まずは、ボリンジャーバンドとはどのようなインジケーターなのか解説しておきます。
ボリンジャーバンドは、ジョン・ボリンジャー氏によって開発されて「トレンド系」インジケーターです。
ボリンジャーバンドの特徴は、ひとつのインジケーターで3つの分析が同時にできてしまうことです。
ボリンジャーバンドの3つの特徴
① 標準偏差
② トレンド
③ ボラティリティ
① 標準偏差
標準偏差とは、データのばらつきの大きさのこと
つまり、ボリンジャーバンドは、現在の価格が、どれくらい標準から離れているかをビジュアル的にデータ化してくれるということです。
以下の画像をご覧ください。
これは、正規分布図というますが、簡単に説明すると
「平均値に近いものが確率的に最も多く存在」して
「平均値から離れるほど、少なくなる」という曲線です。
つまり、ボリンジャーバンド的に解説をすると以下のようになります。
『移動平均線に近い価格が最も多く存在』して
『移動平均線から離れた価格が少なくなる』
それでは、実際にボリンジャーバンドを確認しましょう。
標準偏差を分かりやすく解説すると、以下の様になります。
標準偏差を分かりやすく解説
移動平均線(過去n日)から計算して、
ボリンジャーバンドの
-1σ~1σまでに価格が収まる確率が68.2%
-2σ~2σまでに価格が収まる確率が95.45%
② トレンド系インジケーター
ボリンジャーバンドは、トレンド系のインジケーターです。
つまり、移動平均線と同様、順張りに利用するインジケーターになります。
ジョン・ボリンジャー氏も、逆張り指標ではなく、順張り指標として活用することを推奨しています。
CTP(トレンドキャンドルプロ)は、ローソク足でトレンドを分析して、ローソク足でエントリーしていきましたね。
『メソッドW』では、ローソク足とボリンジャーバンドで同時にトレンドを分析することで、より楽に、より高確率な相場をピックアップしていきます。
③ ボラティリティ系インジケーター
ボラティリティとは
ボラティリティとは、価格の振れ幅のこと
価格の振れ幅のない相場と、価格の振れ幅のある相場
あなたはどっちでトレードをしたいですか?
もちろん、「価格の振れ幅のある相場」ですよね!
ボリンジャーバンドは、「価格の振れ幅のない相場」と「価格の振れ幅のある相場」をビジュアル的に描写してくれます。
バンドが狭い状態を「スクイーズ」
バンドが開いた状態を「エクスパンション」
と言います。
トレンドフォローに適しているのは、もちろん、「エクスパンション」ですよね。
このように、ボリンジャーバンドは、ぱっと見で
『ボラティリティのあるトレンドフォローに適した相場』
が分かります!
それでは、次は、『スクイーズ』と『エクスパンション』について解説します。
それでは、次のセクションへお進みください。