートで確認してみましょう。
寸胴型
寸胴型は、メソッドWでは利用しませんので、「スクイーズ」と「エクスパンション」だけ覚えておけばOKです。
しかし、ボリンジャーバンドの知識として覚えておいておく必要がありますので、このセクションで解説しておきます。
ボリンジャーバンドは、主に「スクイーズ」と「エクスパンション」が手法で用いられるので有名です。
しかし、もうひとつ「寸胴型」という状態があります。
まずは、以下の画像をご覧ください。
寸胴型とは
スクイーズとは違い、±2の幅が広く寸胴のような形状をしている状態
つまり、寸胴型とは、値幅があり、ある一定のボラティリティがある相場ということになります。
『メソッドW』では、この「寸胴型」は利用しませんので、あまたの片隅にしまっておいて頂ければと思います。
3つのパターンの繰り返し
「スクイーズ」「エクスパンション」「寸胴型」を解説しましたが、実は、ボリンジャーバンドを使うと相場はたったの3つに分けられます。
しかも、相場はこの3つの繰り返しです。
まとめの意味でも、3つの相場を復習していきましょう!
以下のチャートをご覧ください。
⓪スクイーズ|バンドが収縮
①エクスパンション|バンドが拡大
②寸胴型|バンド幅が広く平行
③スクイーズ|バンドが収縮
④エクスパンション|バンドが拡大
⑤寸胴型|バンド幅が広く平行
⑥スクイーズ|バンドが収縮
⑦エクスパンション|バンドが拡大
⑧寸胴型|バンド幅が広く平行
⑨寸胴型|バンド幅が広く平行
⑩スクイーズ|バンドが収縮
スクイーズ ⇒ エクスパンション ⇒ 寸胴型 ⇒ スクイーズ
相場は、このように3つの相場の繰り返しということを覚えておけばOKです!
それでは、もう一度、同じチャートを確認してみましょう。
赤い矢印を追加しました。
このことをバンドウォークといいます。
『メソッドW』では、このバンドウォークをフル活用していきます。
バンドウォークは、手法上とても大切な情報ですので、第4章で詳しく解説しています。
それでは、次のセクションへおすすみください。